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へそ出しヒロインや時々男の子がおヘソを弄られたり嬲られたりしながら頑張るイラストを載せています。基本ラフ画がメインです。感想やコメントいただけると嬉しいです!

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「はああああああああああっっっっ!!!!!!」

一直線ラミアに向かって駆けだすリナ。

「あはっ、前と違って随分と思い切りがいいね、ヘソ姉ちゃん!」
「だけどっ!」

ラミアは背中から生える4本の触手を繰り出した。

「っ!」

リナは触手が迫る寸で、咄嗟にネーブルソードを手に出現させそれを振り払った。

ズバッ!!

「ふえっ!?」

触手を見事に切り落とされて、まさかのリナの攻撃に驚くラミア。

すかさずリナは残りの触手もソードでなぎ払った。

バシュッ!

残りの触手も切り落とされ、ラミア自慢の触手はすべてリナによって封じられた。

「はあ…っ、はあ…っ、はあ…っ」
(や、やった…!)

荒く息を吐きながらも、自分の作戦通りにいったことにリナは心の中でガッツポーズをとった。

2対1という不利な状況を打破するため、リナはまず標的をラミアに絞った。

ラミア最大の武器は、前回自分のヘソを徹底的に嬲り尽くした4本の触手である。

これをネーブルソードによって速攻で切り落とし、
ラミアの攻撃を封じることで少しでも自分の有利な状況へもっていこうとしたのである。

「う…うええええええんっっっっっっ!!!!!!」
「わ、私の触手がぁ…っ」

自分の触手をすべて切り落とされてしまったラミアはその場でペタンと座り込み、
そのまま泣き出してしまった。

「………」
(可哀そうだけど…これで…!)

ソードをラミアに突きつけるリナ。

「そうはさせません」

リナの背後から、突如急襲するレヴィ。

「!」

リナは咄嗟にレヴィの一撃をかわし、相手との距離をとった。

ラミアへのとどめは刺し損ねたものの、リナは勝機が見えはじめてきたことを感じ始めてきた。

初めは2対1という状況に怖じ気づいていたリナだったが、
すぐに気を取り直し必死に自分の勝つ方法を考えた。

まずラミアの触手を切り落とし無力化させ、そしてその後レヴィとの戦いに専念する。

今の攻撃を見る限り、レヴィ動きは前回と同じぐらいの速さであったことから
リナでも十分見切れる。

(大丈夫…やれる…!)

リナはそう心で念じ、ソードをギュッと握りしめた。

「………」

相変わらずの無表情のままレヴィは再びリナに迫った。

「!」

リナも同時に駆けだす。

そのままリナに向けてパンチを放とうとするレヴィ。

その瞬間レヴィの胴体、リフレクタークリスタルが埋め込まれた腹部がガラ開きとなった。

(今だっ!)

リナはこれで勝負を決しようと、レヴィのヘソにあたるクリスタルに向けて渾身の力でソードを突き出した。

ガキーンッッッッッッ!!!!!!

金属同士が激しくぶつかり合う音が響き渡る。

………カラーン

間もなく、何かが地面に落ちる音がした。

「………」

「………、え…?」

想定外の事態の発生にリナは驚愕の表情を浮かべた。

「そ、そんな…」

確かにソードは間違いなく、レヴィの腹部の中心を捉えた…はずだった。

だがクリスタルに突きたてられたソードの切っ先はそこに存在せず、
リナから少し離れた地面に転がり落ちている。

「…見立てが甘かったようですね、ネーブルリナ」

「!」

「マスターから修復された際、合わせて私の外装部は前回のデータをもとに強化されました」
「あなたのネーブルソードではもう私の外装部に損傷を与えることはできません」

そう言うとレヴィは自分のヘソに突き立てられた切っ先のないネーブルソードを左手で握りしめた。

そしてもう一方の右手を振り上げると、それをソードめがけて振り下ろした。

バキャァッッッッ!!!!!!

