へそ出しヒロインや時々男の子がおヘソを弄られたり嬲られたりしながら頑張るイラストを載せています。基本ラフ画がメインです。感想やコメントいただけると嬉しいです!
おヘソがあまり綺麗でないことを指摘されて、「ちょ、う、うるさいわね!」的な。
モンハンはやったことないけど(え)、前々から注目はしてたアスール装備。
露出度でいえばガンナーだけど、ヘソ出してる時点で剣士が大勝利。
結構がっしりとした装備のくせに、ヘソは出てるというギャップが堪まらんとです。
インナーが詰襟のブラウスというのも個人的にポイント高しw
リナちゃんの格好を見ても分かるとおり、首元や胸元の露出は控えめに
その一方でお腹まわりは惜しげもなく丸出しという格好が大好きなのです。
しかしホントにおヘソ狙ってくださいといわんばかりの格好ですなぁw
というわけで狙ってみた。
ランゴスタの群れに集られ、むき出しのおヘソに毒針を刺されちゃったアスール娘。
この後、おヘソを突き出すようにしてもれなく麻痺毒で悶えることになりますw
そしてそんなアスール娘のもとに現れたのは…
(続く…かもしれない)
間隙をぬって放たれたローザの拳がリナの腹にめり込む。
「おごォッ!?」
「ん、く…ッ、ふ…はは!」
一瞬、内臓を揺さぶるような衝撃に顔を歪ませるリナだったが、やがてすぐに笑い顔へと変わる。
「ローザァ、どうせならもっと激しいの頂戴よォ?」
「これじゃあのロボットの子に比べたら全然だよォ、ハハハ!」
「く…!」
ローザの攻撃をまともに受けてもまったく意に介さないイーヴィル・リナ。
腹に傷を抱えながらもローザはこれまで何度もリナの腹やヘソに対し攻撃を加えてきた。
だがその驚異的な回復力の前に、その攻撃もまったく無駄であった
かつては技量的な差でリナを圧倒していたローザも、
今や異常なネーブルエナジーを発するリナの前ではまったく為すすべがない。
「せ、先生…」
そんなローザの様相を見て麻美も心配そうに声を上げる。
「だ、大丈夫よ麻美ちゃん…、リナちゃんは私が必ず…」
そういいながらもローザの心は焦りで一杯であった。
リナに有効打を与えられない上に、戦いが長引くにつれて腹の傷も悪化している。
もはや気を失って倒れてもおかしくないほどの激痛…。
それを必死に押さえ込みながら戦闘を続けているが、もはや限界も近かった。
「う、ぐぅ…!」
思わず生じた痛みに腹を押さえ、その場にしゃがみこんでしまうローザ。
「ハハぁ、苦しそうだねぇローザぁ?」
「そんなボロボロのお腹でよく頑張るねぇ?」
ローザの腹の傷がこれまでの戦いの中でリナをかばって出来たものであることを、リナは知らない。
だがその言葉があまりにも無神経すぎる事に麻美は思わず声を上げた。
「リナちゃん…!先生のその傷は…ッ!」
「い、いいのよ麻美ちゃん…!」
麻美の言葉を遮るローザ。
「こ、この傷は…自分が…望んでつけたものだから…!」
そう言いながらローザはヨロヨロと立ち上がった。
「へぇ~、ローザってドMだったんだぁ?」
「あれだけアタシのおへそ虐めて喜んでいたからてっきりドSだと思ってんだけどォ?」
「そ、それはこっちも同じよ…」
「あれだけおヘソ弄られて喜んでいたあんたが…まさかこんなにドSだったなんてね…」
そう言いながらお互いににらみ合う2人。
「それじゃあ、ドMなローザのお腹にもっと凄いのあげちゃおうかなぁ…?」
「そ、それは…楽しみね」
「で、でも私のお腹って結構鍛えてるのよ?生半可の攻撃じゃ…」
言い終わるよりも早くリナがローザの元に駆け寄ってくる。
「ハハッ!」
ローザの腹目掛けて拳を振るうリナ。
だがローザはそれを避ける。
続けざまにキックを繰り出してくるも、それも身を捻りかわすローザ。
「ど、どうしたのリナちゃん?アタシのお腹にキツい一発くれるんじゃなかったの?」
「そんな攻撃じゃ…、あぐぅッ!?」
ふいに腹から沸き起こった激痛にローザの動きが一瞬止まる。
その隙をリナは見逃さなかった。
「ハハッ!」
ローザの髪を掴むリナ。
「い、いたッ!!」
髪を乱暴に引っ張られローザが悲鳴を上げる。
だがそれにお構いなくリナは思い切りローザの身体ごと地面に引きずり倒した。
「あぐぅッ!!」
引き倒された時に、後頭部を地面にぶつけ呻くローザ。
しかし朦朧とする意識の中でも、必死に次の攻撃を見極めんとローザはリナの姿を追おうとした。
だがその場に彼女の姿は見当たらなかった。
「ど、どこに…!?」
「キャアアアッッ!!」
麻美の叫びにハッとそちらを見るローザ。
「ヒャハハハッッッ!!!!!」
見ると上空から麻美めがけ、リナが今まさに攻撃を仕掛けようとしていた。
まるでドリルのような鋭い突起物が生えたヒールの踵が麻美に向かって迫ってきている。
「く…ッ!」
咄嗟に起き上がり麻美のもとへ駆け寄るローザ。
そして今まさに容赦ない一撃が麻美に加えられようとした寸前、彼女の前に手を広げて立ちはだかった。
ブシュウッッッ!!!!
「がっ、あッッッ!!!!!」
リナのヒールの先端は見事にローザのヘソを射貫いた。
ローザの身体がそのまま地面へと仰向けに倒れる。
「あ、がッ、ガ…ッッ!!」
地面に倒れたローザだったが、依然リナのヒールはヘソに突き刺さったままであった。
「アハハッ、おヘソにばっちり命~中~っと!」
「やっぱりちゃんと来てくれたねぇローザァ?」
ローザのヘソにめり込んだ足に、より負荷を加えながらリナが言う。
「ガぁ、ぐぅ…ッ!」
「ローザのことだからぁ、きっと麻美をかばいに来ると思ってたんだぁ」
「そしたら狙い通り…、ヒャハハハッッッ!!!」
「あ、あんた、本気で麻美ちゃんを…!」
「そうよォ、ローザが来なかったたらぁ、代わりに麻美のおヘソを貫いてたよォ?」
「ハハッ!!」
「そ、そんな…リナちゃん…」
「心配しないで麻美ィ?まずはコイツからだからさぁ」
「それまで命は預けといてあげるよォ、ヒャハッ!」
そう言いながらリナはヒールの先端をグリグリとローザのへそ奥へねじ込むようにと押し付けた。
「ギャはぁッッ!!!あ、ッがギぃ…ッ!!」
もっとも脆弱な部分と化したヘソを集中的に責められ悶えるローザ。
これまでのダメージに加え、この致命的ともいえる一撃に、ローザはもはや瀕死状態であった。
「そういえばぁローザぁ?前にこうしてアタシのおヘソ、ヒールで踏みにじってくれたよねぇ?」
「逆に喰らって今どんな気持ちィ?ねぇ、どんな気持ちィィィッ????」
悪魔のような醜い笑みで、地面で悶えるローザを見下すリナ。
「はぅっ、ガ…ッ、こ、この…程度…ッ、な、なんて…ことないっ、わ…よ…」
こんな状態になりながらも、ローザはリナに対し減らず口を叩いた。
自分が倒れれば、次は間違いなく麻美がターゲットにされる。
だからこそローザはもてる力の最後を振り絞って、リナの容赦ないへそ責めに歯を食いしばって堪えていた。
「ふ~ん、あっそ」
「それじゃあさ、こういうのにも堪えれるのかなぁ?」
リナがそう言ってニヤァと口元を歪ませる。
「!?」
ローザが何事かと思った時、
ギュルルルルルルルルッッッッッッッ!!!!!!!!
突如、ローザのヘソにめり込んでいるリナのヒールの踵のドリルが高速回転を始めた。
「グぎィッ!?アッ、ぎャアアああああああアアアアぁッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
突然ヘソを襲った強烈な衝撃にローザは絶叫した。
巻き込んだローザのヘソ肉を引きちぎりながら、なおも回転を続けるドリル。
これまで味わった事のない激痛と焦げるような摩擦熱が、ローザの脆弱なヘソを嬲る。
だがリナはさらにローザの腹奥にヒールを押し込んだ。
ブシュゥッッッ!!!
「ヒ…ッ!」
ローザのヘソから噴き出した真っ赤な鮮血を見て、顔を引きつらせる麻美。
「んぼォォッッ!!!ギャアアアアあああああぎふあjふぃfjほいぎゃjおあッッッッッッ!!!!!!!!」
口から泡を吹き出しながら、まるで断末魔の足掻きといわんばかりに手足をばたつかせるローザ。
その全開にした口から発せられる叫びも、もはや言葉の体を為していない。
そんなローザの様相を楽しそうに見つめるリナ。
「あんたってぇ、ほんとゾンビみたいにしつこかったけどォ」
「お腹の中身グチャグチャにかき混ぜてやっても死なないのかなァ?ハハッ!」
グリュッ!!
