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へそ出しヒロインや時々男の子がおヘソを弄られたり嬲られたりしながら頑張るイラストを載せています。基本ラフ画がメインです。感想やコメントいただけると嬉しいです!
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ラボの中央制御室で続くローザと24との攻防。
ヒュッ!
「うく…っ!」
自分のヘソに向かって放たれた24の突きをかろうじて避けるローザ。
だが息を吐く間もなく次々と24の鋭い攻撃が繰り出される。
パワーこそないもの、自分の急所に向けて機械のように淡々と、そして的確に放たれる攻撃にローザの息も上がり始めていた。
(く、こ、この子…なかなか嫌らしい攻撃してくるじゃない!)
だが積み重ねた戦闘経験は彼女も決して引けは取っていない。
徐々にその動きを見極め、タイミングを図っていく。
そして…
シュッ!
24の繰り出した手刀をわき腹を掠めるほどの寸差で躱し、その腕を掴むローザ。
「ッ!」
咄嗟にもう片方の手でローザの傷口を狙ってそこに抉りこむように攻撃を仕掛ける24。
だがそれより早くローザがその手首を掴み、そのまま背後の台に倒れ込むように彼女を抑え込んだ。
「くっ」
「どうやらパワーはこちらの方が上のようね、24ちゃん?」
ぐいっと顔を近づけるローザ。
「どういうつもりですか…あなたは私の攻撃を避け続けてばかりで全くこちらには攻撃を仕掛けてこなかった…一体何がしたいんです?」
じっと自分の顔を見つめてくるローザに思わず問う24。
「………」
「ねぇ…あなた私のところに来ない?」
「………は?」
思わぬ言葉にさすがの24もきょとんとした顔になる。
「…プッ!アハハハ、あなた仏頂面してそういう顔も出来たのね」
「私はあなた方の"敵"のはずですが?」
「ん~、なんだかあなたが"敵"のような気がしないのよ」
「言っている意味が分かりませんが?」
一体目の前の女は何がしたいのか…皆目見当がつかない24。
だが一方で彼女はこの状況を脱するため隈なく隙を伺っていた。
「ねぇ、24ちゃん…たとえ私たちを返り討ちにして作戦が成功したとしても、ずっとあなたはその装置をおヘソにつけたまま延々と戦わされるんでしょ?」
「………」
「せっかくこの世界に来たのよ?この時代で"人"として生きていく…そういうのもありじゃないかしら?」
「私に…組織を裏切れと?」
「違うわ。あなたがまず考えを改めてくれれば、後に続く人たちも必ず現れる…」
「そうすれば結果的に裏切りじゃなくなるわ」
「………そうですね…一考の余地はありそうですね」
「!」
わずかに抑えつけていたローザの力が弱まる。
その瞬間、24は彼女の鼻頭を狙って頭を思い切りぶつけた。
「あぐッ!!」
思わぬ反撃に怯むローザ。
間髪入れず両手の拘束を解いた24は、相手のお腹のX状に刻まれた傷の中央に位置する臍部に思い切り指を抉り込ませた。
「ぎゃうッッ!!」
鈍い痛みに悲鳴を上げるローザ。
咄嗟に24の腕を掴み引き剥がそうとするも、彼女はヘソの中で指を鉤状に曲げ簡単に抜き出すことが出来ないようにしていた。
「残念でしたね。あいにく私は今の自分の生き方に一片の疑問も持ち合わせていません」
「しかし本当に甘いですねローザ・マイヤー…未来のあなたはもっと無慈悲で酷薄な人物でしたが…」
「いっつつ…ミ、ミアちゃんも言ってたけど…一体未来の私ってどうなってんのよ…」
ヘソを抉られる激痛に顔を顰めつつも、余裕の態度は崩さないローザ。
「ど、どう…?もう一度…考え直さない?24ちゃん…」
「この状況でまだそんな戯言を…その根気だけは認めますが」
より指をローザの臍孔に抉りこませる24。
「あがァッッ!!!?ああああああああああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
大きく仰け反りながらビクッビクッと震えるローザの体。
抉られたヘソの傷口からドクドクと血が溢れ出す。
「このまま内臓を抉り出されて死ぬか…失血多量で死ぬか…果たしてどちらが早いでしょうか?」
「あぐ…ッ、うぅ…」
ドシャアッッ!!!!
「「!?」」
突然天井から落下してきた物体。
不意の事象に2人は思わず動きを止めるが、一足早くローザが動いた。
「ごめん24ちゃんッ!」
「!、しまっ…ごフぅッ!!」
24が気を取られた隙に彼女の腹部に向けて渾身の力でミドルキックを放つローザ。
さらにその反動で自分のヘソに突き刺さっていた指を無理矢理引き抜く。
「がぁうッッ!!!…ぐ、ぅ…」
臍肉を丸ごと持っていかれるかのような激痛。
だがなんとか24のヘソ攻撃から脱したローザは、即座に落ちてきた物体の方へと目をやった。
「!、ミ、ミアちゃん!?」
その落下してきた正体を見て驚きの声を上げるローザ。
「ぁ…、あ、ぁ…」
床に大の字に倒れ、半ば白目を剥きながらピクピクと体を痙攣させているミア。
何か激しい戦闘を繰り広げたのか、全身に刻まれた惨たらしいまでの打撲傷とそれ以上に無残に抉られた臍穴…
だが一番目を引いたのは、彼女の全身にまとわりつくようにへばり付いたゲル状の物体であった。
ミアの体が落ちてきた天井の通気口からなおも垂れ落ちてくる"ソレ"にローザは見覚えがあった。
「ま、まさか…アンタ…まだ!?」
震える声で"ソレ"に問いかけるローザ。
「ヒ、ヒヒヒ…」
ゲル状の物体が蠢き、そしてゆっくりと一つの形を形成していく。
「そうだよぉ~ロォ~ザァ~…ア・タ・シだよォ~」
ミアの腹部上に生えた半透明状の少女の上半身。
それはかつてリナを幾度に渡って苦しめ、そしてさらにはその体を乗っ取りミアまで窮地に追い込んだラミアそのものであった。
「ア、アンタ…!一体何度再生すれば気が済むのよ!?」
「ヒヒヒ、アタシは何度でも再生するよォ~?アンタたちを一匹残らず死滅させるまで何度でもねェ~、ヒヒヒヒッッッ!!!!」
卑屈な笑い声を上げるラミアをローザは苦々しい顔で睨みながらも、そのジェルに埋もれているミアの容体を確認しようとする。
リナの時と違って体は乗っ取られてはいないようだったが、体内に侵入されて好き放題されたのか相当深刻なダメージを受けているようであった。
「う、ぁ…ぁ…」
力無く開かれた口からわずかに呻き声が上がる。
激しい戦闘で痛めつけられたであろう体…
さらにはラミアによって体内もいたぶられ、さすがの彼女といえどもこのままでは…
「ミアちゃん…!」
彼女を救うため咄嗟に駆け出そうとするローザ。
その時だった。
「ネーブル・ミア!」
突如部屋内に響き渡る声。
「!?」
振り返るローザ。
その声の主は24であった。
「17は…17はどうしたんですか!?あなたが…あなたがここにいるということは…まさかッ!?」
「24ちゃん…?」
追い詰められたときですら冷静な態度を全く崩さなかった彼女が、今や動揺したように声を上げている…ローザは違和感を覚えた。
「答えてくださいッ!アナタは17を…ッ!!」
「うるさいなぁ」
24の声を遮るラミア。
「もう"やられた奴"のことなんてどうでもいいんだよぉ」
「でもせっかく勝ったのに、このミアってのももうすぐ死にそうだけどね」
「そしてその次はアンタたちの番だよォ…ヒッヒヒヒヒヒ!!!!」
「やられ…た?」
それを聞くやいなや、呆然自失と化したかのようにその場に崩れ落ちる24。
「17が…やられた…17が…」
「24ちゃん…」
その様子にローザは"何か"を察した。
その時、制御室の扉が開く。
「ッ!、あ、あんた…ッ!?」
扉から姿を現したその人物にローザは思わず声を荒げる。
「久しぶりだね…姉さん」
そこに姿を現したのはこのラボの主…ルカその人であった。
「あ、ボスゥ~♡」
「フフフ、見事ソイツを仕留めたようだね…ラミア」
悠然とした足取りで部屋に侵入するルカ。
「あんた…ナベルロイドの連中なんかに協力して…!自分が何をしでかしたか分かってるのッ!?」
怒りを露わにする"姉"に対し、彼はいたく涼しい顔を向けた。
「分かっているさ姉さん…あの装置、そして僕が持っている"アレ"を組み合わせれば、僕は最強の力を得ることが出来る…それさえ得れば、デカベソ女共もナベルロイドの連中もゴミ屑同然さ」
「連中に散々こき使われていたくせによく言うわ…!」
「どうせそのみっともないデベソも好き放題痛めつけられていたんでしょ!?」
その声にピクッと反応するルカ。
「姉さん…僕を怒らせない方がいいよ。ラミア」
「はぁい♡ボスゥ!」
「…アイツをやれ」
ルカが24を指差す。
「りょうか~い!」
ミアの体から離れると、一気に24のもとへと迫るラミアジェル。
「24ちゃんッ!?」
「ッ!?」
床に膝をつき項垂れていた24。
思わず叫ぶローザだったが、瞬く間にラミアのゲル状の体が彼女にまとわりつく。
「あ…ッぐッ!?こ、これ…は…ッ!?」
全身をゲルに拘束され呻き声を上げる24。
「フフフ、そういえばお前…"あの時"僕のこと馬鹿にしてたよなぁ?」
「『卑小な振る舞い』だとか『コンプレックス』が何だとか言って…」
「うッ…グ…ッ!?」
「今も同じセリフを言ってみろよ?」
「あ、ア…ッ!?ァアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!!」
閉じられていた24の口を無理やりこじ開け、そこから次々と侵入していくラミアジェル。
それにつれて24の腹部が目に見えて膨らんでいく。
「言ってみろよォ!!なぁッ!?アハハハハハハハハッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
「んぐゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
ルカの狂気じみた笑い声と共に、一気に24の体内へとなだれ込むラミアジェル。
エナジー受信装置のベルトを引き千切り、なおもその腹部は膨れ上がっていく。
「や、やめなさいッッ!!」
この悍ましい行為をやめさせようと、思わずルカに向かって駆け出すローザ。
だが突如その手足に負荷がかかる。
「ッ!?」
「今は大人しくしてくれないかな姉さん…この後ちゃんと姉さんの番もあるからさ…」
ローザの手足を捕えていた遠隔拘束具…彼女はその場に磔にされてしまっていた。
「ラミア、ソイツの腹の中を徹底的に痛めつけろ」
「はぁ~イ!」
24の腹の中からくぐもった返事が聞こえた次の瞬間、彼女の腹がボコッ、ボコッと音を立てて歪に蠢く。
「ぎゃウッッ!!!!あぎゃアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
その想像を絶するような苦痛に涙を溢れさせながら悲痛な叫び声を上げる24。
「フフフ…」
その様子を心底愉快そうな顔で見つめるルカ。
「そろそろトドメだ、ラミア」
「はぁイ♡」
ミチミチと音を立てて、さらに膨らんでいく24の腹部。
エナジー受信装置がまるで腹圧で押し出されるデベソのように押し上げられていく。
「やめなさい…それ以上…彼女を…ッ!」
かろうじて声をあげることしか出来ないローザ。
そしてついに彼女の目の前で、24の腹部が限界を迎えた。
パァアアアアアアアアアンッッッッッッッッッッ!!!!!!!!
「ぎゃあああああああああああンンンッッッッッッッッ!!!!!??????????」
巨大な風船が破裂したかのような音が響き渡ると同時に、24の口から勢いよく血と体内循環液が吐き出される。
そしてその腹部からジェルと共に盛大に飛び散る筋組織と人工内臓。
「あ…あ、ぁ…」
そのあまりにも凄惨な光景に顔面蒼白になるローザ。
力を失った24の首がゴロンと転がり、その精彩を失った瞳がローザの方へと向く。
「これが僕を馬鹿にした報いだよ、もう聞こえていないだろうけど…」
24の元まで歩み寄っていたルカが、その頭を踏みつけながら言い放った。
「あ、あんた…」
あまりもの仕打ちに怒りに体を震わせるローザ。
だがそんな彼女など意にも介さないかの如くラミアの声が上がる。
「ねぇ、そろそろボスの方に戻ってもいいかなぁ?コイツの体の中全然居心地良くなくてさぁ」
「あぁ、いいよ」
そう言いながら、シャツのお腹当たりのボタンを外し自分のヘソを露わにするルカ。
「!?」
その行為を訝しむローザ。
すると次の瞬間、彼女は信じられない光景を目のあたりにした。
ビュルルルルルル!!!!!!!
24の体を中心に飛び散ったラミアジェルが、なんとルカのヘソめがけて集束し始めたのである!
「うッ、うぅん…ッ!!」
次々と自分のヘソの中に入り込んでいくラミアジェルにビクッと体を震わせるルカ。
それにつれてそのお腹もゆっくりと膨らんでいく。
「ふぅんッ!ふぅぅぅぅぅぅぅ…」
そしてやがてすべてのジェルが腹の中に収まり大きく息を吐く。
わざと苦痛を与え破裂させようとしていた先の24の時ほど膨張はしてはいないものの、シャツのボタンがはち切れんばかりにパンパンに膨らんだルカのお腹。
「あ…ぁ…」
その光景に唖然とするローザ。
そんな彼女に対し、ルカは自分の膨らんだお腹を優しく撫でながら言い放った。
「これが…僕の"新しい力"…」
「このラミアは僕の体内…この臍から生み出されたのさ」
「ボスのお腹あったかぁぁぁぁぁぁい!!!」
ルカのみっともなく開かれた臍穴から、大きな目玉のようなラミアのジェルが顔を出す。
そのあまりにも悍ましい光景を目の当たりにしてローザは思わず言った。
「ア、アンタ…化け物よ」
「アハハハハハハハハハ!!!!!!!!!姉さんの近くにもへそ弄りすぎて化け物みたいになったクソ女がいたじゃないか!大して違わないさ」
「アンタみたいなのとリナちゃんを一緒にしないでッ!!」
これ以上ないほどの憎悪の念を込めてルカを睨み付けるローザ。
「…ふん、まあいいさ」
「さぁて…次はあのデカべそ女か姉さん、どちらのお腹を破裂させてやろうかなぁ?」
狂気の笑みを浮かべながら迫りよるルカ。
「く…ッ!」
焦りの汗がローザの頬を伝わり落ちた…
[後書き]
17に続いて今度は、ルカとラミアが襲ってきました。
それにしても野郎のボテ腹なんて誰得なんでしょうかね?
拍手返しです。
>責め方だけでなくヘソの形状でバリエーションを出すというのもありかもしれませんね 昔dailymotionという動画サイトに洋物の痛い系ですが、普段は入口のぴったり閉じた縦ヘソなのに開いたら豆みたいな肉片が鎮座してる所謂隠れデベソのヘソ責め物がありました。 ピンセットで豆をつまんだりペンチで引っ張り出そうとして、後にも先にもこれほど興奮したものはありませんでした。
ヘソの形状でバリエーションを…というの見て、ふと戦隊モノみたいな妄想が思い浮かびました。
レッドがデベソでブルーが浅べそで…とそれぞれおヘソの形が違っていて、そのヘソの形状に応じた責めを喰らうみたいな…
…と、ここまで書いて、それって今ヤムさんが連載しているナベルスターズでやっているネタだということに気付く…
隠れデベソ(某同人誌風に言うと『陥没デベソ』)ネタは近いうちにやりたいですね!普段はおへそをさらけ出しているヒロインが実は…というようなww
ヒュッ!
「うく…っ!」
自分のヘソに向かって放たれた24の突きをかろうじて避けるローザ。
だが息を吐く間もなく次々と24の鋭い攻撃が繰り出される。
パワーこそないもの、自分の急所に向けて機械のように淡々と、そして的確に放たれる攻撃にローザの息も上がり始めていた。
(く、こ、この子…なかなか嫌らしい攻撃してくるじゃない!)
だが積み重ねた戦闘経験は彼女も決して引けは取っていない。
徐々にその動きを見極め、タイミングを図っていく。
そして…
シュッ!