「きゃあァッ!!!」

その場で思わず尻もちをつくリナ。

そして手にしていたはずのソードを見た時、リナの顔は蒼白となった。

「………、う、うそ…」

そこには真ん中から見事にヘシ折られたネーブルソードがあった。

レヴィはその恐るべき腕力でソードを文字通り"叩き"割ってしまったのである。

「あらゆる面で私の性能は強化されています」
「あなたが現在の私に勝てる確率は…0.01%もありません」

「ひ…!」

先までの勢いはどこへやら、またもリナの心にはあの時の恐怖心が蘇ろうとしていた。

尻もちをついたまま、その場から後ろずさろうとするリナ。

だがその時、自分の腕に何かが巻きついた。

「え?」
「ひィ…ッ!?」

それを見た時、リナの顔が引きつる。

自分の腕に巻きついていたのは、なんとラミアから生えていた触手であった。

「う、嘘ッ!?さ、さっき切り落としたはずなのにっ!?」

「ヒヒヒヒ…、馬鹿だねぇおヘソ姉ちゃん」
「私の触手、ちょっと時間がたてば再生するの知らなかったぁ?」

先まで泣き崩れていたはずのラミアがいつのまにか自分の背後に立っていた。

「さ、再生って…!?」
「うぁ…ッ!?」

すかさずリナの両腕に触手が巻きつき、リナの身体を無理矢理引き起こす。

さらに両足にも触手が巻きつき、リナは手足を大きく拡げたまま拘束されてしまった。

「ヒヒヒヒッッ、いい気味だねぇ…」
「ご自慢の武器を砕かれて、そしてこうして縛られて…気分はどう?」

「う、ぐ…」

「ねぇ、一瞬でも勝てると思ったぁ?ねぇ、勝てると思ったのォ?」
「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒッッッッッッ!!!!!!」

わざとリナを貶めるような言葉を吐き、卑屈な笑い声を上げるラミア。

「うぅ…」

リナは触手を振り払おうと必死に手足をもがかせたが、まったく状況は変わらなかった。

「ところでさぁ…、以前アンタから何をされたか、忘れてないよねぇ?」

今までの口調からふいにラミアの声のトーンが一転する。

「っ!?」

「確か…あのローザのクソビッチごと、私を吹き飛ばしてくれたよねぇ?」
「あの後、私がどうなったか知ってる?」

「し、知るわけ…ないでしょ」

「私の身体、幾片にも飛び散っちゃってさぁ…、すっごく痛かったんだよォ」
「なんとかボスに回収されて培養カプセルで元に戻れたけど…」
「分かるわけないよねぇ?身体が無数にも千切れた時の痛みなんてさぁ?」

「ぅ…」

背後から耳元で囁くように話すラミアにリナは底知れぬ恐怖を覚えた。

「だからさぁ、アンタにも味わってもらおうかなぁって…」

ボゴォッッッ!!!

ab65e173.jpg

「ぅぐえッッッ!!!!!!!」

いきなり肉を思い切り叩きつけるような凄まじい衝撃音と、カエルが潰れたような呻き声があがった。

見るとリナの無防備な腹部に、レヴィの拳が深々と突き刺さっている。

「………」

そのいきなりの不意打ちにラミアも驚いていた。

「ちょ、ちょっと、あんたナニしてくれちゃってんのォ!?」

「対象は完全にこちらから意識が外れていました」
「攻撃を仕掛けるに相応しいタイミングだと判断したまでです」

「馬鹿ぁ!先に私がこの子を痛めつけようと思っていたのにィ!!」

「しかし…」

「しかしもクソもねぇよっ、このポンコツッ!!」

リナをそっちのけでそのまま口論し始める二人。

だが一瞬の間が生じたとはいえ、リナの頭は自分の腹の中をかき回されるような苦痛で一杯であった。

アンドロイド故のその常人離れした膂力から繰り出されるパンチ。

初めてレヴィと戦った時もこれをまともに喰らい、地獄のような苦しみを十二分に味わった。

(あ、あのパンチだけは…、ぜ、絶対に喰っちゃいけなかったのに…)

