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へそ出しヒロインや時々男の子がおヘソを弄られたり嬲られたりしながら頑張るイラストを載せています。基本ラフ画がメインです。感想やコメントいただけると嬉しいです!
へそ出しヒロインや時々男の子がおヘソを弄られたり嬲られたりしながら頑張るイラストを載せています。基本ラフ画がメインです。感想やコメントいただけると嬉しいです!
「何だ、片瀬の奴また休みか?」
放課後の部活動、テニス部の先輩が半ば呆れたように声上げる。
「あいつ、ここんとこずっと休んでるけど…大丈夫なのか?」
「え、えぇ…」
「学校には来てるんですけど…、体調が悪いらしくて…」
麻美はそう言いながら、先輩の視線から目を逸らした。
「…まあ、そういうことなら仕方ないが、サボり癖がつかないようにお前からも声掛けといてくれよ」
「は、はい…」
麻美は嘘をついていた。
あの衝撃の出来事から一週間…、麻美は理奈と一言も口を利いていない。
理奈は学校に来ていることは来ているのだが、部活動に出ていない。
休み時間もいつもどこかに姿を消していて、まるで麻美のことを避けているようであった。
(理奈ちゃんがおヘソをあんな風にしてるのを見たときはショックだった…)
部活動が終わり、ロッカーで帰り支度をしながらもずっと麻美は理奈のことを考えていた。
(だけど…だからといって理奈ちゃんは理奈ちゃんに変わりはない)
(私は…また理奈ちゃんと一緒に話がしたい)
(一体どうしたら…)
その時、ふとあることが頭を過ぎった。
(そういえば理奈ちゃん、楼座先生のところによくいるみたいだった)
(先生も理奈ちゃんこと、前から知っていたみたいだし…)
(もしかしたら先生も理奈ちゃんのあのことを…)
いつまでも理奈との関係をこのままにしておくわけにいかない。
そう心に決めた麻美はローザのいる保健室へと足を向けた。
夕日が暮れなずむ中、保健室の扉の近くまでやってきた麻美。
その時、保健室の中から何か声がするのが聞こえてきた。
何やら2人が話しているようだったが、1人は明らかに怒った口調でまくしたてていた。
「あなたのせいなんでしょローザ!あなたが私の秘密を…!」
「ち、違うわ、そ、そんなことあるわけ…」
「でもあのルカって子、あなたの弟みたいじゃない!」
「もともとあなたがここに来たのも、私を貶めるためなんでしょ!?」
「おヘソの事をバラして、皆から変態扱いされる私を見て楽しんで…!!」
「そんなこと考えるわけないじゃない!」
「私はあなたのためにここに来て…」
「………」
「あなたたちが来なければこんなことに…ならなかったわ!」
「ちょ、ちょっと…ッ!」
いきなり扉が開き、飛び出してくる人影。
「!」
それは紛れも無い理奈の姿だった。
思わず体が硬直する麻美。
理奈もハッと麻美の方を見た。
一瞬、時が止まったかのように見つめあう2人。
麻美は勇気を振り絞って恐る恐る理奈に声をかけてみた。
「り、理奈ちゃん…」
「あの…」
だがその瞬間、理奈は顔を背けると何も言わずその場から走って去っていった。
「あ…」
その場に取り残される麻美。
(理奈ちゃん…)
理奈から完全に相手にされなくなってしまったのではないか…
麻美の気は落ち込んでいくばかりであった。
ガタッ!!