24の繰り出した手刀をわき腹を掠めるほどの寸差で躱し、その腕を掴むローザ。
「ッ!」
咄嗟にもう片方の手でローザの傷口を狙ってそこに抉りこむように攻撃を仕掛ける24。
だがそれより早くローザがその手首を掴み、そのまま背後の台に倒れ込むように彼女を抑え込んだ。
「くっ」
「どうやらパワーはこちらの方が上のようね、24ちゃん?」
ぐいっと顔を近づけるローザ。
「どういうつもりですか…あなたは私の攻撃を避け続けてばかりで全くこちらには攻撃を仕掛けてこなかった…一体何がしたいんです?」
じっと自分の顔を見つめてくるローザに思わず問う24。
「………」
「ねぇ…あなた私のところに来ない?」
「………は?」
思わぬ言葉にさすがの24もきょとんとした顔になる。
「…プッ!アハハハ、あなた仏頂面してそういう顔も出来たのね」
「私はあなた方の"敵"のはずですが?」
「ん~、なんだかあなたが"敵"のような気がしないのよ」
「言っている意味が分かりませんが?」
一体目の前の女は何がしたいのか…皆目見当がつかない24。
だが一方で彼女はこの状況を脱するため隈なく隙を伺っていた。
「ねぇ、24ちゃん…たとえ私たちを返り討ちにして作戦が成功したとしても、ずっとあなたはその装置をおヘソにつけたまま延々と戦わされるんでしょ?」
「………」
「せっかくこの世界に来たのよ?この時代で"人"として生きていく…そういうのもありじゃないかしら?」
「私に…組織を裏切れと?」
「違うわ。あなたがまず考えを改めてくれれば、後に続く人たちも必ず現れる…」
「そうすれば結果的に裏切りじゃなくなるわ」
「………そうですね…一考の余地はありそうですね」
「!」
わずかに抑えつけていたローザの力が弱まる。
その瞬間、24は彼女の鼻頭を狙って頭を思い切りぶつけた。
「あぐッ!!」
思わぬ反撃に怯むローザ。
間髪入れず両手の拘束を解いた24は、相手のお腹のX状に刻まれた傷の中央に位置する臍部に思い切り指を抉り込ませた。
「ぎゃうッッ!!」
鈍い痛みに悲鳴を上げるローザ。
咄嗟に24の腕を掴み引き剥がそうとするも、彼女はヘソの中で指を鉤状に曲げ簡単に抜き出すことが出来ないようにしていた。
「残念でしたね。あいにく私は今の自分の生き方に一片の疑問も持ち合わせていません」
「しかし本当に甘いですねローザ・マイヤー…未来のあなたはもっと無慈悲で酷薄な人物でしたが…」
「いっつつ…ミ、ミアちゃんも言ってたけど…一体未来の私ってどうなってんのよ…」
ヘソを抉られる激痛に顔を顰めつつも、余裕の態度は崩さないローザ。
「ど、どう…?もう一度…考え直さない?24ちゃん…」
「この状況でまだそんな戯言を…その根気だけは認めますが」
より指をローザの臍孔に抉りこませる24。
「あがァッッ!!!?ああああああああああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
大きく仰け反りながらビクッビクッと震えるローザの体。
抉られたヘソの傷口からドクドクと血が溢れ出す。
「このまま内臓を抉り出されて死ぬか…失血多量で死ぬか…果たしてどちらが早いでしょうか?」
「あぐ…ッ、うぅ…」
ドシャアッッ!!!!
「「!?」」
突然天井から落下してきた物体。
不意の事象に2人は思わず動きを止めるが、一足早くローザが動いた。
「ごめん24ちゃんッ!」
「!、しまっ…ごフぅッ!!」
24が気を取られた隙に彼女の腹部に向けて渾身の力でミドルキックを放つローザ。
さらにその反動で自分のヘソに突き刺さっていた指を無理矢理引き抜く。
「がぁうッッ!!!…ぐ、ぅ…」
臍肉を丸ごと持っていかれるかのような激痛。
だがなんとか24のヘソ攻撃から脱したローザは、即座に落ちてきた物体の方へと目をやった。
「!、ミ、ミアちゃん!?」
その落下してきた正体を見て驚きの声を上げるローザ。
「ぁ…、あ、ぁ…」
床に大の字に倒れ、半ば白目を剥きながらピクピクと体を痙攣させているミア。
何か激しい戦闘を繰り広げたのか、全身に刻まれた惨たらしいまでの打撲傷とそれ以上に無残に抉られた臍穴…
だが一番目を引いたのは、彼女の全身にまとわりつくようにへばり付いたゲル状の物体であった。
ミアの体が落ちてきた天井の通気口からなおも垂れ落ちてくる"ソレ"にローザは見覚えがあった。
「ま、まさか…アンタ…まだ!?」
震える声で"ソレ"に問いかけるローザ。
「ヒ、ヒヒヒ…」
ゲル状の物体が蠢き、そしてゆっくりと一つの形を形成していく。
「そうだよぉ~ロォ~ザァ~…ア・タ・シだよォ~」
ミアの腹部上に生えた半透明状の少女の上半身。
それはかつてリナを幾度に渡って苦しめ、そしてさらにはその体を乗っ取りミアまで窮地に追い込んだラミアそのものであった。
「ア、アンタ…!一体何度再生すれば気が済むのよ!?」
「ヒヒヒ、アタシは何度でも再生するよォ~?アンタたちを一匹残らず死滅させるまで何度でもねェ~、ヒヒヒヒッッッ!!!!」
卑屈な笑い声を上げるラミアをローザは苦々しい顔で睨みながらも、そのジェルに埋もれているミアの容体を確認しようとする。
リナの時と違って体は乗っ取られてはいないようだったが、体内に侵入されて好き放題されたのか相当深刻なダメージを受けているようであった。
「う、ぁ…ぁ…」
力無く開かれた口からわずかに呻き声が上がる。
激しい戦闘で痛めつけられたであろう体…
さらにはラミアによって体内もいたぶられ、さすがの彼女といえどもこのままでは…
「ミアちゃん…!」
彼女を救うため咄嗟に駆け出そうとするローザ。
その時だった。
「ネーブル・ミア!」
突如部屋内に響き渡る声。
「!?」
振り返るローザ。
その声の主は24であった。
「17は…17はどうしたんですか!?あなたが…あなたがここにいるということは…まさかッ!?」
「24ちゃん…?」
追い詰められたときですら冷静な態度を全く崩さなかった彼女が、今や動揺したように声を上げている…ローザは違和感を覚えた。
「答えてくださいッ!アナタは17を…ッ!!」
「うるさいなぁ」
24の声を遮るラミア。
「もう"やられた奴"のことなんてどうでもいいんだよぉ」
「でもせっかく勝ったのに、このミアってのももうすぐ死にそうだけどね」
「そしてその次はアンタたちの番だよォ…ヒッヒヒヒヒヒ!!!!」
「やられ…た?」
それを聞くやいなや、呆然自失と化したかのようにその場に崩れ落ちる24。
「17が…やられた…17が…」
「24ちゃん…」
その様子にローザは"何か"を察した。
その時、制御室の扉が開く。
「ッ!、あ、あんた…ッ!?」
扉から姿を現したその人物にローザは思わず声を荒げる。
「久しぶりだね…姉さん」
そこに姿を現したのはこのラボの主…ルカその人であった。
「あ、ボスゥ~♡」
「フフフ、見事ソイツを仕留めたようだね…ラミア」
悠然とした足取りで部屋に侵入するルカ。
「あんた…ナベルロイドの連中なんかに協力して…!自分が何をしでかしたか分かってるのッ!?」
怒りを露わにする"姉"に対し、彼はいたく涼しい顔を向けた。
「分かっているさ姉さん…あの装置、そして僕が持っている"アレ"を組み合わせれば、僕は最強の力を得ることが出来る…それさえ得れば、デカベソ女共もナベルロイドの連中もゴミ屑同然さ」
「連中に散々こき使われていたくせによく言うわ…!」
「どうせそのみっともないデベソも好き放題痛めつけられていたんでしょ!?」
その声にピクッと反応するルカ。
「姉さん…僕を怒らせない方がいいよ。ラミア」
「はぁい♡ボスゥ!」
「…アイツをやれ」
ルカが24を指差す。
「りょうか~い!」
ミアの体から離れると、一気に24のもとへと迫るラミアジェル。
「24ちゃんッ!?」
「ッ!?」
床に膝をつき項垂れていた24。
思わず叫ぶローザだったが、瞬く間にラミアのゲル状の体が彼女にまとわりつく。
「あ…ッぐッ!?こ、これ…は…ッ!?」
全身をゲルに拘束され呻き声を上げる24。
「フフフ、そういえばお前…"あの時"僕のこと馬鹿にしてたよなぁ?」
「『卑小な振る舞い』だとか『コンプレックス』が何だとか言って…」
「うッ…グ…ッ!?」
「今も同じセリフを言ってみろよ?」
「あ、ア…ッ!?ァアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!!」
閉じられていた24の口を無理やりこじ開け、そこから次々と侵入していくラミアジェル。
それにつれて24の腹部が目に見えて膨らんでいく。
「言ってみろよォ!!なぁッ!?アハハハハハハハハッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
「んぐゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
ルカの狂気じみた笑い声と共に、一気に24の体内へとなだれ込むラミアジェル。
エナジー受信装置のベルトを引き千切り、なおもその腹部は膨れ上がっていく。
「や、やめなさいッッ!!」
この悍ましい行為をやめさせようと、思わずルカに向かって駆け出すローザ。
だが突如その手足に負荷がかかる。
「ッ!?」
「今は大人しくしてくれないかな姉さん…この後ちゃんと姉さんの番もあるからさ…」
ローザの手足を捕えていた遠隔拘束具…彼女はその場に磔にされてしまっていた。
「ラミア、ソイツの腹の中を徹底的に痛めつけろ」
「はぁ~イ!」
24の腹の中からくぐもった返事が聞こえた次の瞬間、彼女の腹がボコッ、ボコッと音を立てて歪に蠢く。
「ぎゃウッッ!!!!あぎゃアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
その想像を絶するような苦痛に涙を溢れさせながら悲痛な叫び声を上げる24。
「フフフ…」
その様子を心底愉快そうな顔で見つめるルカ。
「そろそろトドメだ、ラミア」
「はぁイ♡」
ミチミチと音を立てて、さらに膨らんでいく24の腹部。
エナジー受信装置がまるで腹圧で押し出されるデベソのように押し上げられていく。
「やめなさい…それ以上…彼女を…ッ!」
かろうじて声をあげることしか出来ないローザ。
そしてついに彼女の目の前で、24の腹部が限界を迎えた。
パァアアアアアアアアアンッッッッッッッッッッ!!!!!!!!
「ぎゃあああああああああああンンンッッッッッッッッ!!!!!??????????」
巨大な風船が破裂したかのような音が響き渡ると同時に、24の口から勢いよく血と体内循環液が吐き出される。
そしてその腹部からジェルと共に盛大に飛び散る筋組織と人工内臓。
「あ…あ、ぁ…」
そのあまりにも凄惨な光景に顔面蒼白になるローザ。
力を失った24の首がゴロンと転がり、その精彩を失った瞳がローザの方へと向く。
「これが僕を馬鹿にした報いだよ、もう聞こえていないだろうけど…」
24の元まで歩み寄っていたルカが、その頭を踏みつけながら言い放った。
「あ、あんた…」
あまりもの仕打ちに怒りに体を震わせるローザ。
だがそんな彼女など意にも介さないかの如くラミアの声が上がる。
「ねぇ、そろそろボスの方に戻ってもいいかなぁ?コイツの体の中全然居心地良くなくてさぁ」
「あぁ、いいよ」
そう言いながら、シャツのお腹当たりのボタンを外し自分のヘソを露わにするルカ。
「!?」
その行為を訝しむローザ。
すると次の瞬間、彼女は信じられない光景を目のあたりにした。
ビュルルルルルル!!!!!!!
24の体を中心に飛び散ったラミアジェルが、なんとルカのヘソめがけて集束し始めたのである!
「うッ、うぅん…ッ!!」
次々と自分のヘソの中に入り込んでいくラミアジェルにビクッと体を震わせるルカ。
それにつれてそのお腹もゆっくりと膨らんでいく。
「ふぅんッ!ふぅぅぅぅぅぅぅ…」
そしてやがてすべてのジェルが腹の中に収まり大きく息を吐く。
わざと苦痛を与え破裂させようとしていた先の24の時ほど膨張はしてはいないものの、シャツのボタンがはち切れんばかりにパンパンに膨らんだルカのお腹。
「あ…ぁ…」
その光景に唖然とするローザ。
そんな彼女に対し、ルカは自分の膨らんだお腹を優しく撫でながら言い放った。
「これが…僕の"新しい力"…」
「このラミアは僕の体内…この臍から生み出されたのさ」
「ボスのお腹あったかぁぁぁぁぁぁい!!!」
ルカのみっともなく開かれた臍穴から、大きな目玉のようなラミアのジェルが顔を出す。
そのあまりにも悍ましい光景を目の当たりにしてローザは思わず言った。
「ア、アンタ…化け物よ」
「アハハハハハハハハハ!!!!!!!!!姉さんの近くにもへそ弄りすぎて化け物みたいになったクソ女がいたじゃないか!大して違わないさ」
「アンタみたいなのとリナちゃんを一緒にしないでッ!!」
これ以上ないほどの憎悪の念を込めてルカを睨み付けるローザ。
「…ふん、まあいいさ」
「さぁて…次はあのデカべそ女か姉さん、どちらのお腹を破裂させてやろうかなぁ?」
狂気の笑みを浮かべながら迫りよるルカ。
「く…ッ!」
焦りの汗がローザの頬を伝わり落ちた…
[後書き]
17に続いて今度は、ルカとラミアが襲ってきました。
それにしても野郎のボテ腹なんて誰得なんでしょうかね?
拍手返しです。
>責め方だけでなくヘソの形状でバリエーションを出すというのもありかもしれませんね 昔dailymotionという動画サイトに洋物の痛い系ですが、普段は入口のぴったり閉じた縦ヘソなのに開いたら豆みたいな肉片が鎮座してる所謂隠れデベソのヘソ責め物がありました。 ピンセットで豆をつまんだりペンチで引っ張り出そうとして、後にも先にもこれほど興奮したものはありませんでした。
ヘソの形状でバリエーションを…というの見て、ふと戦隊モノみたいな妄想が思い浮かびました。
レッドがデベソでブルーが浅べそで…とそれぞれおヘソの形が違っていて、そのヘソの形状に応じた責めを喰らうみたいな…
…と、ここまで書いて、それって今ヤムさんが連載しているナベルスターズでやっているネタだということに気付く…
隠れデベソ(某同人誌風に言うと『陥没デベソ』)ネタは近いうちにやりたいですね!普段はおへそをさらけ出しているヒロインが実は…というようなww
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海岸沿いの倉庫街に立たずむエレメリアンが一人…
「………来たか」
遥か遠くの空から急接近する物体を感知し、呟くランプレイギルティ。
そして数秒経たない内に蒼のツインテール戦士がはっきり視界に映ると、彼は大声で名乗りを上げた。
「待っていたぞテイルブルー!我が名はラ…」
「エグゼキュートウエェェェェェェェェェイブッッッッッッッ!!!!!!!!」
ドガーンッッ!!!!!!!
「ぬおおおおあああああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!???????」
間髪入れず投擲されたウェイブランスの一撃により、ランプレイギルティのいた箇所から大爆炎が上がる。
続いて地面に降り立ち、投擲したランスを引き抜くテイルブルー。
「………」
掟破りの初手必殺技だったが、確実に相手を仕留めたかその爆煙を凝視する。
余計な手間をかけずこの一撃で倒れていれば…と願うブルーだったが、その時煙の中で影が揺らめいた。
「お、おのれテイルブルー…その無慈悲なまでの苛烈さ…噂通りだ…」
「だが、どうやらいつもより技のキレが甘かったようだな…」
やがて煙の中から悠然とランプレイギルティがその姿を現す。
「初手必殺技が破られるということは…すなわちそれ敗北フラグなり!」
「…チッ!」
初手で仕留め損ねたことに舌打ちするブルー。
「改めて名乗ろう。我が名はランプレイギルティ…」
「先日貴様に倒されたシーアネモネギルティが友よ」
その名を聞いて、ブルーの顔が引きつる。
「な、何よ…仇討ちってわけ?」
「フフフ、そうだ」
「そして我が友が残した"置き土産"を受け取りに…な」
八対の目がギラリと光るのを見て、ブルーは身の毛がよだつ思いがした。
細長くぬめった体…円口状の口…そして不気味に光る八対の目…
それは彼女が苦手とする要素の集合体のような敵…
よりによって"こんな時に"こんな敵と戦わなければならない己の不幸を呪った。
「時にテイルブルーよ、何故に先ほどより腹に手を当てているのだ?」
ギクッ!
