忍者ブログ
※18才未満閲覧禁止!※
へそ出しヒロインや時々男の子がおヘソを弄られたり嬲られたりしながら頑張るイラストを載せています。基本ラフ画がメインです。感想やコメントいただけると嬉しいです!

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


「ぎゃああああああああああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」

「!?」

突如、耳を劈くような叫び声に麻美。は目を覚ました。

(え…?な、何…!?っていうか、私どうしてここに…?)

自分の置かれた状況が飲み込めない麻美。

(わ、わたし、確か理奈ちゃんに…)

その時、麻美は視界の中に2人の人影がいることに気づいた。

「ッ!?」

麻美は思わず絶句した。

一人は手足に楔のようなものを打ち込まれ木に磔にされていたのだ。

そしてその前に立つもう一人の手にはそれと同じものと思われる楔が握られていた。

「アハぁ、これで逃げられないねぇ~?」
「これさ、ワザと先をグニャグニャに曲げてあるんだぁ」
「何でか分かるぅ~?」

「う、うぅ……」

「だってぇ、そっちの方が捩じ込むとき痛いでしょォッ?キャハハハハハハ!!!!!!!」

高らかに笑うその人影に麻美は見覚えがあった。

(え…?あ、あれって…まさか…、理奈…ちゃん?)

服や髪の色こそ変わっているものの、その声や顔立ちは間違いなく片瀬理奈であった。

だがその様相は麻美が知るものと大きくかけ離れている。

以前見たことのある変身後の姿とも違う。

(い、一体どうしちゃったの、理奈ちゃん?)

麻美が見ているのに気づいていないのか、リナは磔にした人物に詰寄るようにして言った。

「それじゃ、そろそろあそこに刺してあげよっかぁ?んん~?」

「ぅ、や、やめろォ…」

今にも途切れそうな弱々しい声を上げる人物…。

麻美はその人物が以前、自分の前にも現れたことのあるあの少年であることに気づいた。

見ると衣装がボロボロでほとんどさらけ出された素肌には無数の傷が刻み込まれている。

「アハハハァ、怖がらなくてもいいよォ」
「ほら、こうしてぇ…」

ブシュッ!

なんとリナは手にしていた楔を自らの出ベソに突き刺した。

「はァアアんッッッッ♥♥♥♥♥!!!!!」

一際甲高い喘ぎ声を上げるリナ。

自分のヘソすら痛くなりそうな光景だったが、何を思ったかさらに楔を奥に捩じ込んでいくリナ。

「ハァフッ!!あ、がッ…、ほ、ほらァ、み、見てえ…ッ!」
「お、おヘソにィ、こんなに、は、入っていっちゃうぅぅぅぅ!!!!!」
「ハぁアアアアアンッ!!!!!」

自分のヘソを突き出し、楔をグリグリと押し込みながら、
まるでそれが極上の快楽と言わんばかりに打ち震えるリナ。

足はガクガク震え、口からは涎を垂らし、目も完全にイッてしまっている。

しまいには股間から、膣液まで垂れだしていた。

(そ、そんな…、リナちゃん…)

友人のあまりもの変貌した姿に麻美はただただ困惑していた。

以前ヘソを針で責められているところを見たことがあるが、
まだあの時はヘソから沸き起こる快感に必死に耐えようとしていた。

だが今回はあの時と違い、まったく恥じらいというものが無くなってしまっている。

一体どうしてこんなことになってしまったのか、麻美には理解できなかった。

「フハァッッ!!!!」

一際大きな喘ぎ声を上げたリナはそのまま全身の力が抜けたようにガクっと崩れ落ちた。

「…、ふぅ…、はァ、はァ…」

満足のいくオナニーをした後の余韻に浸るかのように、大きく息を吐くリナ。

そしてゆっくりと立ち上がると、ルカに楔が深くめり込んだ自分のヘソを見せつけるようにして言った。

「ほ、ほらぁ…、お、おへそにィ、こんなに刺しても大丈夫なんだよぅ…」
「だ、だからぁ、ルカ君もさぁ…」

そういいながら、新たに楔を取り出すとルカの目の前にまで歩み寄る。

「や、やめ…、やめろ…」

ゆっくりと迫るリナに恐怖するルカ。

以前は完全に弄んでいた対象が、まさか今こうして自分にとって恐怖を与える存在と化している…。

以前からはとても予想だにしていない光景だった。

(な、なんとか…逃げ出さないと…)

「ぐぅッ!」

「ははァ、つ~かまえたァ~♪」

見るとリナが自分の出ベソを右手で鷲掴みにしている。

さらにリナは力を込めてルカの出ベソを握り締めた。

「ぐぎィッッッ!!!!」

リナの鋭く伸びた爪がルカのヘソに喰い込む。

そこから生じる激痛は、ルカに正気を奪わせるには十分すぎるものだった。

「離せッ、離せえッッッ!!!!!」

首を振り回し暴れるルカ。

同時に四肢に突き刺さった楔の傷から血が溢れ出す。

「あ~ァ、なんでそんなに嫌がるのかなァ?」
「でもォ、これ刺したらきっと最高の気分になれると思うよォ~?」
「アハぁッ!」

リナは間髪入れず、手にしていた楔をルカの出ベソの中心目掛けて打ち込んだ。

「ッッッ!!!!!」
「ぎゃああああああああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!!!」


ルカの大絶叫が響きわたった。

「アハハハ!!!!いい表情だよォ、ルカくぅん?」
「じゃ、全部刺しちゃおっかァ?」

リナは先自分のヘソにしたのと同じように、楔をルカのヘソ奥にねじ込み始めた。

「ぎィッ!?ギャハッ、ギャギャギャッッッッッ!!!!!!」

navel_rina54.jpg


ルカのヘソから鮮血が噴き出す。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!」

「キャハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!」

「あ…、あァ…」

悪魔のような所業を嬉々として実行する友人の姿に恐怖する麻美。

もはやそれはリナではなく、別の誰かがとりついてやっているとしか思えなかった。

やがて白目を剥き、口から泡を吹き始めるルカ。

体も痙攣し、完全に気を失ってしまったようだった。

「あれェ~、壊れちゃったのォ?もう、みんな早すぎるよォ~」
「アタシなんてぇ、もぉっとおヘソに非道いことされてたけどォ?」

そういうとリナは自分のヘソに突き刺さっている楔を掴んだ。

そしてそれを一気にヘソから引き抜く。

「ぎャアンッッ!!!!」
「はァ…はァ…、ふゥ…」

荒く息を付きながら、リナは抜き取った楔をジッと見つめた。

無理矢理引き抜かれたことで楔の刃には、引きちぎられたへその肉片が絡みついている。

するとリナはいきなりそれを口に加えると、一気に喰い千切った。

「ハハハッ!!アタシのおヘソ塩っぱァいッ!」
「ゴマがよく効いてるからかなァ?アハハハハハハハッッッッッ!!!!!!!」

もともと己の体の一部だった物質まで口にし、笑い声まで上げるリナ。

その姿は狂気以外の何者でもなかった。

(なに…、何なのぉ…ッ!?)

そんなリナを見て、底知れない恐怖感を覚える麻美。

一刻も早くその場から早く逃れたかった。

たとえ友人だとしても、今の自分にはどうしようもない。

幸いリナの意識は自分のヘソにいっている。

麻美はその隙を見て、その場から走りさそうとした。

だが…

パキッ!

「あ…っ!」

落ちていた枝を踏んでしまう麻美。

(マズい、今の音で…)

そう思い恐る恐る振り返る麻美。

「ひッ…!」

いつの間にか至近距離にリナが立っていた。

「………」

無言で麻美を見つめるリナ。

「あ、ぁ…」

必死に言葉を紡ぎ出そうとするが、まったく言葉が出てこない。

「………」
「アタシのおヘソ、どう?」

リナからポツリと発せられた言葉に、麻美は思わずキョトンとした。

「え…?」

「アタシのおヘソ見て、どう思うかって聞いてるの」

「ど、どうって…、あッ!?」

返答に窮す麻美の頭を突然、両手で掴むリナ。

そして彼女の顔を無理矢理、自分の腹の前に来るよう押さえつけた。

「ほらァ、このおヘソどうかって聞いてるのォ!!」
「ほらァ、ほらァッ!!」

麻美の眼前にリナの巨大出べそが迫る。

「ちょ、ちょっと、やめて理奈ちゃん…ッ!」
「う…ッ!?」

その時異様な臭気が麻美の鼻についた。

今まで嗅いだことのないような異常な臭さ…

(な、なんなのこの臭い…ッ!?)