「お、オうぇ…エ"…」

ピチャ、ピチャ…

胃の中から胃液ごと内容物がこみ上げ、リナの口から垂れ落ちる。

「うわっ、汚いなぁ…」
「もう、あんたはこいつを押さえといてッ!」

ラミアは触手で拘束したリナの身をポンっとレヴィに向けて放り投げた。

「!」

レヴィは咄嗟にリナの身体を受け止めると、そのまま羽交い絞めの態勢にした。

「そうよッ!あんたはそのままでいなさいッ!」
「これからこの私がたぁっぷりとそいつを痛めつけてやるんだからぁ…、ヒヒヒヒ…」

「あ、う…ぅ…」

まだ腹部の痛みが収まらず、意識も朦朧としたままのリナ。

そんなリナにラミアはワザとらしく声をかけた。

「おへそ姉ぇちゃん、おへその結界解いてくれないと、またそいつのメガトンパンチがお腹に炸裂しちゃうよォ、ヒヒ…」

「ッ!?」
「い、いやぁ…ッ!!」

もうこんな思いは二度としたくない。

自分のおかれている状況にも関わらず、反射的にヘソの結界を解くリナ。

「相変わらずお馬鹿さん…、だねぇ!!」

ヘソの結界が解かれた瞬間、すかさずラミアはリナのヘソめがけて四方より触手を繰り出した。

ズブゥッ!!

「ぎゃうッッ!!!!」

リナのヘソに激痛が走る。

「ヒヒヒ…、そうだよねぇ?」
「前にもこうやって、オヘソ虐めてやったよねぇ?」

ラミアから放たれた触手は、またもリナのヘソに4本同時に突き刺さっていた。

「あ、ああああ……」

恐怖と苦痛に満ち溢れた表情で自分のヘソに突き刺さった触手を凝視するリナ。

「いいよォ、その表情…」
「でもねぇ、今度は前とちょっと違ったことをやろうと思ってるんだ」
「まずは…こうっ!」

「ぎィッ!?」
「ぎゃあああああああッッッッッッッッ!!!!!!!」

耳をつんざくような叫び声がリナの口から放たれる。

なんと、ラミアはリナのヘソに突き刺さっていた4本の触手を、リナのへそごと四方に引き伸ばしたのだ。

「あ、ガ…ッ、いギィッ!!」

9c0fbffd.jpg

リナのヘソは四方からラミアの触手によって割り広げられ、その中身をも晒される。

必死に力を込めて、ヘソが押し広げられるのをとどめようとするも、
触手が引っ張る力の方が遥かに強くリナのヘソは無理矢理拡げられる一方だった。

「どぉう?ローザの時は2本だったけど、今回は4本全部使ってるから比べ物にならないほど痛いと思うんだけどォ、ヒヒヒ…!」

リナが苦痛に悶える様を満足げに堪能するラミア。

もともと大きいリナのヘソが、今やその2倍以上の大きさへと広げられている。

ヘソの縁は引きちぎれ、さらには中の肉片同士を繋げていた筋も引きちぎれ、
その奥の脆弱な生々しい組織までさらけ出されていた。

「ヒヒヒッ、おヘソこんなんになっちゃったよォ?」
「でもお姉ちゃん、おヘソ弄られるのが好きだから喜んでるかもねぇ!」
「実はお姉ちゃんのおヘソにもっとプレゼントがあるんだぁ」