「オぎョォぁァッッ!!!!」
ドリルの先端がローザの腹膜を突き破り、ついに内臓へと達する。
その時、あれだけばたつかせていたローザの手足が止まり、そしてビクッビクッと痙攣し始めた。
叫び声も止まり、半開きとなった口からツーッと血が垂れる。
「あはッ?ようやく死に掛けてきたのかなァ?」
「それじゃ一気にトドメさしちゃおっかなァ~」
リナが自分の足をさらに押し込もうとした時だった。
「やめてええええええええッッッッッッ!!!!!!!」
麻美の叫び声が響き渡った。
「リナちゃんッ!なんで、なんで先生にそんなことが出来るのぉッッ!!???」
「先生はリナちゃんのこと本当に心配してたのよぉッ!」
その言葉に麻美の方へと振り向くリナ。
「ハッ、元はといえばコイツのせいでこんなことになったんだけどォ?」
「アタシのためだかなんだか知らねぇけど、自分がこんな目にあってんのも自業自得って奴なんじゃないィ?」
リナはローザの方へ向き直ると再度、足に力を込めた。
ドリルをヘソ奥により押し込められた事で、ローザの身体がビクンっと跳ねる。
「駄目ぇぇッッッ!!!!!!」
「それ以上やったら死んじゃううぅぅぅッッッ!!!!!」
麻美は反射的にリナの体へと飛びついた。
「テメエ…ッ!?」
「先生をォ!先生をォ放してえぇぇッッッ!!!!!」
リナの体にしがみつきながら懇願する麻美。
「うぜえってんだよォッッッ!!!」
麻美の身体を振り払うリナ。
「あうッ!!!」
いとも簡単に身体を振り払われ、麻美は地面に顔から突っ込むようにして倒れた。
「う、ぅ…、お、お願いだからぁ、先生…、先生をぉ…、殺さないでぇ…」
泥と涙で顔をグチャグチャにさせながらもなおも懇願する麻美。
「リナちゃぁん、お願い…お願いだからぁ…」
「わたしなんかどうなってもいいからぁ…何でもするからぁ…」
「!」
その言葉に反応するリナ。
「何でもする…だとぉ?」
「そうよぉ、わたしが先生の代わりになってもいい…!だからァ…」
リナはほんの少し思考を巡らした後、麻美に言い放った。
「何でもするってんなら、一つ考えがあるけどなァ?」
「え…っ?」
自分の言葉を聞き入れてくれたのかと、麻美はリナの顔を見上げた。
その顔には今までのような卑屈な笑みは浮かんでいなかった。
「リ、リナちゃん…、ひっ!?」
一瞬安堵する麻美だったが、すぐにリナの顔は悪魔のような形相に戻った。
「アンタが"へそオナニー"でイくことが出来たらぁ、ローザのこと見逃してやってもいいぜぇ?」
「ヒャハハハッッッッッ!!!!!」
「えっ!?」
まったく予想もしていない言葉だった。
「へ、へそ…オナニー?」
当然へそオナニーなど今までしたこともない。
そもそも理奈が自分のへそでオナニーしているところを初めてみた時、衝撃を覚えたくらいである。
「な、なんで…そんなことを…?」
「ああッ!?テメエ何でもするって言っただろォ!?」
「アタシみたいな汚物と同じ事は出来ないってかぁッ!?」
「そ、そんな…お、汚物だなんて…」
「いいぜぇ、テメエにその気がないならこのままコイツの腹をミンチにしてやるよ」
そういいながら、自分の足に力をかけるリナ。
それを見て咄嗟に麻美は叫んだ。
「分かった!分かったからリナちゃんッ!!」
「わ、私…、へそオナニーするッ!!」
その言葉にニヤァとするリナ。
「ハハッ!それじゃ…早速やってもらおうじゃねぇか?」
「そうだなァ、いつまでも待つのも面倒くせぇから…」
「10分以内にイくことが出来なかったらその時点でゲームオーバーってことにしようかァ?」
「じゅ、10分!?」
短すぎる。今までへそオナニーなどした事ない麻美にとって、それはほとんど不可能な時間制限だった。
「駄目だったらいいんだぜぇ?」
「このままローザを…」
「分かった!やる、やるから…」
たとえ不可能に近くても、可能性が僅かでもあればそれにかけるしかない。
意を決した麻美は自分の腹部に視線を下ろすと、ゆっくりと一つ一つ制服のボタンを外していった。
「ヒャハッ、初めてのヘソオナニーってかぁ?」
「あ、言っとくがイッたふりとか、こっそり乳とかマンコ弄くり回してイったりしても無駄だぜぇ」
「なんせこっちは生まれてから1万回以上ヘソでオナってんだからよォ、すぐに分かるぜぇ?」
「ヒャハハハハッッッッッッ!!!!!」
リナが下品な笑い声を上げている内に、麻美はお腹の辺りのボタンをすべて外し終えた。
はだかれたブラウスの隙間から見える白い肌の中央に、愛らしい麻美のヘソが顔を覗かせている。
以前のリナのみっともない巨大ベソと違い、麻美のへそはちょこんと窪んだ小ぶりなへそであった。
手入れもちゃんとしているのか、ゴマは一つも見当たらず、まさに絵に書いたような理想のヘソであった。
「…へ~ぇ、なかなか可愛いおヘソじゃん」
「アタシの醜いヘソと違ってさぁ?」
「………」
妬みを含んだようなリナの言葉にも反応せず、麻美は無言で自分のヘソを見つめた。
(ここで…オナニーを…)
「それじゃ始めるかぁ」
「おい、その腕時計こっちによこせよ」
ローザのへそにヒールを差し込んだままその場から動かないリナは、麻美から自分の方に越させるようにした。
麻美はおもむろに自分の腕時計を外すと、それをリナに差し出す。
それを引っ手繰るように取り上げると、リナはタイマーをセットしはじめた。
「フン、それじゃきっかり10分…」
「へそオナニーに耽ってもらおうじゃねぇかよ」
コクンと頷く麻美。
リナはストップウォッチモードのボタンに手をかけた。
「おらッ、オナニータイム開始だぜぇッ!!」
「ッ!」
咄嗟に麻美は自分のヘソに自分の人差し指を突っ込み、乱暴にかき回し始めた。
「ん、くぅ…!」
わずかにくすぐったい気持ちにはなったが、オナニーをしてる時のような高揚感はまったく沸き起こってこない。
それでも麻美は必死に自分の指を動かし続けた。
爪をヘソの皺に差し込んだり、指を唾液で塗らしたりもしてみた。
だが…それでもまったく効果は現れない。
一方でその様子を面白可笑しそうに眺めるリナ。
「ハハッ、そうやってヘソを一心不乱に弄ってる姿は十分変態だぜぇ?」
「おっと、もう5分経過ってとこかァ」
麻美の腕時計をプラプラさせながらリナは言い放った。
(う、嘘…ッ!?もう半分!?)
(こ、こんなんじゃイくどころか、全然気持ち良く…!?)
気持ちばかりが焦る麻美。
「あ、そうだ」
「そこのちょうど腹くらいの高さから枝が出てる木だけどよォ、あれがアタシの一番のオナニースポットなんだぜぇ」
「そこの枝でやるへそオナニーったらよォ、格別過ぎて何度もヘソが擦り切れるまでオナったもんだぜ」
「ヒャハハハッッッ!!!!」
リナの言葉にその方向へ目をやると、確かにそこに自分のヘソと同じくらいの高さから枝を生やした木があった。
「…ッ!!」
藁にも縋る思いで、その木に駆け寄る麻美。
そして迷うことなく思い切り、自分のへそをその枝に差し込んだ。
「はぁうッ!!」
枝のささくれが脆弱なヘソの皮膚に突き刺さり、思わず悲鳴を上げる麻美。
(い、痛い…ッ、こ、こんなのでリナちゃんは…ッ!?)
それでもなんとかオナニーを試みようとする麻美。
自分の腹を前後させ、枝をへそ穴に擦り付ける。
「う、ぐ…、ああッ!!」
だが沸き起こるのは快感ではなく、痛みだけであった。
へそオナニーを繰り返し行い、へその皮膚がある程度鍛えられているリナと違い、
麻美のへそは生まれてからこれまで一度もこのような硬い突起物を差し込んだ事などない。
そんな脆弱な麻美のへその皮膚は枝の硬い表皮によって、すぐに傷つきいとも簡単に抉れていった。
そしてついには血まで垂れ流れ始める。
だがそれでも麻美は動きを止めようとはしなかった。
(イかないと…ッ!おへそでイかないと…ッ!!)