「!」

麻美はそこで気づいた。

この異常な臭気を発していたのが、他ならないリナの巨大出べそであることを。

よく見るとリナの出ベソはまるでそれ自体が意識を持っているかのように、不気味に蠢いている。

その一つ一つの皺から得体の知れない液体が滲みだし滴り落ちている。

そしてヘソ全体にかけて黒い粒のようなものがビッシリこびりついており、
それがへそのゴマが異常増殖したものであることが分かるのに僅かな時間も掛からなかった。

「い、いやァァァァァァァッッッッ!!!!!!!!」

リナのヘソの惨状を見て反射的に悲鳴を上げる麻美。

咄嗟に顔を引き下げようとするが、それよりもリナが彼女の頭を強く押さえつけた。

「アハぁ、どうしたのかなぁ?」
「ほらぁ、私のおヘソどう?どうなのォ?」

麻美の顔を自分のヘソに押し付けようとするリナ。

navel_rina57.jpg

「いやあッ、いやあああああああッッッッッッッッ!!!!!!!」

リナの巨大出べそに触れまいと、麻美は必死に抵抗した。

「どうしてそんなに嫌がるのかなァ?」
「ねぇッ!?」

麻美の抵抗もむなしく、麻美に迫る巨大出べそ。

そしてもはや麻美の顔とリナの出ベソが触れる寸前であった。

「やめてえええええッッッッッ!!!!!!」
「"そんなモノ"近づけないでえええええッッッッッ!!!!!」

その言葉にふいに麻美の頭を抑えつけるのを止めるリナ。

そして麻美の髪の毛を掴むと、自分のヘソから引きはがすように放り出した。

「いたッ!!」

そのまま尻餅を付くように倒れる麻美。

「そ、っか…、やっぱり…、やっぱりそうなんだ…」

「え?」

「やっぱりアタシのおへそのこと…馬鹿にするんだ…」

「…ッ!!!?」

麻美は身が凍える思いをした。

表情こそ静かだが、凄まじい怒りのオーラを発するリナ。

その目は人を殺すのにもまったく躊躇しない人間の目となっていた。

「ぁ…、あ…ァ…!」

ガクガクと体が震え、そこから逃れようとするも体がまったく言うことをきかない。

恐怖のあまり、股間から生暖かい液体までもが漏れ出している。

「アタシさァ…、決めたんだ」
「これからアタシのこと馬鹿にする奴は"殺してやる"って…」
「だから…」

そういいながら、麻美にゆっくりと詰め寄るリナ。

「はァ…ッ、はァ…ッ!」

言葉を発することもできず、荒く息を吐く麻美。

やがて麻美の体を見下ろす位置にリナは立った。

そして己の右手をゆっくりと構えた。

その刃物を思わせるような鋭い爪先は、麻美の腹部…ヘソの位置するあたりに向けられている。

「さよなら…麻美…」

麻美の腹部を貫かんと躊躇なく降り下ろされるリナの手刀。

「ッ!!」

麻美は思わず目を瞑った。

「………」
「え…?」

自分の腹に激痛が走ると思っていたのにそうなっていないことに疑問を感じ、ゆっくりと目を開ける麻美。

見るとリナの手刀は自分の腹の直前で止まっていた。

ブラウスがその先の鋭い爪によってわずかに裂けていたが、体そのものに傷はついていない。

「え…、あっ!」

麻美は、リナの背後に彼女を羽交い締めにしている人物の存在に気づいた。

「ロ、ローザ先生ッ!!」

麻美を間一髪のところで救った人物、それは他ならぬローザであった。

「だ、大丈夫、麻美ちゃん?」

ローザは先、あのルカという少年が倒したと言っていた。

だが紛れも無くそこにいるのはローザ本人である。

「せ、先生ッ!無事だったんですか!?」

「あ、あんまり無事とは言えないけどね…」
「っていうか、その前に…これはどういうこと、リナちゃん!?」

羽交い締めにされたまま、リナは背後のローザに向けて笑いながら言った。

「アハハァ、まだ死んでいなかったんだぁ?」
「どういうことって…、アタシはアタシの願いを叶えたんだよォ、ローザぁ?」

「願いですって…、うぐッ!?」

リナが背後のローザの脇腹目掛けて、痛烈な肘鉄をお見舞いしていた。

「が、ぐゥ…ッ!!」

ローザが力を緩めた隙を狙い、一気に腕をふりほどくリナ。

そしてすかさずローザの腹目掛けて、痛烈なキックをぶち込んだ。

「ぐゥッハァッッッッ!!!!!!!!」

ローザの体が吹き飛び、背後の木に激突する。

彼女の体はそのまま木ごと背後へと倒れた。

「ぐう…ッ、はあ、はあ…」

その場からなんとか起き上がるローザ。

既にローザの腹のダメージは限界であったが、それでもなんとか気合で耐える。

(な、何なの、この力…?以前のリナちゃんとは桁違い…)

「ハハハ、今頃ここに何しにきたのォ?」
「ローザもアタシのおヘソ、馬鹿にしに来たわけぇ?」

満身創痍でもはや立っているだけで辛そうなローザを嘲笑うリナ。

「…ハッ、アンタのおへそのことなら、もう散々馬鹿にしてきたわよ…」
「それよりも…アンタ一体どうして…」
「前よりそんな悪趣味な格好で、しかもおヘソそんなに飛び出させちゃって…」

そういいながらもローザは薄々気づいていた。

リナは再びメタモル・ジュエルに願い、今の姿となったのだ。

問題は何故彼女がこんな醜悪な姿を願ったのかだった。

「アタシやルカならともかく、何で麻美ちゃんのことまで…」

「………」
「"ソイツ"だよ」

「え?」

「アタシのこと、アタシのおヘソのこと、本当にバカにしたのはソイツなんだよォッ!!」
「アタシのこと、汚物を見るような目で見やがってさァッッ!!!」

初めて、明らかな怒りをむき出しにするリナ。

「そ、そんな私…!」

いきなりリナに責め立てられ麻美は狼狽した。

そんな麻美をかばうようにローザが立ちはだかった。

「ちょっと待ってリナちゃん!」
「確かに初めてアナタの変身するところを見たときは、彼女もビックリして思わずそんなことも言ったかもしれないけど…」
「だけどホントはあなたに謝りたいと思って…!」

「謝りたいだァ!?ふざけんじゃねぇぞォッッ!!」
「テメェさっき、アタシに言ったよなァッ!?『人として終わってる』とかよォッ!!」

「え、え…!?」

麻美はリナが何を言ってるのか分からなかった。

人として~の件について、まったく身に覚えがない。

「リ、リナちゃん…!わ、私はそんなこと言ってなんか…」

「黙れェェッッッ!!!!」

「ひ…ッ!」

リナの怒号に思わずローザの背中にしがみつく麻美。

そのやりとりを聞いてローザはすぐあることに思い当たった。

チラリと木に磔にされたまま気を失っている自分の弟を見る。

(まったく…ややこしいことしてくれるわ、アイツも…!)

だが今更事情を話したところで、事態が収まるとは思えなかった。

となると、解決方法は一つしかない。

(リナちゃんのおヘソから…ジュエルを抜き出すこと…!)

ローザは意を決した。

元はといえば、自分が彼女を"選んでしまった"ことがすべての始まりだったのだ。

その後、リナのためだと思ってやってきたこともすべて裏目に出てしまっている。

だから今度こそ、ローザはリナのことを救ってやりたかった。

「リナちゃん、あなたは私が…ッ!」

拍手[9回]

PR

「フ、フフ…、フフフ…」

ふいに聞こえてきた静かな笑い声に、その場にいた全員が意表を突かれた。

「…?」

「なに?」

やがて静かな笑いは大きな笑い声へと変わっていく。

「フフ…、ははっ、ははははははっっっ!!!!!!」

笑い声を発している主…、それは他ならぬ片瀬理奈であった。

「そうかァ…、そうだよねぇ…、ハハ、ハハハハハハハハっっっっっっ!!!!!!!!」

顔は俯いたままで見えない。

だが突然の豹変ぶりにルカたちは呆気にとられた。

「ハハハハハハハ、ハハハハハハハハハハハッッッッッッ!!!!!!」

「何がおかしいんだよテメエッ!!」

理奈の不可解な笑いに痺れを切らしたラミアが触手で理奈の頬を思い切りひっぱ叩く。

「うぶぅッ!!」
「…、ふ、ククク…、ハハハハハハッッッッ!!!!!!!」

「!?」
「な、なんだよコイツ…?」

顔を思い切り叩かれても笑いをやめない理奈。

「片瀬理奈、あなたは何故笑っているのですか?」

今度はレヴィが尋ねた。

すると初めて理奈は応えた。

「何故ってぇ…?」
「それはァ、嬉しいからに…決まってるじゃない…」

「嬉しい…ですか?」

レヴィはその意味を理解出来なかった。

レヴィでなくてもその場にいた全員が理解できるはずもなかった。

「どういうことだテメエッ!?」

ラミアは理奈の髪を掴むと、うな垂れたままの彼女の頭を無理矢理引き起こした。

「!?」

ラミアは一瞬言葉を失った。

そこには目つきが変わり、まるで悪魔のような卑屈な笑みを浮かべる理奈がいた。

とてもあの内気な彼女がするとは思えない表情だった。

「ァ、アンタ…」

「アタシ…これから思う存分…、おヘソ、弄るんだァ…」

「あ?」

「でねぇ?アタシのこと馬鹿にする奴は、みィ~んな……」
「殺シてやろっかナァ~ッ!?」

その瞬間、理奈のヘソに埋め込まれたジュエルが強烈な光を発した。

同時に周りにいたルカたちを強烈な衝撃波が襲った。

「ぐあァッ!!」

「マスターッ!」

もろに衝撃波を喰らったラミアは触手を引きちぎられ茂みの奥へと吹き飛ばされた。

同じく麻美も体を木に打ち付けられそのまま気を失う。

ルカも吹き飛ばされかけたが、咄嗟に駆けつけたレヴィが彼の体を庇った。

「う、うぅ…ッ!?」

レヴィに庇われながら理奈の方に目を向けるルカ。

「アアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」

ヘソのジュエルから禍々しい紅い光を発しながら、絶叫する理奈。

その体にかろうじて纏わりついていたコスチュームもすべて吹き飛び、一糸纏わぬ姿で叫び続けている。

「こ、こんな…、ジュエルにはもうエナジーは残っていないはずなのに…!?」

メタモル・ジュエルを創り出したのは他ならぬルカである。

そのルカですら、この事態は理解出来ないものだった。

「ハアァフゥッッッ!!!!!」

一際大きな声を上げると同時に、リナのヘソから目を覆いたくなるほどの眩い光が発せられた。

「う…ッ!」

「………」

発光が止まってから、ゆっくりと目を開けるルカ。

「!?」

そこにはこれまで見たことのない衣装を着た少女が立っていた。

胸元とお腹を大きくさらけ出した黒のタンクトップに、同じくほとんどその機能を果たしていない小ぶりなスカート。

牙を思わせるような鋭く尖った装飾物とその中央に毒々しく輝く真っ赤な宝石。

ツインテールに結い上げられたパープルの髪。

そして、腹部の中央にまるで内臓が飛び出したかのように不気味に蠢く肉塊…

様相こそ全く異なるものの、その少女は紛れもなく片瀬理奈であった。

「あははァ…、今度はこんな姿になるんだぁ?」

ひとしきり自分の衣装を眺め回すリナ。

そしておもむろに指でむき出しの腹の肉塊をつまんだ。

「ぎゃあうッ!!はァゥ、はは…、わ、私のおヘソ、デベソになっちゃたァ…、こ、こんなんじゃ服着れないよォ…ハハ!」
「でもいっかァ!これからずっとおヘソ出してりゃいいんだしィ~、ぎゃひひひィッ!!!!」