「!?」

その言葉にリナはラミアの方を凝視した。

「お姉ちゃん、私の可愛い蟲たち覚えてるゥ?」
「あの時は気持ち悪がって、あまり一緒に遊んでくれなかったけど…」
「だからぁ…」

その瞬間、ラミアのヘソからさらなる触手が飛び出した。

「ッ!?」
「ぐぶォッッッ!!!!」

ラミアのへそから飛び出した触手は一直線、リナの割り拡げられたヘソへと突っ込んだ。

「ヒヒヒ、ちゃんとすっぽり入ったねぇ…」
「これ、とても大きいから、予めお姉ちゃんのおヘソ拡げておいてあげたんだよォ?」

ラミアのへそから伸びた触手がゆっくりとリナのヘソへとめり込んでいく。

まるで二人のヘソが巨大なチューブで繋がったようだった。

「う、あ"…あぁ…ッ」

自分のヘソの状況を見て、リナは恐怖にガチガチと歯を鳴らした。

逃れようと体中をばたつかせたが、背後からがっちりとレヴィに身体を抑え込まれており、
この状況から逃がれることは絶望的であった。

「それじゃあ、始めようか…」

そう言うと、ラミアは自分のお腹と自分のヘソから伸びる触手を撫ではじめた。

「さあ、あなたたちのお母さんはあのお姉ちゃんよォ…、うぅんッ」

ラミアの身体が不意に震え、ヘソの触手が蠢く。

ドプン…ッ

「ッ!?」

リナは突如今まで感じたことのないような感触を感じた。

まるでお腹の中に温かいモノが入りこんでくる感触…

「え…な…なに…ふぅンッ!」
「は、ァ…はァうッ!ふ…ふぁア…ッ!」

それは触手が不気味に蠢くたびに、お腹の奥底から発せられた。

「はあ…ッ、はあ…ッ、はあ…ッ」

一方のラミアは目も虚ろに何やら喘ぐように自分の触手をしごいていた。

まるでそれはオナニーに耽っているような様相であった。

ラミアのお腹からリナのお腹に触手を通して流れ込む"何か"…

徐々にリナのお腹はその"何か"で膨れ上がっていった。

「ふあァァ…ッ!!、わ、私のォ、おなかにィ…ッ!な、なにがぁ!?」

すると背後にいたレヴィがそれに応えるかのように言った。

「触手内部、及びネーブルリナの腹部内に多数の小型生命体反応確認…」
「データ解析の結果、あなたの腹部には"らんかい"が送り込まれています」

「らん…かい?」

「いわゆる無数の"卵"です」

「た、ま…?ぃ…いや"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ""あ"あ"あ"あ"ッッッッッッッッッッッ!!!!!」

響き渡る絶叫。

「や、やああ…ッ!!!???や、やめ…ッ、お、おなが…ッ!おながにッ、タマゴなんでぇッ!!!!!」
「い、いァ"ッ、イ"やッ…!
わ…ぅわア"ア"ア"ああああああ!!!!」

navel_rina47.jpg

発狂したかのように全身を振り乱しながら、喚き、泣き叫びまくるリナ。

だがレヴィは全く身じろぐことなく、リナの体を羽交い絞めのまま押さえつけていた。

「ラミアは現在、産卵行動に入っています」
「完全に終わるまで、あとおよそ5分です」

レヴィの放った言葉がリナにとって死の宣告に聞こえた。

5分、あと5分もラミアから生み出される得体の知れない卵を、ヘソに植えつけられ続けなければならない。

そうしてる間にも、リナのお腹は膨張を続け、いまや妊婦のような様相となっている。

「いやぁ!いやあ…ッ!!こんなのいやアッ!!!!」
「誰か、私のお腹を…、お腹をォ…ッッ!!!!!」
「元に戻してえ"え"え"え"え"え"え"え"ッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」

悲痛なリナの叫びが辺りをこだました。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
クライマックスに向けて、リナちゃん徹底へそ責めタイムpart1
リナちゃんのボテ腹ってまだやってなかったなぁ~と、思い立ちまして
まずはラミアちゃんからの"卵植えつけ"でした。
お次は産卵タイムですねw

あと挿し絵ですが今までA4のコピー用紙に描いてた落書のせてましたが、
今回はsaiでラフって色を付けたものを載せてみました。

まだ完全に使いこなせてはいないけど、やっぱりデジタルの方が修正とか楽っすねw
今さらですけど…

拍手コメント返し
> 悪くなると出ベソになるってなんかおもしろい設定ですね。ラストに向かってぜひ責めのインフレを起こして欲しいです
もはや自分の性癖もヘソも憚らず、暴れまくるという設定なのでいっそのこと出ベソにしてしまえと…w
まあノーマルのリナちゃんと差をつけたかったというところなんですけどねw

まだノーマルのリナちゃんへの責めは続きますので、悪リナちゃんの出番はもう少し後ってことで。

拍手[16回]