「!」
保健室の中で大きな物音がし、ハッとして麻美は保健室の中を覗いた。
そこには床に倒れ伏しているローザの姿があった。
「せ、先生ッ!?」
咄嗟にローザのもとに駆け寄る麻美。
見るとローザの顔には夥しい脂汗が滲み、見ているだけでとても苦しそうな症状であった。
「大丈夫ですか、先生ッ!」
「だ、大丈夫…す、少し…めまいが…しただけだから…大丈夫よ」
「そ、そんな…、ですけど…」
心配する麻美を余所に、なんとかその場から立ち上がろうとするローザ。
「あ…」
足の踏ん張りが利かず、またその場に崩れ落ちそうになるローザ。
「先生ッ!」
麻美は咄嗟にローザの体を支えた。
「あ、ありがとうね、麻美ちゃん…」
ローザは麻美の助けをかりながら、保健室のベッドに横になった。
「はあ、はあ、はあ…」
「み、みっともないところ…見られちゃったわね…」
「せ、先生…一体これは…?」
とても苦しそうに喘ぐローザを見て、麻美は気が気でなかった。
「ちょ、ちょっとね…」
「と、ところでこんなところまで何の用…かしら…」
「………」
「も、もしかして…理奈ちゃんのこと?」
「!」
自分が聞きたかった事を読まれて、麻美は驚いたようにローザを見た。
「き、聞いたわ…」
「リ、リナちゃん…自分のおへその秘密、友達に見られちゃったって…」
「あなたなんでしょ、その友達って…」
「は、はい…」
「…どうだった?」
「え?ど、どうだった…って」
突然、リナのへそに関する感想を聞かれて戸惑う麻美。
「おかしいと思った?リナちゃんがとても危ない人に見えた?」
「………」
「確かに…最初見たときはそう思いました…」
「理奈ちゃんがあんなにおへそを弄るのが好きで…しかもそれで変身までしちゃうなんて…」
「………」
「だけど、今思い直すと…変身することはともかく、おへそを弄ることはそんなにおかしいことじゃないんじゃないかって思います」
「へぇ…?」
「人は…誰にも言えない秘密を持っていて、それを抱えながら普通に生活している」
「理奈ちゃんの場合、その秘密がおヘソ弄りだっただけで…」
「あ、あなた…本当によく出来た子ね」
「リ、リナちゃんも…あなたみたいな友人を持って…本当に幸せモンだわ」
「先生…」
「私も…同じよ麻美ちゃん…」
「だからさっき言ってやったのよ、彼女に…」
「お、おヘソでオナニーしてるとこ…見られたくらいで、メソメソするなって…」
「それだったら…堂々とおヘソさらけ出して…開き直っちゃえってね」
「そしたら…、さっきみたいに…怒られちゃった…けどね」
「うぅ…ッ!!」
またも苦痛の声をあげるローザ。
「せ、先生…ッ!!」
「そんなに痛むんだったら、救急車を…」
「ち、違うわ麻美ちゃん…!」
「こ、これは…リナちゃんへ私なりの償いなんだから…!」
「え…?」
麻美にはローザの言っている事が理解できなかった。
「ほ、本当に…あの子には申し訳ないことをしたわ…」
「私の身内の"遊び"で…あ、あの子をこんなことに巻き込んじゃって…」
『やだなぁ、姉さん』
『これは単なる遊びじゃないよ』
「!」
突然、聞こえてきた声にハッとし、その声の方向へ振り返る2人。
するとそこには、いつの間にかあの少年が立っていた。
「ル、ルカ…!あんたいつの間に!?」
ローザはベッドから咄嗟に起き上がると、すぐさま臨戦態勢に入った。
だが体は小刻みに震え、立っているだけでも辛い様が容易に見て取れた。
「フフ、苦しそうだね姉さん」
「そろそろあの娘の肩代わりをするのも辛くなってきたんじゃないのかい?」
(肩代わり…?)
「あ、あんたが…そういう風にしたんでしょう?」
「姉さんが望んでいたことじゃないか」
「あの愛おしいリナちゃんのためなら、自分の身を犠牲にしてもいいってね」
「えぇ、そうよ…」
「だから私はあんたを…刺し違えても倒す!」
ローザは一気にルカの元に詰め寄ると、その腹部に手刀を繰り出した。
「フフ…」
ルカは軽く身を捻っただけでそれをかわすと、ローザの腹部に自分の手をそっとあてた。
「僕にはこういうのも出来るんだよ?知ってた?」
「っ!?」
「う…ッ!?」
とっさに身を引こうとするローザだったが、腹部に激痛が走り動きが鈍る。
その隙をルカは見逃さなかった。
「それっ」
ルカの掌から凄まじい圧力が放出され、それをまともに受けたローザの体が吹き飛ぶ。
「うああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
ガシャーンッッッ!!!!