笑いながら自分の醜く変貌したヘソをこねくり回すリナ。

そんな以前と全く様相の異なるリナにルカは唖然とした。

「ま、まさか…リナちゃんは新たな変身を…?」

「そういうことォ~、はふゥッ!!」

デベソ弄りを続けながらリナが答える。

「わ、私ィ~、もう一度、この宝石に願ったのォ~」
「誰にもぉ~アタシのおヘソ弄りを、邪魔できないほどの力が欲しいってぇ~、はァんッ!」

話している間もずっと自分のヘソを指で弄り回しながら喘ぐリナ。

それはもはや痴女と呼ぶにも常軌を逸しているレベルだった。

その様子に眉をひそめながらルカは言った。

「僕は…同じおヘソ弄りが好きな君でも、ずっと前の方が良かったよ…」
「自分の性癖に悩みながら戦っていた君の方がね」
「今の君は…」

「そうよォ、今のアタシはぁ~、おヘソ弄ることしか頭にないド変態ィッ!」
「何か悪いのかなァ~?」

その瞬間、リナの四肢を触手が捕らえた。

「悪いってか、キモイんだよテメエッ!!」

再生した触手でラミアが再びリナの体を縛り上げたのだった。

「あ、あぁんッ!こ、これじゃあ、おヘソ弄れないィ~!?」

まったく身動きがとれないピンチにも関わらず、モジモジと身体を捩じらせながらヘソ弄りを続けようとするリナ。

「だったら死ぬまで弄ってやるよォッ!!」

ラミアのヘソから触手が飛び出す。

先ほどリナのヘソに卵を産みつけた触手は、今度はその先端に鋭い牙を剥き一直線リナの出べそへと噛み付いた。

「ギゃああああああアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!!」

見るからに柔そうな出べそに鋭い牙を突き立てられ絶叫するリナ。

「弱点さらすどころか飛び出させちゃってホント馬っ鹿じゃないの!?」

「ひ、ひぎィッ!!んほォ…ッ!!」

だらしなく開いた口から涎を垂らし白目を向きながら、ビクッビクッと身体を震わせるリナ。

苦しみに悶えているのか、快楽に打ち震えているのか、まるで分からない有様であった。

「チッ、ホントに気持ち悪いなコイツ…」
「オラッ、これで死になッ!!」

一気にリナのヘソを噛み千切ろうとしたその瞬間、

「んハァアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」

リナの雄たけびと同時にヘソの奥底から凄まじいエネルギーが沸き起こった。

「えッ!?」

エネルギーの噴流はリナのヘソと繋がったラミアの触手を逆流し、そのまま一気にラミアのお腹へと流れ込む。

「はがァッ!?な、なにこれぇッッッ!!!???」

navel_rina52.jpg

一瞬にしてラミアの腹が膨れ上がり、そして…

パアァァンッッッ!!!!!

限界まで空気を詰めた風船が割れるように、ラミアの腹が破裂した。

「…、ぁ…」

自分の身に何が起こったのか理解する間もなくそのまま地面に倒れるラミア。

その体もやがて溶け始める。

「ラ、ラミア…!」

「た、助けてェ…!ヤ…、やだァ、こんなのォ…!」

普段の威勢とはかけ離れた情けない声を出しながら、ラミアは地面を這いずりルカの方へ向かおうとする。

「ィ、や…、こ、こん…ナ…、ァ…」

しかしそれも間もなく、ついに着ていた衣装を残し、ラミアはその場から消滅した。

「………」

あまりにも一瞬の出来事にルカは呆然としていた。

「ネーブル・リナの体内から高エネルギー体の発生を確認しました」
「そのエネルギーが触手を通じてラミアの体内に逆流した模様です」

一部始終を観測していたレヴィが答える。

「吸収しきれないほどの膨大なエネルギーを送り込まれ、ラミアのお腹は破裂した…」
「でも…彼女の体まで崩壊させるまでなんて…」

「彼女の臍帯部から観測されたエネルギーは以前と比べ5倍近くに跳ね上がっています」

「な…!?」

驚愕するルカ。

「はァ~、スッキリしたぁ…」

触手から解放されたリナは自分の出べそを指でしごくと、ルカたちの方へと振り返った。

その顔や衣装にはラミアの腹から飛び散った体液がこびり付いている。

「アハハハッ、随分呆気無かったねぇ?」
「私のこと散々虐めてくれたから、もっとじっくり甚振ってやりたかったんだけどなァ~?」

そういいながら口元についたラミアの血をペロッと舐めるリナ。

「き、君は…」

「言ったでしょォ?アタシのこと馬鹿にする奴は殺してやるって…」

そう言いながら、まるで誇示するかのように自分の出べそを突き出しながら、
ゆっくりとルカたちの方へと歩み寄るリナ。

返り血のついた漆黒の衣装に身を包み、口元を歪ませ冷たく笑う彼女は、
まさに『悪魔』と呼ぶに相応しい威容だった。

「イーヴィル・リナ…」

ふいにその名を呟くルカ。

「アハハッ、いいねぇその名前っ!ハハハハハハハハッッッッッッ!!!!!!!!」
「…さあ、次はどっちが悪魔の相手をしてくれるのかなァ?」

レヴィとルカに対しジロッと視線を送るリナ。

「マスター、退いて下さい」

レヴィが歩み出た。

「彼女は危険すぎます。私が全力をもって彼女を排除します」

そういうとレヴィは一直線にリナの方へと向かっていった。

「あ~、やっぱり次はお人形さんかァ」

かつてあれほど恐怖していた対象が向かってくるのにも、今のリナはまったく臆してる様子はなかった。

「ネーブル・リナ…いえイーヴィル・リナ」
「あなたのその臍を完全に破壊します!」

一気に詰め寄ってきたレヴィは、リナの出べそ目掛けて豪腕を繰り出した。

何度もリナを苦しめてきたレヴィの腹パンチである。

だがリナはそれを避ける素振りも見せず、ただそこに突っ立ているだけであった。

「ぐぶぇァッッ!!!!」

レヴィのパンチがリナの腹に炸裂する。

パンチはリナの出べそを押しつぶし、そのまま彼女の体を後方へ吹き飛ばした。

リナの体は背後に立っていた木へと激突し、根元からへし折ってしまった。

木ごと倒れたリナはしばらくその場から動かなかった。

「………」

「やったの…?」

ルカがレヴィに声をかけたときだった。

「アハ…、ハハッ、ハハハハハハハハハハハッッッッッッッ!!!!!!!」

聞き覚えのある笑い声が再び響く。

むくっと何事も無かったかのようにリナが身体を起こした。

「ハハハハハハハハハッッッッッ!!!!!き、気持ちイイィッッ!!!!」

「…!?」

意味不明な言葉にレヴィは怪訝な顔をする。

お腹を思い切り殴られて、『気持ちいい』とはどういうことであろうか?

「ハハハッ!!お、お腹ん中、もうグッチャグチャッ!アハァッ!!」

そう言いながら血を吐き出すも、お構いなくヘソを弄りだすリナ。

「見てェ!おヘソもこォんなミンチになっちゃったァ!ハハハッッ!!!!」
「おヘソ凄いでしょォ!?アハハハハッッッッ!!!」

完全に支離滅裂な事を口走りながら、レヴィの方へと歩み寄るリナ。

よく見るとレヴィの一撃によって、ひしゃげた出べそが元の形に戻りつつある。

どうやらジュエルの力が最大限に作用し、今のリナは驚異的な回復能力を備えているようであった。

「ほらァ!もっとお腹殴ってェ…!このおヘソ、もっと虐めてよォッ!!」

自ら狙ってくださいといわんばかりに、ヘソを突き出し迫るリナ。

「く、狂ってる…」

ルカは思わず呟いた。

同様にレヴィもどう対処すればいいか戸惑っているようだった。

そうこうしているうちにリナがレヴィの眼前に迫った。

「なァんだ、アタシのお腹殴ってくれないんだぁ?」
「じゃ、アタシからヤッちゃお」

リナは自分の右手をレヴィの腹部に向けて差し出した。

「…!」

反射的にレヴィも自分の右手をリナの腹部に向ける。

「はぁアンッ!!!」

「く…!」

レヴィのヘソにあたるリフレクタークリスタルを鷲掴みにするリナ。

一方のレヴィもリナの出べそをその手で掴んでいた。

「あはははァ…、ど、どっちのおヘソがァ、先に潰れるか、勝負しよっかァ?」

「いくらあなたでも、その握力では話になりません」

「そ、それはどうか…ぎゃひィッ!!」

リナの体が仰け反る。

レヴィが凄まじい握力でリナの出べそを握りつぶしたのだった。

「が、あァ…ぁ」

身体をピクピクと震わせ悶絶するリナ。

レヴィの握り締められた拳の隙間からリナの出べそから流れ出した血が滴り落ちる。

「いくら驚異的な回復力を持とうとも、あなたの体内からジュエルを摘出すれば…」

ビキッ!

