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へそ出しヒロインや時々男の子がおヘソを弄られたり嬲られたりしながら頑張るイラストを載せています。基本ラフ画がメインです。感想やコメントいただけると嬉しいです!

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突如現れた2人組の敵に立ち向かうも、為すすべなく一方的に嬲られてしまうリナとミア。

全身に無数の傷を刻み込まれ完膚無きまで痛めつけられた2人は、やがて力尽き処刑装置に拘束されてしまう。

寒風吹きすさぶ吹雪の中、傷ついた体をさらしながらただ処刑を待つ2人。

その時刻は刻一刻と近づいていた…




えー、クリスマス間近ということで一部で恒例のあのネタをやってみました。
きっと敵は金剛力士像っぽいのと埴輪っぽい2人組だったんでしょう。

ところで最近改めて元ネタの漫画読み返してみましたが、何かみんな異常にテンションがおかしくて吹いてしまいました。
本当に岩本先生は奇才ですねw

拍手[1回]

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「…で、奮闘空しくリナちゃんがさらわれちゃったってわけね」

「………」

既に日も沈んだ学校の保健室に3人はいた。

ローザと麻美によって保健室に運び込まれ手当てを受けたミア。

彼女は言葉少なにテニスコートで起きた一連の出来事を話した後、2人の視線から逃れるように無言でベッドに臥していた。

「リナちゃんが…」

話をすべて聞き終えた麻美が、口を押え親友の安否を心配する。

「………、すまなかったっす…」
「センパイを…守ることが出来なくて…」

背を向けたまま、静かに謝るミア。

「そんな…」

「そうね、あなたのせいだわ」

ぴしゃりと言い切るローザ。

「あなたが一人で動き回らなければ…私たちに協力を仰いでくれれば何とかなったかもしれない」

「先生…」

「アンタたちに何が出来たっていうんすか」

「少なくともこんな事態は防げたかもしれないわね」

ベッドからガバッと起き上がるミア。

「ふざけんじゃねぇよッ!!」
「ネーブルエナジーも使えない…戦闘能力も低いアンタらに何が…いっつ…ッ!!」

怒りを露わに叫ぶミアだったが、その拍子に腹部の傷が疼き思わず呻き声を上げる。

「クソッ、こんな傷…今までだったらすぐ直ったのに…」

腹部を両手で抑えながら苦しそうに呟くミア。

「ミアちゃん…」

思わず椅子から立ち上がり、ミアの横に寄り添うと麻美はそっと彼女のお腹の傷に手を当てた。

「ぅあ…!、せ、先輩…」

「ミアちゃん…今までずっと一人で戦ってきたんだよね」
「すぐ治るっていっても、こんな酷い傷をお腹やおへそに何度も受けながら…」

小さな子供を愛でるように、ミアのお腹を優しく撫でる麻美。



「ふぁ……」

まるでお腹全体を包み込むような優しく暖かな感触…

それまでミアを苛ませていた痛みも徐々に引いていくような感じがした。

「私…もうミアちゃんに辛い思いをさせたくない…」
「確かに私はリナちゃんやミアちゃんと違って戦う力はないけど…こうして一緒にいてあげることは出来るよ」

「!」

その言葉にわずかに表情を綻ばせるミア。

「やっぱり先輩は…昔から"変わらなかった"んすね…」

「え?」

「でも、やっぱり先輩たちを巻き込ませるわけには…いかないっす!」

そう言うとミアは自分のお腹に置かれていた麻美の手をそっと外し、ベッドから立ち上がるとそのまま扉に向かっていく。

「ミアちゃん!どこ行くの!?」

「決着を…つけにいくっす」
「このままじゃ大変なことに…!」

「待ちなさい」

扉の前に立ちふさがるローザ。

「!、…どけよ」

「その前にいくつか聞きたいことがあるわ」
「あなた…変身も出来ない上にそんなボロボロの体でどうやって戦う気?」
「その17だか18って子、相当強いんでしょう?」

「あんたの知ったことじゃねぇよ」

「ミアちゃん…!」

背後から幾分戒めるかのような口調で真美が声をかける。

「…チッ」

麻美の手前、あまり強く出ることも出来ずミアは渋々と答える。

「あぁ、このままアイツとやりあっても勝ち目は間違いなくないだろうな」
「"奥の手"を使う以外は…」

「奥の手?」

「アンチ・ネーブルエナジー」

「「え?」」

同時に声を上げる麻美とローザ。

「アタシの体に仕込まれた最後の切り札…」
「まあ最後と言っても、"この前"少し使っちまったけどよ」

「この前…?」

「センパイがあの悪趣味な化け物に変貌しちまった時に、な」

ラミアジェルによって変貌したイーヴィルリナ・イブリースとの死闘の最中…

触手がミアの臍を貫きその体内に強酸液を流し込まれんとしていたその時、彼女はその力の一端を発動させ触手を通じて逆に相手の体内に送り込む賭けに出た。

ミアによって送り込まれたアンチ・ネーブルエナジーによって、一時的にネーブルエナジーを消滅させられ体組織を維持できなくなり怯むリナ。

その隙にミアは反撃に転じ、辛くも逆転することが出来たのであった。

「だけど…この力は普通のネーブルエナジーと違って、身体能力の強化や回復能力みたいな力はない」
「ただ…"ネーブルエナジーと対消滅する"…それだけの力」

「対消滅…?」

ミアの言っている意味がいまいち飲み込めない麻美。

一方、ローザは彼女が一体何をしようとしているのかすぐに察した。

「!、まさかアナタ…」

「あぁ、"すべての元凶"であるアイツを…リナをアタシごと消す!」

それを聞いた瞬間、麻美が声を上げる。

「なんで!?なんでリナちゃんを消さないといけないの!?」

「アタシだってやりたくはなかった…出来るだけアイツを"保護"したかった…」
「だけど…もうこれしか方法がないんだ…!そうじゃないと"未来"が…!」

これ以上ない真剣な眼差しを麻美に向けるミア。

それに対し一瞬言葉が詰まる麻美だったが、しばし沈黙の後、意を決したように口を開く。

「………」
「一体あの17や24って人がリナちゃんをどうしようっていうのか私には分からない…」
「だけど…だけど"お母さん"を消しちゃおうなんて、そんなの駄目だよミアちゃん!」