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「何だ、片瀬の奴また休みか?」

放課後の部活動、テニス部の先輩が半ば呆れたように声上げる。

「あいつ、ここんとこずっと休んでるけど…大丈夫なのか?」

「え、えぇ…」
「学校には来てるんですけど…、体調が悪いらしくて…」

麻美はそう言いながら、先輩の視線から目を逸らした。

「…まあ、そういうことなら仕方ないが、サボり癖がつかないようにお前からも声掛けといてくれよ」

「は、はい…」



麻美は嘘をついていた。

あの衝撃の出来事から一週間…、麻美は理奈と一言も口を利いていない。

理奈は学校に来ていることは来ているのだが、部活動に出ていない。

休み時間もいつもどこかに姿を消していて、まるで麻美のことを避けているようであった。

(理奈ちゃんがおヘソをあんな風にしてるのを見たときはショックだった…)

部活動が終わり、ロッカーで帰り支度をしながらもずっと麻美は理奈のことを考えていた。

(だけど…だからといって理奈ちゃんは理奈ちゃんに変わりはない)
(私は…また理奈ちゃんと一緒に話がしたい)
(一体どうしたら…)

その時、ふとあることが頭を過ぎった。

(そういえば理奈ちゃん、楼座先生のところによくいるみたいだった)
(先生も理奈ちゃんこと、前から知っていたみたいだし…)
(もしかしたら先生も理奈ちゃんのあのことを…)

いつまでも理奈との関係をこのままにしておくわけにいかない。

そう心に決めた麻美はローザのいる保健室へと足を向けた。



夕日が暮れなずむ中、保健室の扉の近くまでやってきた麻美。

その時、保健室の中から何か声がするのが聞こえてきた。

何やら2人が話しているようだったが、1人は明らかに怒った口調でまくしたてていた。

「あなたのせいなんでしょローザ!あなたが私の秘密を…!」

「ち、違うわ、そ、そんなことあるわけ…」

「でもあのルカって子、あなたの弟みたいじゃない!」
「もともとあなたがここに来たのも、私を貶めるためなんでしょ!?」
「おヘソの事をバラして、皆から変態扱いされる私を見て楽しんで…!!」

「そんなこと考えるわけないじゃない!」
「私はあなたのためにここに来て…」

「………」
「あなたたちが来なければこんなことに…ならなかったわ!」

「ちょ、ちょっと…ッ!」

いきなり扉が開き、飛び出してくる人影。

「!」

それは紛れも無い理奈の姿だった。

思わず体が硬直する麻美。

理奈もハッと麻美の方を見た。

一瞬、時が止まったかのように見つめあう2人。

麻美は勇気を振り絞って恐る恐る理奈に声をかけてみた。

「り、理奈ちゃん…」
「あの…」

だがその瞬間、理奈は顔を背けると何も言わずその場から走って去っていった。

「あ…」

その場に取り残される麻美。

(理奈ちゃん…)

理奈から完全に相手にされなくなってしまったのではないか…

麻美の気は落ち込んでいくばかりであった。

ガタッ!!