いいかけた瞬間、レヴィは自分の臍部に凄まじい圧力がかけられるのを感知した。

「ハハッ、アタシも凄いでしょォ!?」

「あ、が…ッ!」

リナの手の中で軋むレヴィのクリスタル。

やがて次々と表面に亀裂が入っていく。

そして…ついにクリスタルが音を立てて潰れた。

「ぎィッ!?」

ほとんど無表情だったレヴィの顔が苦悶に歪む。

さらにリナは追い討ちをかけるかのように、
掴んだクリスタルを思い切りレヴィのヘソから引きずりだした。

「ゥガアアアアアアアアアアアアァァッッッッッッ!!!!!!」

クリスタルと共に多数のコード類がレヴィのヘソ穴から引き摺りだされた。

そして同時に凄まじい火花が噴出す。

「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!!!!!!!」

「アハハハ、ちょっと力出しすぎちゃったかなァ?」

そういいながらリナは手に持っていたクリスタルを難なく握りつぶた。

さすがのレヴィも溜まらず、リナのヘソから手を離していた。

「ハハ、アタシの勝ちってことでいいのかなァ…?」

レヴィのヘソから抜き取ったクリスタルを無造作に投げ捨てるリナ。

「ァ…アッ……」

レヴィは両手で腹部を押さえながら悶えていた。

その時、ある事に気づくルカ。

「まさか…彼女は自分のおヘソを傷つけられるたびに、力が増していく…?」

先のラミアの時も、ヘソを攻撃された直後に凄まじいエナジーが発生し彼女の腹を破裂させた。

見るからに脆弱でまるで弱点をさらけ出しているとしか思えない格好もこのためだとしたら…

「アッハハァ!そうよォ~!いっつもアタシ、おヘソばっかり狙われてたでしょォ?」
「だからさァ、はァンッ!!」

またも自分の出べそを弄りだすリナ。

「こ、こうすればァ~どれだけおヘソ虐められてもォ、平気だしィ!」
「どんだけグチャグチャにされてもォ、元に戻っちゃうしィ!アハハハハァァァッ!!!」

片瀬理奈が再度メタモルジュエルに念を込め変身した姿…『イーヴィル・リナ』

それはまさしく彼女の願望をストレートに具現化した姿といって違いなかった。

ネーブル・リナはまだ理性が残っていた上での産物だったが、
このイーヴィル・リナはヘソへの欲望のみで生み出された完全な怪物である。

このような事態は今までルカも経験した事がなかった。

「どォう?おヘソ責められると、こんなに痛いんだよォ?」
「ほらァッ!!」

自分の足元で呻くレヴィの腹を蹴り上げるリナ。

「あグっ!」

レヴィの体が宙を舞い、そのまま地面に倒れる。

すぐに起き上がろうとするレヴィだったが、それよりも早くリナの足が彼女の腹部を踏みつけた。

「ぅグッ!」

「ほらぁ!アタシ、今までずっとこんなことされてきたんだよぅ?痛いでしょォ!?」
「あ、でもアンタ、ロボットだから痛くないんだっけぇ?どっちだっけぇ?」

もっとも脆弱な箇所となってしまったヘソを集中的に責められ苦しむレヴィの姿を見れば
それは一目瞭然であった。

しかしそんなレヴィを嗜虐に満ち溢れた顔で嬲り続けるリナ。

「レ、レヴィッ!!」

咄嗟にルカは目に入ったネーブルソードの残骸を、サイコキネスでリナへと凄まじい勢いで飛ばした。

先ほどの戦闘でレヴィにへし折られたソードであったが、まだ十分殺傷能力は残っている。

しかし寸で、リナはそれを片手で掴み取った。

「!」

「あァ、こんな玩具もあったけェ…?」
「せっかくだからァ、もっとエグい奴にしちゃおっかなァ?」

リナにつかまれたネーブルソードは黒に染まり、やがて新たな武器へと変化する。

「あ、あれは…!」

それは先端が歪に尖った漆黒の槍だった。

突き刺すというよりも、むしろ『抉る』ための道具…

悪魔と評されたリナが持つに相応しい得物だった。

「ハハぁ…、ど・こ・に・刺しちゃおっかなァ?」
「っと、その前にィ…」

「ッ!?」

リナが手にした槍を振るうやいなや、レヴィの四肢が一瞬にして切断される。

「そんなッ!?レヴィの装甲をあんな簡単に…ッ!!」

ネーブルソードもまったく歯が立たなかったレヴィの装甲をいとも容易く切り裂く漆黒の槍。

ルカはただただ戦慄せざるをえなかった。

「あ…ァ…、て、手足部…欠損…、行動…不能…」

ダルマと化したレヴィを見下しながらリナはニヤッと笑った。

「これで逃げることも出来ないよねェ~?」
「ほら、串刺しィッ!!」

「や、やめろォッ!!」

ルカの叫びと同時に、振り下ろされる槍。

ザシュッ!

「…ッ!!」

レヴィの目が見開かれる。

リナが手にした槍の先は、寸部たがわずレヴィのヘソを射貫いていた。

「ハハッ!おヘソに命~中ぅ~!」

「ガ…、か…ッ!」

まるで生きたまま標本にされた虫のように藻掻くレヴィ。

そんなレヴィの反応を見てリナは満足そうに笑みを浮かべると、グッと槍の先端の向きを変えた。

「ァギャッ!!」

ビクンとレヴィの体が震える。

レヴィのヘソの奥から電気がスパークするような音が鳴った。

「あァ~、ここがアンタの弱点だっけぇ?まあでも、こんくらい平気でしょォ?」
「アンタ、けっこう頑丈だしィ~」

そのまま槍でレヴィのヘソ奧を抉りまわすリナ。

「アッ、ぁアッ…、ア…ッ、アuh…!!」

時折レヴィのへそからオイルと思わしき液体が噴出しリナの体に降りかかるが、
その程度で彼女が行為をやめるはずもなかった。

「あの触手っ子、あっさり死んじゃったから、その分アンタでじっくり楽しまないとねェ~?アハハハッッ!!!」

「レ、レヴィ…!」

レヴィをすぐにでも救い出したいルカ。

だが今までイーヴィル・リナが見せてきた数々の残酷な所業を目の当たりにして、
さすがの彼も足が竦んでその場から動けなかった。

(な、なんなんだよ一体…!?何でこんなことに…ッ!)

「Uhhhhhhhhhh!!!!!!!!!!!」

一際大きな声が響き、ルカはハッとした。

そこには…中枢回路を完全に破壊され、物言わぬ人形と化してしまったレヴィがいた。

navel_rina53.jpg

「………」

「あ~ァ、ロボットなんだから、もうちょっともつかと思ったんだけどなァ?」

そういいながら、槍で突き刺さったレヴィの体をなんなく宙に持ち上げるリナ。

「じゃ、粗大ゴミはちゃ~んと片付けとかないとねェ?」
「ゥらァッ!!」

リナが勢いよく槍を振るったことで、槍がヘソから抜けそのまま宙に放り上げられるレヴィの躯体。

そして再び落下してくるタイミングに合わせて、リナはその得物を大きく振るった。

「ッ!!」

見事な弧を描き、その一撃はアンドロイドの少女の躯体を胴で真っ二つにした。

その瞬間、閃光と共に大爆発を起こす。

僅かな残骸を残して、レヴィと呼ばれたアンドロイドの少女はその場から消えた…。

「フフ、今のってちょ~とカッコ良すぎない~?」
「でもこォ~んなおヘソしてるから、全部台無しィ~、ハハハハハハハハハッッッッッッッッ!!!!!」

何が面白いのか、リナは一人で大笑いしていた。

「あ…ぁ…、レヴィ…」

一方、ガクっとその場に膝を付くルカ。

自分が作り出した愛しき僕…

ローザ以外で今までずっと自分に付き添ってきた二人…

自分のいうことを忠実にこなし、今まで数多の変身少女たちを一緒に葬ってきたパートナー…

それを一瞬にして、こんな短時間に跡形もなく葬り去られたのは、
彼にとって信じがたいほどショックな出来事であった。

「ラミア…、レヴィ…」

そんな意気消沈とした彼の顔を、一つの影が覆う。

その影の主をゆっくりと見上げるルカ…

navel_rina51.jpg

「さァ~て、次は何で遊ぼっかァ?」
「男の子虐めるのって初めてだから、アタシとォ~っても楽しみなんだァ、ヒヒヒッ…」

邪悪に満ちた笑みを浮かべ、自分を見下すリナがそこにいた。

「じィ~っくり虐めたいからァ、手加減はしてあげるつもりだけどォ~?」
「そっちもすぐに死んじゃったりしないでねェ~?ヒャハハハハハハハハハハハッッッッッッ!!!!!!!」

甲高く笑い声を上げるリナ。

その様相はまるで悪鬼の如くルカに映っていた…

拍手[10回]


ローザのもとを後にした麻美はリナのもとへと急いでいた。

(リナちゃんに早く…早く伝えないと)

学校の裏山に入り、一直線に一本杉のもとに向かう。

するとしばらくして前方に人の気配を感じた。

麻美はリナに違いないと思い、一気に近くまで駆け寄った。

「リナちゃ…、っ!」

そこには、まったく予想もしていない、凄惨な光景が繰り広げられていた。

navel_rina48.jpg

「は、ぁ…、あぐ…ッ!ふ、ぅ…あ、ア”ッ!」

謎の幼女から生える触手に四肢を拘束された少女。

その腹は醜く膨らみ、そしてヘソと呼ぶには余りにも大き過ぎる中央の腔からは
見たこともない生物が這いずり出している。

それは外ならないリナの姿であった。

「あ、ぁ…!」

その余りにもおぞましい光景に麻美は絶句した。

「あぁ?アンタだれ?」

「!」

触手の少女から声をかけられビクッとする麻美。

「白石麻美、片瀬理奈の友人です」

もう一人の少女が答える。

麻美はその少女に見覚えがあった。

髪の色や格好こそ違うものの、以前クラブ活動で会ったことがある少女…

理奈とテニスで試合をし、その腹に剛速球をお見舞いした張本人である。

「へぇ~、アンタがこのおヘソ姉ちゃんの友達なんだ」
「おヘソのことしか考えてないこんな奴にも友達がいるなんてねぇ…」
「あ、もしかしてお姉ちゃんもおヘソ弄るのが大好きなのかなぁ?」

幼女は卑屈な笑みを浮かべながら、まとわりつくような視線で麻美をじっと見据えた。

「…!」

思わず後ずさる麻美。

ドン…

その時、背後で誰かの体にぶつかる感触があった。

「!」

咄嗟に振り向いた麻美は驚愕した。

「あ、あなたは…!?」

「やあ」

そこには、あのルカと呼ばれる少年が立っていた。

「あ…、な、なんであなたがここに…?」
「先生は…ローザ先生はどうしたの!?」

この少年はローザが引き止めていたはずである。

それがものの5分もしないうちに再び自分の目の前に現れている…

「あぁ、姉さんならもう始末したよ」
「まあもともと死にかけだったし、何の苦労も無かったけどね」

「し、始末…?」

信じられない言葉だった。

(だ、だって…さっき私に…)

動揺する麻美。

するといきなりルカに両肩をつかまれた。

「!?」

「そう、もう姉さんはいないんだ…」
「そして残るはあそこで僕の可愛いシモベたちに嬲られているネーブル・リナだけ」
「彼女の最期を飾るために君にも協力して欲しいんだ」

「きょ、協力…?」

「僕の目を見て」

「!」
「ぁ…」

つられてルカの目を見た瞬間、麻美は自分の脳が揺すぶられるような感触を味わった。

次の瞬間彼女の意識は消えていた。



「は…ぁ"ッ!ふぅ…、ぐ、ぐォォ…」

ようやくリナの出産が終わった。

30匹以上の蟲を産み出したリナの腹は元の形へと戻ったが、
ヘソはいつもよりも広く醜く歪んでいた。

初めはひたすら絶叫していたリナも叫ぶ体力さえ失ったのか、
途中からは自失呆然と自分のヘソから蟲が這いずり出てくるのを見つめるだけとなっていた。

「アハハハハ!!!!!」
「おヘソ姉ちゃんのお腹ってとっても栄養たっぷりだね」
「蟲ちゃんたちも生まれたばかりでこんな大きいなんて初めてだよ」

リナが生み出した蟲たちに囲まれながらラミアが喜々として言った。

「ネーブル・リナのメタモルジュエルの影響です」
「そのエナジーを吸収することで肥大に成長したものと思われます」

淡々と分析しながら答えるレヴィ。

レヴィの言うとおり、リナの腹の中で孵った蟲は
同じくリナの腹部に埋め込まれたメタモルジュエルのエナジーを吸収しながら成長していた。

蟲にエナジーを奪われ続けたことで、今やリナのパワーは大幅に低下していた。

「じゃ、もうこの姉ちゃんはあのおヘソビームも撃てないってことだね」

「はい、それどころかまともに戦う力すら残されていません」

「ハハハハッ!!!!」

その言葉を聞くや否や、ラミアはリナの両手を触手で拘束し万歳させた状態にさせると、
残りの触手で思い切りリナの無防備な腹を打ち据えた。

「うブゥッ!!」

「こっからはフルボッコタイムだよォ!」
「お姉ちゃんのおヘソもお腹も徹底的にボコボコにしてやるからねぇ、ヒヒヒヒヒヒヒ!!!!!!!」

息つく間も与えないほどの勢いで、リナの腹を触手で打ち据えるラミア。

「があッ!、ぐぅッ!、あぐぅッ!、ぐああああッッッッ!!!!」

リナの剥き出しの腹一面がまたたく間に真っ赤な傷と痣で染まっていく。

自分の作り出した僕が楽しそうに獲物をいたぶる姿を眺めながら、ルカも笑みを浮かべていた。

そしてラミアに言い放った。

「ラミア、そろそろレヴィに代わって上げてよ」

「はぁい、ボス!」

ラミアは明朗な返事をすると、そのままクルッとリナの体を反転させた。

「おい、ポンコツ!ボスがアンタにもいたぶらせてやるってさッ!」
「アンタの全力パンチ喰らったら死んじゃうかもしんないから、ちゃんと手加減しろよな」
「まだアタシもいたぶり足りないんだからなっ!」