「!!」

思わぬ言葉に一瞬驚愕の顔を浮かべるミア。

「アイツが…アタシの母親…?」
「…ハハッ、馬鹿言ってんじゃねぇよ。現役女子高生のアイツがどうやって同い年くらいのアタシを…」

「残念だけど…確たる証拠もあるのよね」

そう言いながら、ローザは引き出しから一つのシャーレを取り出し机の上に置いた。

シャーレの中にはわずかに黒い固まりが数粒収められている。

「それは…」

「あなたのヘソのゴマ」

「!!」

それは以前、麻美がミアのおヘソを掃除したときに採取されそのまま保管された紛れもない彼女のヘソのゴマであった。

薄々ミアの正体に勘づき始めていた麻美は、その臍ゴマと以前より収集していたリナの臍ゴマをローザの元に預けDNA鑑定を依頼していた。

「それで…調べてみたら見事に遺伝情報が半分一致していたのよね」
「正直アタシもこうして結果が出るまではとても信じられなかったわ…」

「だけど今までのミアちゃんの話を思い返すと、二人が親子というのがとてもしっくりきたんです」
「…ミアちゃん、リナちゃんに向かって"このままじゃ何も変えることが出来ない"って言ったよね?」

「………」

「それは…この先の未来を知ってるミアちゃんがそれを変えるためここにやってきた、ということじゃないの?」

「…そうね。それにさっきもアナタ、『そうじゃないと未来が…』って言ってたしね」

2人の視線がミアに注がれる。

それに対ししばらく沈黙したままのミアであったが、やがて観念したかのように口を開いた。

「ふぅ、さすがっすね先輩…」
「そう、先輩の言う通り、私はあの片瀬理奈の娘…『未亜』っす」

「!」

予想はしていたことではあったが、いざ本人の口から語られた事実に2人とも思わず固唾を飲む。

「ほ、ホントに…リナちゃんの…娘…なんだ?」

「先輩がさっき言ってたことじゃないすか…」
「それにしても…よくそんな突拍子もない想像が出来たもんすね」
「まさか未来からやってきた人間だなんて、普通思いつきもしないっすよ」

「だって…私、もう色々信じられないものばかり見てるし…」

そう言いながら、チラッとローザの方を見る麻美。

それに苦笑しながら、ローザが言う。

「まあ、私たちの世界の技術でも"時間跳躍"なんてのはまだ実現出来ていないけどね」
「…で、聞かせてもらえるのかしら?そのあなたのいた未来の話って奴を」

「…ここまで知られたんなら、別に今さら隠す理由なんてないっすよ」

ミアはベッドの方へ戻りそこに腰かけると、一呼吸を置いて静かに口を開いた。

「未来は…"地獄"だ。"アイツ"のせいで…!」



[後書き]
というわけで、ミアちゃんの正体が明らかとなりました。
どこかの星の元王子様の息子やどこかの月の王女の娘とか、息子娘が未来からやってくるのはよくある話です。

そもそもミアちゃんをデザインしていた頃は、特に彼女の立ち位置とか考えてなく、話に登場させるにあたってリナちゃんのクローンとか考えていたのですが、ふと「あ、親子にしてしまおう」と…

最近ストーリーメインでへそ責め成分が少ないですが、これも第二部クライマックスへの布石ですのでもう少しお付き合いください。

拍手[13回]


「ぅえ…?だ、誰ぇ…?」

突然現れた二人組に理奈は自分のヘソを隠すことも忘れて呆けた声で尋ねる。

「片瀬理奈、私たちと共に来て…、ッ!?」

その時、二者の間を割って入る一つの影。

「やっぱり…現れると思ったぜ」

24を睨み付けながら、着地態勢からゆっくりと立ち上がるネーブル・ミア。

だが突然のミアの乱入にも、24は平然とした様子で言い放つ。

「えぇ、それはこちらも同じです、ネーブル・ミア」
「17、あなたのお目当てが来ましたよ」

「へっへ!待ってたぜぇ、このときをよぉッ!!」

両手を打ち鳴らしながら、前に歩み出る17。

「この前会った時は、お前すっげえボロボロだったけどよ」
「今日は体調も万全だよなぁ!?」

「はっ、相手のこと心配する前にテメエのこれからのこと心配しろよ」

睨み合う二人。

そんな剣呑とした雰囲気の中、突如場違いのように抜けた声が上がる。

「ね、ねぇ、だ、誰でもいいからぁ…コレとってよ、ねぇ…」

まるで麻薬中毒者のごとく、フラフラとした歩みでミアの横から歩み出ようとする理奈。

ボゴッ!!