「!」

保健室の中で大きな物音がし、ハッとして麻美は保健室の中を覗いた。

そこには床に倒れ伏しているローザの姿があった。

「せ、先生ッ!?」

咄嗟にローザのもとに駆け寄る麻美。

見るとローザの顔には夥しい脂汗が滲み、見ているだけでとても苦しそうな症状であった。

「大丈夫ですか、先生ッ!」

「だ、大丈夫…す、少し…めまいが…しただけだから…大丈夫よ」

「そ、そんな…、ですけど…」

心配する麻美を余所に、なんとかその場から立ち上がろうとするローザ。

「あ…」

足の踏ん張りが利かず、またその場に崩れ落ちそうになるローザ。

「先生ッ!」

麻美は咄嗟にローザの体を支えた。

「あ、ありがとうね、麻美ちゃん…」

ローザは麻美の助けをかりながら、保健室のベッドに横になった。

「はあ、はあ、はあ…」
「み、みっともないところ…見られちゃったわね…」

「せ、先生…一体これは…?」

とても苦しそうに喘ぐローザを見て、麻美は気が気でなかった。

「ちょ、ちょっとね…」
「と、ところでこんなところまで何の用…かしら…」

「………」

「も、もしかして…理奈ちゃんのこと?」

「!」

自分が聞きたかった事を読まれて、麻美は驚いたようにローザを見た。

「き、聞いたわ…」
「リ、リナちゃん…自分のおへその秘密、友達に見られちゃったって…」
「あなたなんでしょ、その友達って…」

「は、はい…」

「…どうだった?」

「え?ど、どうだった…って」

突然、リナのへそに関する感想を聞かれて戸惑う麻美。

「おかしいと思った?リナちゃんがとても危ない人に見えた?」

「………」
「確かに…最初見たときはそう思いました…」
「理奈ちゃんがあんなにおへそを弄るのが好きで…しかもそれで変身までしちゃうなんて…」

「………」

「だけど、今思い直すと…変身することはともかく、おへそを弄ることはそんなにおかしいことじゃないんじゃないかって思います」

「へぇ…?」

「人は…誰にも言えない秘密を持っていて、それを抱えながら普通に生活している」
「理奈ちゃんの場合、その秘密がおヘソ弄りだっただけで…」

「あ、あなた…本当によく出来た子ね」
「リ、リナちゃんも…あなたみたいな友人を持って…本当に幸せモンだわ」

「先生…」

「私も…同じよ麻美ちゃん…」
「だからさっき言ってやったのよ、彼女に…」
「お、おヘソでオナニーしてるとこ…見られたくらいで、メソメソするなって…」
「それだったら…堂々とおヘソさらけ出して…開き直っちゃえってね」
「そしたら…、さっきみたいに…怒られちゃった…けどね」
「うぅ…ッ!!」

またも苦痛の声をあげるローザ。

「せ、先生…ッ!!」
「そんなに痛むんだったら、救急車を…」

「ち、違うわ麻美ちゃん…!」
「こ、これは…リナちゃんへ私なりの償いなんだから…!」

「え…?」

麻美にはローザの言っている事が理解できなかった。

「ほ、本当に…あの子には申し訳ないことをしたわ…」
「私の身内の"遊び"で…あ、あの子をこんなことに巻き込んじゃって…」

『やだなぁ、姉さん』
『これは単なる遊びじゃないよ』

「!」

突然、聞こえてきた声にハッとし、その声の方向へ振り返る2人。

するとそこには、いつの間にかあの少年が立っていた。

「ル、ルカ…!あんたいつの間に!?」

ローザはベッドから咄嗟に起き上がると、すぐさま臨戦態勢に入った。
だが体は小刻みに震え、立っているだけでも辛い様が容易に見て取れた。

「フフ、苦しそうだね姉さん」
「そろそろあの娘の肩代わりをするのも辛くなってきたんじゃないのかい?」

(肩代わり…?)

「あ、あんたが…そういう風にしたんでしょう?」

「姉さんが望んでいたことじゃないか」
「あの愛おしいリナちゃんのためなら、自分の身を犠牲にしてもいいってね」

「えぇ、そうよ…」
「だから私はあんたを…刺し違えても倒す!」

ローザは一気にルカの元に詰め寄ると、その腹部に手刀を繰り出した。

「フフ…」

ルカは軽く身を捻っただけでそれをかわすと、ローザの腹部に自分の手をそっとあてた。

「僕にはこういうのも出来るんだよ?知ってた?」

「っ!?」
「う…ッ!?」

とっさに身を引こうとするローザだったが、腹部に激痛が走り動きが鈍る。

その隙をルカは見逃さなかった。

「それっ」

ルカの掌から凄まじい圧力が放出され、それをまともに受けたローザの体が吹き飛ぶ。

「うああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」

ガシャーンッッッ!!!!