ローザの服は切り裂かれ、体は窓を突き破ってそのまま外へと放り出された。
「せ、せんえぇぇぇぇぇぇぇいッッッッッ!!!!!!!」
窓の外に放り出されたローザを確かめようと咄嗟に窓枠の元へと駆け寄る麻美。
だがその前にルカが立ちふさがった。
「!」
「まったく実の弟を殺そうとするなんて、とんでもない姉さんだね」
「さて、君はどうしようかな…?」
「もう一度、君の友人のあの醜態を見せてあげようか?」
「今度はもっと間近の特等席でね、フフフ…」
「り、理奈ちゃんのあの姿を見たからって、私は彼女を馬鹿にするようなことはしないわッ!!」
「へぇ…?」
「でもこの前、凄く軽蔑したような目で見てたよね?」
「まるで汚いものを見るような目でさ…?」
「あ、あれは…初めてあんな姿を見たから、思わず…」
「それだけで十分なのさ」
「その"目"だけで、彼女の心にヒビが入った…」
「それが僕の望む姿への第一歩さ」
「望む姿…?」
「そうさ、もうすぐ彼女も…」
「!」
その刹那、ルカの背後から一つの人影が彼を奇襲した。
ルカは咄嗟に反応し、それを寸でかわした。
「チ…ッ!!」
「まさか…まだそこまで動けるなんてね、姉さん」
ルカを奇襲したのは窓から放り投げだされたはずのローザであった。
だが衣装は先までの白衣姿とは異なり、かなり際どいところまで露出したボンテージ姿であった。
「せ、先生…良かっ…」
「…ッ!」
まずローザが無事であった事にホッとする麻美であったが、そのむき出しのお腹を見たとき彼女は思わず絶句した。
腹一面を無数の変色した痣が覆い、一部は激しい打撃を受けたかのように陥没している箇所まで見受けられた。
さらにはその中央に位置するヘソはいびつに形が歪み、その中身はグチャグチャでその肉片の一部がヘソ穴から垂れ落ちている。
とても正視するには堪えられないほど、ローザの腹は傷ついていた。
「せ、先生…そ、そのお腹…」
顔を引きつらせながら麻美が、ローザに問いかける。
「…ごめんね、こんなものあなたに見せちゃって…」
「あなたまで巻き込むつもりはなかったんだけど…」
優しい口調で麻美に答えるローザ。
「なるほどねぇ、予想はしてたけどかなりボロボロだねぇ」
「それだけあの娘がお腹やおヘソにダメージを受け過ぎたってことかな?」
ルカはローザのお腹を見ても特に驚くといったわけでもなく、いたって冷静だった。
「姉さんはね、リナちゃんが戦闘で受けたダメージを全部自分が引き受けることで、彼女を助けていたのさ」
「ど、どういうこと…?」
「つまり、リナちゃんがおヘソに深刻なダメージを受けた場合でも、そのダメージを姉さんがまるまる受け入れて、リナちゃんには何の後遺症も残らないようにする」
「ま、言ってみれば姉さんは理奈ちゃんの身代わり人形なのさ」
「!」
「そ、そう…、いくらジュエルの治癒能力があっても、直しきれないダメージもある…」
「だ、だから、私がリナちゃんのダメージをこの身に…うぐっ!!」
お腹を抱えその場にしゃがみこむローザ。
「そ、そんな…何で先生がそこまで…」
「姉さんはね、一度死んでいるのさ」
「え…ッ!?」
その事実にこれまでの中で一番の衝撃を受ける麻美。
「僕の可愛い飼い猫を巻き添えに、姉さんは自分の身を投げ捨てた」
「だけどその後、僕が"蘇生"してあげたのさ。僕の新しい発明品をお腹に組み込んでね」
「それがリナちゃんのメタモル・ジュエルと同調して、自らがダメージを引き受けるサクリファイス・チェーン・システム」
「もっとも、その場で受けたダメージをすぐに引き受けられる訳じゃなく、一度本人にも苦しんでもらわないといけないけどね」
「だってその方が面白いだろ?本人も苦しむけど、すぐダメージは他人が引き受けてくれる」
「そうすれば本人は死ぬことなく、身代わりが死ぬまでいくらでもダメージを与えて苦しませ続けることができる」
「ハハハハ」
「ひ、ひどい…」
ルカの話を聞いて、麻美は思わず言葉を漏らした。
「いいんだよ、姉さんにとっては」
「ちょうどあの時、姉さんも彼女に肩入れし始めているようだったしさ」
「え、えぇ…、そうよ」
「ど、どこかの生意気な弟と違って、あの娘はちょっと変態だけど純情で可愛いかったからね」
「フン…」
「そういえば彼女の方にも向かっている頃かな、"彼女達が"」
「か、彼女達…?」
「まさかッ!?」
その言葉を聴いてローザは焦った。
(マズいわ、今の理奈ちゃんじゃ…!)