「ぶげぇえッッ!!??」

体の向きはそのまま、ミアが繰り出したひじ打ちが理奈の鳩尾に突き刺さる。

「お、おぅエ"エ"エ"エ"エ"エ"ッッッッッッ!!!!!!!」

その場で蹲り、吐瀉物をコートにブチまげる理奈。

「邪魔だ…引っ込んでろ」

一瞥もくれることなく、冷たい声で言い放つミア。

「随分酷いことをするものですね。彼女は貴方にとって"とても大切な人"のはずですが…?」

「ハッ、テメエらが心配することじゃ…、ッ!?」

いきなりミアの視界に17の顔がアップで映し出される。

「ハハッ!!」

17の強烈なストレートがミアの側頭部を掠める。

「そうだよなぁ!今、心配するのはテメエの身…だよなあッ!」

「チ…ッ!」

咄嗟に回避行動をとったミアだったが、右のこめかみのあたりがジンジンと痛む。

そんな彼女にすかさず17の容赦ない追撃が迫る。

「この…調子にのんなッ!!」

ただちに応戦するミア。

やがて2人の間で凄まじい打撃の応酬が繰り広げられる。

「彼女のことは頼みました、17」
「せいぜい楽しんでいてください」

壮絶なラッシュを交わす2人を他所に24はコートに蹲る理奈の元に歩み寄る。

「!、行かせる…ぅげぇッ!!」

一瞬理奈の方に気を取られた隙に、17の拳を顔面に喰らい吹き飛ばされるミア。

「よそ見してる暇なんてあんのかぁ!ミアちゃんよぉ!」

咄嗟に受け身を取り、体勢を立て直したミアは口からペッと血液交じりの唾を吐いた。

「へ、うっせえ…!」

(だけど…いつまでもコイツの相手をしてる場合じゃない…)

対峙する17の後ろで、24は理奈をそっと地面に仰向けに寝かしていた。

「片瀬理奈…私は敵ではありません」
「なぜなら、これから私が貴女のこのおヘソの装置を解除するからです」

「フぇ…?ほ、ホントぉ…?」

トロンとした目で24の顔を見る理奈。

「ええ、本当です。そうすればまたあなたは…このおヘソを弄りたい放題です」

「おい、テメエ!そいつに妙な真似したら、その装置を爆破させて…!」

大声を上げ24をけん制するミア。

だがそんな彼女に対し24は静かに言い放った。

「…出来ますか?あなたに"そんなこと"が…?」

「!」

一瞬ミアの顔に動揺が走る。

「出来るわけありませんよね、そんなこと」
「もしこの片瀬理奈が今ここで死ぬようなことがあれば、"あなたもこの世から消えてしまう"」
「そうですよね?」

「…ぐっ!」

歯噛みするミア。

「いつまで無駄口叩いてんだあッ!!」

「ごふゥあ"あ"あ"ッッッ!!!?」

気を取られた隙に17の剛腕を腹部にまともに受け、勢いそのままに吹き飛ばされるミア。

体を地面に何度か打ち付けてようやくその体が制止する。

「ぅ…く…ッ!」

お腹を片手で押さえ、フラフラとなんとか立ち上がるミア。

「お前…久々にお互い本気でやれるってのに余所見ばかりしやがって…!」
「ふざけてんのかあッ!?」

怒りを露わに向かってくる17。

(く、なんとかアイツを…)

ミアも応じるように彼女に向かって駆け出す。

「ハハッ、いいぜぇ!!そうこなくっちゃなあッ!!」

一転嬉々とした表情でその鋼鉄の左手で渾身のパンチを繰り出そうとする17。

ミアもその攻撃に合わせるようにその拳を放つ。

「テメエの腕砕いてやるぜええッッ!!!」
「…ッ!?」

拳がぶつかり合う瞬間、わずかにミアの拳が下に逸る。

そのまま彼女の衣装を削り取りながら大きく空ぶる17の一撃。

ミアはすかさず17の脇を潜り抜けると、24に向かって猛然と駆け寄っていく。

「ソイツから離れろおッッ!!!」

「!?」

怯む24に向かって渾身の拳を繰り出すミア。

だが…

「しゃらくせえことしやがって…いかせるかってんだよおオオオオ!!!!!!」

17の左腕が突然射出され、一直線にミアのもとへと迫る。

「ッ!?あぐぅッッ!!!!」

24に拳が届く寸前、右足首を掴まれそのまま前のめりに転倒するミア。

「うらあっ!!!」

17は射出された自分の左腕の根本から伸びる鋼鉄製のワイヤーを思い切り引っ張り、ミアの体を自分の元へと引き摺り寄せた。

「ぐあああああああああッッッッッ!!!!!!うがあッッ!!!!!」

17のもとへと手繰り寄せられ、そして仰向けとなったところを思い切り踏みつけられる。

「だからアタシのこと無視してんじゃ…ねぇよ!!」

グリュッ!!

「がああああああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!!」

内臓がつぶされんほどの圧力に苦悶の叫び声を上げるミア。

「しかし、お前に潰された代わりに付けたこの腕…結構役に立つもんだな」

「そ、そりゃ良かった、な…、げハア"ア"ッッッ!!!」

腹に深々とめり込んだ17の足によって、標本の虫のごとく地面に張り付けられ身動きできないミアの鳩尾を再び射出された左腕が打ち据える。

「ゲフ…っッ!!うげえぇッ!!!」

口から鮮血を噴き出すミア。

「ハハッ、これじゃテメエの回復能力も役に立たねぇな!!」

一方的に17がミアをいたぶっているのを他所に、仰向けになった理奈に覆いかぶさり『介抱』を始める24。



「片瀬理奈…いえ、ネーブル・リナ、あなたは今まで自分のおヘソのことばかり考えていたのでしょう?」

「う、うん…」

「だったら、今の貴女のこのおヘソの中を想像してみてください」
「こんなに汗だくになるまでテニスの練習を続けて脂質は穴に溜まり放題…内部の洗浄も不可能…一体この中はどうなっているんでしょうね?」

「あうぅ…」

理奈の耳元で甘く囁くように言葉を続ける24。

「そう、この密封されたおヘソの中では細菌・雑菌が異常繁殖し、相当"香ばしい"惨状となっていることには違いないですね…」

「ふぅえええ…」

「おヘソの皺には無数のゴマが隙間なく詰まり、そしてそれが腐食しあなたのおヘソを穢していく…」
「もうあなたのおヘソは穢れに穢れて、周囲に即座に気付かれるほどの臭気を発する"汚ヘソ"と化す…」

「あぅあああああ………」

やがて小刻みに震えはじめる理奈の体。

顔も真っ赤に紅潮し、吐息も荒くなる。

それに合わせて24もよりその体を密着させる。

「そんなになるまでおヘソを放っておくなんて…馬鹿ですね、貴女」

自分の臍に埋め込まれた半球体を理奈の臍の装置にねちっこくこすり付けるように腰をくねらせながら、侮蔑の言葉を耳元で囁く17。

「あ、あたし…汚ヘソじゃないいぃ…」

「汚ヘソじゃないですか。元からしてこんな醜悪なおヘソにゴマを限界まで詰め込むとか…貴女かわいい顔してとんでもない変態思考してますね」

「いやぁ、いやああああああああ、違う…違うのおぉぉぉぉ」

「違わないですよ」
「今もこうして私におヘソのこと侮蔑されているのにあなたの心は昂り、こんなにも顔を真っ赤にさせて高揚している…」
「何故なんですか?」

「そ、それはぁ…それはぁああああ………」

「それは?」

「それは…アタシがおヘソのことしか考えられない変態だからぁああああアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!」

大音響で響き渡る理奈の叫び声。

同時に装置とヘソの縁の隙間から光が漏れ出す。

24が咄嗟に理奈の体から離れた瞬間、理奈のヘソから光柱が立つがごとく眩い閃光が噴き立った。

一瞬にて数十メートル以上も押し上げられ、そしてやがて天高いところで爆破四散するオナ禁装置。

「あ…ぁ…」

その様を唖然としながら見つめるミア。

やがて光が理奈の体を包み込み、そして彼女を純白の布地の異常に少ない"いつもの姿"へと変化させる。

「………」

虚ろな目のまま、むき出しのお腹を荒い呼吸とともに大きく上下させながら大の字に横たわるネーブル・リナ。

「残念でしたね、ネーブル・ミア」
「私たちとの決着をつけるまで、彼女のヘソを封印するつもりだったんでしょうが…」
「彼女の"ヘソに対する執着心"を侮っていたようですね」

「………、ば、か…やろう……、ホントに…お前って奴は……、お前って奴はぁあああああああああああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」

17の足元で狂ったように絶叫するミア。

咄嗟に17の足を掴むと自分の腹から無理矢理引き抜き、そのまま怒りに任せ彼女の体ごと放り投げる。

「うおおおおおおッッッッッッ!!!!!!って、二度も同じ手は喰うかよッ!!」

宙に舞ったまま17は咄嗟に左腕を射出すると、その先を地面から起き上がろうとしているミアの腹部に直撃させた。

「うぐえッッ!!!!」

さらに5指を腹筋に食い込ませ、彼女の胃を締め上げる。

「ぐぶォへえええええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」

強烈なストマッククローに苦悶の叫び声をまたも上げさせられるミア。

「へへ、逃さねぇっていったろ…」

「あなたにしてはいい仕事です、17」
「それでは私も"最後の仕事"に取り掛かるとしましょう」

仰向けに倒れたリナに再び覆いかぶさる24。

そして、その右手の指を怪しく蠢かせる。

「やめろぉおおおおおおお!!!!!!!!目を覚ませリナぁああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」

背後から17に組み付かれ、身動きが取れないミアが叫ぶ。

だが次の瞬間、彼女は無慈悲にもリナの巨べそへとその手を突き込む。

「んぅはァアアアアアアアアアアッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」

辺りに響き渡るリナの嬌声。

目を剥きだし、その口から涎をとめどなく溢れさせ、体をビクッビクッと痙攣させる。

グチュッ…グチュッ…

ヘソの奥から生々しい卑猥な音が響かせながら、文字通りリナの腹の中をまさぐる24。

「…これですね」

しばらくして彼女はリナの体内に目的の代物を見つけた。

そして"それ"を掴むと、内臓を傷つけないようにゆっくりと彼女の臍から引き抜く。

キュポ…ッ

まるで臍から引き抜かれた内臓の如く、リナの体液に染まったテニスボール大の球体。

それは…ネーブル・リナの力の源たるメタモル・ジュエルであった。

臍からジュエルが引き抜かれたことで変身が解け、再び汗まみれのテニスウェア姿に戻る理奈。

ジュエルを掴んだまま24はミアの方へと振り向いた。

「…さて、ネーブル・ミア。これを今破壊すると何が起きるか分かりますか?」

「ぐ…や、やめろ…」

「当然分かっていますよね。だからあなたは"コレ"を取り出させないためにあんな装置を彼女のヘソに取り付けた…」

「やめろ…、やめろぉ…」

「つまりこれはあなたにとっても大切なモノ…これが失われれば即ち…」

「やめろおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」

バキャッ!!