敵の言葉に思わず動揺するテイルブルー。
「先の技のキレが悪かったのも、その体勢で無理に放ったからであろう?」
「腹でも痛むのか?」
「ア、アンタには関係ないでしょ!」
「フフ…そうか」
ニタリと笑いながらゆっくりとブルーに迫るランプレイギルティ。
「く…っ!」
お腹に手を添えたまま、片手でランスを構える。
そして意を決し一気に相手との距離を詰める。
「てぇいッ!!」
「そのような槍さばきで…なにっ!?」
初撃を余裕で避けるものの、間髪入れず次々と繰り出される攻撃。
片手しか使えない分、手数で攻める戦法をとったブルー。
「な、なんという息をも吐かせぬ連続攻撃…さすがだテイルブルー!」
「無駄口叩いている暇あったら、さっさとやられなさいよ!!」
そしてついにランスの斬撃がランプレイギルティの体を捉える。
「ぬうッ!?」
「やった…!って、え…?」
確かに相手の体を捉えたはずの刃…
だが手ごたえがまったく感じられない。
「フフ…」
見るとランプレイギルティの体から分泌された粘液がウェイブランスの刃を包み込んでいた。
「残念だったなテイルブルーよ。その程度の威力では我が体に傷をつけることは出来ん」
「両手でならともかく、"片手"でしか振われんその刃ではな…」
「う、嘘…?」
ランスの切れ味を完全に封殺されてしまったことに動揺するテイルブルー。
そしてその一瞬の隙が狙われた。
「そこだッ!」
「えっ!?い、いやああああああ!!???」
ランプレイギルティの体が一気に伸し掛かる。
思わずランスを手落とし、そのまま地面に押し倒されてしまうテイルブルー。
「フフフ、どうだテイルブルーよ…我が粘液地獄の味は?」
ランプレイギルティの粘液が次々とブルーの肢体に降り注ぐ。
「いやああああ…いやあああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
全身に塗りたくられる生暖かい粘ついた感触に悲鳴を上げるブルー。
咄嗟に逃れようとするも、そうはさせまいとランプレイギルティがその肢体に絡み付く。
「逃がさんぞテイルブルー…フフフ…」
「イヤアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
滑った粘液だらけの体を押し付けられ、もはや失神寸前のブルー。
だがその時、彼女の耳元でそっと言葉が囁かれた。
「テイルブルーよ、なんだその絆創膏は…?」
「!?」
ハッとするブルー。
いつの間にか腹部を抑えていた手を外してしまっていた彼女。
周囲の目に触れないようにずっと隠していたそこには、まるでおヘソを封印するかの様に絆創膏がバッテン状に貼りつけられていた。
少し時を遡った秘密基地にて…
「…それじゃ…行ってくるわ…」
沈痛な面持ちで発進態勢に入るテイルブルー。
「あ、ちょっと待ってください」
「気休めになるか分かりませんが…これを」
発進しようとするブルーを呼び止めたトゥアールは彼女の前に座り込み、ゴソゴソと何かを取り出すとそれをそのお腹に張り付けた。
「んぅ…!な、なに…絆創膏…?」
「ずっとおヘソを手で隠しながら戦うわけにもいかないでしょう?」
「それだったらまだ見られてもマシじゃないですか」
「あ…うん…ありがとう…」
根本的な解決にもなっていない、もはや馬鹿馬鹿しいまでの対処法ではあったが、彼女なりの気遣いにわずかに笑みを見せるブルー。
「それじゃ…行ってくるわ」
「ハハハハハ、なんだそれは!?そんな箇所に怪我でもしたのかテイルブルー?」
「くぅ…!」
かろうじて自分の秘密はまだ守られている…だが手で押さえることも叶わず、この粘液地獄の中ではすぐに剥がれてしまうのも時間の問題であった。
(も、もうこうなったら…なりふり構ってられないわ)
意を決して、拘束を解くため全身に力を込めようとする。
「どうやら…"奴"の最期のあがきはうまくいったようだな」
「え?」
ふいに放たれた言葉に思わず反応するブルー。
「奴はヘソ…特に美しく凹んだヘソを好んでおった…」
「そしてテイルブルー、貴様のその引き締まったお腹に彫り込まれたビーナスの如きヘソ、それを愛でることに執心してした」
「な、何を言ってるのよ…」
「だが奴は自らの死を悟ったとき、もはやそのヘソを愛でられなくなるくらいなら、と最期の悪あがき…いや、"友"のために置き土産を残していってくれた」
「…!?」
「奴の触手には”ある特殊な効果"を持った毒が仕込まれている…奴は最期にソレを貴様のヘソに射ち込んだのだ」
「ま、まさか…!?」
「その毒素は犯した細胞を約一週間の潜伏期間の後、膨張・肥大化させる…」
「もう私は知っているぞテイルブルー…貴様のヘソはッ!」
テイルブルーのお腹に貼られた絆創膏に手をかけるランプレイギルティ。
「い、いやあッ!!!!やめてええええええええええ!!!!!!!!!!!」
必死に止めようと抵抗するブルー。
だがそれより先にランプレイギルティが絆創膏を引き剥がした!
「私は…『デベソ属性』のランプレイギルティだ!!」
「やあああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!」
あまりもの恥ずかしさにブルーの悲鳴が上がる。
絆創膏が剥がされたそこにはおよそ直径3cmはあろうかというほどの肉片…見事な出べそが鎮座していた。
朝と比べても、さらに肥大化が進んでいるようであった。
「フ…フフフ、見事なデベソだッ!!しかもそのへそ出しスーツだと特段映えるものよ!」
「嫌あああああああッッッッッッ!!!!!!!見ないでぇええええええええええッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
あろうことか涙をボロボロ流し始めるブルー。
あの鬼神とまで恐れられた彼女が出べそを見られて泣いている…それがさらにランプレイギルティの煩悩を刺激した。
「おお、いいぞテイルブルーよ!私は普段強気の女の子が己の恥部たるデベソを見られるやいなや弱気になり泣き出すシチュエーションが大好きなのだ!」
己の趣味性癖を興奮気味にまくしたてるランプレイギルティ。
「奴(シーアネモネギルティ)は綺麗に凹んだ臍こそ最高だとぬかしておったが、やはりデベソこそ至高が一品よ!」
「お腹からみっともなく飛び出したその醜悪な物体が、可憐な乙女の美しき腹部に付いているそのアンバランスさ!」
「それこそが、デベソの魅力!ただの臍では味わえぬ魅力よ!」
「う、うるさいいィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!」
大声でつらつらと出べその魅力について熱く語るランプレイギルティに顔を真っ赤にさせ怒号を上げるテイルブルー。
「フフフ、いいぞテイルブルーよ…もっと恥ずかしがるがよい」
「だが"真のデベソの魅力"は別のところにある…それはッ!」
ランプレイギルティの頭が一気にブルーの腹部に接近する。
「ヒィッ!?な、なにすんのよ!?」
「フフ、安心しろ…私はただこのデベソを存分に堪能するまでよ!凹んだ臍では為しえないデベソならではの、な!」
「ま、まさか…!?」
ブルーの顔が引きつる。
「そうだ!貴様のデベソたっぷりと味わせてもらうッ!!」
「や、やめ…ッ、はぁうッ!!」
その悍ましい行為を想像し必死に抵抗しようとするテイルブルー。
だがあっさりとそのデベソにランプレイギルティの口が覆いかぶさった。
「ヒィィィィィィッッッッッ!!!!!??????」
「むごッ!むごごごご!むごごごごごごッ!!む、むごごごごごごッッ!!!!!(こ、これは…このマシュマロの如き柔らかさっ!それでいて張りのある弾力っ!!こ、これぞまさに至高のデベソッ!!!!)」
「吸い付いたまま喋ってんじゃないわよぉぉおおおおおおお!!!!!!!この馬鹿あああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
デベソに吸い付かれるなど、もはや羞恥も極みの事態にブルーが叫び声を上げる。
その声に応じてか一旦口を放すランプレイギルティ。
「フフフ、やはり私の目は狂いにはなかった…貴様こそ百年に一人のデベソの傑材よッ!!」
「嬉しかないわよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
「ならば!私がもっと貴様のデベソの魅力を引き立ててやろう!」
「な、なに言って…ひゃあうんッッ!!!!!」
再びブルーのデベソに吸い付くランプレイギルティ。
「も、もういい加減に…ひィッ!?」
ビクンと体を震わせるブルー。
「ま、まさかアンタ…アタシのおヘソをぉ…うひぃッ!!ひゃああああああああああああああッッッッッッッ!!!!!!!!」
腹部の中心にこれまでの中でも最大の快感にも等しい感触が走る。
あろうことかランプレイギルティは彼女のデベソを吸い上げ始めていた。
「な、なにやってんのよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!この変態ウナギィいいいいいいいいいいいいいいいッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
「むごごごご!!!!!むごごごごごごご!!!!!!!!(ウナギ【イール】ではない!ヤツメウナギ【ランプレイ】だ!!)」
訂正を入れながらも、さらにデベソを強く吸い上げる。
「んああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
デベソを無理矢理引っ張られ、それにつれてブルーの体が大きく仰け反る。
「むごッ!むごごごごごごごごごごごご!!!!!!!!!!(いいぞッ!このまま限界まで吸い出してさらに醜く、それでいてチャーミングなデベソへと改造してくれる!!)」
吸い上げると同時に、口内の無数の歯によってリズミカルにデベソを甘噛みする。
「あひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
無数の歯が彼女の柔な出べそに容赦なく食い込む。
もはや気が狂いそうなほどの感触に、あられもなく口から涎を溢れさせ身悶えるテイルブルー。
(も、もう…駄目…おヘソ…おかしくな…)
これ以上ないくらいデベソを徹底的に弄ばされ、もはや彼女の精神力も限界を迎えていた。
(わ、わたし…おヘソで…イって……総司…)
絶頂寸前、脳裏に思わずその顔が思い浮かぶ…
もはや彼女が一線を越えそうになったその時…!
「そこまでです!」
突如新たな声が響く。
「ぬっ!?」
思わずブルーの臍から口を放し、声の方へと顔を向けるランプレイギルティ。
同時にブルーも虚ろな目でそちらの方を見る。
(ト、トゥアール…?)
そこにいたのは敵前に出るときのいつもの仮面をつけたトゥアールの姿であった。
「誰だ貴様はッ!?」
「私の名は仮面ツインテール!」
「そこなデベソ好きのエレメリアン!これを見なさいッ!!」
ガバッと己の服の裾を捲り上げるトゥアール。
「な…ッ!?」
"ソレ"を見て思わず絶句するランプレイギルティ。
その露わになったトゥアールの腹部の中央には、直径およそ5cmはあろうかという巨大デベソが付いていた。
「どぉ~ですかぁ~!この巨大デベソ、じっくりと味わってみませんかぁ~?」
そう言いながら腰を艶めかしく振り、デベソを前後に突き出しながら誘惑する。
「ぬぅ、うぅ…し、しかしそうあからさまに見せつけるように見せられては…いまいち…気が…」
「なぁに言ってるんですかぁ!?そんな筋肉デベソより、この乳のごとく柔らかで弾力もあるこっちのデベソの方が美味しいに決まってるじゃないですかぁ!!」
指でフニフニと弄りながら、さらにデベソアピールするトゥアール。
「うぬうう…」
指で弄られる度に形を変えるデベソをランプレイギルティは凝視した。
「あはぁ!は、早くこのデベソ…弄ってくださいよぉ~!ふぁああんッッ!!!!」
顔を上気させながら喘ぎ声を上げるトゥアール。
「………デベソ弄りに耽る痴女…それもまた一興かッ!!」
拘束していたテイルブルーの体から離れ、一気にトゥアールの元に迫る。
「ならばッ!貴様のデベソの味…確かめさせてもらおうッ!!」
先ほどまでブルーのデベソを散々苛ませていたその円口でトゥアールのデベソに一気に吸い付く。
「ひゃんッ!!」
トゥアールが嬌声を上げたその瞬間であった。
ブチッ!
「!?、………ヘソが…取れた…?」
口の中に残る物体…
デベソの下から現れた普通にくぼんだトゥアールの臍…
一瞬何が起きたか分からず目を白黒させるランプレイギルティ。
「…かかりましたね」
いつの間にか右手に持っていたスイッチを入れるトゥアール。
カチッ!
「…え?」
その瞬間、ランプレイギルティの口内部で閃光がさく裂した。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
ランプレイギルティの口から噴き出す炎。
「フフフ、かかりましたね」
「それは作り物もののデベソです。中に爆破装置を仕掛けさせていただきました」
「むぐぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
もはやトゥアールの声も聞こえていないかのように、あまりもの激痛にのたうち回りながら悶絶するランプレイギルティ。
その隙にトゥアールは力無く仰向けに倒れ、真っ赤になった出べそをピクピクと震わせているテイルブルーの元に駆けつける。
そして白衣のポケットから注射器を取り出すと、間髪入れずそれを彼女のデベソの中心に挿入した。
「ふぁ…!」
ビクンと震えるブルーの体。
そしてその中身をすべて注入し終えると、トゥアールは彼女の体を揺すった。
「ほら、愛香さん!いつまで呆けてるんですか!」
「おヘソ見てください!」
「え…?」
焦点の合わない目で自分のヘソを見るブルー。
まるで空気が抜けるようにゆっくりと収縮し、やがて元の形へと凹んでいく自分のヘソ…
「あ…、お、おヘソ…戻って…」
「さっき愛香さんのおヘソから抽出した試料で作った中和剤で、肥大化の原因となっていた毒素を消したんです」
「これでもう大丈夫ですよ!」
「…あ、ありがとう…トゥアール」
「礼はアイツを倒してからにしてください」
トゥアールが視線を向けた先で、未だ悶え苦しんでいるランプレイギルティ。
「がはあああああ…ま、まさか臍が爆発するとはぁ…ハッ?」
いきなり自分の目の前の地面に突き立てられたランスの刃。
それをゆっくりと見上げていくと…
「何か…言い残すことは、ある?」
蒼き鬼神の顔がそこにあった。
「………」
「…で、デベソこそ…我が…」
「うりゃああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
ランプレイギルティの体に渾身の力でランスを突き立てるテイルブルー。
「ぐわあああああああああああああああああッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!シ、シーアネモネギルティよぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!あの世で好みの臍について語りつくそうぞオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
ドカーンッッ!!!!
最期の断末魔と共に爆破四散するランプレイギルティ。
「………」
「女の子のおヘソを…どーのこーの言うもんじゃないわよ…」
呟くテイルブルー。
ようやく彼女にとって、最後の悪夢が終焉した…
それからしばらくして秘密基地。
「いやー(モグモグ)、それにしても(モグモグ)、災難でしたねぇ愛香さん(モグモグ)」
「………」
特上うな重を頬張りながら愛香に声をかけるトゥアール。
「ほら、愛香さんの分もありますよ」
「これでも食べて元気になってくださいよ!」
「…アンタ、私が今それを食べたい気分に思える?」
机に顔を突っ伏したまま答える愛香。
「ランプレイ【ヤツメウナギ】じゃなくて、イール【ウナギ】ですよ?」
「…そういう問題じゃない」
元に戻ったものの、己の出べそに散々振り回された今日一日に完全に疲労困憊状態であった。
「………あのさ、トゥアール…」
ふと顔を上げる愛香。
「何ですか?」
「テイルブルーのスーツ、お腹の部分だけでも隠してくれない?」
「駄目です」
「何で?」
「そういう仕様です」
「………あ、そう」
再び机に突っ伏す愛香。
(まあ、あのへそ好きの変態たちも倒したからもう大丈夫か…)
ふとそんなことを考えていた時に、総司と慧理那が戻ってくる。
「あ、お疲れ様でした総司様、慧理那さん」
「ああ、そっちの方も無事…って、どうしたんだ愛香!?」
「…何でもないわ」
盛大に机に突っ伏して脱力している愛香を見てギョッとする総司。
それに対し、うな重を完食したトゥアールが答える。
「あーそれがですねぇ、愛香さん、おへ…、ッ!!」
ギョロッと首だけ向けてトゥアールを睨み付けていた愛香。
「おへ…?」
「い、いやー、愛香さんったら突然"お遍路参り"に行きたいとか…」
「はぁ?」
(言ったら"殺す"わよ)
と言わんばかりの形相にさすがのトゥアールもその先が紡げなかった。
「あ、そ、そーいえば総司様の方はどうでした?」
「少し手こずっておられたみたいですけど…」
「あ、あー、別にそんなに強くはない奴だったんだけど…なんか妙にしぶとかったんだよなぁ」
「なぁ、慧理那?」
「えぇ、戦いの間『ランプレイギルティ殿がシーアネモネギルティ殿の仇を討つまでお前たちの相手はこの私がする!』とか『仇を討つまで倒れるわけにはいかない!』とか何度も仰って…」
ピクッと反応する愛香。
「で、最後も『私が死んでもシーアネモネギルティ殿を崇める者"たち"が必ず復讐を果たす!』とか言って…」
「一体何だったんだ…?」
「あー…」
その言葉が何を意味するのか…大体想像がついたトゥアールは恐る恐る愛香の方を見た。
「………」
静かに…しかしながら全身から明らかに怒気を発しながら彼女は無言で立っていた。
そして…
「ま、まだ…あんな連中がたくさん…ふざけんじゃないわよおおおおおおおおおおおッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
バキャアッッ!!!
憐れ彼女の目の前にいたばかりに蹴り上げられ無慈悲に粉砕されるテーブル。
「うわっ!?ど、どうした愛香…!?」
「どーしたもこーしたもないわよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
秘密基地に憐れな少女の叫び声が木霊した。
その後、実際に仇討ちにやってきたものがいたかどうか…は定かではない。
[後書き]
というわけでテイルブルー後編でした。
彼女の話は一旦ここで終了です。
ヤツメウナギのあの口でデベソとか吸われたらどうなるんだろうか?というしょうもない発想から今回の話を書いてみました。愛香さんごめんなさい。
それにしても、ナベルスターズのインセク達を書いてるときにも思いましたが、実際の動植物をモチーフにした怪人たちで、どうやってヒロイン達のおへそを責めようか考えるのって実に楽しいですねぇw
ネーブル・リナの方でもそういう怪人たちを出してみたいんですが…
拍手返しです。
>デベソの方が色々な責めのイメージが湧きやすいですね。 凹んでると広げるか刺すくらいしかないですし。 デベソといえば、アルティナの続きも待ってます。
そうなんですよねぇ。ここまでへそ責め話書いてるとどうしてもネタも尽きてきがちで…
あとはシチュエーションとかでバリエーションをつけていくとか…
アルティナさん…も、もちろん忘れていませんよ!
「………来たか」
遥か遠くの空から急接近する物体を感知し、呟くランプレイギルティ。
そして数秒経たない内に蒼のツインテール戦士がはっきり視界に映ると、彼は大声で名乗りを上げた。
「待っていたぞテイルブルー!我が名はラ…」
「エグゼキュートウエェェェェェェェェェイブッッッッッッッ!!!!!!!!」
ドガーンッッ!!!!!!!
「ぬおおおおあああああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!???????」
間髪入れず投擲されたウェイブランスの一撃により、ランプレイギルティのいた箇所から大爆炎が上がる。
続いて地面に降り立ち、投擲したランスを引き抜くテイルブルー。
「………」
掟破りの初手必殺技だったが、確実に相手を仕留めたかその爆煙を凝視する。
余計な手間をかけずこの一撃で倒れていれば…と願うブルーだったが、その時煙の中で影が揺らめいた。
「お、おのれテイルブルー…その無慈悲なまでの苛烈さ…噂通りだ…」
「だが、どうやらいつもより技のキレが甘かったようだな…」
やがて煙の中から悠然とランプレイギルティがその姿を現す。
「初手必殺技が破られるということは…すなわちそれ敗北フラグなり!」
「…チッ!」
初手で仕留め損ねたことに舌打ちするブルー。
「改めて名乗ろう。我が名はランプレイギルティ…」
「先日貴様に倒されたシーアネモネギルティが友よ」
その名を聞いて、ブルーの顔が引きつる。
「な、何よ…仇討ちってわけ?」
「フフフ、そうだ」
「そして我が友が残した"置き土産"を受け取りに…な」
八対の目がギラリと光るのを見て、ブルーは身の毛がよだつ思いがした。
細長くぬめった体…円口状の口…そして不気味に光る八対の目…
それは彼女が苦手とする要素の集合体のような敵…
よりによって"こんな時に"こんな敵と戦わなければならない己の不幸を呪った。
「時にテイルブルーよ、何故に先ほどより腹に手を当てているのだ?」
ギクッ!