自分の身を傷つけてまで繰り返すその行為は、もはや悲愴感すら感じさせるものであった。
「残り、いっ~ぷ~ん」
必死に自分のへそを枝から出し入れする友人の姿を冷笑しながら、無慈悲に残り時間を宣告するリナ。
「おヘソッ!おヘソッ!おヘソッ!おヘソッ!おヘソッ!おヘソッ!おヘソッ!おヘソッ!おヘソッ!」
「おヘソォォォォォォォォォッッッッッ!!!!!!!」
必死にその部位を連呼しながら、涙を流しながら、麻美は一心不乱に己のヘソをただ傷つけ続けていた…
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なんか以前、あと3回くらいで終わるとか言ってましたが…スマン、ありゃ嘘だ。
というのも悪リナちゃんの悪行を描くのについ夢中になってしまって…w
悪リナちゃんの無双っぷりも半端ないところまで来ましたが、そろそろ話も収束させるつもりです。
今度こそあと3回くらい…と言っておきますw
「ぎゃああああああああああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
「!?」
突如、耳を劈くような叫び声に麻美。は目を覚ました。
(え…?な、何…!?っていうか、私どうしてここに…?)
自分の置かれた状況が飲み込めない麻美。
(わ、わたし、確か理奈ちゃんに…)
その時、麻美は視界の中に2人の人影がいることに気づいた。
「ッ!?」
麻美は思わず絶句した。
一人は手足に楔のようなものを打ち込まれ木に磔にされていたのだ。
そしてその前に立つもう一人の手にはそれと同じものと思われる楔が握られていた。
「アハぁ、これで逃げられないねぇ~?」
「これさ、ワザと先をグニャグニャに曲げてあるんだぁ」
「何でか分かるぅ~?」
「う、うぅ……」
「だってぇ、そっちの方が捩じ込むとき痛いでしょォッ?キャハハハハハハ!!!!!!!」
高らかに笑うその人影に麻美は見覚えがあった。
(え…?あ、あれって…まさか…、理奈…ちゃん?)
服や髪の色こそ変わっているものの、その声や顔立ちは間違いなく片瀬理奈であった。
だがその様相は麻美が知るものと大きくかけ離れている。
以前見たことのある変身後の姿とも違う。
(い、一体どうしちゃったの、理奈ちゃん?)
麻美が見ているのに気づいていないのか、リナは磔にした人物に詰寄るようにして言った。
「それじゃ、そろそろあそこに刺してあげよっかぁ?んん~?」
「ぅ、や、やめろォ…」
今にも途切れそうな弱々しい声を上げる人物…。
麻美はその人物が以前、自分の前にも現れたことのあるあの少年であることに気づいた。
見ると衣装がボロボロでほとんどさらけ出された素肌には無数の傷が刻み込まれている。
「アハハハァ、怖がらなくてもいいよォ」
「ほら、こうしてぇ…」
ブシュッ!
なんとリナは手にしていた楔を自らの出ベソに突き刺した。
「はァアアんッッッッ♥♥♥♥♥!!!!!」
一際甲高い喘ぎ声を上げるリナ。
自分のヘソすら痛くなりそうな光景だったが、何を思ったかさらに楔を奥に捩じ込んでいくリナ。
「ハァフッ!!あ、がッ…、ほ、ほらァ、み、見てえ…ッ!」
「お、おヘソにィ、こんなに、は、入っていっちゃうぅぅぅぅ!!!!!」
「ハぁアアアアアンッ!!!!!」
自分のヘソを突き出し、楔をグリグリと押し込みながら、
まるでそれが極上の快楽と言わんばかりに打ち震えるリナ。
足はガクガク震え、口からは涎を垂らし、目も完全にイッてしまっている。
しまいには股間から、膣液まで垂れだしていた。
(そ、そんな…、リナちゃん…)
友人のあまりもの変貌した姿に麻美はただただ困惑していた。
以前ヘソを針で責められているところを見たことがあるが、
まだあの時はヘソから沸き起こる快感に必死に耐えようとしていた。
だが今回はあの時と違い、まったく恥じらいというものが無くなってしまっている。
一体どうしてこんなことになってしまったのか、麻美には理解できなかった。
「フハァッッ!!!!」
一際大きな喘ぎ声を上げたリナはそのまま全身の力が抜けたようにガクっと崩れ落ちた。
「…、ふぅ…、はァ、はァ…」
満足のいくオナニーをした後の余韻に浸るかのように、大きく息を吐くリナ。
そしてゆっくりと立ち上がると、ルカに楔が深くめり込んだ自分のヘソを見せつけるようにして言った。
「ほ、ほらぁ…、お、おへそにィ、こんなに刺しても大丈夫なんだよぅ…」
「だ、だからぁ、ルカ君もさぁ…」
そういいながら、新たに楔を取り出すとルカの目の前にまで歩み寄る。
「や、やめ…、やめろ…」
ゆっくりと迫るリナに恐怖するルカ。
以前は完全に弄んでいた対象が、まさか今こうして自分にとって恐怖を与える存在と化している…。
以前からはとても予想だにしていない光景だった。
(な、なんとか…逃げ出さないと…)
「ぐぅッ!」
「ははァ、つ~かまえたァ~♪」
見るとリナが自分の出ベソを右手で鷲掴みにしている。
さらにリナは力を込めてルカの出ベソを握り締めた。
「ぐぎィッッッ!!!!」
リナの鋭く伸びた爪がルカのヘソに喰い込む。
そこから生じる激痛は、ルカに正気を奪わせるには十分すぎるものだった。
「離せッ、離せえッッッ!!!!!」
首を振り回し暴れるルカ。
同時に四肢に突き刺さった楔の傷から血が溢れ出す。
「あ~ァ、なんでそんなに嫌がるのかなァ?」
「でもォ、これ刺したらきっと最高の気分になれると思うよォ~?」
「アハぁッ!」
リナは間髪入れず、手にしていた楔をルカの出ベソの中心目掛けて打ち込んだ。
「ッッッ!!!!!」
「ぎゃああああああああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
ルカの大絶叫が響きわたった。
「アハハハ!!!!いい表情だよォ、ルカくぅん?」
「じゃ、全部刺しちゃおっかァ?」
リナは先自分のヘソにしたのと同じように、楔をルカのヘソ奥にねじ込み始めた。
「ぎィッ!?ギャハッ、ギャギャギャッッッッッ!!!!!!」
ルカのヘソから鮮血が噴き出す。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!」
「キャハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!」
「あ…、あァ…」
悪魔のような所業を嬉々として実行する友人の姿に恐怖する麻美。
もはやそれはリナではなく、別の誰かがとりついてやっているとしか思えなかった。
やがて白目を剥き、口から泡を吹き始めるルカ。
体も痙攣し、完全に気を失ってしまったようだった。
「あれェ~、壊れちゃったのォ?もう、みんな早すぎるよォ~」
「アタシなんてぇ、もぉっとおヘソに非道いことされてたけどォ?」
そういうとリナは自分のヘソに突き刺さっている楔を掴んだ。
そしてそれを一気にヘソから引き抜く。
「ぎャアンッッ!!!!」
「はァ…はァ…、ふゥ…」
荒く息を付きながら、リナは抜き取った楔をジッと見つめた。
無理矢理引き抜かれたことで楔の刃には、引きちぎられたへその肉片が絡みついている。
するとリナはいきなりそれを口に加えると、一気に喰い千切った。
「ハハハッ!!アタシのおヘソ塩っぱァいッ!」
「ゴマがよく効いてるからかなァ?アハハハハハハハッッッッッ!!!!!!!」
もともと己の体の一部だった物質まで口にし、笑い声まで上げるリナ。
その姿は狂気以外の何者でもなかった。
(なに…、何なのぉ…ッ!?)
そんなリナを見て、底知れない恐怖感を覚える麻美。
一刻も早くその場から早く逃れたかった。
たとえ友人だとしても、今の自分にはどうしようもない。
幸いリナの意識は自分のヘソにいっている。
麻美はその隙を見て、その場から走りさそうとした。
だが…
パキッ!
「あ…っ!」
落ちていた枝を踏んでしまう麻美。
(マズい、今の音で…)
そう思い恐る恐る振り返る麻美。
「ひッ…!」
いつの間にか至近距離にリナが立っていた。
「………」
無言で麻美を見つめるリナ。
「あ、ぁ…」
必死に言葉を紡ぎ出そうとするが、まったく言葉が出てこない。
「………」
「アタシのおヘソ、どう?」
リナからポツリと発せられた言葉に、麻美は思わずキョトンとした。
「え…?」
「アタシのおヘソ見て、どう思うかって聞いてるの」
「ど、どうって…、あッ!?」
返答に窮す麻美の頭を突然、両手で掴むリナ。
そして彼女の顔を無理矢理、自分の腹の前に来るよう押さえつけた。
「ほらァ、このおヘソどうかって聞いてるのォ!!」
「ほらァ、ほらァッ!!」
麻美の眼前にリナの巨大出べそが迫る。
「ちょ、ちょっと、やめて理奈ちゃん…ッ!」
「う…ッ!?」
その時異様な臭気が麻美の鼻についた。
今まで嗅いだことのないような異常な臭さ…
(な、なんなのこの臭い…ッ!?)