「ぁ…」

24の右手の上で砕け散るメタモルジュエル。

その破片がパラパラと彼女の指の間から零れ落ちる。

その瞬間、ミアは全身から力が抜けていく感覚を覚えた。

「ぅ…ぁ…、ぁ…、ち、力がぁ…、アタシの体から…力が、ぁ……」

それまで17の拘束に抵抗せんと必死に込めていた力が抜けていく。

そして彼女の衣装からまばゆい光が発せられた次の瞬間、それは光の粒子となって飛散した。

「へ、変身が…解けち…まった…」

17が抑えていた拘束を外すと、変身を解かれたミアは力なくその場にペタンと座り込んだ。



「ハッ、ハハハ…どうすんだよ…、もう…アタシ、変身出来ねぇよ…」
「どうすんだよコレ…、ハハッ、どうすんだよ…」

虚ろな目で半笑いになりながら、ぼそぼそと呟くミア。

そこにいるのは、傍若無人の如く力を思うまま振るっていた以前の彼女ではなかった。

力を失い、ただ己の今の惨状に呆然とするしかないただの一人のか弱き少女であった。

そんな彼女を見下ろす17と24。

やがて24は17に向かって言った。

「もはや彼女に戦う力は残されていません…とどめは任せます、17」

「…聞けねぇな」

17の返答に24のこめかみがピクッと反応する。

「今、何と言いました?」

「聞けねえっつてんだよ!もうコイツは前の時みたいにアタシと張り合えるほどの力は持っていねえ」
「今、そんな状態のコイツに止めを刺すなんて…目覚めが悪過ぎるぜ」

相方の返答に、24はハァと一つ溜め息を吐いた。

「…そうですか、ならば私が」

右手を抜き手状に構え、その先をミアの腹部に向ける24。

「さらばです、ネーブル・ミア」

その鋭い突きが今まさに繰り出されそうとした時…!

パシッ!

17が24の腕を掴む。

「!、これは…どういうことですか?」

「………」

「返答次第ではあなたに対しても何かしら制裁を加えなければなりませんが…」

「すまねぇ、だが今は…今はコイツを見逃してやってくれねぇか?」

「は…?」

いきなり何を言い出すのか、いつも17に振り回されている24ですらこの時は彼女の正気を疑った。

「今まで、私たちの仲間を大勢殺してきた彼女ですよ?そんなことが許されるとでも?」

「分かってる…!だから必ず私がコイツとは決着をつける…!でも今は…」

「………」

「………」

しばらく睨み合う2人。

だが、やがて24が根負けしたように言った。

「…分かりました。まあ、あなたは以前から彼女との勝敗にこだわっていましたからね」
「片瀬理奈の確保とネーブル・ミアの無力化、共に目的は達成出来たのでここで引き上げるとしましょう」
「ただし…次、彼女と会った時は…」

「あぁ、分かっている。その時は私がトドメをさす…必ずな!」

そう言いながら、倒れた理奈を担ぎ上げる17。

そして2人はコートにミアを一人残したままその場から立ち去っていった…





「ミアちゃんッ!!」

およそ3分後、テニスコートに駆けつける2人の人影…

テニスコートで何か異変があったことを察知し駆けつけたローザと麻美が見たのは、至る箇所が損傷したテニスコートと、そこに一人座り込むミアの姿であった。

「これは…」

辺りを見回すローザ。

つい先程までここで戦闘が繰り広げられていたことを示す惨状…

麻美はその中心で座り込んだままのミアのもとへと駆け寄った。

「ミアちゃん、一体何があったの!?」

「………」

呆然とした表情のまま、ミアはゆっくりと焦点の定まらない瞳を真美の方へと向けた。

「ぁ、…せ、センパイ…」

「ミアちゃん大丈夫!?一体ここで何が…?リナちゃんは?」

ミアの肩に両手を添えながら尋ねる麻美。

その瞬間、ミアの両目尻から涙が溢れ出した。

「!」

「ぅ…、ぁ…あ…あああああアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」

そのまま麻美の胸元に顔を押し付けながら号泣し始めるミア。

「あ、アタシ…失敗して、…失敗しちゃって…ぅわあああああァァァァアアアアアアアアッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!」

涙を止めど無く溢れさせながらひたすら泣き叫ぶ…それまでの彼女からすればおよそ信じれない様相であった。

「………、ミアちゃん…」

なぜ彼女がここまで泣くのか…理由は分からない。

ただ麻美は彼女の体を優しく抱きしめることしか出来なかった



[後書き]
ついにミアちゃん敗れる!
リナちゃんも連れ去られて、完全に積み状態という奴ですね。
とにかくミアちゃん頑張れ!