敵の言葉に思わず動揺するテイルブルー。
「先の技のキレが悪かったのも、その体勢で無理に放ったからであろう?」
「腹でも痛むのか?」
「ア、アンタには関係ないでしょ!」
「フフ…そうか」
ニタリと笑いながらゆっくりとブルーに迫るランプレイギルティ。
「く…っ!」
お腹に手を添えたまま、片手でランスを構える。
そして意を決し一気に相手との距離を詰める。
「てぇいッ!!」
「そのような槍さばきで…なにっ!?」
初撃を余裕で避けるものの、間髪入れず次々と繰り出される攻撃。
片手しか使えない分、手数で攻める戦法をとったブルー。
「な、なんという息をも吐かせぬ連続攻撃…さすがだテイルブルー!」
「無駄口叩いている暇あったら、さっさとやられなさいよ!!」
そしてついにランスの斬撃がランプレイギルティの体を捉える。
「ぬうッ!?」
「やった…!って、え…?」
確かに相手の体を捉えたはずの刃…
だが手ごたえがまったく感じられない。
「フフ…」
見るとランプレイギルティの体から分泌された粘液がウェイブランスの刃を包み込んでいた。
「残念だったなテイルブルーよ。その程度の威力では我が体に傷をつけることは出来ん」
「両手でならともかく、"片手"でしか振われんその刃ではな…」
「う、嘘…?」
ランスの切れ味を完全に封殺されてしまったことに動揺するテイルブルー。
そしてその一瞬の隙が狙われた。
「そこだッ!」
「えっ!?い、いやああああああ!!???」
ランプレイギルティの体が一気に伸し掛かる。
思わずランスを手落とし、そのまま地面に押し倒されてしまうテイルブルー。
「フフフ、どうだテイルブルーよ…我が粘液地獄の味は?」
ランプレイギルティの粘液が次々とブルーの肢体に降り注ぐ。
「いやああああ…いやあああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
全身に塗りたくられる生暖かい粘ついた感触に悲鳴を上げるブルー。
咄嗟に逃れようとするも、そうはさせまいとランプレイギルティがその肢体に絡み付く。
「逃がさんぞテイルブルー…フフフ…」
「イヤアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
滑った粘液だらけの体を押し付けられ、もはや失神寸前のブルー。
だがその時、彼女の耳元でそっと言葉が囁かれた。
「テイルブルーよ、なんだその絆創膏は…?」
「!?」
ハッとするブルー。
いつの間にか腹部を抑えていた手を外してしまっていた彼女。
周囲の目に触れないようにずっと隠していたそこには、まるでおヘソを封印するかの様に絆創膏がバッテン状に貼りつけられていた。
少し時を遡った秘密基地にて…
「…それじゃ…行ってくるわ…」
沈痛な面持ちで発進態勢に入るテイルブルー。
「あ、ちょっと待ってください」
「気休めになるか分かりませんが…これを」
発進しようとするブルーを呼び止めたトゥアールは彼女の前に座り込み、ゴソゴソと何かを取り出すとそれをそのお腹に張り付けた。
「んぅ…!な、なに…絆創膏…?」
「ずっとおヘソを手で隠しながら戦うわけにもいかないでしょう?」
「それだったらまだ見られてもマシじゃないですか」
「あ…うん…ありがとう…」
根本的な解決にもなっていない、もはや馬鹿馬鹿しいまでの対処法ではあったが、彼女なりの気遣いにわずかに笑みを見せるブルー。
「それじゃ…行ってくるわ」
「ハハハハハ、なんだそれは!?そんな箇所に怪我でもしたのかテイルブルー?」
「くぅ…!」
かろうじて自分の秘密はまだ守られている…だが手で押さえることも叶わず、この粘液地獄の中ではすぐに剥がれてしまうのも時間の問題であった。
(も、もうこうなったら…なりふり構ってられないわ)
意を決して、拘束を解くため全身に力を込めようとする。
「どうやら…"奴"の最期のあがきはうまくいったようだな」
「え?」
ふいに放たれた言葉に思わず反応するブルー。
「奴はヘソ…特に美しく凹んだヘソを好んでおった…」
「そしてテイルブルー、貴様のその引き締まったお腹に彫り込まれたビーナスの如きヘソ、それを愛でることに執心してした」
「な、何を言ってるのよ…」
「だが奴は自らの死を悟ったとき、もはやそのヘソを愛でられなくなるくらいなら、と最期の悪あがき…いや、"友"のために置き土産を残していってくれた」
「…!?」
「奴の触手には”ある特殊な効果"を持った毒が仕込まれている…奴は最期にソレを貴様のヘソに射ち込んだのだ」
「ま、まさか…!?」
「その毒素は犯した細胞を約一週間の潜伏期間の後、膨張・肥大化させる…」
「もう私は知っているぞテイルブルー…貴様のヘソはッ!」
テイルブルーのお腹に貼られた絆創膏に手をかけるランプレイギルティ。
「い、いやあッ!!!!やめてええええええええええ!!!!!!!!!!!」
必死に止めようと抵抗するブルー。
だがそれより先にランプレイギルティが絆創膏を引き剥がした!
「私は…『デベソ属性』のランプレイギルティだ!!」
「やあああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!」
あまりもの恥ずかしさにブルーの悲鳴が上がる。
絆創膏が剥がされたそこにはおよそ直径3cmはあろうかというほどの肉片…見事な出べそが鎮座していた。
朝と比べても、さらに肥大化が進んでいるようであった。
「フ…フフフ、見事なデベソだッ!!しかもそのへそ出しスーツだと特段映えるものよ!」
「嫌あああああああッッッッッッ!!!!!!!見ないでぇええええええええええッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
あろうことか涙をボロボロ流し始めるブルー。
あの鬼神とまで恐れられた彼女が出べそを見られて泣いている…それがさらにランプレイギルティの煩悩を刺激した。
「おお、いいぞテイルブルーよ!私は普段強気の女の子が己の恥部たるデベソを見られるやいなや弱気になり泣き出すシチュエーションが大好きなのだ!」
己の趣味性癖を興奮気味にまくしたてるランプレイギルティ。
「奴(シーアネモネギルティ)は綺麗に凹んだ臍こそ最高だとぬかしておったが、やはりデベソこそ至高が一品よ!」
「お腹からみっともなく飛び出したその醜悪な物体が、可憐な乙女の美しき腹部に付いているそのアンバランスさ!」
「それこそが、デベソの魅力!ただの臍では味わえぬ魅力よ!」
「う、うるさいいィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!」
大声でつらつらと出べその魅力について熱く語るランプレイギルティに顔を真っ赤にさせ怒号を上げるテイルブルー。
「フフフ、いいぞテイルブルーよ…もっと恥ずかしがるがよい」
「だが"真のデベソの魅力"は別のところにある…それはッ!」
ランプレイギルティの頭が一気にブルーの腹部に接近する。
「ヒィッ!?な、なにすんのよ!?」
「フフ、安心しろ…私はただこのデベソを存分に堪能するまでよ!凹んだ臍では為しえないデベソならではの、な!」
「ま、まさか…!?」
ブルーの顔が引きつる。
「そうだ!貴様のデベソたっぷりと味わせてもらうッ!!」
「や、やめ…ッ、はぁうッ!!」
その悍ましい行為を想像し必死に抵抗しようとするテイルブルー。
だがあっさりとそのデベソにランプレイギルティの口が覆いかぶさった。
「ヒィィィィィィッッッッッ!!!!!??????」
「むごッ!むごごごご!むごごごごごごッ!!む、むごごごごごごッッ!!!!!(こ、これは…このマシュマロの如き柔らかさっ!それでいて張りのある弾力っ!!こ、これぞまさに至高のデベソッ!!!!)」
「吸い付いたまま喋ってんじゃないわよぉぉおおおおおおお!!!!!!!この馬鹿あああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
デベソに吸い付かれるなど、もはや羞恥も極みの事態にブルーが叫び声を上げる。
その声に応じてか一旦口を放すランプレイギルティ。
「フフフ、やはり私の目は狂いにはなかった…貴様こそ百年に一人のデベソの傑材よッ!!」
「嬉しかないわよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
「ならば!私がもっと貴様のデベソの魅力を引き立ててやろう!」
「な、なに言って…ひゃあうんッッ!!!!!」
再びブルーのデベソに吸い付くランプレイギルティ。
「も、もういい加減に…ひィッ!?」
ビクンと体を震わせるブルー。
「ま、まさかアンタ…アタシのおヘソをぉ…うひぃッ!!ひゃああああああああああああああッッッッッッッ!!!!!!!!」
腹部の中心にこれまでの中でも最大の快感にも等しい感触が走る。
あろうことかランプレイギルティは彼女のデベソを吸い上げ始めていた。
「な、なにやってんのよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!この変態ウナギィいいいいいいいいいいいいいいいッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
「むごごごご!!!!!むごごごごごごご!!!!!!!!(ウナギ【イール】ではない!ヤツメウナギ【ランプレイ】だ!!)」
訂正を入れながらも、さらにデベソを強く吸い上げる。
「んああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
デベソを無理矢理引っ張られ、それにつれてブルーの体が大きく仰け反る。
「むごッ!むごごごごごごごごごごごご!!!!!!!!!!(いいぞッ!このまま限界まで吸い出してさらに醜く、それでいてチャーミングなデベソへと改造してくれる!!)」
吸い上げると同時に、口内の無数の歯によってリズミカルにデベソを甘噛みする。
「あひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
無数の歯が彼女の柔な出べそに容赦なく食い込む。
もはや気が狂いそうなほどの感触に、あられもなく口から涎を溢れさせ身悶えるテイルブルー。
(も、もう…駄目…おヘソ…おかしくな…)
これ以上ないくらいデベソを徹底的に弄ばされ、もはや彼女の精神力も限界を迎えていた。
(わ、わたし…おヘソで…イって……総司…)
絶頂寸前、脳裏に思わずその顔が思い浮かぶ…
もはや彼女が一線を越えそうになったその時…!
「そこまでです!」
突如新たな声が響く。
「ぬっ!?」
思わずブルーの臍から口を放し、声の方へと顔を向けるランプレイギルティ。
同時にブルーも虚ろな目でそちらの方を見る。
(ト、トゥアール…?)
そこにいたのは敵前に出るときのいつもの仮面をつけたトゥアールの姿であった。
「誰だ貴様はッ!?」
「私の名は仮面ツインテール!」
「そこなデベソ好きのエレメリアン!これを見なさいッ!!」
ガバッと己の服の裾を捲り上げるトゥアール。
「な…ッ!?」
"ソレ"を見て思わず絶句するランプレイギルティ。
その露わになったトゥアールの腹部の中央には、直径およそ5cmはあろうかという巨大デベソが付いていた。
「どぉ~ですかぁ~!この巨大デベソ、じっくりと味わってみませんかぁ~?」
そう言いながら腰を艶めかしく振り、デベソを前後に突き出しながら誘惑する。
「ぬぅ、うぅ…し、しかしそうあからさまに見せつけるように見せられては…いまいち…気が…」
「なぁに言ってるんですかぁ!?そんな筋肉デベソより、この乳のごとく柔らかで弾力もあるこっちのデベソの方が美味しいに決まってるじゃないですかぁ!!」
指でフニフニと弄りながら、さらにデベソアピールするトゥアール。
「うぬうう…」
指で弄られる度に形を変えるデベソをランプレイギルティは凝視した。
「あはぁ!は、早くこのデベソ…弄ってくださいよぉ~!ふぁああんッッ!!!!」
顔を上気させながら喘ぎ声を上げるトゥアール。
「………デベソ弄りに耽る痴女…それもまた一興かッ!!」
拘束していたテイルブルーの体から離れ、一気にトゥアールの元に迫る。
「ならばッ!貴様のデベソの味…確かめさせてもらおうッ!!」
先ほどまでブルーのデベソを散々苛ませていたその円口でトゥアールのデベソに一気に吸い付く。
「ひゃんッ!!」
トゥアールが嬌声を上げたその瞬間であった。
ブチッ!
「!?、………ヘソが…取れた…?」
口の中に残る物体…
デベソの下から現れた普通にくぼんだトゥアールの臍…
一瞬何が起きたか分からず目を白黒させるランプレイギルティ。
「…かかりましたね」
いつの間にか右手に持っていたスイッチを入れるトゥアール。
カチッ!
「…え?」
その瞬間、ランプレイギルティの口内部で閃光がさく裂した。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
ランプレイギルティの口から噴き出す炎。
「フフフ、かかりましたね」
「それは作り物もののデベソです。中に爆破装置を仕掛けさせていただきました」
「むぐぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
もはやトゥアールの声も聞こえていないかのように、あまりもの激痛にのたうち回りながら悶絶するランプレイギルティ。
その隙にトゥアールは力無く仰向けに倒れ、真っ赤になった出べそをピクピクと震わせているテイルブルーの元に駆けつける。
そして白衣のポケットから注射器を取り出すと、間髪入れずそれを彼女のデベソの中心に挿入した。
「ふぁ…!」
ビクンと震えるブルーの体。
そしてその中身をすべて注入し終えると、トゥアールは彼女の体を揺すった。
「ほら、愛香さん!いつまで呆けてるんですか!」
「おヘソ見てください!」
「え…?」
焦点の合わない目で自分のヘソを見るブルー。
まるで空気が抜けるようにゆっくりと収縮し、やがて元の形へと凹んでいく自分のヘソ…
「あ…、お、おヘソ…戻って…」
「さっき愛香さんのおヘソから抽出した試料で作った中和剤で、肥大化の原因となっていた毒素を消したんです」
「これでもう大丈夫ですよ!」
「…あ、ありがとう…トゥアール」
「礼はアイツを倒してからにしてください」
トゥアールが視線を向けた先で、未だ悶え苦しんでいるランプレイギルティ。
「がはあああああ…ま、まさか臍が爆発するとはぁ…ハッ?」
いきなり自分の目の前の地面に突き立てられたランスの刃。
それをゆっくりと見上げていくと…
「何か…言い残すことは、ある?」
蒼き鬼神の顔がそこにあった。
「………」
「…で、デベソこそ…我が…」
「うりゃああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
ランプレイギルティの体に渾身の力でランスを突き立てるテイルブルー。
「ぐわあああああああああああああああああッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!シ、シーアネモネギルティよぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!あの世で好みの臍について語りつくそうぞオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
ドカーンッッ!!!!
最期の断末魔と共に爆破四散するランプレイギルティ。
「………」
「女の子のおヘソを…どーのこーの言うもんじゃないわよ…」
呟くテイルブルー。
ようやく彼女にとって、最後の悪夢が終焉した…
それからしばらくして秘密基地。
「いやー(モグモグ)、それにしても(モグモグ)、災難でしたねぇ愛香さん(モグモグ)」
「………」
特上うな重を頬張りながら愛香に声をかけるトゥアール。
「ほら、愛香さんの分もありますよ」
「これでも食べて元気になってくださいよ!」
「…アンタ、私が今それを食べたい気分に思える?」
机に顔を突っ伏したまま答える愛香。
「ランプレイ【ヤツメウナギ】じゃなくて、イール【ウナギ】ですよ?」
「…そういう問題じゃない」
元に戻ったものの、己の出べそに散々振り回された今日一日に完全に疲労困憊状態であった。
「………あのさ、トゥアール…」
ふと顔を上げる愛香。
「何ですか?」
「テイルブルーのスーツ、お腹の部分だけでも隠してくれない?」
「駄目です」
「何で?」
「そういう仕様です」
「………あ、そう」
再び机に突っ伏す愛香。
(まあ、あのへそ好きの変態たちも倒したからもう大丈夫か…)
ふとそんなことを考えていた時に、総司と慧理那が戻ってくる。
「あ、お疲れ様でした総司様、慧理那さん」
「ああ、そっちの方も無事…って、どうしたんだ愛香!?」
「…何でもないわ」
盛大に机に突っ伏して脱力している愛香を見てギョッとする総司。
それに対し、うな重を完食したトゥアールが答える。
「あーそれがですねぇ、愛香さん、おへ…、ッ!!」
ギョロッと首だけ向けてトゥアールを睨み付けていた愛香。
「おへ…?」
「い、いやー、愛香さんったら突然"お遍路参り"に行きたいとか…」
「はぁ?」
(言ったら"殺す"わよ)
と言わんばかりの形相にさすがのトゥアールもその先が紡げなかった。
「あ、そ、そーいえば総司様の方はどうでした?」
「少し手こずっておられたみたいですけど…」
「あ、あー、別にそんなに強くはない奴だったんだけど…なんか妙にしぶとかったんだよなぁ」
「なぁ、慧理那?」
「えぇ、戦いの間『ランプレイギルティ殿がシーアネモネギルティ殿の仇を討つまでお前たちの相手はこの私がする!』とか『仇を討つまで倒れるわけにはいかない!』とか何度も仰って…」
ピクッと反応する愛香。
「で、最後も『私が死んでもシーアネモネギルティ殿を崇める者"たち"が必ず復讐を果たす!』とか言って…」
「一体何だったんだ…?」
「あー…」
その言葉が何を意味するのか…大体想像がついたトゥアールは恐る恐る愛香の方を見た。
「………」
静かに…しかしながら全身から明らかに怒気を発しながら彼女は無言で立っていた。
そして…
「ま、まだ…あんな連中がたくさん…ふざけんじゃないわよおおおおおおおおおおおッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
バキャアッッ!!!