ローザの服は切り裂かれ、体は窓を突き破ってそのまま外へと放り出された。

「せ、せんえぇぇぇぇぇぇぇいッッッッッ!!!!!!!」

窓の外に放り出されたローザを確かめようと咄嗟に窓枠の元へと駆け寄る麻美。

だがその前にルカが立ちふさがった。

「!」

「まったく実の弟を殺そうとするなんて、とんでもない姉さんだね」
「さて、君はどうしようかな…?」
「もう一度、君の友人のあの醜態を見せてあげようか?」
「今度はもっと間近の特等席でね、フフフ…」

「り、理奈ちゃんのあの姿を見たからって、私は彼女を馬鹿にするようなことはしないわッ!!」

「へぇ…?」
「でもこの前、凄く軽蔑したような目で見てたよね?」
「まるで汚いものを見るような目でさ…?」

「あ、あれは…初めてあんな姿を見たから、思わず…」

「それだけで十分なのさ」
「その"目"だけで、彼女の心にヒビが入った…」
「それが僕の望む姿への第一歩さ」

「望む姿…?」

「そうさ、もうすぐ彼女も…」
「!」

その刹那、ルカの背後から一つの人影が彼を奇襲した。

ルカは咄嗟に反応し、それを寸でかわした。

「チ…ッ!!」

「まさか…まだそこまで動けるなんてね、姉さん」

ルカを奇襲したのは窓から放り投げだされたはずのローザであった。

だが衣装は先までの白衣姿とは異なり、かなり際どいところまで露出したボンテージ姿であった。

「せ、先生…良かっ…」
「…ッ!」

まずローザが無事であった事にホッとする麻美であったが、そのむき出しのお腹を見たとき彼女は思わず絶句した。

腹一面を無数の変色した痣が覆い、一部は激しい打撃を受けたかのように陥没している箇所まで見受けられた。

さらにはその中央に位置するヘソはいびつに形が歪み、その中身はグチャグチャでその肉片の一部がヘソ穴から垂れ落ちている。

とても正視するには堪えられないほど、ローザの腹は傷ついていた。

「せ、先生…そ、そのお腹…」

顔を引きつらせながら麻美が、ローザに問いかける。

「…ごめんね、こんなものあなたに見せちゃって…」
「あなたまで巻き込むつもりはなかったんだけど…」

優しい口調で麻美に答えるローザ。

「なるほどねぇ、予想はしてたけどかなりボロボロだねぇ」
「それだけあの娘がお腹やおヘソにダメージを受け過ぎたってことかな?」

ルカはローザのお腹を見ても特に驚くといったわけでもなく、いたって冷静だった。

「姉さんはね、リナちゃんが戦闘で受けたダメージを全部自分が引き受けることで、彼女を助けていたのさ」

「ど、どういうこと…?」

「つまり、リナちゃんがおヘソに深刻なダメージを受けた場合でも、そのダメージを姉さんがまるまる受け入れて、リナちゃんには何の後遺症も残らないようにする」
「ま、言ってみれば姉さんは理奈ちゃんの身代わり人形なのさ」

「!」

「そ、そう…、いくらジュエルの治癒能力があっても、直しきれないダメージもある…」
「だ、だから、私がリナちゃんのダメージをこの身に…うぐっ!!」

お腹を抱えその場にしゃがみこむローザ。

「そ、そんな…何で先生がそこまで…」

「姉さんはね、一度死んでいるのさ」

「え…ッ!?」

その事実にこれまでの中で一番の衝撃を受ける麻美。

「僕の可愛い飼い猫を巻き添えに、姉さんは自分の身を投げ捨てた」
「だけどその後、僕が"蘇生"してあげたのさ。僕の新しい発明品をお腹に組み込んでね」
「それがリナちゃんのメタモル・ジュエルと同調して、自らがダメージを引き受けるサクリファイス・チェーン・システム」
「もっとも、その場で受けたダメージをすぐに引き受けられる訳じゃなく、一度本人にも苦しんでもらわないといけないけどね」
「だってその方が面白いだろ?本人も苦しむけど、すぐダメージは他人が引き受けてくれる」
「そうすれば本人は死ぬことなく、身代わりが死ぬまでいくらでもダメージを与えて苦しませ続けることができる」
「ハハハハ」

「ひ、ひどい…」

ルカの話を聞いて、麻美は思わず言葉を漏らした。

「いいんだよ、姉さんにとっては」
「ちょうどあの時、姉さんも彼女に肩入れし始めているようだったしさ」

「え、えぇ…、そうよ」
「ど、どこかの生意気な弟と違って、あの娘はちょっと変態だけど純情で可愛いかったからね」

「フン…」
「そういえば彼女の方にも向かっている頃かな、"彼女達が"」

「か、彼女達…?」
「まさかッ!?」

その言葉を聴いてローザは焦った。

(マズいわ、今の理奈ちゃんじゃ…!)