>流れからしてリナorミアが捕まって手術台に仰向け四肢拘束されて徹底的にヘソ責め実験されちゃうんでしょーか

似たようなシチュは今後考えております。
ただ手術シチュは別の機会にじっくりやってみたいですね。

拍手[11回]


放課後のテニスコート…

テニス部員たちが練習に勤しんでいる中、一際練習に打ち込んでいる少女の姿があった。

「はぁッ!!」

渾身のサーブを叩き込む理奈。

「フッ!」

だが先輩部員によってそれ以上の剛球でコートに返される。

「ぅあッ!!」

リナの死角をつくショット。

だがそれでもなんとかリザーブせんと彼女は駆け出し、そして思い切り体を地面に滑り込ませる。

かろうじてラケットが届きボールをはじき返すも、その軌道は大きく外れていった。

「お、おい…大丈夫か片瀬」

地面に倒れた理奈のもとに、思わず駆け寄ってくる先輩。

「お前、練習熱心なのはいいけど、そんな無理をしてまで…」

「…大丈夫です!」

その場からウェアについた汚れをはたき落としながら立ち上がる理奈。

「まだまだ…やれます!もう一セット、お願いします!」

「あ、あぁ…」

それまで感じたことのない後輩のオーラに押されるように先輩部員は自分のコートに戻っていく。

それまでどこか抜けているような感じの彼女が、ここ最近妙に練習に力を入れるようになった。

それはそれで良いことではあったが、彼女はこの後輩にどこか病的なモノを感じ取っていた。

「い、いくぞ片瀬」

「はい!」

パァンッ!!

先輩から新たに放たれたボールを追って駆け出す理奈。

(もっと…もっと集中しなきゃ!)



「………」

そんな彼女の様子をフェンスの向こうから見つめる一人の少女…

(理奈ちゃん…)

一球一球渾身の力を込めて打ち返す理奈。

麻美はそんな彼女を少しだけ見つめた後、どこか悲しげな表情でその場から立ち去った。




ガラガラ

「………」

扉を開け保健室に入室する麻美。

「…あ、麻美ちゃん」

カーテンの向こうからローザが顔を出す。

「いいわよ、今は私しかいないから入って」

「お邪魔します」

麻美はパソコンの前に座するローザの後ろの椅子に腰かけた。

「う~ん、この前スキャンしたあの装置の中身、色々調べてみたけれど…駄目ね」
「そうそう、簡単に取り外せそうもないわコレ」

「そう、ですか…」

「大きさも深さもリナちゃんのおヘソに見事にベストフィットしてるし…だけど、微妙におヘソの底には直接触れないようになっているのよね」

パソコンに映し出されたリナの臍に取り付けられた装置のスキャン図を繁々と見つめながら喋るローザ。

「これだとまったくおヘソに刺激を与えることも出来ない…完全にリナちゃんのオナ禁用にあつらえた代物ね」
「ホントによくもこんなもの作れたもんだわ…あの馬鹿弟ならともかく」

「………」

「それで…リナちゃんの様子は?」

「クラブ活動に熱心に打ち込んでます、けど…」

「いつ壊れてもおかしくないくらいに張りつめている…ってとこかしら?」

「はい…」

ローザは椅子から立ち上がると、軽く伸びをしながら窓の外を見た。

「あの子…本当におへそ弄るのが大好きなのよね、病的なまでに」

「………」

「そんなリナちゃんもリナちゃんだけど、それを分かってて、ミアちゃんもあんなもの取り付けてくれちゃって…」
「今度会ったら承知しないんだから」

「…先生」

「ん?」

「あの…ミアちゃんって、リナちゃんのこと今まで散々虐めてましたけど、だけど本当は…彼女のことを守ろうとしていたんじゃないかって思うんです」

「…どういうこと?」

「以前リナちゃんが凄い化け物になっちゃったとき、彼女は約束通り元の姿に戻してくれました」
「そしてその後、知らない女の人が襲ってきたときも…自分も相当ボロボロだったのにも関わらず、身を犠牲にして私たちを逃がそうとしてくれました…」
「今回の件だってもしかしたら…理奈ちゃんの変身を封じて戦わせないようにしているのかもって…」

「まあ、随分好意的な受け止め方だけど…でも今回はちょっと度が過ぎるわ」

「それは…先生の言う通りです。逆に言えば彼女はリナちゃんの命さえ無事なら、どんな手段も厭わない、どれだけ傷つけようが構わない…」
「つまり彼女にとって、リナちゃんは"守るべき対象"であるとともに、"憎むべき対象"でもある…そんな気がするんです」

麻美はミアが時折リナに向ける激情の源が何なのかずっと考えていた。

まるで誰かの仇と言わんばかりの憎悪…だが、当のリナ本人はまったく心当たりがないと言っていた。

そもそも以前までまったく面識が無かった相手である。

「守るべき対象でもあり、憎むべき対象でもある…か」
「一体何者なの?彼女…」

思わずローザが呟く。

だが…麻美はこれまでのミアとのやり取り、そして先日リナに言い残していった言葉から彼女の正体について"ある推測"を立てていた。

『"アイツら"もここに現れて、もう、時間ないんスよ…』

『センパイがこのままじゃ…"何も変わらない"…"変えることも出来ない"…』

それは突拍子もない発想…だがそれこそが彼女にとって妙にしっくり来る"答え"であった。

そしてその答えに確証を得るために彼女は"あるモノ"をここに持ってきた。

"それ"をおもむろに鞄から取り出す麻美。

「…それは?」

ローザが尋ねる。

「先生…お願いがあります」




「ハァ…ッ!ハァ…ッ!ハァ…ッ!」

既に誰もいなくなったテニスコートで一人、狂ったように壁打ちを続ける少女。

テニスウェアは既に汗でドロドロになり完全に疲労困憊状態であったが、部活が終わった後も延々と理奈は繰り返していた。

これ以上続けると体が壊れてしまうかもしれない…しかしそれ以上に、何もしないでいると逆に心が壊れてしまいかねない。

何かに意識を集中していないと精神が持ちそうもない、もはや理奈の心は崩壊寸前であった。

「あ…ッ!!」

ついに体が追いつかなくなり、足がもつれその場に転倒してしまうリナ。

「う…ぅ…ッ」

痛みに呻く理奈。

その時、ふと捲れたテニスウェアの下からあの装置が目に入る。

「ぅ、う…ぅぁ…あ、あああああああああああああああッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!」