ローザは麻美を背後に守るようにしながら言った。

「麻美ちゃん、私があの子を引き付けておく間に、あなたはリナちゃんのところへ行って」
「多分、あの子は学校の裏山の一本杉のところにいるわ」
「せ、先生…!」
「そ、それでちゃんとあの娘に言うのよ」
「自分は何も気にしちゃいないって、これからもずっと友達でいるって…!」
「………」
「返事はッ!?」
「は、はいっ!わ、分かりました…!」
麻美はすぐにその場から駆け出していった。
「先生…」
ボロボロのお腹を抱えたままのローザを一人、その場に残しておくのも後ろめたかったが、
あの場では自分には何も出来ない。
それよりも一刻も早く理奈と会って自分の気持ちを伝えることが重要であった。
麻美がその場から立ち去り、あとに対峙する2人の姉弟。
「分かってると思うけど…、たった今この場に結界を張ったよ」
「この空間にはもう誰も入ってこれない、どちらかが倒れるまで出ることも出来ない…」
「フ、の、望むところよ…」
「あ、あんたには少し…お仕置きしてあげないと…いけないと思ってたしね」
「まったく、姉さんはいつも僕を子供扱いして…」
「あ、あんたの…思い通りには…させないわ、必ずッ!!」
「………」
夕日が沈む中、理奈はかつて自分が性行為のパートナーとしてたあの木の元へ来ていた。
「う、うぅ…ぐすっ、ぐ、うぅ…」
ふいにその場にしゃがみこみ、その場で嗚咽を上げ始める理奈。
(なんで…どうしてこんな事に…?)
すべては自分のヘソへの性癖が悪いことは分かっていた。
あの日、この場で不思議な水晶を、自分のおヘソにはめ込んでしまったことがすべての始まりだったことは分かっていた。
だが今更この性癖から逃れることも出来ない。
「う…、うぁ…、うあああああああああああっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!」
ついに涙をボロボロ流しながら号泣する理奈。
とにかく今の自分には泣くことしか出来なかった。
(もうヤダよこんなの…、こんな…っ!)
『あ"~、うざってぇから、泣くのやめろよなッ!!』
「!」
ふいに聞こえてきた声にハッと振り向く理奈。
その視線の先には林の暗がりの中、ゆっくりと近づいてくる2つの影があった。
『まったく、泣き叫ぶんなら、悶え苦しんでる時にたっぷり出して欲しいんだけどなぁ、ヒヒヒ…!』
『対象確認、片瀬理奈ことネーブル・リナ』
その2つの声に理奈は聞き覚えがあった。
やがてはっきりと浮かび上がる2つの影。
「!」

「ヒヒヒヒ、久しぶりだねぇ~、おヘソ姉ちゃん?」
「………」
それはかつてリナが倒したはずのラミアとレヴィであった。
「あなたたち、ど、どうして…!?」
「マスターによって修復されました」
「そうそう、そんであんたに仕返しに来たってわけ」
「あんとき受けた痛み、倍にしてたぁ~っぷりと返してあげないとねぇ、ヒヒヒ…!」
「う…!」
思わず後ずさりする理奈。
「逃げようとしても無駄です、ネーブル・リナ」
「この場で我々から逃れる術などありません」
「そうそう、あんたはここで変身して私達と戦うしかないんだよォ?」
「一応、変身する間くらい待ってあげるよォ」
「友達からも嫌われたそのデカ汚いおへそでイッちゃえばぁ~?ヒヒヒ…」
ラミアの言葉が胸に突き刺さる。
(そうだ…私はこの醜いおへそをただひたすら弄って、戦うしかないんだ…)
理奈は制服の裾を捲り上げると、その巨大な陥没に自分の指を思い切り突き立てた。
「はぁうンッッ!!!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回へそ責め成分は少ないですが、クライマックスへの前段階ということで。
いよいよ夢の3Pプレイが出来るという事で、やったねリナちゃん!