「分かりました」

触手に拘束されたリナの前に立つラミア。

次の瞬間には先のラミアのものとは比べ物にならないほどの衝撃音が響きわたっていた。

「グオボエエエエエエエエエエッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」

リナの口から血と嘔吐物が吹き出す。

完全に防御力を失った腹に叩き込まれるレヴィ渾身のパンチ。

もはや死んでもおかしくない威力だが、
レヴィは言われたとおり一撃で死なないよう狙いどころを調整しながら打ち込んでいた。

そして次も一撃で死なない部位に全力でパンチを叩き込む。

「ゴッバアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」

今度も夥しい量の鮮血がリナの口から吐き出される。

1発だけでも致命傷になるレヴィのパンチを立て続けに2発喰らったリナは、
もはやかろうじて息をつないでいる状態であった。

「も、も…ぅ…、かはッ、…お、おなか…やめ…、あっ!」

突然、触手に引っ張られ体を地面に引き倒されるリナ。

天に向かって曝されたリナの腹に、すかさず一つの影が舞い降りてくる。

navel_rina49.jpg

「オァっガアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」

リナの口から鯨の潮吹きの如く黒い血が吹き出す。

レヴィの全体重をかけたニープレスが見事にリナの腹に炸裂したのだった。

「ぁ…、ガ…、あ…ァ…」

体をピクピクと痙攣させ、白目を剥いたまま気絶してしまうリナ。

その様を見て、ラミアが叫ぶ。

「あーッ!あんたまさかヤッちゃったのォッ!?」

「いえ、気絶しただけです」

「ったく驚かせないでよッ!ったく」

触手でレヴィをペシッと叩くラミア。

そのやりとりに苦笑しながらルカはさらに指示を出す。

「レヴィ、彼女を起こしてやってよ」
「おへそを思い切り引っ張れば起きるんじゃないかな?」

「分かりました」

命に従い、レヴィは気絶したリナのヘソに両手の指を潜り込ませると、
ルカに言われたとおりそれを思い切り左右に広げた。

「あッギャアアアアアアッッッッッッッ!!!!!!!」

ヘソ周りの筋を一気に引きちぎられ、リナのへそがバクっと割り広げられる。

リナの目を覚まさせるには十分過ぎる激痛であった。

「はァッ!、はァッ、わ、私のォ…、私のおヘソォ…、おヘソォォ…」

涙をボロボロと流し、譫言のようにつぶやき始めるリナ。

「ど、どうしてぇ…、どうして、みんなぁ…、私のおへそォ、イジめるのォ…、どうしてェ…」

ヒックヒックと嗚咽を上げながら、息も途切れ途切れに言葉を紡ぐ。

「わ、わたしはぁ…、ただぁ、おヘソぉ…おヘソをォ…弄ってぇ…弄ってたいだけだったのにィ…!」

ルカが答えた。

「君は僕の用意したメタモルジュエルを何の躊躇いもなく自らヘソに埋め込んだ」
「そしてまるで狙ってくださいと言わんばかりにおヘソ丸出しで戦うことを選んだ」
「自業自得って奴だよ?」

「ハァァ…、ハァゥ…」

リナはそれに応えず、虚ろな目で荒く呼吸を繰り返すだけであった。

「でも君にはビックリしたよ」
「今までそのジュエルで変身した女の子はたくさんいたけど、まさかジュエルそのものをおヘソに埋め込んじゃうなんてねぇ」
「だから今まで僕達が弄んできた子たちの中でも、君は一番面白かったけどね」
「どうだい?自分だけでは出来ないおヘソプレイが出来て大満足だったろ?」

リナの顔を覗き込みながらルカは彼女に尋ねた。

「………」

それに対してもリナは何も答えなかった。

「おらァ!ボスが聞いてんだからちゃんと答えろよォッ!」

しびれを切らしたラミアが乱暴にリナのヘソに触手を突き立てた。

「ギャアゥッッッ!!!!!」

「ほらァ、ちゃんと返事しないとこのままあんたの内蔵かき回してやるよォ!?」

「ハ、が…ッ、が、あ…、お、おへ、おヘソがッ…、あァ…ッ!」

「おヘソがどうしたって?」

「お、おヘソがッ…、い、いたッ、痛…いッ!!」

グリュ!

「ウギャアアッッッッッッ!!!!!!!」

「ほらァ、おヘソをこんなにいじってもらえて幸せでしょォ?」

「は、はァい…」

「ああ!?よく聞こえないんだけどォ!?」
「もっとはっきり言えっつんだよッ!!」

「はぁッ!!…お、おヘソォ…おヘソ気持ちい"い"い"い"い"ッッッッ!!!!!!!」

苦痛と歓喜の入り交じった凄まじい形相でリナは叫んでいた。

あまりもの極限状態に感覚が麻痺し、感情もまともにコントロール出来なくなっていた。

もはやどうでもいい、そんな風にすら考えてしまったその時だった。

「…変態」

「え…?」

声がした方へ思わず振り向くリナ。

そこには親友の麻美が、"あの時"と同じようにまっすぐリナの方を見据えながら立っていた。

「ま、麻美…ちゃん…」

「おヘソをこんなに責められて、気持ちいいとか…ホント変態の極みね、あなたって」

「!!!!!」

それまでのヘソの激痛を忘れてしまうほど、親友の一言はリナの心を深く抉った。

「ち、違っ…、わ、私は…ッ、ギャゥアッッッ!!!!」

またもヘソを抉るラミアの触手に叫び声を上げるリナ。

「ヒヒヒヒヒ、もう認めないちゃいなよおヘソ姉ちゃん」
「自分がおヘソ弄り大好きなド変態だってこと」

「い、いやア…ッ!そんなの…、そんなの…ッ!」

駄々っ子のように頭を振り回し必死に否定するリナ。

その様子を見ていたルカが口を開いた。

「ラミア、もうほとんど尽きかけてると思うけど、彼女の残りのエナジー全部吸い取っちゃいなよ」

「はぁい、分かりましたぁ!」

ラミアは明朗な返事をするとリナのヘソに突き立てている触手をさらに奥へと押し込んだ。

「ふゥあ"ッッッ!!????」

リナの体がビクンと仰け反る。

ラミアの触手はリナの内蔵を押しのけ、その奥深くに埋め込まれたメタモルジュエルまでたどり着くと、
リナの僅かに残ったエナジーを吸収し始めた。

「ひゃあうッッ!!!!や、やめ…ッ、もう…おなッ、お腹がッ…、おヘソがぁぁぁッッッ!!!!」

リナの叫びも虚しく、無慈悲に吸い取られていくリナのネーブルエナジー。

そして…

「ッ!」
「あ…、あぁ……」

ついに一滴残らずリナのネーブルエナジーがラミアの触手によって吸い付くされた。

その瞬間、ネーブル・リナの淡い緑色の髪が、ブラウンへと変わる。

ネーブル・リナから片瀬理奈に戻った瞬間だった。

「ハハハハハ、それじゃ前と同じようにジュエルをおヘソから引きずり出してあげるよォ!」

触手をジュエルごと理奈のヘソから引き抜こうとするラミア。

するとそれをルカが制した。

「いいんだよ、このままで」

「え?どうしてですかぁ、ボス?」

「ジュエルをヘソから抜き取ってしまえば、彼女は衣装も元に戻ってしまう」
「ジュエルはヘソの中、でもエナジーは完全にゼロ、そうすれば彼女は"衣装がネーブル・リナのまま"の片瀬理奈で…」

「あぁ、そういうことですかぁ!」
「ヒヒヒヒヒ、おヘソ姉ちゃんのお友達!コイツのこんな姿見てどう思うゥ?」

ルカの意図を汲み取ったラミアがわざとらしく麻美に尋ねる。

「………」

無言で理奈を見つめる麻美。

「…何なの?その格好?」

「ぅ…」

「おヘソどころかどこもかしこも丸見えじゃない」
「アナタ、おへそオナニー好きな変態で、しかもとんでもない"露出狂"だったのね」

「い…っ、ち、違…っ!」

今や友人から自分の性癖をなじられることが、理奈にとって最大の苦痛となっていた。

ヘソへの性欲が再度沸き起これば、ジュエルにエナジーを宿すことも可能だが、
こうして友人を目の前にしてる状態ではまったく性欲も沸き起こらず、
理奈のヘソ奥から覗くメタモルジュエルも黒く澱んだままであった。

「もうあなたとは縁を切らせてもらうわ。私までこんな変態プレイに巻き込まれるのはゴメンだし」
「クラスやクラブの皆にも言っとくから、片瀬理奈は死にかけてまでおヘソ弄りに興じる露出狂のド変態だってこと」

「や、やめてえええええええええッッッッッッッッッッ!!!!!!!」

理奈は思わず叫んだ。

「お願い!お願いだからやめてッ!ねぇッ!お願いだから!お願いだからぁ…!」

涙をボロボロ流しながら懇願する理奈。

navel_rina50.jpg

だが友人はそんな理奈を汚物を見るような目で言い放った。

「アンタ、人として終わってるわ」

「!」

理奈はガクっとうなだれた。

それは完全に理奈に止めを指す一言だった。

その一部始終を見届け、各々の反応を示す3人。

「ヒヒヒヒヒ、友達からあんなこと言われてどんな気持ち!?」
「ねぇ、今どんな気持ち!?ヒャハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」

理奈のすぐ耳元でこれみよがしに嘲笑うラミア。

「………」

心身共にズタボロとなった理奈の姿を無感情に見つめるレヴィ。

「ネーブルリナ、夕日に死す、か…」

まるで面白い見世物を見終わったかのように満足気な表情を浮かべるルカ。

だがそれらの光景も雑音も、もはや理奈には一切届いていなかった。

彼女の意識は深い静寂へと沈み込んでいった…

拍手[15回]


「はああああああああああっっっっ!!!!!!」

一直線ラミアに向かって駆けだすリナ。

「あはっ、前と違って随分と思い切りがいいね、ヘソ姉ちゃん!」
「だけどっ!」

ラミアは背中から生える4本の触手を繰り出した。

「っ!」

リナは触手が迫る寸で、咄嗟にネーブルソードを手に出現させそれを振り払った。

ズバッ!!