憐れ彼女の目の前にいたばかりに蹴り上げられ無慈悲に粉砕されるテーブル。
「うわっ!?ど、どうした愛香…!?」
「どーしたもこーしたもないわよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
秘密基地に憐れな少女の叫び声が木霊した。
その後、実際に仇討ちにやってきたものがいたかどうか…は定かではない。
[後書き]
というわけでテイルブルー後編でした。
彼女の話は一旦ここで終了です。
ヤツメウナギのあの口でデベソとか吸われたらどうなるんだろうか?というしょうもない発想から今回の話を書いてみました。愛香さんごめんなさい。
それにしても、ナベルスターズのインセク達を書いてるときにも思いましたが、実際の動植物をモチーフにした怪人たちで、どうやってヒロイン達のおへそを責めようか考えるのって実に楽しいですねぇw
ネーブル・リナの方でもそういう怪人たちを出してみたいんですが…
拍手返しです。
>デベソの方が色々な責めのイメージが湧きやすいですね。 凹んでると広げるか刺すくらいしかないですし。 デベソといえば、アルティナの続きも待ってます。
そうなんですよねぇ。ここまでへそ責め話書いてるとどうしてもネタも尽きてきがちで…
あとはシチュエーションとかでバリエーションをつけていくとか…
アルティナさん…も、もちろん忘れていませんよ!
異次元に浮かぶアルティメギル要塞のとある一室…
「シーアネモネギルティ…なぜ、何故私を置いて逝ってしまったのだ…!」
「お前は我が"属性"を理解してくれるたった1人の貴重な友であったというのに…うぅ…!」
テイルブルーに2度にわたり果敢にも挑み(?)、散っていったエレメリアン…シーアネモネギルティ。
彼の遺影を前にむせび泣くのはアルティメギルが戦士の一人、ランプレイギルティであった。
その名の如く細長く滑った体に八対の目、そして特徴的な円口…
その禍々しい…というより気色悪い外観からかあまり寄り付く仲間もいなかったが、そんな彼とも分け隔てなく付き合ってくれたのが、かのシーアネモネギルティであった。
「お前とはお互いの主義主張の違いで言い争うこともあった…だが、我が『属性』を理解してくれる唯一無二の友でもあった…おのれぇ…テイルブルー…!」
握りしめた拳を震わせるランプレイギルティ。
「テイルブルーは我らエレメリアンにとっての天敵…災厄…まさにアンゴルモアの大王がごとき存在…」
「だが…お前の仇を取るためならば私は…!」
意を決しその場から立ち上がろうとしたところ、突然部屋の自動扉が開く。
「!、なんだッ!?」
「ひっ、こ、こちらにランプレイギルティ殿がいらっしゃると伺って…」
八対の目でギョロッと睨まれ思わずその場に立ちすくむエレメリアン。
「貴様は…確かシーアネモネギルティの…」
「は、はい、コーラルギルティでございます」
その場に現れたのはシーアネモネギルティの弟分、コーラルギルティであった。
ランプレイギルティとは直接の交流はなかったものの、その顔は知っていた。
「何の用だ?」
「シーアネモネギルティ殿の遺品を整理していたところ…このようなものが…」
そう言いながら、コーラルギルティが取り出したのは一つの封書であった。
そこには達筆で、『ランプレイギルティへ』と書かれてあった。
「この私に…?」
それを受け取ると、中を検めるランプレイギルティ。
「遺書か…?い、いや…こ、これは…!?」
そこに書かれていた文書を見て彼は思わず体が熱くなるのを感じた。
「………ランプレイギルティ殿?」
「コーラルギルティッ!!」
「は、ハッ!」
突然名前を大声で呼ばれ、思わず背筋をシャンと伸ばし返事をするコーラルギルティ。
「貴殿をシーアネモネギルティの"遺志を継ぐ"者として頼みたいことがある」
「………」
津辺愛香は自宅の部屋の鏡の前で固まっていた。
その顔は変身後の名前の如く真っ青に青ざめ、制服の裾を握りしめた両手もプルプルと震えている。
「嘘…でしょ…」
かろうじてわずかに呟かれる声…
そしてその場にしゃがみ込み、お腹の前できつく服の両裾を閉じながら震える。
「うそようそようそようそようそようそようそようそようそようそようそよ…」
うわ言の様に繰り返し呟き、そしてゆっくりと両裾を広げ再度"ソレ"が本当に存在していたのかどうか確認する。
「ッ!!」
"ソレ"は紛うことなく確かに存在していた…
「い、イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
津辺家に絶叫が響き渡った。
「で、なんなんです一体…?」
観束家の地下深く存在するツインテイルズ基地…
そこには愛香とトゥアールの2人だけがいた。
「せっかく今日も総司様と仲睦まじくビバリーなスクールライフを過ごすつもりでしたのにィ…」
「愛香さんが突然現れるや私に手刀かまして気絶させて、そのまま2人して病気にかかったとか嘘ついて学校休んで…」
「一体どういうことか説明してもらいましょうかぁ?」
これまでの経緯を説明口調でまくしたてるトゥアール。
「………」
「あ、もしかして本当に病気にかかったんですか?」
「収縮性乳房発育不全とか…残念ながら治療法はなぁいんですよねぇ」
わざとらしく自分の巨乳を見せつけながら煽る。
そしていつも通り愛香からの虐待にも等しい制裁が来るのを待ち構えていたが…
「………」
「え、え…?」
「ど、どうしたんですか愛香さん…」
「………」
「な、なんか反応してくださいよ…」
死人のような表情でどこか見つめたままの愛香に、さすがのトゥアールもどう反応したらいいのか戸惑う。
「………トゥアール」
「は、はい…」
「今から何見ても絶対に驚かない、笑わないって…約束してくれる?」
「笑う…?まあ、いいですけど…」
怪訝な表情を浮かべながらトゥアールが返答するのを聞いて、愛香はゆっくりと衣服のボタンを外し始めた。
「え!?ちょ、な、何してるんですか愛香さん!」
「いくら総司様に振り向いてもらえないからと言って、この私で欲求不満を…って…」
「………」
顔を真っ赤にさせて俯く愛香。
そんな彼女が広げた裾の合間から覗くお腹…
変身後に大きくさらけ出されていることもあってか、トゥアールも見慣れた彼女の艶やかでいて引き締まったお腹…
だが、その中心には何やら見慣れぬものが存在していた。
「………愛香さん、それってもしかして…」
フルフルと震える指で"ソレ"を指差すトゥアール。
「………」
涙目になりながらコクンと頷く愛香。
服の裾の合間から覗く、そのお腹から飛び出したおよそ直径2cmほどの肉片…
「………」
「………プッ!ププププ!!!!」
「で、デベソじゃないですかぁあああああああッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
堪えきれなくなったのか、その場で大笑いしながら転げまわる。
「デベソッ!!!愛香さんがデベソッッ!!!!アーハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
「………」
「しかも変身したら常時へそ出しのテイルブルーがデベソ!!デベソで貧乳のテイルブルーッ!!そ、想像しただけで………だァーハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
「………いい加減に…しろぉッッッッッッ!!!!!!!!!」
グシャア!!!
「ア、アバーーーーーーー!!!!!!」
「…で、どうしてこうなったんです?」
もはや前が見えているのか怪しい顔面でトゥアールが問いかける。
「…分からないから、こうして相談しているんじゃないの」
ひとしきり憂さ晴らししたことで一旦落ち着いたものの、曇った表情のままの愛香。
それまで凹んでいた普通のおヘソが、突如一晩でこのような惨状になってしまった…
それが元に戻らない限り、気が晴れないのは当然のことであった
「アンタなんかに見せたくなかったけど…なんとかしてくれそうなのがトゥアールしかいなかったから…」
「う~ん」
腕を組みながら思案するトゥアール。
「格闘家とか…腹筋鍛えてるうちに皮下脂肪が減って出べそになったって話聞いたことありますけど…愛香さん、お腹鍛えすぎたんじゃないですか?」
「また殴り殺すわよ」
「はい、スイマセン」
服の上からお腹を押さえながら、トゥアールを睨み付ける愛香。
「そうですねぇ…そういえば愛香さん、この前エレメリアンにおヘソ弄られまくってましたよね?」
「それが何か影響しているのかも…」
一週間前、テイルブルーを2度にわたって襲撃してきたエレメリアン、シーアネモネギルティ。
『へそ属性』たる属性を持つ彼は、一度目は触手でテイルブルーの体を捕えるやヘソ掃除と称してそのおヘソを徹底的に責め抜き、二度目は『腹パン属性』のマンティスシュリンプギルティと2体がかりで彼女のお腹とおヘソを散々いたぶりつくした。
両方ともトゥアールの機転(?)のおかげで窮地を脱したブルーであったが、長時間に渡っておヘソを舐られたことで、しばらくあの気持ち悪い感触が消えることはなかった。
そしてようやくそれも忘れ去ろうとしていた矢先、発生してしまった事態がこれである。
「というか、それ以外考えられません。あの時おヘソに何かされたんですよ」
「例えば…あの時倒したエレメリアンの細胞が愛香さんのおヘソの中で増殖して…」
「ひ、ひィィィッッ!!!?」
わざとらしくおどろおどろしい口調で言うトゥアールであったが、それを真に受けた愛香はガタンと椅子から立ち上がると、真向いに座る彼女の白衣の襟を掴んだ。
「早く取ってッ!早く取って元通りにしてッ!!」
「あ、愛香さん…そんな首…絞めないで…こ、呼吸が…グワー!」
「あ、ご、ごめん…」
トゥアールが失神しかける寸前で彼女の襟から手を放す愛香。
「ゲホー!と、とにかく…切除するにもどういう状態になっているのか…一度詳しく分析する必要があります」
「分析…?」
「そうです。というわけで、まずはそこに寝てください」
トゥアールが指差した先、そこにはヒト一人が横たわれるほどの台があった。
「…あんな台…前あった?」
「ありました」
明らかに怪しげな台に訝しがる愛香。
「とにかく分析しないことには話が始まりません」
「おヘソが元に戻らなくなってもいいんですか?」
「う…分かったわよ」
渋々台に上り、そこに横たわる。
「さぁ、おヘソ出してください」
先ほど大笑いされた出べそを再度さらけ出すのは気が引けたが、言われるままブラウスのボタンを外しソレをさらけ出す。
「…だ、出したわよ、早く…調べるなり分析するなりしなさいよ」
今の自分の状態を恥じらってか目線を逸らしながら呟く愛香。
その時、突如両手足首に何かが巻き付いた。
「え、な、なにッ!?」
突然のことに声を上げ、思わず起き上がろうとする愛香。
だがそれは両手足に巻き付いたバンドによって阻まれ、彼女の体は台に磔の状態となってしまった。
「ふふふ、かかりましたね愛香さん…これぞアンチアイカシステム(AAS)エクストラナンバー『アイカトラエールMk‐Ⅱ』!!」
「ちょ、アンタ何考えてんのよ!?」
「フフフ…こういう時でもないと仕返しできませんからねぇ…」
「それでは…じっくりと診させていただきましょうか」
これ以上ない怪しげな笑顔を浮かべ愛香に迫るトゥアール。
本能的に身の危険を感じ取った愛香は拘束具を引きちぎろうと腕に力を込める。
「こんなときにふざけてんじゃ…はぁうッ!!」
突如お腹の中心に走った感触にビクンと全身を震わせる愛香。
同時に込めていた力が抜けてしまう。
「あっ、あぁ…トゥ、トゥアール…アンタ…何して…」
「何って…診てるんですよぉ、愛香さんのデ・ベ・ソ」
お腹に息がかからんばかりにまで顔を近づかせ、その肉片を指でムニムニと抓っていたトゥアール。
そこを弄られるたびに得も言えぬ感覚がお腹の奥底に響き、思わず力が抜けてしまう。
「どうやら思った通りのようで…デベソ化と同時に性感帯にもなってしまったようですねぇ、愛香さんのお・ヘ・ソ」
「せ、性感…!?ひゃあうッ!!」
ピンっと出べそを指で弾かれ嬌声を上げる愛香。
「いやぁー、これは愉快愉快、あの愛香さんがこんなみっともないデベソで感じてしまうとは…フヒヒヒ…」
新しい玩具に夢中になる子供の如く、嬉々として愛香の出べそを指でいじくり回すトゥアール。
「はァん!!あ、あんた…後で…覚えて…ふひゃあッッ!!!」
いつもであればこの程度の拘束など余裕で引き千切れたが、この出べそ弄りのせいで脱出することもままならない。
「ふア…ッ、あ、あぁン…ッ、んうぅ…ッ」
途切れることなくお腹の中央から発せられる感覚に徐々に頭がボーとしてくる。
「おや?随分気持ち良さそうになってますねぇ、それじゃ…」
「あぅぅ…」
プスッ
「ひゃンッ!!」
突然臍部に生じた鋭い痛みに、一際甲高い声を上げビクンとお腹を震わせる愛香。
「あ…ァ…な、なに…?」
息も絶え絶えの愛香が自分のお腹の方を見る。
「大人しくしていてくださいよォ…今、ココから試料を採取するんで…」
いつの間にか愛香の出べその中心に突き刺さっていた注射器の針。
その柔な肉片に冷たい金属の針がゆっくりと沈み込んでいく様は見るからに痛々しかった。
「んん…ッ!」
自分の体の中心を射抜かれるような感覚に、思わず呻き声が漏れる。
(ああ…、何で私が…こんな目に…)
エレメリアンに臍を弄られ、出べそにさせられ、さらにトゥアールから好き放題に弄られ…もはや泣きたい気分だった。
(こんなところ…総司なんかに見られたら…)
思わず目尻が熱くなり、溢れだそうとする涙。
もはやこの時間が永遠に終わらないように感じられたその時…
「終わりましたよ、愛香さん」
「え…?」
その声に思わずハッとする。
いつの間にか出べそから針が抜き取られ、拘束具も解除されていた。
「………」
ゆっくりと体を起こし、自分の出べそに目をやる愛香。
先まで散々弄られていたせいかピンク色に染まり、どこか先ほどより少し膨れているような気がする。
「ト、トゥアール…あんた…」
「あ、そういうのは後にしてください。今は急いでこの試料を分析しないといけないんで…」
先程のテンションとはうって代わり、自分の席に座って背を向けたまま素っ気なく言い放つトゥアール。
「ぐぬぬ…」
確かに今すぐ出べそは治して欲しかったが、先までの仕打ちに釈然とせず唸る愛香。
その時であった。
秘密基地の警報がけたたましく鳴り響く。
「!、エレメリアン反応…!?」
「こ、こんな時に…!?」
一旦分析を中止しエレメリアンの出現ポイントを確認するトゥアール。
「これは…結構市街地の真っ只中ですね」
「市街地…」
市街地ということは大勢の目が自分に対して向けられる…この出べそも…
それを想像して愛香は思わず身を竦ませた。
「…ただちに総司様と慧理那さんを向かわせます。愛香さんはここで待機していてください」
「ト、トゥアール…!」
今まで好き放題してくれたが、なんだかんだで自分を気遣ってくれるトゥアールに思わず胸がキュッとなる愛香。
「ただし…何か不測の事態があったときは愛香さんにも出て…」
再び鳴り響く警報。
「………え?」
「………別ポイントに…新たなエレメリアンが出現したみたいです」
「………嘘でしょ」
[後書き]
ミアちゃんピンチの最中ですが、息抜きに何か別の話を書きたくなったのでリクエストのあったテイルブルーの続きです。
息抜きとか言いながら書いている内に結構な長文になってしまったので、前後編のまず前編から。
へそ責め、腹パンと来たので、今回は『デベソ化&デベソ責め』です。
やっぱりこういう馬鹿や変態ばかり出てくる話は書いていて楽しいですねw
拍手返しです。
>vs17。壮絶な戦いでしたね。 肉体派バトルヒロインという名を冠したくなるようなミアさんの戦いぶりは迫力がありますね。 『肉を切らせて骨を断つ』的に、天井で磔になりながらも隙をついて17の武器を封じ、ヘッドバットからマウントの打撃・・・という現代の対個人戦では必勝のパターンで倒すという、ある意味、スマートな戦いぶり。リアリティーありますね~!!こういう戦術、やはりローザが叩き込んだのでしょうね(^^;?
オヘソから循環液を撒き散らして息絶える(?)17の様子・・・改めて人間ではない事を目の当たりにさせられた事、そして最後にミアへ伝えた言葉・・・。キュンとくる切なさがあります。こういう立場じゃなければ、良い友達になっていたのでは?と予感させられたり・・・。 そんなちょっぴりセンチな余韻に浸るまもなく、通気口からの影・・・。 踏みとどまったおへそオナニーとか、今後のお楽しみを予感させるものも様々見られますが・・・。 次回も楽しみにお待ちしております。
楽しんでいただけたようで何よりです。17との戦いはとにかく泥臭いラフファイトで、と考えておりましたのでそれを感じ取っていただけて幸いです。
17とミアとの関係もお察しの通りそんな感じで描いておりました。もしかしたら…また彼女に出番があるかもしれません。
>it would be nice if you draw Rosa picking up the buttons on Rina''''s navel with the tweezers.
I think about it.
>I want more Navel Rina stories please!