「!」
麻美はそこで気づいた。
この異常な臭気を発していたのが、他ならないリナの巨大出べそであることを。
よく見るとリナの出ベソはまるでそれ自体が意識を持っているかのように、不気味に蠢いている。
その一つ一つの皺から得体の知れない液体が滲みだし滴り落ちている。
そしてヘソ全体にかけて黒い粒のようなものがビッシリこびりついており、
それがへそのゴマが異常増殖したものであることが分かるのに僅かな時間も掛からなかった。
「い、いやァァァァァァァッッッッ!!!!!!!!」
リナのヘソの惨状を見て反射的に悲鳴を上げる麻美。
咄嗟に顔を引き下げようとするが、それよりもリナが彼女の頭を強く押さえつけた。
「アハぁ、どうしたのかなぁ?」
「ほらぁ、私のおヘソどう?どうなのォ?」
麻美の顔を自分のヘソに押し付けようとするリナ。
「いやあッ、いやあああああああッッッッッッッッ!!!!!!!」
リナの巨大出べそに触れまいと、麻美は必死に抵抗した。
「どうしてそんなに嫌がるのかなァ?」
「ねぇッ!?」
麻美の抵抗もむなしく、麻美に迫る巨大出べそ。
そしてもはや麻美の顔とリナの出ベソが触れる寸前であった。
「やめてえええええッッッッッ!!!!!!」
「"そんなモノ"近づけないでえええええッッッッッ!!!!!」
その言葉にふいに麻美の頭を抑えつけるのを止めるリナ。
そして麻美の髪の毛を掴むと、自分のヘソから引きはがすように放り出した。
「いたッ!!」
そのまま尻餅を付くように倒れる麻美。
「そ、っか…、やっぱり…、やっぱりそうなんだ…」
「え?」
「やっぱりアタシのおへそのこと…馬鹿にするんだ…」
「…ッ!!!?」
麻美は身が凍える思いをした。
表情こそ静かだが、凄まじい怒りのオーラを発するリナ。
その目は人を殺すのにもまったく躊躇しない人間の目となっていた。
「ぁ…、あ…ァ…!」
ガクガクと体が震え、そこから逃れようとするも体がまったく言うことをきかない。
恐怖のあまり、股間から生暖かい液体までもが漏れ出している。
「アタシさァ…、決めたんだ」
「これからアタシのこと馬鹿にする奴は"殺してやる"って…」
「だから…」
そういいながら、麻美にゆっくりと詰め寄るリナ。
「はァ…ッ、はァ…ッ!」
言葉を発することもできず、荒く息を吐く麻美。
やがて麻美の体を見下ろす位置にリナは立った。
そして己の右手をゆっくりと構えた。
その刃物を思わせるような鋭い爪先は、麻美の腹部…ヘソの位置するあたりに向けられている。
「さよなら…麻美…」
麻美の腹部を貫かんと躊躇なく降り下ろされるリナの手刀。
「ッ!!」
麻美は思わず目を瞑った。
「………」
「え…?」
自分の腹に激痛が走ると思っていたのにそうなっていないことに疑問を感じ、ゆっくりと目を開ける麻美。
見るとリナの手刀は自分の腹の直前で止まっていた。
ブラウスがその先の鋭い爪によってわずかに裂けていたが、体そのものに傷はついていない。
「え…、あっ!」
麻美は、リナの背後に彼女を羽交い締めにしている人物の存在に気づいた。
「ロ、ローザ先生ッ!!」
麻美を間一髪のところで救った人物、それは他ならぬローザであった。
「だ、大丈夫、麻美ちゃん?」
ローザは先、あのルカという少年が倒したと言っていた。
だが紛れも無くそこにいるのはローザ本人である。
「せ、先生ッ!無事だったんですか!?」
「あ、あんまり無事とは言えないけどね…」
「っていうか、その前に…これはどういうこと、リナちゃん!?」
羽交い締めにされたまま、リナは背後のローザに向けて笑いながら言った。
「アハハァ、まだ死んでいなかったんだぁ?」
「どういうことって…、アタシはアタシの願いを叶えたんだよォ、ローザぁ?」
「願いですって…、うぐッ!?」
リナが背後のローザの脇腹目掛けて、痛烈な肘鉄をお見舞いしていた。
「が、ぐゥ…ッ!!」
ローザが力を緩めた隙を狙い、一気に腕をふりほどくリナ。
そしてすかさずローザの腹目掛けて、痛烈なキックをぶち込んだ。
「ぐゥッハァッッッッ!!!!!!!!」
ローザの体が吹き飛び、背後の木に激突する。
彼女の体はそのまま木ごと背後へと倒れた。
「ぐう…ッ、はあ、はあ…」
その場からなんとか起き上がるローザ。
既にローザの腹のダメージは限界であったが、それでもなんとか気合で耐える。
(な、何なの、この力…?以前のリナちゃんとは桁違い…)
「ハハハ、今頃ここに何しにきたのォ?」
「ローザもアタシのおヘソ、馬鹿にしに来たわけぇ?」
満身創痍でもはや立っているだけで辛そうなローザを嘲笑うリナ。
「…ハッ、アンタのおへそのことなら、もう散々馬鹿にしてきたわよ…」
「それよりも…アンタ一体どうして…」
「前よりそんな悪趣味な格好で、しかもおヘソそんなに飛び出させちゃって…」
そういいながらもローザは薄々気づいていた。
リナは再びメタモル・ジュエルに願い、今の姿となったのだ。
問題は何故彼女がこんな醜悪な姿を願ったのかだった。
「アタシやルカならともかく、何で麻美ちゃんのことまで…」
「………」
「"ソイツ"だよ」
「え?」
「アタシのこと、アタシのおヘソのこと、本当にバカにしたのはソイツなんだよォッ!!」
「アタシのこと、汚物を見るような目で見やがってさァッッ!!!」
初めて、明らかな怒りをむき出しにするリナ。
「そ、そんな私…!」
いきなりリナに責め立てられ麻美は狼狽した。
そんな麻美をかばうようにローザが立ちはだかった。
「ちょっと待ってリナちゃん!」
「確かに初めてアナタの変身するところを見たときは、彼女もビックリして思わずそんなことも言ったかもしれないけど…」
「だけどホントはあなたに謝りたいと思って…!」
「謝りたいだァ!?ふざけんじゃねぇぞォッッ!!」
「テメェさっき、アタシに言ったよなァッ!?『人として終わってる』とかよォッ!!」
「え、え…!?」
麻美はリナが何を言ってるのか分からなかった。
人として~の件について、まったく身に覚えがない。
「リ、リナちゃん…!わ、私はそんなこと言ってなんか…」
「黙れェェッッッ!!!!」
「ひ…ッ!」
リナの怒号に思わずローザの背中にしがみつく麻美。
そのやりとりを聞いてローザはすぐあることに思い当たった。
チラリと木に磔にされたまま気を失っている自分の弟を見る。
(まったく…ややこしいことしてくれるわ、アイツも…!)
だが今更事情を話したところで、事態が収まるとは思えなかった。
となると、解決方法は一つしかない。
(リナちゃんのおヘソから…ジュエルを抜き出すこと…!)