「ふえっ!?」

触手を見事に切り落とされて、まさかのリナの攻撃に驚くラミア。

すかさずリナは残りの触手もソードでなぎ払った。

バシュッ!

残りの触手も切り落とされ、ラミア自慢の触手はすべてリナによって封じられた。

「はあ…っ、はあ…っ、はあ…っ」
(や、やった…!)

荒く息を吐きながらも、自分の作戦通りにいったことにリナは心の中でガッツポーズをとった。

2対1という不利な状況を打破するため、リナはまず標的をラミアに絞った。

ラミア最大の武器は、前回自分のヘソを徹底的に嬲り尽くした4本の触手である。

これをネーブルソードによって速攻で切り落とし、
ラミアの攻撃を封じることで少しでも自分の有利な状況へもっていこうとしたのである。

「う…うええええええんっっっっっっ!!!!!!」
「わ、私の触手がぁ…っ」

自分の触手をすべて切り落とされてしまったラミアはその場でペタンと座り込み、
そのまま泣き出してしまった。

「………」
(可哀そうだけど…これで…!)

ソードをラミアに突きつけるリナ。

「そうはさせません」

リナの背後から、突如急襲するレヴィ。

「!」

リナは咄嗟にレヴィの一撃をかわし、相手との距離をとった。

ラミアへのとどめは刺し損ねたものの、リナは勝機が見えはじめてきたことを感じ始めてきた。

初めは2対1という状況に怖じ気づいていたリナだったが、
すぐに気を取り直し必死に自分の勝つ方法を考えた。

まずラミアの触手を切り落とし無力化させ、そしてその後レヴィとの戦いに専念する。

今の攻撃を見る限り、レヴィ動きは前回と同じぐらいの速さであったことから
リナでも十分見切れる。

(大丈夫…やれる…!)

リナはそう心で念じ、ソードをギュッと握りしめた。

「………」

相変わらずの無表情のままレヴィは再びリナに迫った。

「!」

リナも同時に駆けだす。

そのままリナに向けてパンチを放とうとするレヴィ。

その瞬間レヴィの胴体、リフレクタークリスタルが埋め込まれた腹部がガラ開きとなった。

(今だっ!)

リナはこれで勝負を決しようと、レヴィのヘソにあたるクリスタルに向けて渾身の力でソードを突き出した。

ガキーンッッッッッッ!!!!!!

金属同士が激しくぶつかり合う音が響き渡る。

………カラーン

間もなく、何かが地面に落ちる音がした。

「………」

「………、え…?」

想定外の事態の発生にリナは驚愕の表情を浮かべた。

「そ、そんな…」

確かにソードは間違いなく、レヴィの腹部の中心を捉えた…はずだった。

だがクリスタルに突きたてられたソードの切っ先はそこに存在せず、
リナから少し離れた地面に転がり落ちている。

「…見立てが甘かったようですね、ネーブルリナ」

「!」

「マスターから修復された際、合わせて私の外装部は前回のデータをもとに強化されました」
「あなたのネーブルソードではもう私の外装部に損傷を与えることはできません」

そう言うとレヴィは自分のヘソに突き立てられた切っ先のないネーブルソードを左手で握りしめた。

そしてもう一方の右手を振り上げると、それをソードめがけて振り下ろした。

バキャァッッッッ!!!!!!

「きゃあァッ!!!」

その場で思わず尻もちをつくリナ。

そして手にしていたはずのソードを見た時、リナの顔は蒼白となった。

「………、う、うそ…」

そこには真ん中から見事にヘシ折られたネーブルソードがあった。

レヴィはその恐るべき腕力でソードを文字通り"叩き"割ってしまったのである。

「あらゆる面で私の性能は強化されています」
「あなたが現在の私に勝てる確率は…0.01%もありません」

「ひ…!」

先までの勢いはどこへやら、またもリナの心にはあの時の恐怖心が蘇ろうとしていた。

尻もちをついたまま、その場から後ろずさろうとするリナ。

だがその時、自分の腕に何かが巻きついた。

「え?」
「ひィ…ッ!?」

それを見た時、リナの顔が引きつる。

自分の腕に巻きついていたのは、なんとラミアから生えていた触手であった。

「う、嘘ッ!?さ、さっき切り落としたはずなのにっ!?」

「ヒヒヒヒ…、馬鹿だねぇおヘソ姉ちゃん」
「私の触手、ちょっと時間がたてば再生するの知らなかったぁ?」

先まで泣き崩れていたはずのラミアがいつのまにか自分の背後に立っていた。

「さ、再生って…!?」
「うぁ…ッ!?」

すかさずリナの両腕に触手が巻きつき、リナの身体を無理矢理引き起こす。

さらに両足にも触手が巻きつき、リナは手足を大きく拡げたまま拘束されてしまった。

「ヒヒヒヒッッ、いい気味だねぇ…」
「ご自慢の武器を砕かれて、そしてこうして縛られて…気分はどう?」

「う、ぐ…」

「ねぇ、一瞬でも勝てると思ったぁ?ねぇ、勝てると思ったのォ?」
「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒッッッッッッ!!!!!!」

わざとリナを貶めるような言葉を吐き、卑屈な笑い声を上げるラミア。

「うぅ…」

リナは触手を振り払おうと必死に手足をもがかせたが、まったく状況は変わらなかった。

「ところでさぁ…、以前アンタから何をされたか、忘れてないよねぇ?」

今までの口調からふいにラミアの声のトーンが一転する。

「っ!?」

「確か…あのローザのクソビッチごと、私を吹き飛ばしてくれたよねぇ?」
「あの後、私がどうなったか知ってる?」

「し、知るわけ…ないでしょ」

「私の身体、幾片にも飛び散っちゃってさぁ…、すっごく痛かったんだよォ」
「なんとかボスに回収されて培養カプセルで元に戻れたけど…」
「分かるわけないよねぇ?身体が無数にも千切れた時の痛みなんてさぁ?」

「ぅ…」

背後から耳元で囁くように話すラミアにリナは底知れぬ恐怖を覚えた。

「だからさぁ、アンタにも味わってもらおうかなぁって…」

ボゴォッッッ!!!

ab65e173.jpg

「ぅぐえッッッ!!!!!!!」

いきなり肉を思い切り叩きつけるような凄まじい衝撃音と、カエルが潰れたような呻き声があがった。

見るとリナの無防備な腹部に、レヴィの拳が深々と突き刺さっている。

「………」

そのいきなりの不意打ちにラミアも驚いていた。

「ちょ、ちょっと、あんたナニしてくれちゃってんのォ!?」

「対象は完全にこちらから意識が外れていました」
「攻撃を仕掛けるに相応しいタイミングだと判断したまでです」

「馬鹿ぁ!先に私がこの子を痛めつけようと思っていたのにィ!!」

「しかし…」

「しかしもクソもねぇよっ、このポンコツッ!!」

リナをそっちのけでそのまま口論し始める二人。

だが一瞬の間が生じたとはいえ、リナの頭は自分の腹の中をかき回されるような苦痛で一杯であった。

アンドロイド故のその常人離れした膂力から繰り出されるパンチ。

初めてレヴィと戦った時もこれをまともに喰らい、地獄のような苦しみを十二分に味わった。

(あ、あのパンチだけは…、ぜ、絶対に喰っちゃいけなかったのに…)

「お、オうぇ…エ"…」

ピチャ、ピチャ…

胃の中から胃液ごと内容物がこみ上げ、リナの口から垂れ落ちる。

「うわっ、汚いなぁ…」
「もう、あんたはこいつを押さえといてッ!」

ラミアは触手で拘束したリナの身をポンっとレヴィに向けて放り投げた。

「!」

レヴィは咄嗟にリナの身体を受け止めると、そのまま羽交い絞めの態勢にした。

「そうよッ!あんたはそのままでいなさいッ!」
「これからこの私がたぁっぷりとそいつを痛めつけてやるんだからぁ…、ヒヒヒヒ…」

「あ、う…ぅ…」

まだ腹部の痛みが収まらず、意識も朦朧としたままのリナ。

そんなリナにラミアはワザとらしく声をかけた。

「おへそ姉ぇちゃん、おへその結界解いてくれないと、またそいつのメガトンパンチがお腹に炸裂しちゃうよォ、ヒヒ…」

「ッ!?」
「い、いやぁ…ッ!!」

もうこんな思いは二度としたくない。

自分のおかれている状況にも関わらず、反射的にヘソの結界を解くリナ。

「相変わらずお馬鹿さん…、だねぇ!!」

ヘソの結界が解かれた瞬間、すかさずラミアはリナのヘソめがけて四方より触手を繰り出した。

ズブゥッ!!

「ぎゃうッッ!!!!」

リナのヘソに激痛が走る。

「ヒヒヒ…、そうだよねぇ?」
「前にもこうやって、オヘソ虐めてやったよねぇ?」

ラミアから放たれた触手は、またもリナのヘソに4本同時に突き刺さっていた。

「あ、ああああ……」

恐怖と苦痛に満ち溢れた表情で自分のヘソに突き刺さった触手を凝視するリナ。

「いいよォ、その表情…」
「でもねぇ、今度は前とちょっと違ったことをやろうと思ってるんだ」
「まずは…こうっ!」

「ぎィッ!?」
「ぎゃあああああああッッッッッッッッ!!!!!!!」

耳をつんざくような叫び声がリナの口から放たれる。

なんと、ラミアはリナのヘソに突き刺さっていた4本の触手を、リナのへそごと四方に引き伸ばしたのだ。

「あ、ガ…ッ、いギィッ!!」

9c0fbffd.jpg

リナのヘソは四方からラミアの触手によって割り広げられ、その中身をも晒される。

必死に力を込めて、ヘソが押し広げられるのをとどめようとするも、
触手が引っ張る力の方が遥かに強くリナのヘソは無理矢理拡げられる一方だった。

「どぉう?ローザの時は2本だったけど、今回は4本全部使ってるから比べ物にならないほど痛いと思うんだけどォ、ヒヒヒ…!」

リナが苦痛に悶える様を満足げに堪能するラミア。

もともと大きいリナのヘソが、今やその2倍以上の大きさへと広げられている。

ヘソの縁は引きちぎれ、さらには中の肉片同士を繋げていた筋も引きちぎれ、
その奥の脆弱な生々しい組織までさらけ出されていた。

「ヒヒヒッ、おヘソこんなんになっちゃったよォ?」
「でもお姉ちゃん、おヘソ弄られるのが好きだから喜んでるかもねぇ!」
「実はお姉ちゃんのおヘソにもっとプレゼントがあるんだぁ」