その瞬間ついに限界を超え、それまで抑え込んでいた感情を爆発させるかのごとく装置を両手でひっかき回し始める理奈。

「おヘソォォッッ!!!!おヘソぉぉおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッ!!!!!!!うああああああああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」

周囲の皮膚が傷つくことにもおかまいなく、狂ったようにお腹の中心を掻きむしる。

既に理奈のひっかき傷でボロボロの臍周囲の皮膚。

へそオナニーを封じられ1週間…もはや彼女の精神は崩壊していた。



「誰かぁああああああああッッッッッッッ!!!!!!!誰かぁこれとってよぉぉおおおおおおおおおおッッッッッッッッ!!!!!!!!!お願いだからぁああああアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」

テニスコートに響く理奈の悲痛な叫び。

涙をボロボロ流し、テニスコートを転げまわりながらひたすらお腹を掻きむしる彼女に一片の理性など残っていなかった。

「オナ禁も無理してやると体に毒だそうですよ」

「ッ!?」

突然コートの先から聞こえてきた女の声。

理奈が顔を上げた先に、いつの間にか2人の人影が立っていた。

「何だコイツ?なに自分の腹引っ掻いてんだ?」

白い髪にオレンジのメッシュの入った女が、理奈の意味不明の行為に訝し気に声を上げる。

「自分の最も好きな行為が出来なくなってしまったことで、ストレスが爆発してしまったんですよ」
「あなたも暴れられないとき、よくそこらのものに八つ当たりしてるでしょう?」

もう一人の眼鏡をかけたクセ毛の女性が応える。

「あ、あなたたちは…?」

「ネーブル・リナ、あなたのその鬱屈した欲望…私たちがかなえてあげましょう」



[後書き]
オナ禁生活に苦しむリナちゃんを描いてみたかったのです。
もっと気が狂った感じにしたかったんですがね…w

拍手[13回]


ボゴォッ!!

「ぅげえあッ!!!」

深夜の公園…ジャングルジムに背後から激しく叩き付けられるネーブル・リナ。

鉄筋が潰れ拉げるほどの衝撃に彼女は激しく嘔吐した。

「お"ぅええええエ"エ"エ"エ"エ"エ"!!!!!!!!!」

お腹を押さえながら悶絶する彼女の元にゆっくりと歩み寄る人影。

「ふぅ、相変わらず弱いっすね」

ネーブル・ミアは蹲るリナのポニーテールを掴むとその顔を無理矢理引き起こす。

「あううぅ…」

「もう怪我は治ってたっスよね、センパイ?」

「うえ”ぇ…な、なんで…なんでこんなこと…するの…?」

涙目でリナが問いかける。

「なんでって…この前のお返しっすよ」

「こ、この前…?」

「センパイ、この前アタシのこと散々ボコボコにしてくれましたよねぇ?」
「このおヘソも滅茶苦茶にしてくれちゃって…」

「そ、それは…あの変なスライムに体を…」

バキッ!!

「あぐっ!」

ミアの裏拳がリナの頬を打ち据える。

「別にどっちでもいいんスよ。センパイがやったことには変わりはないんスから」

「そ、そんなぁ…ぶぅえええッッッ!!!!!」

ミアのトゥーキックがリナの臍穴を抉る様に容赦なくめり込む。

「あ"あ"ぅぅぅあ"あ"あ"あ"あ"あ"ッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」

ポニーテールを掴んでいた手が離され、その場に崩れ落ちるリナ。

ピクピクと体を震わせながら悶える彼女にミアは飽きれた様子で問いかける。

「…どうして、反撃しないんスか?」
「いくらドMのセンパイでも、ここまでされて何もしないっての…おかしくないスか?」

「………」

「何か反応してくださいよ!」

ドカッ!

「あぐぅッ!!」

わき腹を蹴られ呻き声を上げるリナ。

「や、やめて…も、もうあたしのこと虐めないでぇ…」

その言葉を聞いたミアはその場にしゃがみ込むと、リナの胸ぐらを掴み顔を眼前で突き合わせて言い放った。

「だったら!力づくでアタシを黙らせてみせろよッ!!」

「!?」

「アタシに今まで散々な目に合されてきたんだろッ!?その分やりかえそうとか思わないのかよッ!?」

「ぅ…ぅええぇぇ…」

彼女の鬼気迫る勢いに思わず泣き出してしまうリナ。

「チッ!」

その様子に舌打ちするとミアは掴んでいた手を放した。

「ぅうええぇぇぇぇ、ヒック…ぅぇぇぇ…」

「どうしてだよ…」

足下で地面に顔をへばりつけたまま泣きじゃくるリナの姿に、怒りと悲しみが入り混じったような表情を浮かべるミア。

「どうしてアンタは、そんなに弱っちいんだよ…」
「アンタだって…"その力"をちゃんと使えばアタシにだって…」

「ヒック…」

「"アイツら"もここに現れて、もう、時間ないんスよ…」
「センパイがこのままじゃ…何も変わらない…変えることも出来ない…」

「うぅっ…う、ぅ……」

そんなミアの言葉もリナにはまったく届いていないようであった。

ミアはふと自虐的な笑みを浮かべた。

「やっぱり…最初から"こうするしかなかった"んスよね…」

そう言いながら、あるモノを取り出す。

それは…直径およそ5cm、厚さ1cmほどの金属製のプレートのような器具であった。

その器具を片手にリナの横に座り込むと彼女の体を起こそうとする。

「!、や、やめ…」

ボゴッ!!