ローザは意を決した。
元はといえば、自分が彼女を"選んでしまった"ことがすべての始まりだったのだ。
その後、リナのためだと思ってやってきたこともすべて裏目に出てしまっている。
だから今度こそ、ローザはリナのことを救ってやりたかった。
「リナちゃん、あなたは私が…ッ!」
「フ、フフ…、フフフ…」
ふいに聞こえてきた静かな笑い声に、その場にいた全員が意表を突かれた。
「…?」
「なに?」
やがて静かな笑いは大きな笑い声へと変わっていく。
「フフ…、ははっ、ははははははっっっ!!!!!!」
笑い声を発している主…、それは他ならぬ片瀬理奈であった。
「そうかァ…、そうだよねぇ…、ハハ、ハハハハハハハハっっっっっっ!!!!!!!!」
顔は俯いたままで見えない。
だが突然の豹変ぶりにルカたちは呆気にとられた。
「ハハハハハハハ、ハハハハハハハハハハハッッッッッッ!!!!!!」
「何がおかしいんだよテメエッ!!」
理奈の不可解な笑いに痺れを切らしたラミアが触手で理奈の頬を思い切りひっぱ叩く。
「うぶぅッ!!」
「…、ふ、ククク…、ハハハハハハッッッッ!!!!!!!」
「!?」
「な、なんだよコイツ…?」
顔を思い切り叩かれても笑いをやめない理奈。
「片瀬理奈、あなたは何故笑っているのですか?」
今度はレヴィが尋ねた。
すると初めて理奈は応えた。
「何故ってぇ…?」
「それはァ、嬉しいからに…決まってるじゃない…」
「嬉しい…ですか?」
レヴィはその意味を理解出来なかった。
レヴィでなくてもその場にいた全員が理解できるはずもなかった。
「どういうことだテメエッ!?」
ラミアは理奈の髪を掴むと、うな垂れたままの彼女の頭を無理矢理引き起こした。
「!?」
ラミアは一瞬言葉を失った。
そこには目つきが変わり、まるで悪魔のような卑屈な笑みを浮かべる理奈がいた。
とてもあの内気な彼女がするとは思えない表情だった。
「ァ、アンタ…」
「アタシ…これから思う存分…、おヘソ、弄るんだァ…」
「あ?」
「でねぇ?アタシのこと馬鹿にする奴は、みィ~んな……」
「殺シてやろっかナァ~ッ!?」
その瞬間、理奈のヘソに埋め込まれたジュエルが強烈な光を発した。
同時に周りにいたルカたちを強烈な衝撃波が襲った。
「ぐあァッ!!」
「マスターッ!」
もろに衝撃波を喰らったラミアは触手を引きちぎられ茂みの奥へと吹き飛ばされた。
同じく麻美も体を木に打ち付けられそのまま気を失う。
ルカも吹き飛ばされかけたが、咄嗟に駆けつけたレヴィが彼の体を庇った。
「う、うぅ…ッ!?」
レヴィに庇われながら理奈の方に目を向けるルカ。
「アアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
ヘソのジュエルから禍々しい紅い光を発しながら、絶叫する理奈。
その体にかろうじて纏わりついていたコスチュームもすべて吹き飛び、一糸纏わぬ姿で叫び続けている。
「こ、こんな…、ジュエルにはもうエナジーは残っていないはずなのに…!?」
メタモル・ジュエルを創り出したのは他ならぬルカである。
そのルカですら、この事態は理解出来ないものだった。
「ハアァフゥッッッ!!!!!」
一際大きな声を上げると同時に、リナのヘソから目を覆いたくなるほどの眩い光が発せられた。
「う…ッ!」
「………」
発光が止まってから、ゆっくりと目を開けるルカ。
「!?」
そこにはこれまで見たことのない衣装を着た少女が立っていた。
胸元とお腹を大きくさらけ出した黒のタンクトップに、同じくほとんどその機能を果たしていない小ぶりなスカート。
牙を思わせるような鋭く尖った装飾物とその中央に毒々しく輝く真っ赤な宝石。
ツインテールに結い上げられたパープルの髪。
そして、腹部の中央にまるで内臓が飛び出したかのように不気味に蠢く肉塊…
様相こそ全く異なるものの、その少女は紛れもなく片瀬理奈であった。
「あははァ…、今度はこんな姿になるんだぁ?」
ひとしきり自分の衣装を眺め回すリナ。
そしておもむろに指でむき出しの腹の肉塊をつまんだ。
「ぎゃあうッ!!はァゥ、はは…、わ、私のおヘソ、デベソになっちゃたァ…、こ、こんなんじゃ服着れないよォ…ハハ!」
「でもいっかァ!これからずっとおヘソ出してりゃいいんだしィ~、ぎゃひひひィッ!!!!」
笑いながら自分の醜く変貌したヘソをこねくり回すリナ。
そんな以前と全く様相の異なるリナにルカは唖然とした。
「ま、まさか…リナちゃんは新たな変身を…?」
「そういうことォ~、はふゥッ!!」
デベソ弄りを続けながらリナが答える。
「わ、私ィ~、もう一度、この宝石に願ったのォ~」
「誰にもぉ~アタシのおヘソ弄りを、邪魔できないほどの力が欲しいってぇ~、はァんッ!」
話している間もずっと自分のヘソを指で弄り回しながら喘ぐリナ。
それはもはや痴女と呼ぶにも常軌を逸しているレベルだった。
その様子に眉をひそめながらルカは言った。
「僕は…同じおヘソ弄りが好きな君でも、ずっと前の方が良かったよ…」
「自分の性癖に悩みながら戦っていた君の方がね」
「今の君は…」
「そうよォ、今のアタシはぁ~、おヘソ弄ることしか頭にないド変態ィッ!」
「何か悪いのかなァ~?」
その瞬間、リナの四肢を触手が捕らえた。
「悪いってか、キモイんだよテメエッ!!」
再生した触手でラミアが再びリナの体を縛り上げたのだった。
「あ、あぁんッ!こ、これじゃあ、おヘソ弄れないィ~!?」
まったく身動きがとれないピンチにも関わらず、モジモジと身体を捩じらせながらヘソ弄りを続けようとするリナ。
「だったら死ぬまで弄ってやるよォッ!!」
ラミアのヘソから触手が飛び出す。
先ほどリナのヘソに卵を産みつけた触手は、今度はその先端に鋭い牙を剥き一直線リナの出べそへと噛み付いた。
「ギゃああああああアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!!」
見るからに柔そうな出べそに鋭い牙を突き立てられ絶叫するリナ。
「弱点さらすどころか飛び出させちゃってホント馬っ鹿じゃないの!?」
「ひ、ひぎィッ!!んほォ…ッ!!」
だらしなく開いた口から涎を垂らし白目を向きながら、ビクッビクッと身体を震わせるリナ。
苦しみに悶えているのか、快楽に打ち震えているのか、まるで分からない有様であった。
「チッ、ホントに気持ち悪いなコイツ…」
「オラッ、これで死になッ!!」
一気にリナのヘソを噛み千切ろうとしたその瞬間、
「んハァアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
リナの雄たけびと同時にヘソの奥底から凄まじいエネルギーが沸き起こった。
「えッ!?」
エネルギーの噴流はリナのヘソと繋がったラミアの触手を逆流し、そのまま一気にラミアのお腹へと流れ込む。
「はがァッ!?な、なにこれぇッッッ!!!???」
一瞬にしてラミアの腹が膨れ上がり、そして…
パアァァンッッッ!!!!!
限界まで空気を詰めた風船が割れるように、ラミアの腹が破裂した。
「…、ぁ…」
自分の身に何が起こったのか理解する間もなくそのまま地面に倒れるラミア。
その体もやがて溶け始める。
「ラ、ラミア…!」
「た、助けてェ…!ヤ…、やだァ、こんなのォ…!」
普段の威勢とはかけ離れた情けない声を出しながら、ラミアは地面を這いずりルカの方へ向かおうとする。
「ィ、や…、こ、こん…ナ…、ァ…」
しかしそれも間もなく、ついに着ていた衣装を残し、ラミアはその場から消滅した。
「………」
あまりにも一瞬の出来事にルカは呆然としていた。
「ネーブル・リナの体内から高エネルギー体の発生を確認しました」
「そのエネルギーが触手を通じてラミアの体内に逆流した模様です」
一部始終を観測していたレヴィが答える。
「吸収しきれないほどの膨大なエネルギーを送り込まれ、ラミアのお腹は破裂した…」
「でも…彼女の体まで崩壊させるまでなんて…」
「彼女の臍帯部から観測されたエネルギーは以前と比べ5倍近くに跳ね上がっています」
「な…!?」
驚愕するルカ。
「はァ~、スッキリしたぁ…」
触手から解放されたリナは自分の出べそを指でしごくと、ルカたちの方へと振り返った。
その顔や衣装にはラミアの腹から飛び散った体液がこびり付いている。
「アハハハッ、随分呆気無かったねぇ?」
「私のこと散々虐めてくれたから、もっとじっくり甚振ってやりたかったんだけどなァ~?」
そういいながら口元についたラミアの血をペロッと舐めるリナ。
「き、君は…」
「言ったでしょォ?アタシのこと馬鹿にする奴は殺してやるって…」
そう言いながら、まるで誇示するかのように自分の出べそを突き出しながら、
ゆっくりとルカたちの方へと歩み寄るリナ。
返り血のついた漆黒の衣装に身を包み、口元を歪ませ冷たく笑う彼女は、
まさに『悪魔』と呼ぶに相応しい威容だった。
「イーヴィル・リナ…」
ふいにその名を呟くルカ。
「アハハッ、いいねぇその名前っ!ハハハハハハハハッッッッッッ!!!!!!!!」
「…さあ、次はどっちが悪魔の相手をしてくれるのかなァ?」
レヴィとルカに対しジロッと視線を送るリナ。
「マスター、退いて下さい」
レヴィが歩み出た。
「彼女は危険すぎます。私が全力をもって彼女を排除します」
そういうとレヴィは一直線にリナの方へと向かっていった。
「あ~、やっぱり次はお人形さんかァ」
かつてあれほど恐怖していた対象が向かってくるのにも、今のリナはまったく臆してる様子はなかった。
「ネーブル・リナ…いえイーヴィル・リナ」
「あなたのその臍を完全に破壊します!」
一気に詰め寄ってきたレヴィは、リナの出べそ目掛けて豪腕を繰り出した。
何度もリナを苦しめてきたレヴィの腹パンチである。
だがリナはそれを避ける素振りも見せず、ただそこに突っ立ているだけであった。
「ぐぶぇァッッ!!!!」
レヴィのパンチがリナの腹に炸裂する。
パンチはリナの出べそを押しつぶし、そのまま彼女の体を後方へ吹き飛ばした。
リナの体は背後に立っていた木へと激突し、根元からへし折ってしまった。
木ごと倒れたリナはしばらくその場から動かなかった。
「………」
「やったの…?」
ルカがレヴィに声をかけたときだった。
「アハ…、ハハッ、ハハハハハハハハハハハッッッッッッッ!!!!!!!」
聞き覚えのある笑い声が再び響く。
むくっと何事も無かったかのようにリナが身体を起こした。
「ハハハハハハハハハッッッッッ!!!!!き、気持ちイイィッッ!!!!」
「…!?」
意味不明な言葉にレヴィは怪訝な顔をする。
お腹を思い切り殴られて、『気持ちいい』とはどういうことであろうか?