「!?」

その言葉にリナはラミアの方を凝視した。

「お姉ちゃん、私の可愛い蟲たち覚えてるゥ?」
「あの時は気持ち悪がって、あまり一緒に遊んでくれなかったけど…」
「だからぁ…」

その瞬間、ラミアのヘソからさらなる触手が飛び出した。

「ッ!?」
「ぐぶォッッッ!!!!」

ラミアのへそから飛び出した触手は一直線、リナの割り拡げられたヘソへと突っ込んだ。

「ヒヒヒ、ちゃんとすっぽり入ったねぇ…」
「これ、とても大きいから、予めお姉ちゃんのおヘソ拡げておいてあげたんだよォ?」

ラミアのへそから伸びた触手がゆっくりとリナのヘソへとめり込んでいく。

まるで二人のヘソが巨大なチューブで繋がったようだった。

「う、あ"…あぁ…ッ」

自分のヘソの状況を見て、リナは恐怖にガチガチと歯を鳴らした。

逃れようと体中をばたつかせたが、背後からがっちりとレヴィに身体を抑え込まれており、
この状況から逃がれることは絶望的であった。

「それじゃあ、始めようか…」

そう言うと、ラミアは自分のお腹と自分のヘソから伸びる触手を撫ではじめた。

「さあ、あなたたちのお母さんはあのお姉ちゃんよォ…、うぅんッ」

ラミアの身体が不意に震え、ヘソの触手が蠢く。

ドプン…ッ

「ッ!?」

リナは突如今まで感じたことのないような感触を感じた。

まるでお腹の中に温かいモノが入りこんでくる感触…

「え…な…なに…ふぅンッ!」
「は、ァ…はァうッ!ふ…ふぁア…ッ!」

それは触手が不気味に蠢くたびに、お腹の奥底から発せられた。

「はあ…ッ、はあ…ッ、はあ…ッ」

一方のラミアは目も虚ろに何やら喘ぐように自分の触手をしごいていた。

まるでそれはオナニーに耽っているような様相であった。

ラミアのお腹からリナのお腹に触手を通して流れ込む"何か"…

徐々にリナのお腹はその"何か"で膨れ上がっていった。

「ふあァァ…ッ!!、わ、私のォ、おなかにィ…ッ!な、なにがぁ!?」

すると背後にいたレヴィがそれに応えるかのように言った。

「触手内部、及びネーブルリナの腹部内に多数の小型生命体反応確認…」
「データ解析の結果、あなたの腹部には"らんかい"が送り込まれています」

「らん…かい?」

「いわゆる無数の"卵"です」

「た、ま…?ぃ…いや"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ""あ"あ"あ"あ"ッッッッッッッッッッッ!!!!!」

響き渡る絶叫。

「や、やああ…ッ!!!???や、やめ…ッ、お、おなが…ッ!おながにッ、タマゴなんでぇッ!!!!!」
「い、いァ"ッ、イ"やッ…!
わ…ぅわア"ア"ア"ああああああ!!!!」

navel_rina47.jpg

発狂したかのように全身を振り乱しながら、喚き、泣き叫びまくるリナ。

だがレヴィは全く身じろぐことなく、リナの体を羽交い絞めのまま押さえつけていた。

「ラミアは現在、産卵行動に入っています」
「完全に終わるまで、あとおよそ5分です」

レヴィの放った言葉がリナにとって死の宣告に聞こえた。

5分、あと5分もラミアから生み出される得体の知れない卵を、ヘソに植えつけられ続けなければならない。

そうしてる間にも、リナのお腹は膨張を続け、いまや妊婦のような様相となっている。

「いやぁ!いやあ…ッ!!こんなのいやアッ!!!!」
「誰か、私のお腹を…、お腹をォ…ッッ!!!!!」
「元に戻してえ"え"え"え"え"え"え"え"ッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」

悲痛なリナの叫びが辺りをこだました。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
クライマックスに向けて、リナちゃん徹底へそ責めタイムpart1
リナちゃんのボテ腹ってまだやってなかったなぁ~と、思い立ちまして
まずはラミアちゃんからの"卵植えつけ"でした。
お次は産卵タイムですねw

あと挿し絵ですが今までA4のコピー用紙に描いてた落書のせてましたが、
今回はsaiでラフって色を付けたものを載せてみました。

まだ完全に使いこなせてはいないけど、やっぱりデジタルの方が修正とか楽っすねw
今さらですけど…

拍手コメント返し
> 悪くなると出ベソになるってなんかおもしろい設定ですね。ラストに向かってぜひ責めのインフレを起こして欲しいです
もはや自分の性癖もヘソも憚らず、暴れまくるという設定なのでいっそのこと出ベソにしてしまえと…w
まあノーマルのリナちゃんと差をつけたかったというところなんですけどねw

まだノーマルのリナちゃんへの責めは続きますので、悪リナちゃんの出番はもう少し後ってことで。

拍手[16回]


「何だ、片瀬の奴また休みか?」

放課後の部活動、テニス部の先輩が半ば呆れたように声上げる。

「あいつ、ここんとこずっと休んでるけど…大丈夫なのか?」

「え、えぇ…」
「学校には来てるんですけど…、体調が悪いらしくて…」

麻美はそう言いながら、先輩の視線から目を逸らした。

「…まあ、そういうことなら仕方ないが、サボり癖がつかないようにお前からも声掛けといてくれよ」

「は、はい…」



麻美は嘘をついていた。

あの衝撃の出来事から一週間…、麻美は理奈と一言も口を利いていない。

理奈は学校に来ていることは来ているのだが、部活動に出ていない。

休み時間もいつもどこかに姿を消していて、まるで麻美のことを避けているようであった。

(理奈ちゃんがおヘソをあんな風にしてるのを見たときはショックだった…)

部活動が終わり、ロッカーで帰り支度をしながらもずっと麻美は理奈のことを考えていた。

(だけど…だからといって理奈ちゃんは理奈ちゃんに変わりはない)
(私は…また理奈ちゃんと一緒に話がしたい)
(一体どうしたら…)

その時、ふとあることが頭を過ぎった。

(そういえば理奈ちゃん、楼座先生のところによくいるみたいだった)
(先生も理奈ちゃんこと、前から知っていたみたいだし…)
(もしかしたら先生も理奈ちゃんのあのことを…)

いつまでも理奈との関係をこのままにしておくわけにいかない。

そう心に決めた麻美はローザのいる保健室へと足を向けた。



夕日が暮れなずむ中、保健室の扉の近くまでやってきた麻美。

その時、保健室の中から何か声がするのが聞こえてきた。

何やら2人が話しているようだったが、1人は明らかに怒った口調でまくしたてていた。

「あなたのせいなんでしょローザ!あなたが私の秘密を…!」

「ち、違うわ、そ、そんなことあるわけ…」

「でもあのルカって子、あなたの弟みたいじゃない!」
「もともとあなたがここに来たのも、私を貶めるためなんでしょ!?」
「おヘソの事をバラして、皆から変態扱いされる私を見て楽しんで…!!」

「そんなこと考えるわけないじゃない!」
「私はあなたのためにここに来て…」

「………」
「あなたたちが来なければこんなことに…ならなかったわ!」

「ちょ、ちょっと…ッ!」

いきなり扉が開き、飛び出してくる人影。

「!」

それは紛れも無い理奈の姿だった。

思わず体が硬直する麻美。

理奈もハッと麻美の方を見た。

一瞬、時が止まったかのように見つめあう2人。

麻美は勇気を振り絞って恐る恐る理奈に声をかけてみた。

「り、理奈ちゃん…」
「あの…」

だがその瞬間、理奈は顔を背けると何も言わずその場から走って去っていった。

「あ…」

その場に取り残される麻美。

(理奈ちゃん…)

理奈から完全に相手にされなくなってしまったのではないか…

麻美の気は落ち込んでいくばかりであった。

ガタッ!!

「!」

保健室の中で大きな物音がし、ハッとして麻美は保健室の中を覗いた。

そこには床に倒れ伏しているローザの姿があった。

「せ、先生ッ!?」

咄嗟にローザのもとに駆け寄る麻美。

見るとローザの顔には夥しい脂汗が滲み、見ているだけでとても苦しそうな症状であった。

「大丈夫ですか、先生ッ!」

「だ、大丈夫…す、少し…めまいが…しただけだから…大丈夫よ」

「そ、そんな…、ですけど…」

心配する麻美を余所に、なんとかその場から立ち上がろうとするローザ。

「あ…」

足の踏ん張りが利かず、またその場に崩れ落ちそうになるローザ。

「先生ッ!」

麻美は咄嗟にローザの体を支えた。

「あ、ありがとうね、麻美ちゃん…」

ローザは麻美の助けをかりながら、保健室のベッドに横になった。

「はあ、はあ、はあ…」
「み、みっともないところ…見られちゃったわね…」

「せ、先生…一体これは…?」

とても苦しそうに喘ぐローザを見て、麻美は気が気でなかった。

「ちょ、ちょっとね…」
「と、ところでこんなところまで何の用…かしら…」

「………」

「も、もしかして…理奈ちゃんのこと?」

「!」

自分が聞きたかった事を読まれて、麻美は驚いたようにローザを見た。

「き、聞いたわ…」
「リ、リナちゃん…自分のおへその秘密、友達に見られちゃったって…」
「あなたなんでしょ、その友達って…」

「は、はい…」

「…どうだった?」

「え?ど、どうだった…って」

突然、リナのへそに関する感想を聞かれて戸惑う麻美。

「おかしいと思った?リナちゃんがとても危ない人に見えた?」

「………」
「確かに…最初見たときはそう思いました…」
「理奈ちゃんがあんなにおへそを弄るのが好きで…しかもそれで変身までしちゃうなんて…」

「………」

「だけど、今思い直すと…変身することはともかく、おへそを弄ることはそんなにおかしいことじゃないんじゃないかって思います」

「へぇ…?」

「人は…誰にも言えない秘密を持っていて、それを抱えながら普通に生活している」
「理奈ちゃんの場合、その秘密がおヘソ弄りだっただけで…」

「あ、あなた…本当によく出来た子ね」
「リ、リナちゃんも…あなたみたいな友人を持って…本当に幸せモンだわ」

「先生…」

「私も…同じよ麻美ちゃん…」
「だからさっき言ってやったのよ、彼女に…」
「お、おヘソでオナニーしてるとこ…見られたくらいで、メソメソするなって…」
「それだったら…堂々とおヘソさらけ出して…開き直っちゃえってね」
「そしたら…、さっきみたいに…怒られちゃった…けどね」
「うぅ…ッ!!」

またも苦痛の声をあげるローザ。

「せ、先生…ッ!!」
「そんなに痛むんだったら、救急車を…」

「ち、違うわ麻美ちゃん…!」
「こ、これは…リナちゃんへ私なりの償いなんだから…!」

「え…?」

麻美にはローザの言っている事が理解できなかった。

「ほ、本当に…あの子には申し訳ないことをしたわ…」
「私の身内の"遊び"で…あ、あの子をこんなことに巻き込んじゃって…」

『やだなぁ、姉さん』
『これは単なる遊びじゃないよ』

「!」

突然、聞こえてきた声にハッとし、その声の方向へ振り返る2人。

するとそこには、いつの間にかあの少年が立っていた。

「ル、ルカ…!あんたいつの間に!?」

ローザはベッドから咄嗟に起き上がると、すぐさま臨戦態勢に入った。
だが体は小刻みに震え、立っているだけでも辛い様が容易に見て取れた。

「フフ、苦しそうだね姉さん」
「そろそろあの娘の肩代わりをするのも辛くなってきたんじゃないのかい?」

(肩代わり…?)