Please wait…
しかしここも随分と国際色が豊かになりましたねw
「シーアネモネギルティ…なぜ、何故私を置いて逝ってしまったのだ…!」
「お前は我が"属性"を理解してくれるたった1人の貴重な友であったというのに…うぅ…!」
テイルブルーに2度にわたり果敢にも挑み(?)、散っていったエレメリアン…シーアネモネギルティ。
彼の遺影を前にむせび泣くのはアルティメギルが戦士の一人、ランプレイギルティであった。
その名の如く細長く滑った体に八対の目、そして特徴的な円口…
その禍々しい…というより気色悪い外観からかあまり寄り付く仲間もいなかったが、そんな彼とも分け隔てなく付き合ってくれたのが、かのシーアネモネギルティであった。
「お前とはお互いの主義主張の違いで言い争うこともあった…だが、我が『属性』を理解してくれる唯一無二の友でもあった…おのれぇ…テイルブルー…!」
握りしめた拳を震わせるランプレイギルティ。
「テイルブルーは我らエレメリアンにとっての天敵…災厄…まさにアンゴルモアの大王がごとき存在…」
「だが…お前の仇を取るためならば私は…!」
意を決しその場から立ち上がろうとしたところ、突然部屋の自動扉が開く。
「!、なんだッ!?」
「ひっ、こ、こちらにランプレイギルティ殿がいらっしゃると伺って…」
八対の目でギョロッと睨まれ思わずその場に立ちすくむエレメリアン。
「貴様は…確かシーアネモネギルティの…」
「は、はい、コーラルギルティでございます」
その場に現れたのはシーアネモネギルティの弟分、コーラルギルティであった。
ランプレイギルティとは直接の交流はなかったものの、その顔は知っていた。
「何の用だ?」
「シーアネモネギルティ殿の遺品を整理していたところ…このようなものが…」
そう言いながら、コーラルギルティが取り出したのは一つの封書であった。
そこには達筆で、『ランプレイギルティへ』と書かれてあった。
「この私に…?」
それを受け取ると、中を検めるランプレイギルティ。
「遺書か…?い、いや…こ、これは…!?」
そこに書かれていた文書を見て彼は思わず体が熱くなるのを感じた。
「………ランプレイギルティ殿?」
「コーラルギルティッ!!」
「は、ハッ!」
突然名前を大声で呼ばれ、思わず背筋をシャンと伸ばし返事をするコーラルギルティ。
「貴殿をシーアネモネギルティの"遺志を継ぐ"者として頼みたいことがある」
「………」
津辺愛香は自宅の部屋の鏡の前で固まっていた。
その顔は変身後の名前の如く真っ青に青ざめ、制服の裾を握りしめた両手もプルプルと震えている。
「嘘…でしょ…」
かろうじてわずかに呟かれる声…
そしてその場にしゃがみ込み、お腹の前できつく服の両裾を閉じながら震える。
「うそようそようそようそようそようそようそようそようそようそようそよ…」
うわ言の様に繰り返し呟き、そしてゆっくりと両裾を広げ再度"ソレ"が本当に存在していたのかどうか確認する。
「ッ!!」
"ソレ"は紛うことなく確かに存在していた…
「い、イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
津辺家に絶叫が響き渡った。
「で、なんなんです一体…?」
観束家の地下深く存在するツインテイルズ基地…
そこには愛香とトゥアールの2人だけがいた。
「せっかく今日も総司様と仲睦まじくビバリーなスクールライフを過ごすつもりでしたのにィ…」
「愛香さんが突然現れるや私に手刀かまして気絶させて、そのまま2人して病気にかかったとか嘘ついて学校休んで…」
「一体どういうことか説明してもらいましょうかぁ?」
これまでの経緯を説明口調でまくしたてるトゥアール。
「………」
「あ、もしかして本当に病気にかかったんですか?」
「収縮性乳房発育不全とか…残念ながら治療法はなぁいんですよねぇ」
わざとらしく自分の巨乳を見せつけながら煽る。
そしていつも通り愛香からの虐待にも等しい制裁が来るのを待ち構えていたが…
「………」
「え、え…?」
「ど、どうしたんですか愛香さん…」
「………」
「な、なんか反応してくださいよ…」
死人のような表情でどこか見つめたままの愛香に、さすがのトゥアールもどう反応したらいいのか戸惑う。
「………トゥアール」
「は、はい…」
「今から何見ても絶対に驚かない、笑わないって…約束してくれる?」
「笑う…?まあ、いいですけど…」
怪訝な表情を浮かべながらトゥアールが返答するのを聞いて、愛香はゆっくりと衣服のボタンを外し始めた。
「え!?ちょ、な、何してるんですか愛香さん!」
「いくら総司様に振り向いてもらえないからと言って、この私で欲求不満を…って…」
「………」
顔を真っ赤にさせて俯く愛香。
そんな彼女が広げた裾の合間から覗くお腹…
変身後に大きくさらけ出されていることもあってか、トゥアールも見慣れた彼女の艶やかでいて引き締まったお腹…
だが、その中心には何やら見慣れぬものが存在していた。
「………愛香さん、それってもしかして…」
フルフルと震える指で"ソレ"を指差すトゥアール。
「………」
涙目になりながらコクンと頷く愛香。
服の裾の合間から覗く、そのお腹から飛び出したおよそ直径2cmほどの肉片…
「………」
「………プッ!ププププ!!!!」
「で、デベソじゃないですかぁあああああああッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
堪えきれなくなったのか、その場で大笑いしながら転げまわる。
「デベソッ!!!愛香さんがデベソッッ!!!!アーハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
「………」
「しかも変身したら常時へそ出しのテイルブルーがデベソ!!デベソで貧乳のテイルブルーッ!!そ、想像しただけで………だァーハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
「………いい加減に…しろぉッッッッッッ!!!!!!!!!」
グシャア!!!
「ア、アバーーーーーーー!!!!!!」
「…で、どうしてこうなったんです?」
もはや前が見えているのか怪しい顔面でトゥアールが問いかける。
「…分からないから、こうして相談しているんじゃないの」
ひとしきり憂さ晴らししたことで一旦落ち着いたものの、曇った表情のままの愛香。
それまで凹んでいた普通のおヘソが、突如一晩でこのような惨状になってしまった…
それが元に戻らない限り、気が晴れないのは当然のことであった
「アンタなんかに見せたくなかったけど…なんとかしてくれそうなのがトゥアールしかいなかったから…」
「う~ん」
腕を組みながら思案するトゥアール。
「格闘家とか…腹筋鍛えてるうちに皮下脂肪が減って出べそになったって話聞いたことありますけど…愛香さん、お腹鍛えすぎたんじゃないですか?」
「また殴り殺すわよ」
「はい、スイマセン」
服の上からお腹を押さえながら、トゥアールを睨み付ける愛香。
「そうですねぇ…そういえば愛香さん、この前エレメリアンにおヘソ弄られまくってましたよね?」
「それが何か影響しているのかも…」
一週間前、テイルブルーを2度にわたって襲撃してきたエレメリアン、シーアネモネギルティ。
『へそ属性』たる属性を持つ彼は、一度目は触手でテイルブルーの体を捕えるやヘソ掃除と称してそのおヘソを徹底的に責め抜き、二度目は『腹パン属性』のマンティスシュリンプギルティと2体がかりで彼女のお腹とおヘソを散々いたぶりつくした。
両方ともトゥアールの機転(?)のおかげで窮地を脱したブルーであったが、長時間に渡っておヘソを舐られたことで、しばらくあの気持ち悪い感触が消えることはなかった。
そしてようやくそれも忘れ去ろうとしていた矢先、発生してしまった事態がこれである。
「というか、それ以外考えられません。あの時おヘソに何かされたんですよ」
「例えば…あの時倒したエレメリアンの細胞が愛香さんのおヘソの中で増殖して…」
「ひ、ひィィィッッ!!!?」
わざとらしくおどろおどろしい口調で言うトゥアールであったが、それを真に受けた愛香はガタンと椅子から立ち上がると、真向いに座る彼女の白衣の襟を掴んだ。
「早く取ってッ!早く取って元通りにしてッ!!」
「あ、愛香さん…そんな首…絞めないで…こ、呼吸が…グワー!」
「あ、ご、ごめん…」
トゥアールが失神しかける寸前で彼女の襟から手を放す愛香。
「ゲホー!と、とにかく…切除するにもどういう状態になっているのか…一度詳しく分析する必要があります」
「分析…?」
「そうです。というわけで、まずはそこに寝てください」
トゥアールが指差した先、そこにはヒト一人が横たわれるほどの台があった。
「…あんな台…前あった?」
「ありました」
明らかに怪しげな台に訝しがる愛香。
「とにかく分析しないことには話が始まりません」
「おヘソが元に戻らなくなってもいいんですか?」
「う…分かったわよ」
渋々台に上り、そこに横たわる。
「さぁ、おヘソ出してください」
先ほど大笑いされた出べそを再度さらけ出すのは気が引けたが、言われるままブラウスのボタンを外しソレをさらけ出す。
「…だ、出したわよ、早く…調べるなり分析するなりしなさいよ」
今の自分の状態を恥じらってか目線を逸らしながら呟く愛香。
その時、突如両手足首に何かが巻き付いた。
「え、な、なにッ!?」
突然のことに声を上げ、思わず起き上がろうとする愛香。
だがそれは両手足に巻き付いたバンドによって阻まれ、彼女の体は台に磔の状態となってしまった。
「ふふふ、かかりましたね愛香さん…これぞアンチアイカシステム(AAS)エクストラナンバー『アイカトラエールMk‐Ⅱ』!!」
「ちょ、アンタ何考えてんのよ!?」
「フフフ…こういう時でもないと仕返しできませんからねぇ…」
「それでは…じっくりと診させていただきましょうか」
これ以上ない怪しげな笑顔を浮かべ愛香に迫るトゥアール。
本能的に身の危険を感じ取った愛香は拘束具を引きちぎろうと腕に力を込める。
「こんなときにふざけてんじゃ…はぁうッ!!」
突如お腹の中心に走った感触にビクンと全身を震わせる愛香。
同時に込めていた力が抜けてしまう。
「あっ、あぁ…トゥ、トゥアール…アンタ…何して…」
「何って…診てるんですよぉ、愛香さんのデ・ベ・ソ」
お腹に息がかからんばかりにまで顔を近づかせ、その肉片を指でムニムニと抓っていたトゥアール。
そこを弄られるたびに得も言えぬ感覚がお腹の奥底に響き、思わず力が抜けてしまう。
「どうやら思った通りのようで…デベソ化と同時に性感帯にもなってしまったようですねぇ、愛香さんのお・ヘ・ソ」
「せ、性感…!?ひゃあうッ!!」
ピンっと出べそを指で弾かれ嬌声を上げる愛香。
「いやぁー、これは愉快愉快、あの愛香さんがこんなみっともないデベソで感じてしまうとは…フヒヒヒ…」
新しい玩具に夢中になる子供の如く、嬉々として愛香の出べそを指でいじくり回すトゥアール。
「はァん!!あ、あんた…後で…覚えて…ふひゃあッッ!!!」
いつもであればこの程度の拘束など余裕で引き千切れたが、この出べそ弄りのせいで脱出することもままならない。
「ふア…ッ、あ、あぁン…ッ、んうぅ…ッ」
途切れることなくお腹の中央から発せられる感覚に徐々に頭がボーとしてくる。
「おや?随分気持ち良さそうになってますねぇ、それじゃ…」
「あぅぅ…」
プスッ
「ひゃンッ!!」
突然臍部に生じた鋭い痛みに、一際甲高い声を上げビクンとお腹を震わせる愛香。
「あ…ァ…な、なに…?」
息も絶え絶えの愛香が自分のお腹の方を見る。
「大人しくしていてくださいよォ…今、ココから試料を採取するんで…」
いつの間にか愛香の出べその中心に突き刺さっていた注射器の針。
その柔な肉片に冷たい金属の針がゆっくりと沈み込んでいく様は見るからに痛々しかった。
「んん…ッ!」
自分の体の中心を射抜かれるような感覚に、思わず呻き声が漏れる。
(ああ…、何で私が…こんな目に…)
エレメリアンに臍を弄られ、出べそにさせられ、さらにトゥアールから好き放題に弄られ…もはや泣きたい気分だった。
(こんなところ…総司なんかに見られたら…)
思わず目尻が熱くなり、溢れだそうとする涙。
もはやこの時間が永遠に終わらないように感じられたその時…
「終わりましたよ、愛香さん」
「え…?」
その声に思わずハッとする。
いつの間にか出べそから針が抜き取られ、拘束具も解除されていた。
「………」
ゆっくりと体を起こし、自分の出べそに目をやる愛香。
先まで散々弄られていたせいかピンク色に染まり、どこか先ほどより少し膨れているような気がする。
「ト、トゥアール…あんた…」
「あ、そういうのは後にしてください。今は急いでこの試料を分析しないといけないんで…」
先程のテンションとはうって代わり、自分の席に座って背を向けたまま素っ気なく言い放つトゥアール。
「ぐぬぬ…」
確かに今すぐ出べそは治して欲しかったが、先までの仕打ちに釈然とせず唸る愛香。
その時であった。
秘密基地の警報がけたたましく鳴り響く。
「!、エレメリアン反応…!?」
「こ、こんな時に…!?」
一旦分析を中止しエレメリアンの出現ポイントを確認するトゥアール。
「これは…結構市街地の真っ只中ですね」
「市街地…」
市街地ということは大勢の目が自分に対して向けられる…この出べそも…
それを想像して愛香は思わず身を竦ませた。
「…ただちに総司様と慧理那さんを向かわせます。愛香さんはここで待機していてください」
「ト、トゥアール…!」
今まで好き放題してくれたが、なんだかんだで自分を気遣ってくれるトゥアールに思わず胸がキュッとなる愛香。
「ただし…何か不測の事態があったときは愛香さんにも出て…」
再び鳴り響く警報。
「………え?」
「………別ポイントに…新たなエレメリアンが出現したみたいです」
「………嘘でしょ」
[後書き]
ミアちゃんピンチの最中ですが、息抜きに何か別の話を書きたくなったのでリクエストのあったテイルブルーの続きです。
息抜きとか言いながら書いている内に結構な長文になってしまったので、前後編のまず前編から。
へそ責め、腹パンと来たので、今回は『デベソ化&デベソ責め』です。
やっぱりこういう馬鹿や変態ばかり出てくる話は書いていて楽しいですねw
拍手返しです。
>vs17。壮絶な戦いでしたね。 肉体派バトルヒロインという名を冠したくなるようなミアさんの戦いぶりは迫力がありますね。 『肉を切らせて骨を断つ』的に、天井で磔になりながらも隙をついて17の武器を封じ、ヘッドバットからマウントの打撃・・・という現代の対個人戦では必勝のパターンで倒すという、ある意味、スマートな戦いぶり。リアリティーありますね~!!こういう戦術、やはりローザが叩き込んだのでしょうね(^^;?
オヘソから循環液を撒き散らして息絶える(?)17の様子・・・改めて人間ではない事を目の当たりにさせられた事、そして最後にミアへ伝えた言葉・・・。キュンとくる切なさがあります。こういう立場じゃなければ、良い友達になっていたのでは?と予感させられたり・・・。 そんなちょっぴりセンチな余韻に浸るまもなく、通気口からの影・・・。 踏みとどまったおへそオナニーとか、今後のお楽しみを予感させるものも様々見られますが・・・。 次回も楽しみにお待ちしております。
楽しんでいただけたようで何よりです。17との戦いはとにかく泥臭いラフファイトで、と考えておりましたのでそれを感じ取っていただけて幸いです。
17とミアとの関係もお察しの通りそんな感じで描いておりました。もしかしたら…また彼女に出番があるかもしれません。
>it would be nice if you draw Rosa picking up the buttons on Rina''''s navel with the tweezers.
I think about it.
>I want more Navel Rina stories please!
Please wait…
しかしここも随分と国際色が豊かになりましたねw
「………」
17の鋼鉄の腕と背後の頑強な壁の間で潰れ拉げたミアの腹部。
壁に亀裂が入るほどの強烈な止めの一撃に、もはや彼女はピクリとも動かず、壁に背を預けるようにしてただ力無く項垂れていた。
「…、ミア…」
その名を呟く17。
ふと未来世界から長きにわたる彼女との因縁が思い起こされる。
「本当はずっとお前と戦っていたかったけどよ…いい加減ケリをつけねぇと"アイツ"に迷惑をかけ続けちまうからな」
中央制御室で四肢を拘束され、その臍に痛覚を刺激するパルスを送り続けられている24…
そんな彼女を解放する条件として、17はnumber3よりミアの完全なる抹殺を命じられていた。
「すまねぇが…アイツを見捨てるわけにはいかねぇんだ」
もはや戦うどころか生きているかどうかさえ怪しいミアに対し、17は完全なる止めを刺すべく、左腕を再度手元へと引き戻そうとそのワイヤーの巻き上げ機構を作動させる。
その瞬間であった。
ガシッ!
17の義手をしっかと掴むミアの腕。
「ッ!?」
「…へっ!」
気付いた時には遅く、巻き上げ機構によって左腕ごとミアの体が一気に17の方へと引き寄せられる。
「ミアッ!?てめえッ!!?」
「待っていたぜ、このときをよォオオオオッッッ!!!!!!」
勢いそのままに17に向かって頭から飛び込んでいくミア。
ガチイィィィィィィィィィィィンンッッッッッッッッ!!!!!!!
凄まじい勢いでミアと17の頭部が激突する。
「あぐゥアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッ!!!!!???????」
さしもの17も頭部への激しい衝撃に一瞬平衡感覚が狂い、そのまま背後に転倒する。
「ぐぅ…あ…ぁ…」
首をブンブンと振り回し、なんとか平衡感覚を取り戻し立ち上がろうとする17だったが…
ドガッ!