「ぶげぇっ!!」

一瞬抵抗しようとするリナであったが、鳩尾に拳を叩き込まれあっという間に沈黙させられてしまう。

立て膝の体勢となったミアの膝の上に為すがまま寝かされ、そのお腹を無防備にさらす態勢となる。

「センパイ…おヘソ弄りが出来なくなるのと、内臓潰れるまでお腹ボコボコにされるのと…どっちがいいっすか?」

「………」

「答えないとまた痛めつけるっすよ?」

「い、いや…も、もうお腹殴らないでぇ…」

「じゃあおヘソ弄り出来なくなる方がいいって事っスね」

「ふぇ…!?」

ガチャッ!

「あぅんッ!!」

リナのヘソにまるですっぽりと収まるようにプレートがはめ込まれる。

キュイーン…カチッ!

プレートから何かわずかに音を立ち、そして止まる。

「…!?」

一体自分のヘソに何をされたのか…リナはおそるおそる自分のその穴を覗き込もうとした。

パアアッ!!

「えっ!?」

衣装が眩い光を放った次の瞬間…

「あ……」

そこには変身前のパジャマ姿の理奈がいた。

「へ、変身が…解けちゃ…っ…あうッ!」

ミアが無造作に立ち上がったことで、地面に転げ落とされる理奈。

「ぅ…な、なんで…」

「そのおヘソに取り付けたプレートの力っすよ」

「えっ!?」

「それ…センパイのおへそから出るエナジーを相殺する装置なんすけど…」
「それを付けられている限り…センパイは変身することはもちろん、おヘソでオナニーすることも出来なく…なるッス」

「え…?」

一瞬何を言われているのか理奈は分からなかった。

「オ、オナニー…出来なく…って…?」

「………」

「ぃ…いゃ…いやあああああああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」

途端に絶望に顔を歪ませ絶叫する理奈。



「オ、オナニー出来なくなるのいやああああああああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」

咄嗟に自分のヘソに貼り付いたプレートを引き剥がしにかかる。

だがそれはまるでヘソ穴に完全にはまりこんだ様にまったく剥がれることはなかった。

「無駄っすよ。それ、センパイのおヘソに完全に合わせて作られたやつっスから…」
「あとついでに言っとくと…機械使ったりとか無理矢理引き剥がそうとすると爆発するんで」
「そんなに威力は強くはないっすけど、まあセンパイのお腹がまるまる吹っ飛ぶくらいには…」

「ッ!?」

あわててプレートから手を離す理奈。

「当然、何もしなけりゃただのオナ禁拘束具…人畜無害っすよ」

しれっと言い放つミアであったが、理奈は絶望に打ちひしがれたかのようにその場にへたり込んでいた。

「ま、おヘソ弄り過ぎの先輩には、時にはこういう…」

「なんでこんなことするのぉッ!?」

突然立ち上がったかと思うと、豹変したかのようにミアに詰め寄る理奈。

頬を真っ赤に紅潮させ、涙で濡らしながら迫るその表情にはどこかしら狂気すら孕んでいた。

「アタシの…アタシのおへそ返して…カエしてよォッ!!」

「うるさいッ!!」

バキッ!!

「あぅあ"ッッ!!!」

ミアの一撃に吹き飛ばされ頭から地面に突っ伏す。

「アタシが"決着をつける"までだ。それまで我慢してろ…」

侮蔑に満ちた目で彼女を見下しながらそう言い放つと、ミアは深夜の公園から立ち去っていった。

「…ぅ…、ぅ…うぁ…うぁああああああああああああああ!!!!!!!」

ミアが立ち去り、公園に一人残された理奈。

その場にはしばらく、彼女の泣き声が響き続いていた…




「…補給は済みましたか、17?」

「あぁ、すっかり満腹だぜ」
「しっかしいちいちヘソにこんなもんブッ刺さないといけねえなんてな…メンドくせぇ」

そう言うと自分のヘソに突き刺していた金属製のペットボトル大の容器を抜き取り、ポイッと無造作に投げ捨てる17。

同時に自動的に臍が半球状のカバーに覆われその穴が塞がれる。

「それもあの装置が完成すれば解消します。もっとも…その前にあなたがエナジーボトルをすべて使い切ってしまいかねませんが…」

「だってよぉ!あのミアとやりあうには…」

「あなたが無駄な戦闘を吹っかけなければいいだけの話です」

ピシャリと言い切る24。

「まあ、装置はもうすぐ完成…あとはあの『片瀬理奈』を確保すれば…」

「お、ってことは…」

「えぇ、これより『彼女』の捕獲に向かいます」

それを聞いて17は嬉々としながら自分の拳を打ち鳴らす。

「へへ、腕が鳴るぜ」

「………」

自分が先言ったことをまるで忘れているような相方に溜め息をつく24。

だが、そのメガネに隠れた奥で…彼女の瞳は静かに笑っていた。



[後書き]
というわけで、ネーブル・リナ再開です。
ナベルスターズでやった変身封じを、こっちの方でも別の形で実施するという…

それにしてもこれまでリナちゃんをボコボコにしたり、おヘソにボタン詰めたり、オナ禁させたり…今まで散々してきたミアですが、彼女は一体何をしたいのか?そもそも一体何者なのか?そんな謎もそろそろ明かしていく予定です…

拍手[11回]



戦え!へそ出し戦乙女
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