「ハハハッ!!お、お腹ん中、もうグッチャグチャッ!アハァッ!!」
そう言いながら血を吐き出すも、お構いなくヘソを弄りだすリナ。
「見てェ!おヘソもこォんなミンチになっちゃったァ!ハハハッッ!!!!」
「おヘソ凄いでしょォ!?アハハハハッッッッ!!!」
完全に支離滅裂な事を口走りながら、レヴィの方へと歩み寄るリナ。
よく見るとレヴィの一撃によって、ひしゃげた出べそが元の形に戻りつつある。
どうやらジュエルの力が最大限に作用し、今のリナは驚異的な回復能力を備えているようであった。
「ほらァ!もっとお腹殴ってェ…!このおヘソ、もっと虐めてよォッ!!」
自ら狙ってくださいといわんばかりに、ヘソを突き出し迫るリナ。
「く、狂ってる…」
ルカは思わず呟いた。
同様にレヴィもどう対処すればいいか戸惑っているようだった。
そうこうしているうちにリナがレヴィの眼前に迫った。
「なァんだ、アタシのお腹殴ってくれないんだぁ?」
「じゃ、アタシからヤッちゃお」
リナは自分の右手をレヴィの腹部に向けて差し出した。
「…!」
反射的にレヴィも自分の右手をリナの腹部に向ける。
「はぁアンッ!!!」
「く…!」
レヴィのヘソにあたるリフレクタークリスタルを鷲掴みにするリナ。
一方のレヴィもリナの出べそをその手で掴んでいた。
「あはははァ…、ど、どっちのおヘソがァ、先に潰れるか、勝負しよっかァ?」
「いくらあなたでも、その握力では話になりません」
「そ、それはどうか…ぎゃひィッ!!」
リナの体が仰け反る。
レヴィが凄まじい握力でリナの出べそを握りつぶしたのだった。
「が、あァ…ぁ」
身体をピクピクと震わせ悶絶するリナ。
レヴィの握り締められた拳の隙間からリナの出べそから流れ出した血が滴り落ちる。
「いくら驚異的な回復力を持とうとも、あなたの体内からジュエルを摘出すれば…」
ビキッ!
いいかけた瞬間、レヴィは自分の臍部に凄まじい圧力がかけられるのを感知した。
「ハハッ、アタシも凄いでしょォ!?」
「あ、が…ッ!」
リナの手の中で軋むレヴィのクリスタル。
やがて次々と表面に亀裂が入っていく。
そして…ついにクリスタルが音を立てて潰れた。
「ぎィッ!?」
ほとんど無表情だったレヴィの顔が苦悶に歪む。
さらにリナは追い討ちをかけるかのように、
掴んだクリスタルを思い切りレヴィのヘソから引きずりだした。
「ゥガアアアアアアアアアアアアァァッッッッッッ!!!!!!」
クリスタルと共に多数のコード類がレヴィのヘソ穴から引き摺りだされた。
そして同時に凄まじい火花が噴出す。
「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!!!!!!!」
「アハハハ、ちょっと力出しすぎちゃったかなァ?」
そういいながらリナは手に持っていたクリスタルを難なく握りつぶた。
さすがのレヴィも溜まらず、リナのヘソから手を離していた。
「ハハ、アタシの勝ちってことでいいのかなァ…?」
レヴィのヘソから抜き取ったクリスタルを無造作に投げ捨てるリナ。
「ァ…アッ……」
レヴィは両手で腹部を押さえながら悶えていた。
その時、ある事に気づくルカ。
「まさか…彼女は自分のおヘソを傷つけられるたびに、力が増していく…?」
先のラミアの時も、ヘソを攻撃された直後に凄まじいエナジーが発生し彼女の腹を破裂させた。
見るからに脆弱でまるで弱点をさらけ出しているとしか思えない格好もこのためだとしたら…
「アッハハァ!そうよォ~!いっつもアタシ、おヘソばっかり狙われてたでしょォ?」
「だからさァ、はァンッ!!」
またも自分の出べそを弄りだすリナ。
「こ、こうすればァ~どれだけおヘソ虐められてもォ、平気だしィ!」
「どんだけグチャグチャにされてもォ、元に戻っちゃうしィ!アハハハハァァァッ!!!」
片瀬理奈が再度メタモルジュエルに念を込め変身した姿…『イーヴィル・リナ』
それはまさしく彼女の願望をストレートに具現化した姿といって違いなかった。
ネーブル・リナはまだ理性が残っていた上での産物だったが、
このイーヴィル・リナはヘソへの欲望のみで生み出された完全な怪物である。
このような事態は今までルカも経験した事がなかった。
「どォう?おヘソ責められると、こんなに痛いんだよォ?」
「ほらァッ!!」
自分の足元で呻くレヴィの腹を蹴り上げるリナ。
「あグっ!」
レヴィの体が宙を舞い、そのまま地面に倒れる。
すぐに起き上がろうとするレヴィだったが、それよりも早くリナの足が彼女の腹部を踏みつけた。
「ぅグッ!」
「ほらぁ!アタシ、今までずっとこんなことされてきたんだよぅ?痛いでしょォ!?」
「あ、でもアンタ、ロボットだから痛くないんだっけぇ?どっちだっけぇ?」
もっとも脆弱な箇所となってしまったヘソを集中的に責められ苦しむレヴィの姿を見れば
それは一目瞭然であった。
しかしそんなレヴィを嗜虐に満ち溢れた顔で嬲り続けるリナ。
「レ、レヴィッ!!」
咄嗟にルカは目に入ったネーブルソードの残骸を、サイコキネスでリナへと凄まじい勢いで飛ばした。
先ほどの戦闘でレヴィにへし折られたソードであったが、まだ十分殺傷能力は残っている。
しかし寸で、リナはそれを片手で掴み取った。
「!」
「あァ、こんな玩具もあったけェ…?」
「せっかくだからァ、もっとエグい奴にしちゃおっかなァ?」
リナにつかまれたネーブルソードは黒に染まり、やがて新たな武器へと変化する。
「あ、あれは…!」
それは先端が歪に尖った漆黒の槍だった。
突き刺すというよりも、むしろ『抉る』ための道具…
悪魔と評されたリナが持つに相応しい得物だった。
「ハハぁ…、ど・こ・に・刺しちゃおっかなァ?」
「っと、その前にィ…」
「ッ!?」
リナが手にした槍を振るうやいなや、レヴィの四肢が一瞬にして切断される。
「そんなッ!?レヴィの装甲をあんな簡単に…ッ!!」
ネーブルソードもまったく歯が立たなかったレヴィの装甲をいとも容易く切り裂く漆黒の槍。
ルカはただただ戦慄せざるをえなかった。
「あ…ァ…、て、手足部…欠損…、行動…不能…」
ダルマと化したレヴィを見下しながらリナはニヤッと笑った。
「これで逃げることも出来ないよねェ~?」
「ほら、串刺しィッ!!」
「や、やめろォッ!!」
ルカの叫びと同時に、振り下ろされる槍。
ザシュッ!
「…ッ!!」
レヴィの目が見開かれる。
リナが手にした槍の先は、寸部たがわずレヴィのヘソを射貫いていた。
「ハハッ!おヘソに命~中ぅ~!」
「ガ…、か…ッ!」
まるで生きたまま標本にされた虫のように藻掻くレヴィ。
そんなレヴィの反応を見てリナは満足そうに笑みを浮かべると、グッと槍の先端の向きを変えた。
「ァギャッ!!」
ビクンとレヴィの体が震える。
レヴィのヘソの奥から電気がスパークするような音が鳴った。
「あァ~、ここがアンタの弱点だっけぇ?まあでも、こんくらい平気でしょォ?」
「アンタ、けっこう頑丈だしィ~」
そのまま槍でレヴィのヘソ奧を抉りまわすリナ。
「アッ、ぁアッ…、ア…ッ、アuh…!!」
時折レヴィのへそからオイルと思わしき液体が噴出しリナの体に降りかかるが、
その程度で彼女が行為をやめるはずもなかった。
「あの触手っ子、あっさり死んじゃったから、その分アンタでじっくり楽しまないとねェ~?アハハハッッ!!!」
「レ、レヴィ…!」
レヴィをすぐにでも救い出したいルカ。
だが今までイーヴィル・リナが見せてきた数々の残酷な所業を目の当たりにして、
さすがの彼も足が竦んでその場から動けなかった。
(な、なんなんだよ一体…!?何でこんなことに…ッ!)