「ぐほォッ!?」
彼女が立ち上がるより早く、突如負荷が下腹部に伸し掛かる。
17が霞む視界になんとか焦点を合わせて見上げると、先ほどの頭突きによって自身も負傷したのか、血まみれで笑みを浮かべ自分を見下すミアの顔があった。
「ミ、ミア…」
「へへ、どうだ、これで…テメエのその腕も使えねぇだろ…」
見ると彼女の腹に自分の腕と根元をつなぐワイヤーが巻き付けられている。
「!、まさかテメエ…」
その時初めてミアの狙いについて察する17。
ミアはわざと自分の腹に義手を撃ち込ませ、それを巻き戻す一瞬を狙っていた。
そして17が昏倒した隙にワイヤーを腹に巻き付け再装着を防ぎ、義手を使用不能としたのだった。
「天井に撃ちつけられたときはどうしようかと思ったけどよ…なんとかうまくいったぜ…」
「テメエも…その腕が使えなけりゃなんてことねぇよなぁ?」
「ぐぅ…!」
「よくも…今までボコボコにしてくれたよなぁ。ヘソまでこんなグチャグチャにしやがって…」
「テメエも…同じくらいグチャグチャにしてやるぜぇッ!!!」
マウントポジションから拳を振り下ろすミア。
「ぐッ!?」
咄嗟に片手でガードされるも、ミアは構わず連打を繰り出す。
なんとか捌こうとする17であったが、マウントポジションという不利な態勢に片手しか使えないという状況もあって、奮闘空しく次々と腹部に拳が突き刺さっていく。
「がフッ!おゴォオアアアアアッッッッッ!!!!!!!!!!」
鍛え抜かれた腹筋の壁を貫き内臓を揺さぶる衝撃。
さしもの17も耐え切れず口から胃液を吐き出す。
「うらアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
これまで受けたダメージを倍返しせんとばかりに、一心不乱に17の腹を殴り続けるミア。
「ウブォォッッッ!!!!!んグ…ッ!て、てめえ、調子にのんじゃねぇえええええッッッ!!!!!」
一方的にやられている状況にキレた17が義手の巻き上げ機構を限界まで作動させる。
「ッ!?うぎィッッ!!??」
巻かれていたワイヤーが締められミアの腹をきつく絞り上げる。
「ぐがああああああああッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
内臓を圧迫される苦しみに思わず呻き声を上げるミア。
その乱撃が収まった隙に17は義手を遠隔操作で、ミアのボロボロの臍孔へと突き込ませた。
「ぐぎィッ!!??」
ナベルクローで傷ついた彼女のヘソに追い打ちをかけるようにミアの臍孔内で義手を暴れさせる17。
その鋼鉄の指がミアの臍肉を引きちぎり、中身を撹拌させる。
「ガ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そのあまりもの激痛に体を仰け反らせ大絶叫を上げるミア。
もはや気が失いそうになるほど致命的なダメージであったが、突如ミアはガバッと体を起こすと両手で17のナベルエナジー受信装置を掴んだ。
「な、なにッ!?」
「て、テメエだけ…弱点狙いなんて…ズリぃ…ぜ…」
「おらアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
渾身の力を込めて受信装置を握り潰そうとするミア。
「ば、馬鹿かテメエ…そんなもん素手で壊せるわけ…」
彼女たちナベルロイドにとって重要な機関だけあって特に頑強に作られている受信装置。
少なくとも拳で壊せるような代物ではなかった…だが!
ピシッ!
「ッ!?」
驚愕の表情を浮かべる17。
「素手で…なんだって…?」
ニヤリと笑うミア。
そして一気に装置をベルトごと引き抜く。
「おりゃああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブチブチブチブチブチィッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!
「がああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
17の臍穴から受信装置と体内の強化器官を結ぶ大小様々なケーブルが内臓の如く引きずり出され、そして一気に引きちぎられる。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
今度は17から大絶叫が上がる。
同時にその腹部の孔から勢いよく噴き上がる火花と体内循環液。
そんな17をミアは仁王立ちになりながら見下ろした。
「へへ…、ソコ責められると…キツイだろ?」
手にした受信装置を投げ捨てると、さらに17に追撃をかけるべくその腹に拳を振り下ろす。
ボコォッ!!ドブンッッ!!!
「ゲバァッッッ!!!!グベェッッ!!!!!」
もはや為すがまま腹を、臍を責められる17。
ナベルロイドの中でも特に打たれ強い17であったが、そんな彼女の体もミアの猛撃の前に限界をきたしつつあった。
「あ…ぐ…、ミ…ァ…」
もはや何十発目になるか分からない己の腹にめり込む拳…
悪鬼の様な表情を浮かべながら一心不乱に拳を打ち続けるミア…
そこで彼女の意識はブラックアウトした。
「ハァー、ハァー、ハァー…」
通路に大の字で横たわり、傷ついた腹を大きく上下させながら苦し気に息を吐くミア。
その足元のすぐ先には、既に物言わなくなった17の体が同じく大の字で横たわっていた。
「ちくしょう…マジで…手こずらせやがって…」
このままずっと横たわっていたかったが、やがて彼女はゆっくりと体を起こしふらつく足で立ち上がる。
ズキッ!
「い"ゥッ!!」
臍から発せられた激痛に顔をしかめるミア。
17の戦いの中で特段痛めつけられその部位は、内臓が飛び出したかのようにこの上なく痛々しい惨状であった。
「へ、へへ…アイツより…みっともねぇヘソだな…」
己のヘソの惨状を自虐的に笑う。
その時であった。
「ミ、ミア…」
「!」
咄嗟に振り向くミア。
「テメエ…まだ生きていたのか…!?」
倒れたままであるものの、まだ息がある17にミアは止めを刺そうと歩み寄る。
「ま、待てよ…もう…アタシは…戦えねぇ…」
「お、お前の勝ちだぜ…ミア…」
「………」
ミアは黙って17を見下ろす。
「ホ、ホントにお前は…凄げぇ奴だぜ…」
「まさか…その状態で…勝っちまうなんてな…」
「ハッ、テメエから労いの言葉なんかもらっても嬉しかねぇぜ…」
「余計な体力…使わせんなってんだ…」
「へへ、すまねぇな…だが、お前には感謝してるんだぜ…」
「ここまで…アタシに付き合ってくれて…よ…」
「…言ってろ…」
ミアは振り向きなおすと、フラフラとした足通りでそのまま通路の先へと向かっていく。
そんな彼女に向かって、ボソリと呟くように17が言った。
「…お袋さんと…無事に会えればいいな…」
一瞬その言葉に反応するミアの背中。
だが彼女は振り返ることなく、そのまま通路の先へと消えていった。
その姿を見送ると、17は天を仰ぎそして静かに目を瞑った。
(すまねぇな24…負けちまったぜ…)
(あのクソ女にまたなんかされちまうかもしれねぇけど…頭のいいお前だったら…なんとかなるよな…)
「ハァ、ハァ、ハァ…」
這う這うの体で通路を進むミア。
先ほどからずっと激痛を生じさせている臍穴を片手で押さえ、なんとか気力だけで持ちこたえているものの、もはや彼女の体力は限界であった。
『もう前のようにすぐに傷も治らないんだよ!そのままの姿で戦おうなんて、私絶対にさせないんだからね!』
麻美の言葉が脳裏に過る。
17との死闘は制したものの、その代償はあまりにも大き過ぎた…
(クソ…やっぱ無茶し過ぎたってか…前ん時と同じ調子でやってたから…)
ミアはついに通路の壁へともたれかかり、そのまま滑り落ちるようにその場に座り込んだ。
傷ついた己の臍穴を見つめるミア…
(そういえば…アイツと同じ姿になったってことは…ここを弄って気持ち良くなれば傷も体力も回復するってことだよな…)
ふとそんな考えが脳裏に過る。
当然今の状態のままでnumber3に勝てるなど考えてはいない。
それどころか24にすら勝てるかどうか怪しい。
この先の戦いのことを考えると、ここで一旦傷を癒し体力を回復させるのが先決であることは彼女にもよく分かっていた。
「………」
ふと自分の人差し指を見やるミア。
この指で臍穴を弄れば…
「ぐ…ッ!」
だがそんな考えを払拭させるかのように首を振る。
「アタシに出来るかよ…あんなみっともない真似が…!」
へそオナニーに興じるあまり堕落してしまった母、リナ…
"そんな奴"と自分も同じになりたくない…
へそオナニーという行為を忌避するミアにとって、いくら追い詰められた状況とはいえ、それで己の身を癒そうなどもっての他であった。
「このまま…やるしかねぇだろ…」
意を決して立ち上がろうとするミア。
その時…
「見ィ~つけた、ミ~ア~ちゃん」
「ッ!?」
突如廊下に響いた不気味な声にゾクッと身を震わせるミア。
「な、なんだ…?」
咄嗟に立ち上がり周囲を見渡すミア。
だが敵らしき姿はどこにもない。
「い、今のは…?」
「いひひひひ、ここだよォ~」
「!!」
天井を見上げるミア。
その真上に設置された通気口…その奥底から"何か"が突如ミアに襲い掛かった。
「!、う、うわああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
[後書き]
ミアちゃんVS17決着です。
ミアちゃんは以前自動的に体力が回復する体質だったので、こういう捨て身戦法しか出来ないのです。
あとどうでもいいですが、今回の凶悪顔みたいにミアちゃんはリナちゃんよりも表情豊かなので描いていて楽しいです。
さて、ミアちゃんの次の相手は…?
拍手返し
>ローザvs number3。冴える剣技でローザをいたぶりながら追い詰める様子、中でもおなかを×字に切り裂く所、衝撃的でした! 一次退避した先で、助けた筈の24にまさかの攻撃!しかもおヘソにww!!という嬉しすぎる展開。ローザには申し訳ないですが興奮してしまいましたw。 この二人の対峙の先に何が待ち構えているのか?ご期待申し上げます!!
基本的にこの世界の人たちは、まずおヘソを狙うようになってますのでw
ローザVS24はある意図があってセッティングしました。まあ、その伏線が回収されるのはかなり先の話ですが…
>This one needs to continue too
I think that I want to continue Ultralady Jenice ''''s story .
It is interesting to think about giantess heroin''''s navel torture.
Please Wait…
17の鋼鉄の腕と背後の頑強な壁の間で潰れ拉げたミアの腹部。
壁に亀裂が入るほどの強烈な止めの一撃に、もはや彼女はピクリとも動かず、壁に背を預けるようにしてただ力無く項垂れていた。
「…、ミア…」
その名を呟く17。
ふと未来世界から長きにわたる彼女との因縁が思い起こされる。
「本当はずっとお前と戦っていたかったけどよ…いい加減ケリをつけねぇと"アイツ"に迷惑をかけ続けちまうからな」
中央制御室で四肢を拘束され、その臍に痛覚を刺激するパルスを送り続けられている24…
そんな彼女を解放する条件として、17はnumber3よりミアの完全なる抹殺を命じられていた。
「すまねぇが…アイツを見捨てるわけにはいかねぇんだ」
もはや戦うどころか生きているかどうかさえ怪しいミアに対し、17は完全なる止めを刺すべく、左腕を再度手元へと引き戻そうとそのワイヤーの巻き上げ機構を作動させる。
その瞬間であった。
ガシッ!
17の義手をしっかと掴むミアの腕。
「ッ!?」
「…へっ!」
気付いた時には遅く、巻き上げ機構によって左腕ごとミアの体が一気に17の方へと引き寄せられる。
「ミアッ!?てめえッ!!?」
「待っていたぜ、このときをよォオオオオッッッ!!!!!!」
勢いそのままに17に向かって頭から飛び込んでいくミア。
ガチイィィィィィィィィィィィンンッッッッッッッッ!!!!!!!
凄まじい勢いでミアと17の頭部が激突する。
「あぐゥアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッ!!!!!???????」
さしもの17も頭部への激しい衝撃に一瞬平衡感覚が狂い、そのまま背後に転倒する。
「ぐぅ…あ…ぁ…」
首をブンブンと振り回し、なんとか平衡感覚を取り戻し立ち上がろうとする17だったが…
ドガッ!
「ぐほォッ!?」
彼女が立ち上がるより早く、突如負荷が下腹部に伸し掛かる。
17が霞む視界になんとか焦点を合わせて見上げると、先ほどの頭突きによって自身も負傷したのか、血まみれで笑みを浮かべ自分を見下すミアの顔があった。
「ミ、ミア…」
「へへ、どうだ、これで…テメエのその腕も使えねぇだろ…」
見ると彼女の腹に自分の腕と根元をつなぐワイヤーが巻き付けられている。
「!、まさかテメエ…」
その時初めてミアの狙いについて察する17。
ミアはわざと自分の腹に義手を撃ち込ませ、それを巻き戻す一瞬を狙っていた。
そして17が昏倒した隙にワイヤーを腹に巻き付け再装着を防ぎ、義手を使用不能としたのだった。
「天井に撃ちつけられたときはどうしようかと思ったけどよ…なんとかうまくいったぜ…」
「テメエも…その腕が使えなけりゃなんてことねぇよなぁ?」
「ぐぅ…!」
「よくも…今までボコボコにしてくれたよなぁ。ヘソまでこんなグチャグチャにしやがって…」
「テメエも…同じくらいグチャグチャにしてやるぜぇッ!!!」
マウントポジションから拳を振り下ろすミア。
「ぐッ!?」
咄嗟に片手でガードされるも、ミアは構わず連打を繰り出す。
なんとか捌こうとする17であったが、マウントポジションという不利な態勢に片手しか使えないという状況もあって、奮闘空しく次々と腹部に拳が突き刺さっていく。
「がフッ!おゴォオアアアアアッッッッッ!!!!!!!!!!」
鍛え抜かれた腹筋の壁を貫き内臓を揺さぶる衝撃。
さしもの17も耐え切れず口から胃液を吐き出す。
「うらアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
これまで受けたダメージを倍返しせんとばかりに、一心不乱に17の腹を殴り続けるミア。
「ウブォォッッッ!!!!!んグ…ッ!て、てめえ、調子にのんじゃねぇえええええッッッ!!!!!」
一方的にやられている状況にキレた17が義手の巻き上げ機構を限界まで作動させる。
「ッ!?うぎィッッ!!??」
巻かれていたワイヤーが締められミアの腹をきつく絞り上げる。
「ぐがああああああああッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
内臓を圧迫される苦しみに思わず呻き声を上げるミア。
その乱撃が収まった隙に17は義手を遠隔操作で、ミアのボロボロの臍孔へと突き込ませた。
「ぐぎィッ!!??」
ナベルクローで傷ついた彼女のヘソに追い打ちをかけるようにミアの臍孔内で義手を暴れさせる17。
その鋼鉄の指がミアの臍肉を引きちぎり、中身を撹拌させる。
「ガ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そのあまりもの激痛に体を仰け反らせ大絶叫を上げるミア。
もはや気が失いそうになるほど致命的なダメージであったが、突如ミアはガバッと体を起こすと両手で17のナベルエナジー受信装置を掴んだ。
「な、なにッ!?」
「て、テメエだけ…弱点狙いなんて…ズリぃ…ぜ…」
「おらアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
渾身の力を込めて受信装置を握り潰そうとするミア。
「ば、馬鹿かテメエ…そんなもん素手で壊せるわけ…」
彼女たちナベルロイドにとって重要な機関だけあって特に頑強に作られている受信装置。
少なくとも拳で壊せるような代物ではなかった…だが!
ピシッ!
「ッ!?」
驚愕の表情を浮かべる17。
「素手で…なんだって…?」
ニヤリと笑うミア。
そして一気に装置をベルトごと引き抜く。
「おりゃああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブチブチブチブチブチィッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!
「がああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
17の臍穴から受信装置と体内の強化器官を結ぶ大小様々なケーブルが内臓の如く引きずり出され、そして一気に引きちぎられる。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
今度は17から大絶叫が上がる。
同時にその腹部の孔から勢いよく噴き上がる火花と体内循環液。
そんな17をミアは仁王立ちになりながら見下ろした。
「へへ…、ソコ責められると…キツイだろ?」
手にした受信装置を投げ捨てると、さらに17に追撃をかけるべくその腹に拳を振り下ろす。
ボコォッ!!ドブンッッ!!!
「ゲバァッッッ!!!!グベェッッ!!!!!」
もはや為すがまま腹を、臍を責められる17。
ナベルロイドの中でも特に打たれ強い17であったが、そんな彼女の体もミアの猛撃の前に限界をきたしつつあった。
「あ…ぐ…、ミ…ァ…」
もはや何十発目になるか分からない己の腹にめり込む拳…
悪鬼の様な表情を浮かべながら一心不乱に拳を打ち続けるミア…
そこで彼女の意識はブラックアウトした。
「ハァー、ハァー、ハァー…」
通路に大の字で横たわり、傷ついた腹を大きく上下させながら苦し気に息を吐くミア。
その足元のすぐ先には、既に物言わなくなった17の体が同じく大の字で横たわっていた。
「ちくしょう…マジで…手こずらせやがって…」
このままずっと横たわっていたかったが、やがて彼女はゆっくりと体を起こしふらつく足で立ち上がる。
ズキッ!