「あ、あんたが…そういう風にしたんでしょう?」

「姉さんが望んでいたことじゃないか」
「あの愛おしいリナちゃんのためなら、自分の身を犠牲にしてもいいってね」

「えぇ、そうよ…」
「だから私はあんたを…刺し違えても倒す!」

ローザは一気にルカの元に詰め寄ると、その腹部に手刀を繰り出した。

「フフ…」

ルカは軽く身を捻っただけでそれをかわすと、ローザの腹部に自分の手をそっとあてた。

「僕にはこういうのも出来るんだよ?知ってた?」

「っ!?」
「う…ッ!?」

とっさに身を引こうとするローザだったが、腹部に激痛が走り動きが鈍る。

その隙をルカは見逃さなかった。

「それっ」

ルカの掌から凄まじい圧力が放出され、それをまともに受けたローザの体が吹き飛ぶ。

「うああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」

ガシャーンッッッ!!!!

ローザの服は切り裂かれ、体は窓を突き破ってそのまま外へと放り出された。

「せ、せんえぇぇぇぇぇぇぇいッッッッッ!!!!!!!」

窓の外に放り出されたローザを確かめようと咄嗟に窓枠の元へと駆け寄る麻美。

だがその前にルカが立ちふさがった。

「!」

「まったく実の弟を殺そうとするなんて、とんでもない姉さんだね」
「さて、君はどうしようかな…?」
「もう一度、君の友人のあの醜態を見せてあげようか?」
「今度はもっと間近の特等席でね、フフフ…」

「り、理奈ちゃんのあの姿を見たからって、私は彼女を馬鹿にするようなことはしないわッ!!」

「へぇ…?」
「でもこの前、凄く軽蔑したような目で見てたよね?」
「まるで汚いものを見るような目でさ…?」

「あ、あれは…初めてあんな姿を見たから、思わず…」

「それだけで十分なのさ」
「その"目"だけで、彼女の心にヒビが入った…」
「それが僕の望む姿への第一歩さ」

「望む姿…?」

「そうさ、もうすぐ彼女も…」
「!」

その刹那、ルカの背後から一つの人影が彼を奇襲した。

ルカは咄嗟に反応し、それを寸でかわした。

「チ…ッ!!」

「まさか…まだそこまで動けるなんてね、姉さん」

ルカを奇襲したのは窓から放り投げだされたはずのローザであった。

だが衣装は先までの白衣姿とは異なり、かなり際どいところまで露出したボンテージ姿であった。

「せ、先生…良かっ…」
「…ッ!」

まずローザが無事であった事にホッとする麻美であったが、そのむき出しのお腹を見たとき彼女は思わず絶句した。

腹一面を無数の変色した痣が覆い、一部は激しい打撃を受けたかのように陥没している箇所まで見受けられた。

さらにはその中央に位置するヘソはいびつに形が歪み、その中身はグチャグチャでその肉片の一部がヘソ穴から垂れ落ちている。

とても正視するには堪えられないほど、ローザの腹は傷ついていた。

「せ、先生…そ、そのお腹…」

顔を引きつらせながら麻美が、ローザに問いかける。

「…ごめんね、こんなものあなたに見せちゃって…」
「あなたまで巻き込むつもりはなかったんだけど…」

優しい口調で麻美に答えるローザ。

「なるほどねぇ、予想はしてたけどかなりボロボロだねぇ」
「それだけあの娘がお腹やおヘソにダメージを受け過ぎたってことかな?」

ルカはローザのお腹を見ても特に驚くといったわけでもなく、いたって冷静だった。

「姉さんはね、リナちゃんが戦闘で受けたダメージを全部自分が引き受けることで、彼女を助けていたのさ」

「ど、どういうこと…?」

「つまり、リナちゃんがおヘソに深刻なダメージを受けた場合でも、そのダメージを姉さんがまるまる受け入れて、リナちゃんには何の後遺症も残らないようにする」
「ま、言ってみれば姉さんは理奈ちゃんの身代わり人形なのさ」

「!」

「そ、そう…、いくらジュエルの治癒能力があっても、直しきれないダメージもある…」
「だ、だから、私がリナちゃんのダメージをこの身に…うぐっ!!」

お腹を抱えその場にしゃがみこむローザ。

「そ、そんな…何で先生がそこまで…」

「姉さんはね、一度死んでいるのさ」

「え…ッ!?」

その事実にこれまでの中で一番の衝撃を受ける麻美。

「僕の可愛い飼い猫を巻き添えに、姉さんは自分の身を投げ捨てた」
「だけどその後、僕が"蘇生"してあげたのさ。僕の新しい発明品をお腹に組み込んでね」
「それがリナちゃんのメタモル・ジュエルと同調して、自らがダメージを引き受けるサクリファイス・チェーン・システム」
「もっとも、その場で受けたダメージをすぐに引き受けられる訳じゃなく、一度本人にも苦しんでもらわないといけないけどね」
「だってその方が面白いだろ?本人も苦しむけど、すぐダメージは他人が引き受けてくれる」
「そうすれば本人は死ぬことなく、身代わりが死ぬまでいくらでもダメージを与えて苦しませ続けることができる」
「ハハハハ」

「ひ、ひどい…」

ルカの話を聞いて、麻美は思わず言葉を漏らした。

「いいんだよ、姉さんにとっては」
「ちょうどあの時、姉さんも彼女に肩入れし始めているようだったしさ」

「え、えぇ…、そうよ」
「ど、どこかの生意気な弟と違って、あの娘はちょっと変態だけど純情で可愛いかったからね」

「フン…」
「そういえば彼女の方にも向かっている頃かな、"彼女達が"」

「か、彼女達…?」
「まさかッ!?」

その言葉を聴いてローザは焦った。

(マズいわ、今の理奈ちゃんじゃ…!)

ローザは麻美を背後に守るようにしながら言った。

navel_rina45.jpg

「麻美ちゃん、私があの子を引き付けておく間に、あなたはリナちゃんのところへ行って」
「多分、あの子は学校の裏山の一本杉のところにいるわ」

「せ、先生…!」

「そ、それでちゃんとあの娘に言うのよ」
「自分は何も気にしちゃいないって、これからもずっと友達でいるって…!」

「………」

「返事はッ!?」

「は、はいっ!わ、分かりました…!」

麻美はすぐにその場から駆け出していった。

「先生…」

ボロボロのお腹を抱えたままのローザを一人、その場に残しておくのも後ろめたかったが、
あの場では自分には何も出来ない。

それよりも一刻も早く理奈と会って自分の気持ちを伝えることが重要であった。

麻美がその場から立ち去り、あとに対峙する2人の姉弟。

「分かってると思うけど…、たった今この場に結界を張ったよ」
「この空間にはもう誰も入ってこれない、どちらかが倒れるまで出ることも出来ない…」

「フ、の、望むところよ…」
「あ、あんたには少し…お仕置きしてあげないと…いけないと思ってたしね」

「まったく、姉さんはいつも僕を子供扱いして…」

「あ、あんたの…思い通りには…させないわ、必ずッ!!」



「………」

夕日が沈む中、理奈はかつて自分が性行為のパートナーとしてたあの木の元へ来ていた。

「う、うぅ…ぐすっ、ぐ、うぅ…」

ふいにその場にしゃがみこみ、その場で嗚咽を上げ始める理奈。

(なんで…どうしてこんな事に…?)

すべては自分のヘソへの性癖が悪いことは分かっていた。

あの日、この場で不思議な水晶を、自分のおヘソにはめ込んでしまったことがすべての始まりだったことは分かっていた。

だが今更この性癖から逃れることも出来ない。

「う…、うぁ…、うあああああああああああっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!」

ついに涙をボロボロ流しながら号泣する理奈。

とにかく今の自分には泣くことしか出来なかった。

(もうヤダよこんなの…、こんな…っ!)

『あ"~、うざってぇから、泣くのやめろよなッ!!』

「!」

ふいに聞こえてきた声にハッと振り向く理奈。

その視線の先には林の暗がりの中、ゆっくりと近づいてくる2つの影があった。

『まったく、泣き叫ぶんなら、悶え苦しんでる時にたっぷり出して欲しいんだけどなぁ、ヒヒヒ…!』

『対象確認、片瀬理奈ことネーブル・リナ』

その2つの声に理奈は聞き覚えがあった。

やがてはっきりと浮かび上がる2つの影。

「!」

navel_rina46.jpg

「ヒヒヒヒ、久しぶりだねぇ~、おヘソ姉ちゃん?」

「………」

それはかつてリナが倒したはずのラミアとレヴィであった。

「あなたたち、ど、どうして…!?」

「マスターによって修復されました」

「そうそう、そんであんたに仕返しに来たってわけ」
「あんとき受けた痛み、倍にしてたぁ~っぷりと返してあげないとねぇ、ヒヒヒ…!」

「う…!」

思わず後ずさりする理奈。

「逃げようとしても無駄です、ネーブル・リナ」
「この場で我々から逃れる術などありません」

「そうそう、あんたはここで変身して私達と戦うしかないんだよォ?」
「一応、変身する間くらい待ってあげるよォ」
「友達からも嫌われたそのデカ汚いおへそでイッちゃえばぁ~?ヒヒヒ…」

ラミアの言葉が胸に突き刺さる。

(そうだ…私はこの醜いおへそをただひたすら弄って、戦うしかないんだ…)

理奈は制服の裾を捲り上げると、その巨大な陥没に自分の指を思い切り突き立てた。

「はぁうンッッ!!!!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回へそ責め成分は少ないですが、クライマックスへの前段階ということで。
いよいよ夢の3Pプレイが出来るという事で、やったねリナちゃん!

ちなみにあと3回くらいでネーブル・リナも終わる予定です。
そろそろ版権キャラのおへそも虐めたくなってきましたので…w

拍手[8回]



戦え!へそ出し戦乙女
design&photo by [Aloeswood Shrine / 紅蓮 椿] ■ powerd by [忍者BLOG]
忍者ブログ [PR]
カウンター
ブログ内検索
アクセス解析
忍者アナライズ
twitter