「Uhhhhhhhhhh!!!!!!!!!!!」
一際大きな声が響き、ルカはハッとした。
そこには…中枢回路を完全に破壊され、物言わぬ人形と化してしまったレヴィがいた。
「………」
「あ~ァ、ロボットなんだから、もうちょっともつかと思ったんだけどなァ?」
そういいながら、槍で突き刺さったレヴィの体をなんなく宙に持ち上げるリナ。
「じゃ、粗大ゴミはちゃ~んと片付けとかないとねェ?」
「ゥらァッ!!」
リナが勢いよく槍を振るったことで、槍がヘソから抜けそのまま宙に放り上げられるレヴィの躯体。
そして再び落下してくるタイミングに合わせて、リナはその得物を大きく振るった。
「ッ!!」
見事な弧を描き、その一撃はアンドロイドの少女の躯体を胴で真っ二つにした。
その瞬間、閃光と共に大爆発を起こす。
僅かな残骸を残して、レヴィと呼ばれたアンドロイドの少女はその場から消えた…。
「フフ、今のってちょ~とカッコ良すぎない~?」
「でもこォ~んなおヘソしてるから、全部台無しィ~、ハハハハハハハハハッッッッッッッッ!!!!!」
何が面白いのか、リナは一人で大笑いしていた。
「あ…ぁ…、レヴィ…」
一方、ガクっとその場に膝を付くルカ。
自分が作り出した愛しき僕…
ローザ以外で今までずっと自分に付き添ってきた二人…
自分のいうことを忠実にこなし、今まで数多の変身少女たちを一緒に葬ってきたパートナー…
それを一瞬にして、こんな短時間に跡形もなく葬り去られたのは、
彼にとって信じがたいほどショックな出来事であった。
「ラミア…、レヴィ…」
そんな意気消沈とした彼の顔を、一つの影が覆う。
その影の主をゆっくりと見上げるルカ…
「さァ~て、次は何で遊ぼっかァ?」
「男の子虐めるのって初めてだから、アタシとォ~っても楽しみなんだァ、ヒヒヒッ…」
邪悪に満ちた笑みを浮かべ、自分を見下すリナがそこにいた。
「じィ~っくり虐めたいからァ、手加減はしてあげるつもりだけどォ~?」
「そっちもすぐに死んじゃったりしないでねェ~?ヒャハハハハハハハハハハハッッッッッッ!!!!!!!」
甲高く笑い声を上げるリナ。
その様相はまるで悪鬼の如くルカに映っていた…
ローザのもとを後にした麻美はリナのもとへと急いでいた。
(リナちゃんに早く…早く伝えないと)
学校の裏山に入り、一直線に一本杉のもとに向かう。
するとしばらくして前方に人の気配を感じた。
麻美はリナに違いないと思い、一気に近くまで駆け寄った。
「リナちゃ…、っ!」
そこには、まったく予想もしていない、凄惨な光景が繰り広げられていた。
「は、ぁ…、あぐ…ッ!ふ、ぅ…あ、ア”ッ!」
謎の幼女から生える触手に四肢を拘束された少女。
その腹は醜く膨らみ、そしてヘソと呼ぶには余りにも大き過ぎる中央の腔からは
見たこともない生物が這いずり出している。
それは外ならないリナの姿であった。
「あ、ぁ…!」
その余りにもおぞましい光景に麻美は絶句した。
「あぁ?アンタだれ?」
「!」
触手の少女から声をかけられビクッとする麻美。
「白石麻美、片瀬理奈の友人です」
もう一人の少女が答える。
麻美はその少女に見覚えがあった。
髪の色や格好こそ違うものの、以前クラブ活動で会ったことがある少女…
理奈とテニスで試合をし、その腹に剛速球をお見舞いした張本人である。
「へぇ~、アンタがこのおヘソ姉ちゃんの友達なんだ」
「おヘソのことしか考えてないこんな奴にも友達がいるなんてねぇ…」
「あ、もしかしてお姉ちゃんもおヘソ弄るのが大好きなのかなぁ?」
幼女は卑屈な笑みを浮かべながら、まとわりつくような視線で麻美をじっと見据えた。
「…!」
思わず後ずさる麻美。
ドン…
その時、背後で誰かの体にぶつかる感触があった。
「!」
咄嗟に振り向いた麻美は驚愕した。
「あ、あなたは…!?」
「やあ」
そこには、あのルカと呼ばれる少年が立っていた。
「あ…、な、なんであなたがここに…?」
「先生は…ローザ先生はどうしたの!?」
この少年はローザが引き止めていたはずである。
それがものの5分もしないうちに再び自分の目の前に現れている…
「あぁ、姉さんならもう始末したよ」
「まあもともと死にかけだったし、何の苦労も無かったけどね」
「し、始末…?」
信じられない言葉だった。
(だ、だって…さっき私に…)
動揺する麻美。
するといきなりルカに両肩をつかまれた。
「!?」
「そう、もう姉さんはいないんだ…」
「そして残るはあそこで僕の可愛いシモベたちに嬲られているネーブル・リナだけ」
「彼女の最期を飾るために君にも協力して欲しいんだ」
「きょ、協力…?」
「僕の目を見て」
「!」
「ぁ…」
つられてルカの目を見た瞬間、麻美は自分の脳が揺すぶられるような感触を味わった。
次の瞬間彼女の意識は消えていた。
「は…ぁ"ッ!ふぅ…、ぐ、ぐォォ…」
ようやくリナの出産が終わった。
30匹以上の蟲を産み出したリナの腹は元の形へと戻ったが、
ヘソはいつもよりも広く醜く歪んでいた。
初めはひたすら絶叫していたリナも叫ぶ体力さえ失ったのか、
途中からは自失呆然と自分のヘソから蟲が這いずり出てくるのを見つめるだけとなっていた。
「アハハハハ!!!!!」
「おヘソ姉ちゃんのお腹ってとっても栄養たっぷりだね」
「蟲ちゃんたちも生まれたばかりでこんな大きいなんて初めてだよ」
リナが生み出した蟲たちに囲まれながらラミアが喜々として言った。
「ネーブル・リナのメタモルジュエルの影響です」
「そのエナジーを吸収することで肥大に成長したものと思われます」
淡々と分析しながら答えるレヴィ。
レヴィの言うとおり、リナの腹の中で孵った蟲は
同じくリナの腹部に埋め込まれたメタモルジュエルのエナジーを吸収しながら成長していた。
蟲にエナジーを奪われ続けたことで、今やリナのパワーは大幅に低下していた。
「じゃ、もうこの姉ちゃんはあのおヘソビームも撃てないってことだね」
「はい、それどころかまともに戦う力すら残されていません」
「ハハハハッ!!!!」
その言葉を聞くや否や、ラミアはリナの両手を触手で拘束し万歳させた状態にさせると、
残りの触手で思い切りリナの無防備な腹を打ち据えた。
「うブゥッ!!」
「こっからはフルボッコタイムだよォ!」
「お姉ちゃんのおヘソもお腹も徹底的にボコボコにしてやるからねぇ、ヒヒヒヒヒヒヒ!!!!!!!」
息つく間も与えないほどの勢いで、リナの腹を触手で打ち据えるラミア。
「があッ!、ぐぅッ!、あぐぅッ!、ぐああああッッッッ!!!!」
リナの剥き出しの腹一面がまたたく間に真っ赤な傷と痣で染まっていく。
自分の作り出した僕が楽しそうに獲物をいたぶる姿を眺めながら、ルカも笑みを浮かべていた。
そしてラミアに言い放った。
「ラミア、そろそろレヴィに代わって上げてよ」
「はぁい、ボス!」
ラミアは明朗な返事をすると、そのままクルッとリナの体を反転させた。
「おい、ポンコツ!ボスがアンタにもいたぶらせてやるってさッ!」
「アンタの全力パンチ喰らったら死んじゃうかもしんないから、ちゃんと手加減しろよな」
「まだアタシもいたぶり足りないんだからなっ!」
「分かりました」
触手に拘束されたリナの前に立つラミア。
次の瞬間には先のラミアのものとは比べ物にならないほどの衝撃音が響きわたっていた。
「グオボエエエエエエエエエエッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
リナの口から血と嘔吐物が吹き出す。
完全に防御力を失った腹に叩き込まれるレヴィ渾身のパンチ。
もはや死んでもおかしくない威力だが、
レヴィは言われたとおり一撃で死なないよう狙いどころを調整しながら打ち込んでいた。
そして次も一撃で死なない部位に全力でパンチを叩き込む。
「ゴッバアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
今度も夥しい量の鮮血がリナの口から吐き出される。
1発だけでも致命傷になるレヴィのパンチを立て続けに2発喰らったリナは、