ちなみにあと3回くらいでネーブル・リナも終わる予定です。
そろそろ版権キャラのおへそも虐めたくなってきましたので…w
放課後の部活動、テニス部の先輩が半ば呆れたように声上げる。
「あいつ、ここんとこずっと休んでるけど…大丈夫なのか?」
「え、えぇ…」
「学校には来てるんですけど…、体調が悪いらしくて…」
麻美はそう言いながら、先輩の視線から目を逸らした。
「…まあ、そういうことなら仕方ないが、サボり癖がつかないようにお前からも声掛けといてくれよ」
「は、はい…」
麻美は嘘をついていた。
あの衝撃の出来事から一週間…、麻美は理奈と一言も口を利いていない。
理奈は学校に来ていることは来ているのだが、部活動に出ていない。
休み時間もいつもどこかに姿を消していて、まるで麻美のことを避けているようであった。
(理奈ちゃんがおヘソをあんな風にしてるのを見たときはショックだった…)
部活動が終わり、ロッカーで帰り支度をしながらもずっと麻美は理奈のことを考えていた。
(だけど…だからといって理奈ちゃんは理奈ちゃんに変わりはない)
(私は…また理奈ちゃんと一緒に話がしたい)
(一体どうしたら…)
その時、ふとあることが頭を過ぎった。
(そういえば理奈ちゃん、楼座先生のところによくいるみたいだった)
(先生も理奈ちゃんこと、前から知っていたみたいだし…)
(もしかしたら先生も理奈ちゃんのあのことを…)
いつまでも理奈との関係をこのままにしておくわけにいかない。
そう心に決めた麻美はローザのいる保健室へと足を向けた。
夕日が暮れなずむ中、保健室の扉の近くまでやってきた麻美。
その時、保健室の中から何か声がするのが聞こえてきた。
何やら2人が話しているようだったが、1人は明らかに怒った口調でまくしたてていた。
「あなたのせいなんでしょローザ!あなたが私の秘密を…!」
「ち、違うわ、そ、そんなことあるわけ…」
「でもあのルカって子、あなたの弟みたいじゃない!」
「もともとあなたがここに来たのも、私を貶めるためなんでしょ!?」
「おヘソの事をバラして、皆から変態扱いされる私を見て楽しんで…!!」
「そんなこと考えるわけないじゃない!」
「私はあなたのためにここに来て…」
「………」
「あなたたちが来なければこんなことに…ならなかったわ!」
「ちょ、ちょっと…ッ!」
いきなり扉が開き、飛び出してくる人影。
「!」
それは紛れも無い理奈の姿だった。
思わず体が硬直する麻美。
理奈もハッと麻美の方を見た。
一瞬、時が止まったかのように見つめあう2人。
麻美は勇気を振り絞って恐る恐る理奈に声をかけてみた。
「り、理奈ちゃん…」
「あの…」
だがその瞬間、理奈は顔を背けると何も言わずその場から走って去っていった。
「あ…」
その場に取り残される麻美。
(理奈ちゃん…)
理奈から完全に相手にされなくなってしまったのではないか…
麻美の気は落ち込んでいくばかりであった。
ガタッ!!