「い"ゥッ!!」
臍から発せられた激痛に顔をしかめるミア。
17の戦いの中で特段痛めつけられその部位は、内臓が飛び出したかのようにこの上なく痛々しい惨状であった。
「へ、へへ…アイツより…みっともねぇヘソだな…」
己のヘソの惨状を自虐的に笑う。
その時であった。
「ミ、ミア…」
「!」
咄嗟に振り向くミア。
「テメエ…まだ生きていたのか…!?」
倒れたままであるものの、まだ息がある17にミアは止めを刺そうと歩み寄る。
「ま、待てよ…もう…アタシは…戦えねぇ…」
「お、お前の勝ちだぜ…ミア…」
「………」
ミアは黙って17を見下ろす。
「ホ、ホントにお前は…凄げぇ奴だぜ…」
「まさか…その状態で…勝っちまうなんてな…」
「ハッ、テメエから労いの言葉なんかもらっても嬉しかねぇぜ…」
「余計な体力…使わせんなってんだ…」
「へへ、すまねぇな…だが、お前には感謝してるんだぜ…」
「ここまで…アタシに付き合ってくれて…よ…」
「…言ってろ…」
ミアは振り向きなおすと、フラフラとした足通りでそのまま通路の先へと向かっていく。
そんな彼女に向かって、ボソリと呟くように17が言った。
「…お袋さんと…無事に会えればいいな…」
一瞬その言葉に反応するミアの背中。
だが彼女は振り返ることなく、そのまま通路の先へと消えていった。
その姿を見送ると、17は天を仰ぎそして静かに目を瞑った。
(すまねぇな24…負けちまったぜ…)
(あのクソ女にまたなんかされちまうかもしれねぇけど…頭のいいお前だったら…なんとかなるよな…)
「ハァ、ハァ、ハァ…」
這う這うの体で通路を進むミア。
先ほどからずっと激痛を生じさせている臍穴を片手で押さえ、なんとか気力だけで持ちこたえているものの、もはや彼女の体力は限界であった。
『もう前のようにすぐに傷も治らないんだよ!そのままの姿で戦おうなんて、私絶対にさせないんだからね!』
麻美の言葉が脳裏に過る。
17との死闘は制したものの、その代償はあまりにも大き過ぎた…
(クソ…やっぱ無茶し過ぎたってか…前ん時と同じ調子でやってたから…)
ミアはついに通路の壁へともたれかかり、そのまま滑り落ちるようにその場に座り込んだ。
傷ついた己の臍穴を見つめるミア…
(そういえば…アイツと同じ姿になったってことは…ここを弄って気持ち良くなれば傷も体力も回復するってことだよな…)
ふとそんな考えが脳裏に過る。
当然今の状態のままでnumber3に勝てるなど考えてはいない。
それどころか24にすら勝てるかどうか怪しい。
この先の戦いのことを考えると、ここで一旦傷を癒し体力を回復させるのが先決であることは彼女にもよく分かっていた。
「………」
ふと自分の人差し指を見やるミア。
この指で臍穴を弄れば…
「ぐ…ッ!」
だがそんな考えを払拭させるかのように首を振る。
「アタシに出来るかよ…あんなみっともない真似が…!」
へそオナニーに興じるあまり堕落してしまった母、リナ…
"そんな奴"と自分も同じになりたくない…
へそオナニーという行為を忌避するミアにとって、いくら追い詰められた状況とはいえ、それで己の身を癒そうなどもっての他であった。
「このまま…やるしかねぇだろ…」
意を決して立ち上がろうとするミア。
その時…
「見ィ~つけた、ミ~ア~ちゃん」
「ッ!?」
突如廊下に響いた不気味な声にゾクッと身を震わせるミア。
「な、なんだ…?」
咄嗟に立ち上がり周囲を見渡すミア。
だが敵らしき姿はどこにもない。
「い、今のは…?」
「いひひひひ、ここだよォ~」
「!!」
天井を見上げるミア。
その真上に設置された通気口…その奥底から"何か"が突如ミアに襲い掛かった。
「!、う、うわああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
[後書き]
ミアちゃんVS17決着です。
ミアちゃんは以前自動的に体力が回復する体質だったので、こういう捨て身戦法しか出来ないのです。
あとどうでもいいですが、今回の凶悪顔みたいにミアちゃんはリナちゃんよりも表情豊かなので描いていて楽しいです。
さて、ミアちゃんの次の相手は…?
拍手返し
>ローザvs number3。冴える剣技でローザをいたぶりながら追い詰める様子、中でもおなかを×字に切り裂く所、衝撃的でした! 一次退避した先で、助けた筈の24にまさかの攻撃!しかもおヘソにww!!という嬉しすぎる展開。ローザには申し訳ないですが興奮してしまいましたw。 この二人の対峙の先に何が待ち構えているのか?ご期待申し上げます!!
基本的にこの世界の人たちは、まずおヘソを狙うようになってますのでw
ローザVS24はある意図があってセッティングしました。まあ、その伏線が回収されるのはかなり先の話ですが…
>This one needs to continue too
I think that I want to continue Ultralady Jenice ''''s story .
It is interesting to think about giantess heroin''''s navel torture.
Please Wait…
バシュッ!
「ぐぅッ!!」
エナジーソードの一閃に切り裂かれる戦闘スーツ。
「くぅ…女の衣装をジワジワ剥がしていこうなんて…もしかして貴方…"そういう趣味"?」
「フフ、あなたがどの趣味のことを仰っているのかは分かりませんが…ただ殺してしまうだけではもったいないでしょう?」
「…本当にいい趣味してるわ」
度重なる斬撃でローザの体に刻まれた無数の裂傷。
新調した戦闘スーツも容易く切り裂かれ、今やローザの体に纏わりつくだけの襤褸切れと化してしまっている。
「ローザ・マイヤー、我々の組織に盾突くレジスタンスの司令塔…アナタをここで殺せば後顧の憂いも断てるというもの…」
「ハッ、未来がどうなろうと私の知ったこっちゃないことけど…あの子を助け出すまで死ぬつもりはないわ」
「そうですか」
バシュッ!
「あぐぅッ!!!」
またも目に見えぬ速度で斜めに切り裂かれるローザのお腹。
ズバッ!!
「うぐあッ!!!」
続けざまに逆斜めに切り裂かれる。
ブシュウッ!!
ローザの腹に刻み込まれたXの赤文字から鮮血が噴き出す。
「ぅくッ、うぅ…」
深手を負ったお腹を抑え、その場に蹲るローザ。
「どうでしょうか?ロクに反撃も出来ず、一方的にやられるというのは…」
「…、いい気分に…見えるかしら?」
「私は実にいい気分ですよ。こうやって一方的に相手を嬲ることが出来るのは…」
「それについては…同感ね」
苦しそうな表情ながらもニヤッと口端を歪ませるローザ。
「…!?」
何か企んでいることを察知し、咄嗟にソードを振るうnumber3。
だがその剣先がローザを捉えようとした瞬間、彼女の体は忽然とそこから消えていた。
「これは…?」
しばし何が起きたか思案するnumber3。
「あぁ、そういうことですか…短距離テレポート…」
ソードの発振を止め、デバイスを収める。
「…まあ、いいでしょう」
「ここには…私以外にも"彼"がいますからね」
フッと笑うとその場から立ち去って行った。
「なんとか…間に合ったわね」
苦しそうに息を吐き、腹の傷を片手で押さえながら通路をひた走るローザ。
number3の度重なる斬撃の中、なんとかデバイスに座標を入力し短距離テレポートによって逃れることは出来たものの、それまで受けたダメージは決して軽くはなかった。
「まったく…乙女の柔肌をこんなにしてくれちゃって…」
体中を切り刻まれ、もはや気を失ってもおかしくないほどの失血。
だがそれでもローザはなんとか気を保ち中央制御室を目指す。
「もうすぐね…まだ生体認証が効いてればいいけど…」
目的の部屋の前に辿りつき、コンソールに自分の手を当てるローザ。
ピー
緑のランプが点灯したと同時に、入り口のドアが自動で開く。
咄嗟に体を滑り込ませるローザ。
「!、いない…?」
そこにはリナの姿は見当たらなかった。
(私の当てが外れていたってこと…?)
部屋の中を隈なく見渡すローザ。
すると壁際に一つの人影を見つけた。
「あの子は…?」
壁に設置された拘束具に手足を束縛され拘束されている一人の少女。
先ほど遭遇したnumber3と同じような衣装に腹部に取り付けられた装置…
ナベルロイドの一人であることに違いはなかったが、苦し気な表情を浮かべながらかすかに呻きの声を上げていた。
「………」
ゆっくりと彼女の元に近づいていくローザ。
人の気配を察知したのか、ゆっくりと少女の目が開かれる。
「ロ、ローザ・マイヤー…」
自分の名を弱々しく呟く少女。
よく見ると壁のコネクターから伸びたケーブルが、彼女のヘソの装置の中央の開口部に接続されている。
それが彼女に苦痛をもたらしている元凶であるようだった。
「あなた…ナベルロイドね?」
「………」
「どうしてこんなところで捕まっているのかしら?まるでなんだか拷問されてるみたいだけど…」
「答える…必要はありません」
「あ、そう…」
そっと少女に向けて手を伸ばすローザ。
「無駄です…私をどれだけ痛めつけようとも何も…」
ブチッ!
「!?」
己の臍からケーブルが引き抜かれる。
さらにローザは拘束具の解除スイッチを操作した。
カチッ!
両手足の戒めから解放される少女。
突然のことにそのまま前のめりに倒れそうになる体をローザが支える。
「何を…?私は…あなたの"敵"のはずですが…」
「さあ、私もよく分からないけど、なんだか放っておけなくて…」
「………」
「これ…あなたのでしょ?」
床に落ちていたメガネを差し出すローザ。
「……ありがとうございます」
number3によって『制裁』を受けている最中に床に落ちたソレを受け取り装着する。
「ミアちゃんから血も涙もない連中みたいな話は聞いていたけど、実際アナタみたいな従順な子もいるのねナベルロイドって…」
「………」
「…ねぇ、アナタ…私と…ぅぐッ!?」
突如ローザの臍穴に激痛が走る。
目線を降ろすと、自分の臍に少女の指が深々と突き刺さっていた。
「くぅ…ッ!」
咄嗟に少女から離れるローザ。
少女の人差し指からポタポタと滴り落ちる血。
「一応自己紹介しておきます。私の名は24」
「お察しの通り、この時代に派遣されたナベルロイドの一人です」
「ぐ…ず、随分な"お礼"ね…24ちゃん」
「敵に情けをかけるから、こういうことになるんですよ」
冷たく言い放つ24。
だがそんな彼女に向けて、ローザは不敵な笑みを浮かべながら言い返した。
「そうね…だけど…こんな風にも言われてるわよ…『情けは人の為ならず』ってね」
[後書き]
ミアちゃんが窮地に陥っている最中ですが、今回はローザ側です。
ミアちゃんが打撃でボコボコにされているので、ローザさんは斬撃でズタズタにしてみました。
あと何気に24ちゃんもナベルロイド側なのにおヘソ責められてて可哀想ですね。
拍手返しです。
鋼鉄の手でのナベルクロー。あまりのダメージに、強気だったミアの心がバキバキに折れてしまう様子、素晴らしかったです。この攻撃で、あの星形ヘソがどんな風に傷ついてしまったのか、間近でじっくりと拝見したい気持ちに駆られましたww。 次回も楽しみにしていますね(^.^)!
強気の子が徐々に弱っていく様は実に素晴らしいですよね(ゲス顔)
最初は普通にストマッククローするつもりだったのを、どうせなら徹底的に弱点を攻め抜いてやろうということでナベルクローに変更しちゃいました。
ミアのおヘソがどんな風になっちゃったのかはまた次回…
というかまだ最初の戦いなのに、いきなりこんなに傷ついて大丈夫なんですかね彼女…?
>I''''m waiting for your next stories
Finally did it! Please enjoy new stories.
>please continue
"TailBlue" is my favorite character.
When my work is done, I think about her new story.
「ぐぅッ!!」
エナジーソードの一閃に切り裂かれる戦闘スーツ。
「くぅ…女の衣装をジワジワ剥がしていこうなんて…もしかして貴方…"そういう趣味"?」
「フフ、あなたがどの趣味のことを仰っているのかは分かりませんが…ただ殺してしまうだけではもったいないでしょう?」
「…本当にいい趣味してるわ」
度重なる斬撃でローザの体に刻まれた無数の裂傷。
新調した戦闘スーツも容易く切り裂かれ、今やローザの体に纏わりつくだけの襤褸切れと化してしまっている。
「ローザ・マイヤー、我々の組織に盾突くレジスタンスの司令塔…アナタをここで殺せば後顧の憂いも断てるというもの…」
「ハッ、未来がどうなろうと私の知ったこっちゃないことけど…あの子を助け出すまで死ぬつもりはないわ」
「そうですか」
バシュッ!
「あぐぅッ!!!」
またも目に見えぬ速度で斜めに切り裂かれるローザのお腹。
ズバッ!!
「うぐあッ!!!」
続けざまに逆斜めに切り裂かれる。
ブシュウッ!!
ローザの腹に刻み込まれたXの赤文字から鮮血が噴き出す。
「ぅくッ、うぅ…」
深手を負ったお腹を抑え、その場に蹲るローザ。
「どうでしょうか?ロクに反撃も出来ず、一方的にやられるというのは…」
「…、いい気分に…見えるかしら?」
「私は実にいい気分ですよ。こうやって一方的に相手を嬲ることが出来るのは…」
「それについては…同感ね」
苦しそうな表情ながらもニヤッと口端を歪ませるローザ。
「…!?」
何か企んでいることを察知し、咄嗟にソードを振るうnumber3。
だがその剣先がローザを捉えようとした瞬間、彼女の体は忽然とそこから消えていた。
「これは…?」
しばし何が起きたか思案するnumber3。
「あぁ、そういうことですか…短距離テレポート…」
ソードの発振を止め、デバイスを収める。
「…まあ、いいでしょう」
「ここには…私以外にも"彼"がいますからね」
フッと笑うとその場から立ち去って行った。
「なんとか…間に合ったわね」
苦しそうに息を吐き、腹の傷を片手で押さえながら通路をひた走るローザ。
number3の度重なる斬撃の中、なんとかデバイスに座標を入力し短距離テレポートによって逃れることは出来たものの、それまで受けたダメージは決して軽くはなかった。
「まったく…乙女の柔肌をこんなにしてくれちゃって…」
体中を切り刻まれ、もはや気を失ってもおかしくないほどの失血。
だがそれでもローザはなんとか気を保ち中央制御室を目指す。
「もうすぐね…まだ生体認証が効いてればいいけど…」
目的の部屋の前に辿りつき、コンソールに自分の手を当てるローザ。
ピー
緑のランプが点灯したと同時に、入り口のドアが自動で開く。
咄嗟に体を滑り込ませるローザ。
「!、いない…?」
そこにはリナの姿は見当たらなかった。
(私の当てが外れていたってこと…?)
部屋の中を隈なく見渡すローザ。
すると壁際に一つの人影を見つけた。
「あの子は…?」
壁に設置された拘束具に手足を束縛され拘束されている一人の少女。
先ほど遭遇したnumber3と同じような衣装に腹部に取り付けられた装置…
ナベルロイドの一人であることに違いはなかったが、苦し気な表情を浮かべながらかすかに呻きの声を上げていた。
「………」
ゆっくりと彼女の元に近づいていくローザ。
人の気配を察知したのか、ゆっくりと少女の目が開かれる。
「ロ、ローザ・マイヤー…」
自分の名を弱々しく呟く少女。
よく見ると壁のコネクターから伸びたケーブルが、彼女のヘソの装置の中央の開口部に接続されている。
それが彼女に苦痛をもたらしている元凶であるようだった。
「あなた…ナベルロイドね?」
「………」
「どうしてこんなところで捕まっているのかしら?まるでなんだか拷問されてるみたいだけど…」
「答える…必要はありません」
「あ、そう…」
そっと少女に向けて手を伸ばすローザ。
「無駄です…私をどれだけ痛めつけようとも何も…」
ブチッ!
「!?」
己の臍からケーブルが引き抜かれる。
さらにローザは拘束具の解除スイッチを操作した。
カチッ!
両手足の戒めから解放される少女。
突然のことにそのまま前のめりに倒れそうになる体をローザが支える。
「何を…?私は…あなたの"敵"のはずですが…」
「さあ、私もよく分からないけど、なんだか放っておけなくて…」
「………」
「これ…あなたのでしょ?」
床に落ちていたメガネを差し出すローザ。
「……ありがとうございます」
number3によって『制裁』を受けている最中に床に落ちたソレを受け取り装着する。
「ミアちゃんから血も涙もない連中みたいな話は聞いていたけど、実際アナタみたいな従順な子もいるのねナベルロイドって…」
「………」
「…ねぇ、アナタ…私と…ぅぐッ!?」
突如ローザの臍穴に激痛が走る。
目線を降ろすと、自分の臍に少女の指が深々と突き刺さっていた。
「くぅ…ッ!」
咄嗟に少女から離れるローザ。
少女の人差し指からポタポタと滴り落ちる血。
「一応自己紹介しておきます。私の名は24」
「お察しの通り、この時代に派遣されたナベルロイドの一人です」
「ぐ…ず、随分な"お礼"ね…24ちゃん」
「敵に情けをかけるから、こういうことになるんですよ」
冷たく言い放つ24。
だがそんな彼女に向けて、ローザは不敵な笑みを浮かべながら言い返した。
「そうね…だけど…こんな風にも言われてるわよ…『情けは人の為ならず』ってね」
[後書き]
ミアちゃんが窮地に陥っている最中ですが、今回はローザ側です。
ミアちゃんが打撃でボコボコにされているので、ローザさんは斬撃でズタズタにしてみました。
あと何気に24ちゃんもナベルロイド側なのにおヘソ責められてて可哀想ですね。
拍手返しです。
鋼鉄の手でのナベルクロー。あまりのダメージに、強気だったミアの心がバキバキに折れてしまう様子、素晴らしかったです。この攻撃で、あの星形ヘソがどんな風に傷ついてしまったのか、間近でじっくりと拝見したい気持ちに駆られましたww。 次回も楽しみにしていますね(^.^)!
強気の子が徐々に弱っていく様は実に素晴らしいですよね(ゲス顔)
最初は普通にストマッククローするつもりだったのを、どうせなら徹底的に弱点を攻め抜いてやろうということでナベルクローに変更しちゃいました。
ミアのおヘソがどんな風になっちゃったのかはまた次回…
というかまだ最初の戦いなのに、いきなりこんなに傷ついて大丈夫なんですかね彼女…?
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