もはやかろうじて息をつないでいる状態であった。
「も、も…ぅ…、かはッ、…お、おなか…やめ…、あっ!」
突然、触手に引っ張られ体を地面に引き倒されるリナ。
天に向かって曝されたリナの腹に、すかさず一つの影が舞い降りてくる。
「オァっガアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
リナの口から鯨の潮吹きの如く黒い血が吹き出す。
レヴィの全体重をかけたニープレスが見事にリナの腹に炸裂したのだった。
「ぁ…、ガ…、あ…ァ…」
体をピクピクと痙攣させ、白目を剥いたまま気絶してしまうリナ。
その様を見て、ラミアが叫ぶ。
「あーッ!あんたまさかヤッちゃったのォッ!?」
「いえ、気絶しただけです」
「ったく驚かせないでよッ!ったく」
触手でレヴィをペシッと叩くラミア。
そのやりとりに苦笑しながらルカはさらに指示を出す。
「レヴィ、彼女を起こしてやってよ」
「おへそを思い切り引っ張れば起きるんじゃないかな?」
「分かりました」
命に従い、レヴィは気絶したリナのヘソに両手の指を潜り込ませると、
ルカに言われたとおりそれを思い切り左右に広げた。
「あッギャアアアアアアッッッッッッッ!!!!!!!」
ヘソ周りの筋を一気に引きちぎられ、リナのへそがバクっと割り広げられる。
リナの目を覚まさせるには十分過ぎる激痛であった。
「はァッ!、はァッ、わ、私のォ…、私のおヘソォ…、おヘソォォ…」
涙をボロボロと流し、譫言のようにつぶやき始めるリナ。
「ど、どうしてぇ…、どうして、みんなぁ…、私のおへそォ、イジめるのォ…、どうしてェ…」
ヒックヒックと嗚咽を上げながら、息も途切れ途切れに言葉を紡ぐ。
「わ、わたしはぁ…、ただぁ、おヘソぉ…おヘソをォ…弄ってぇ…弄ってたいだけだったのにィ…!」
ルカが答えた。
「君は僕の用意したメタモルジュエルを何の躊躇いもなく自らヘソに埋め込んだ」
「そしてまるで狙ってくださいと言わんばかりにおヘソ丸出しで戦うことを選んだ」
「自業自得って奴だよ?」
「ハァァ…、ハァゥ…」
リナはそれに応えず、虚ろな目で荒く呼吸を繰り返すだけであった。
「でも君にはビックリしたよ」
「今までそのジュエルで変身した女の子はたくさんいたけど、まさかジュエルそのものをおヘソに埋め込んじゃうなんてねぇ」
「だから今まで僕達が弄んできた子たちの中でも、君は一番面白かったけどね」
「どうだい?自分だけでは出来ないおヘソプレイが出来て大満足だったろ?」
リナの顔を覗き込みながらルカは彼女に尋ねた。
「………」
それに対してもリナは何も答えなかった。
「おらァ!ボスが聞いてんだからちゃんと答えろよォッ!」
しびれを切らしたラミアが乱暴にリナのヘソに触手を突き立てた。
「ギャアゥッッッ!!!!!」
「ほらァ、ちゃんと返事しないとこのままあんたの内蔵かき回してやるよォ!?」
「ハ、が…ッ、が、あ…、お、おへ、おヘソがッ…、あァ…ッ!」
「おヘソがどうしたって?」
「お、おヘソがッ…、い、いたッ、痛…いッ!!」
グリュ!
「ウギャアアッッッッッッ!!!!!!!」
「ほらァ、おヘソをこんなにいじってもらえて幸せでしょォ?」
「は、はァい…」
「ああ!?よく聞こえないんだけどォ!?」
「もっとはっきり言えっつんだよッ!!」
「はぁッ!!…お、おヘソォ…おヘソ気持ちい"い"い"い"い"ッッッッ!!!!!!!」
苦痛と歓喜の入り交じった凄まじい形相でリナは叫んでいた。
あまりもの極限状態に感覚が麻痺し、感情もまともにコントロール出来なくなっていた。
もはやどうでもいい、そんな風にすら考えてしまったその時だった。
「…変態」
「え…?」
声がした方へ思わず振り向くリナ。
そこには親友の麻美が、"あの時"と同じようにまっすぐリナの方を見据えながら立っていた。
「ま、麻美…ちゃん…」
「おヘソをこんなに責められて、気持ちいいとか…ホント変態の極みね、あなたって」
「!!!!!」
それまでのヘソの激痛を忘れてしまうほど、親友の一言はリナの心を深く抉った。
「ち、違っ…、わ、私は…ッ、ギャゥアッッッ!!!!」
またもヘソを抉るラミアの触手に叫び声を上げるリナ。
「ヒヒヒヒヒ、もう認めないちゃいなよおヘソ姉ちゃん」
「自分がおヘソ弄り大好きなド変態だってこと」
「い、いやア…ッ!そんなの…、そんなの…ッ!」
駄々っ子のように頭を振り回し必死に否定するリナ。
その様子を見ていたルカが口を開いた。
「ラミア、もうほとんど尽きかけてると思うけど、彼女の残りのエナジー全部吸い取っちゃいなよ」
「はぁい、分かりましたぁ!」
ラミアは明朗な返事をするとリナのヘソに突き立てている触手をさらに奥へと押し込んだ。
「ふゥあ"ッッッ!!????」
リナの体がビクンと仰け反る。
ラミアの触手はリナの内蔵を押しのけ、その奥深くに埋め込まれたメタモルジュエルまでたどり着くと、
リナの僅かに残ったエナジーを吸収し始めた。
「ひゃあうッッ!!!!や、やめ…ッ、もう…おなッ、お腹がッ…、おヘソがぁぁぁッッッ!!!!」
リナの叫びも虚しく、無慈悲に吸い取られていくリナのネーブルエナジー。
そして…
「ッ!」
「あ…、あぁ……」
ついに一滴残らずリナのネーブルエナジーがラミアの触手によって吸い付くされた。
その瞬間、ネーブル・リナの淡い緑色の髪が、ブラウンへと変わる。
ネーブル・リナから片瀬理奈に戻った瞬間だった。
「ハハハハハ、それじゃ前と同じようにジュエルをおヘソから引きずり出してあげるよォ!」
触手をジュエルごと理奈のヘソから引き抜こうとするラミア。
するとそれをルカが制した。
「いいんだよ、このままで」
「え?どうしてですかぁ、ボス?」
「ジュエルをヘソから抜き取ってしまえば、彼女は衣装も元に戻ってしまう」
「ジュエルはヘソの中、でもエナジーは完全にゼロ、そうすれば彼女は"衣装がネーブル・リナのまま"の片瀬理奈で…」
「あぁ、そういうことですかぁ!」
「ヒヒヒヒヒ、おヘソ姉ちゃんのお友達!コイツのこんな姿見てどう思うゥ?」
ルカの意図を汲み取ったラミアがわざとらしく麻美に尋ねる。
「………」
無言で理奈を見つめる麻美。
「…何なの?その格好?」
「ぅ…」
「おヘソどころかどこもかしこも丸見えじゃない」
「アナタ、おへそオナニー好きな変態で、しかもとんでもない"露出狂"だったのね」
「い…っ、ち、違…っ!」
今や友人から自分の性癖をなじられることが、理奈にとって最大の苦痛となっていた。
ヘソへの性欲が再度沸き起これば、ジュエルにエナジーを宿すことも可能だが、
こうして友人を目の前にしてる状態ではまったく性欲も沸き起こらず、
理奈のヘソ奥から覗くメタモルジュエルも黒く澱んだままであった。
「もうあなたとは縁を切らせてもらうわ。私までこんな変態プレイに巻き込まれるのはゴメンだし」
「クラスやクラブの皆にも言っとくから、片瀬理奈は死にかけてまでおヘソ弄りに興じる露出狂のド変態だってこと」
「や、やめてえええええええええッッッッッッッッッッ!!!!!!!」
理奈は思わず叫んだ。
「お願い!お願いだからやめてッ!ねぇッ!お願いだから!お願いだからぁ…!」
涙をボロボロ流しながら懇願する理奈。
だが友人はそんな理奈を汚物を見るような目で言い放った。
「アンタ、人として終わってるわ」
「!」
理奈はガクっとうなだれた。
それは完全に理奈に止めを指す一言だった。
その一部始終を見届け、各々の反応を示す3人。
「ヒヒヒヒヒ、友達からあんなこと言われてどんな気持ち!?」
「ねぇ、今どんな気持ち!?ヒャハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」
理奈のすぐ耳元でこれみよがしに嘲笑うラミア。
「………」
心身共にズタボロとなった理奈の姿を無感情に見つめるレヴィ。
「ネーブルリナ、夕日に死す、か…」
まるで面白い見世物を見終わったかのように満足気な表情を浮かべるルカ。
だがそれらの光景も雑音も、もはや理奈には一切届いていなかった。
彼女の意識は深い静寂へと沈み込んでいった…