「!」
保健室の中で大きな物音がし、ハッとして麻美は保健室の中を覗いた。
そこには床に倒れ伏しているローザの姿があった。
「せ、先生ッ!?」
咄嗟にローザのもとに駆け寄る麻美。
見るとローザの顔には夥しい脂汗が滲み、見ているだけでとても苦しそうな症状であった。
「大丈夫ですか、先生ッ!」
「だ、大丈夫…す、少し…めまいが…しただけだから…大丈夫よ」
「そ、そんな…、ですけど…」
心配する麻美を余所に、なんとかその場から立ち上がろうとするローザ。
「あ…」
足の踏ん張りが利かず、またその場に崩れ落ちそうになるローザ。
「先生ッ!」
麻美は咄嗟にローザの体を支えた。
「あ、ありがとうね、麻美ちゃん…」
ローザは麻美の助けをかりながら、保健室のベッドに横になった。
「はあ、はあ、はあ…」
「み、みっともないところ…見られちゃったわね…」
「せ、先生…一体これは…?」
とても苦しそうに喘ぐローザを見て、麻美は気が気でなかった。
「ちょ、ちょっとね…」
「と、ところでこんなところまで何の用…かしら…」
「………」
「も、もしかして…理奈ちゃんのこと?」
「!」
自分が聞きたかった事を読まれて、麻美は驚いたようにローザを見た。
「き、聞いたわ…」
「リ、リナちゃん…自分のおへその秘密、友達に見られちゃったって…」
「あなたなんでしょ、その友達って…」
「は、はい…」
「…どうだった?」
「え?ど、どうだった…って」
突然、リナのへそに関する感想を聞かれて戸惑う麻美。
「おかしいと思った?リナちゃんがとても危ない人に見えた?」
「………」
「確かに…最初見たときはそう思いました…」
「理奈ちゃんがあんなにおへそを弄るのが好きで…しかもそれで変身までしちゃうなんて…」
「………」
「だけど、今思い直すと…変身することはともかく、おへそを弄ることはそんなにおかしいことじゃないんじゃないかって思います」
「へぇ…?」
「人は…誰にも言えない秘密を持っていて、それを抱えながら普通に生活している」
「理奈ちゃんの場合、その秘密がおヘソ弄りだっただけで…」
「あ、あなた…本当によく出来た子ね」
「リ、リナちゃんも…あなたみたいな友人を持って…本当に幸せモンだわ」
「先生…」
「私も…同じよ麻美ちゃん…」
「だからさっき言ってやったのよ、彼女に…」
「お、おヘソでオナニーしてるとこ…見られたくらいで、メソメソするなって…」
「それだったら…堂々とおヘソさらけ出して…開き直っちゃえってね」
「そしたら…、さっきみたいに…怒られちゃった…けどね」
「うぅ…ッ!!」
またも苦痛の声をあげるローザ。
「せ、先生…ッ!!」
「そんなに痛むんだったら、救急車を…」
「ち、違うわ麻美ちゃん…!」
「こ、これは…リナちゃんへ私なりの償いなんだから…!」
「え…?」
麻美にはローザの言っている事が理解できなかった。
「ほ、本当に…あの子には申し訳ないことをしたわ…」
「私の身内の"遊び"で…あ、あの子をこんなことに巻き込んじゃって…」
『やだなぁ、姉さん』
『これは単なる遊びじゃないよ』
「!」
突然、聞こえてきた声にハッとし、その声の方向へ振り返る2人。
するとそこには、いつの間にかあの少年が立っていた。
「ル、ルカ…!あんたいつの間に!?」
ローザはベッドから咄嗟に起き上がると、すぐさま臨戦態勢に入った。
だが体は小刻みに震え、立っているだけでも辛い様が容易に見て取れた。
「フフ、苦しそうだね姉さん」
「そろそろあの娘の肩代わりをするのも辛くなってきたんじゃないのかい?」
(肩代わり…?)
「あ、あんたが…そういう風にしたんでしょう?」
「姉さんが望んでいたことじゃないか」
「あの愛おしいリナちゃんのためなら、自分の身を犠牲にしてもいいってね」
「えぇ、そうよ…」
「だから私はあんたを…刺し違えても倒す!」
ローザは一気にルカの元に詰め寄ると、その腹部に手刀を繰り出した。
「フフ…」
ルカは軽く身を捻っただけでそれをかわすと、ローザの腹部に自分の手をそっとあてた。
「僕にはこういうのも出来るんだよ?知ってた?」
「っ!?」
「う…ッ!?」
とっさに身を引こうとするローザだったが、腹部に激痛が走り動きが鈍る。
その隙をルカは見逃さなかった。
「それっ」
ルカの掌から凄まじい圧力が放出され、それをまともに受けたローザの体が吹き飛ぶ。
「うああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
ガシャーンッッッ!!!!
ローザの服は切り裂かれ、体は窓を突き破ってそのまま外へと放り出された。
「せ、せんえぇぇぇぇぇぇぇいッッッッッ!!!!!!!」
窓の外に放り出されたローザを確かめようと咄嗟に窓枠の元へと駆け寄る麻美。
だがその前にルカが立ちふさがった。
「!」
「まったく実の弟を殺そうとするなんて、とんでもない姉さんだね」
「さて、君はどうしようかな…?」
「もう一度、君の友人のあの醜態を見せてあげようか?」
「今度はもっと間近の特等席でね、フフフ…」
「り、理奈ちゃんのあの姿を見たからって、私は彼女を馬鹿にするようなことはしないわッ!!」
「へぇ…?」
「でもこの前、凄く軽蔑したような目で見てたよね?」
「まるで汚いものを見るような目でさ…?」
「あ、あれは…初めてあんな姿を見たから、思わず…」
「それだけで十分なのさ」
「その"目"だけで、彼女の心にヒビが入った…」
「それが僕の望む姿への第一歩さ」
「望む姿…?」
「そうさ、もうすぐ彼女も…」
「!」
その刹那、ルカの背後から一つの人影が彼を奇襲した。
ルカは咄嗟に反応し、それを寸でかわした。
「チ…ッ!!」
「まさか…まだそこまで動けるなんてね、姉さん」
ルカを奇襲したのは窓から放り投げだされたはずのローザであった。
だが衣装は先までの白衣姿とは異なり、かなり際どいところまで露出したボンテージ姿であった。
「せ、先生…良かっ…」
「…ッ!」
まずローザが無事であった事にホッとする麻美であったが、そのむき出しのお腹を見たとき彼女は思わず絶句した。
腹一面を無数の変色した痣が覆い、一部は激しい打撃を受けたかのように陥没している箇所まで見受けられた。
さらにはその中央に位置するヘソはいびつに形が歪み、その中身はグチャグチャでその肉片の一部がヘソ穴から垂れ落ちている。
とても正視するには堪えられないほど、ローザの腹は傷ついていた。
「せ、先生…そ、そのお腹…」
顔を引きつらせながら麻美が、ローザに問いかける。
「…ごめんね、こんなものあなたに見せちゃって…」
「あなたまで巻き込むつもりはなかったんだけど…」
優しい口調で麻美に答えるローザ。
「なるほどねぇ、予想はしてたけどかなりボロボロだねぇ」
「それだけあの娘がお腹やおヘソにダメージを受け過ぎたってことかな?」
ルカはローザのお腹を見ても特に驚くといったわけでもなく、いたって冷静だった。
「姉さんはね、リナちゃんが戦闘で受けたダメージを全部自分が引き受けることで、彼女を助けていたのさ」
「ど、どういうこと…?」
「つまり、リナちゃんがおヘソに深刻なダメージを受けた場合でも、そのダメージを姉さんがまるまる受け入れて、リナちゃんには何の後遺症も残らないようにする」
「ま、言ってみれば姉さんは理奈ちゃんの身代わり人形なのさ」
「!」
「そ、そう…、いくらジュエルの治癒能力があっても、直しきれないダメージもある…」
「だ、だから、私がリナちゃんのダメージをこの身に…うぐっ!!」
お腹を抱えその場にしゃがみこむローザ。
「そ、そんな…何で先生がそこまで…」
「姉さんはね、一度死んでいるのさ」
「え…ッ!?」
その事実にこれまでの中で一番の衝撃を受ける麻美。
「僕の可愛い飼い猫を巻き添えに、姉さんは自分の身を投げ捨てた」
「だけどその後、僕が"蘇生"してあげたのさ。僕の新しい発明品をお腹に組み込んでね」
「それがリナちゃんのメタモル・ジュエルと同調して、自らがダメージを引き受けるサクリファイス・チェーン・システム」
「もっとも、その場で受けたダメージをすぐに引き受けられる訳じゃなく、一度本人にも苦しんでもらわないといけないけどね」
「だってその方が面白いだろ?本人も苦しむけど、すぐダメージは他人が引き受けてくれる」
「そうすれば本人は死ぬことなく、身代わりが死ぬまでいくらでもダメージを与えて苦しませ続けることができる」
「ハハハハ」
「ひ、ひどい…」
ルカの話を聞いて、麻美は思わず言葉を漏らした。
「いいんだよ、姉さんにとっては」
「ちょうどあの時、姉さんも彼女に肩入れし始めているようだったしさ」
「え、えぇ…、そうよ」
「ど、どこかの生意気な弟と違って、あの娘はちょっと変態だけど純情で可愛いかったからね」
「フン…」
「そういえば彼女の方にも向かっている頃かな、"彼女達が"」
「か、彼女達…?」
「まさかッ!?」
その言葉を聴いてローザは焦った。
(マズいわ、今の理奈ちゃんじゃ…!)
ローザは麻美を背後に守るようにしながら言った。
「麻美ちゃん、私があの子を引き付けておく間に、あなたはリナちゃんのところへ行って」
「多分、あの子は学校の裏山の一本杉のところにいるわ」
「せ、先生…!」
「そ、それでちゃんとあの娘に言うのよ」
「自分は何も気にしちゃいないって、これからもずっと友達でいるって…!」
「………」
「返事はッ!?」
「は、はいっ!わ、分かりました…!」
麻美はすぐにその場から駆け出していった。
「先生…」
ボロボロのお腹を抱えたままのローザを一人、その場に残しておくのも後ろめたかったが、
あの場では自分には何も出来ない。
それよりも一刻も早く理奈と会って自分の気持ちを伝えることが重要であった。
麻美がその場から立ち去り、あとに対峙する2人の姉弟。
「分かってると思うけど…、たった今この場に結界を張ったよ」
「この空間にはもう誰も入ってこれない、どちらかが倒れるまで出ることも出来ない…」
「フ、の、望むところよ…」
「あ、あんたには少し…お仕置きしてあげないと…いけないと思ってたしね」
「まったく、姉さんはいつも僕を子供扱いして…」
「あ、あんたの…思い通りには…させないわ、必ずッ!!」
「………」
夕日が沈む中、理奈はかつて自分が性行為のパートナーとしてたあの木の元へ来ていた。
「う、うぅ…ぐすっ、ぐ、うぅ…」
ふいにその場にしゃがみこみ、その場で嗚咽を上げ始める理奈。
(なんで…どうしてこんな事に…?)
すべては自分のヘソへの性癖が悪いことは分かっていた。
あの日、この場で不思議な水晶を、自分のおヘソにはめ込んでしまったことがすべての始まりだったことは分かっていた。
だが今更この性癖から逃れることも出来ない。
「う…、うぁ…、うあああああああああああっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!」
ついに涙をボロボロ流しながら号泣する理奈。
とにかく今の自分には泣くことしか出来なかった。
(もうヤダよこんなの…、こんな…っ!)
『あ"~、うざってぇから、泣くのやめろよなッ!!』
「!」
ふいに聞こえてきた声にハッと振り向く理奈。
その視線の先には林の暗がりの中、ゆっくりと近づいてくる2つの影があった。
『まったく、泣き叫ぶんなら、悶え苦しんでる時にたっぷり出して欲しいんだけどなぁ、ヒヒヒ…!』
『対象確認、片瀬理奈ことネーブル・リナ』
その2つの声に理奈は聞き覚えがあった。
やがてはっきりと浮かび上がる2つの影。
「!」
「ヒヒヒヒ、久しぶりだねぇ~、おヘソ姉ちゃん?」
「………」
それはかつてリナが倒したはずのラミアとレヴィであった。
「あなたたち、ど、どうして…!?」
「マスターによって修復されました」
「そうそう、そんであんたに仕返しに来たってわけ」
「あんとき受けた痛み、倍にしてたぁ~っぷりと返してあげないとねぇ、ヒヒヒ…!」
「う…!」
思わず後ずさりする理奈。
「逃げようとしても無駄です、ネーブル・リナ」
「この場で我々から逃れる術などありません」
「そうそう、あんたはここで変身して私達と戦うしかないんだよォ?」
「一応、変身する間くらい待ってあげるよォ」
「友達からも嫌われたそのデカ汚いおへそでイッちゃえばぁ~?ヒヒヒ…」
ラミアの言葉が胸に突き刺さる。
(そうだ…私はこの醜いおへそをただひたすら弄って、戦うしかないんだ…)
理奈は制服の裾を捲り上げると、その巨大な陥没に自分の指を思い切り突き立てた。
「はぁうンッッ!!!!」
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今回へそ責め成分は少ないですが、クライマックスへの前段階ということで。
いよいよ夢の3Pプレイが出来るという事で、やったねリナちゃん!
ちなみにあと3回くらいでネーブル・リナも終わる予定です。
そろそろ版権キャラのおへそも虐めたくなってきましたので…w
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