ローザは麻美を背後に守るようにしながら言った。

navel_rina45.jpg

「麻美ちゃん、私があの子を引き付けておく間に、あなたはリナちゃんのところへ行って」
「多分、あの子は学校の裏山の一本杉のところにいるわ」

「せ、先生…!」

「そ、それでちゃんとあの娘に言うのよ」
「自分は何も気にしちゃいないって、これからもずっと友達でいるって…!」

「………」

「返事はッ!?」

「は、はいっ!わ、分かりました…!」

麻美はすぐにその場から駆け出していった。

「先生…」

ボロボロのお腹を抱えたままのローザを一人、その場に残しておくのも後ろめたかったが、
あの場では自分には何も出来ない。

それよりも一刻も早く理奈と会って自分の気持ちを伝えることが重要であった。

麻美がその場から立ち去り、あとに対峙する2人の姉弟。

「分かってると思うけど…、たった今この場に結界を張ったよ」
「この空間にはもう誰も入ってこれない、どちらかが倒れるまで出ることも出来ない…」

「フ、の、望むところよ…」
「あ、あんたには少し…お仕置きしてあげないと…いけないと思ってたしね」

「まったく、姉さんはいつも僕を子供扱いして…」

「あ、あんたの…思い通りには…させないわ、必ずッ!!」



「………」

夕日が沈む中、理奈はかつて自分が性行為のパートナーとしてたあの木の元へ来ていた。

「う、うぅ…ぐすっ、ぐ、うぅ…」

ふいにその場にしゃがみこみ、その場で嗚咽を上げ始める理奈。

(なんで…どうしてこんな事に…?)

すべては自分のヘソへの性癖が悪いことは分かっていた。

あの日、この場で不思議な水晶を、自分のおヘソにはめ込んでしまったことがすべての始まりだったことは分かっていた。

だが今更この性癖から逃れることも出来ない。

「う…、うぁ…、うあああああああああああっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!」

ついに涙をボロボロ流しながら号泣する理奈。

とにかく今の自分には泣くことしか出来なかった。

(もうヤダよこんなの…、こんな…っ!)

『あ"~、うざってぇから、泣くのやめろよなッ!!』

「!」

ふいに聞こえてきた声にハッと振り向く理奈。

その視線の先には林の暗がりの中、ゆっくりと近づいてくる2つの影があった。

『まったく、泣き叫ぶんなら、悶え苦しんでる時にたっぷり出して欲しいんだけどなぁ、ヒヒヒ…!』

『対象確認、片瀬理奈ことネーブル・リナ』

その2つの声に理奈は聞き覚えがあった。

やがてはっきりと浮かび上がる2つの影。

「!」

navel_rina46.jpg

「ヒヒヒヒ、久しぶりだねぇ~、おヘソ姉ちゃん?」

「………」

それはかつてリナが倒したはずのラミアとレヴィであった。

「あなたたち、ど、どうして…!?」

「マスターによって修復されました」

「そうそう、そんであんたに仕返しに来たってわけ」
「あんとき受けた痛み、倍にしてたぁ~っぷりと返してあげないとねぇ、ヒヒヒ…!」

「う…!」

思わず後ずさりする理奈。

「逃げようとしても無駄です、ネーブル・リナ」
「この場で我々から逃れる術などありません」

「そうそう、あんたはここで変身して私達と戦うしかないんだよォ?」
「一応、変身する間くらい待ってあげるよォ」
「友達からも嫌われたそのデカ汚いおへそでイッちゃえばぁ~?ヒヒヒ…」

ラミアの言葉が胸に突き刺さる。

(そうだ…私はこの醜いおへそをただひたすら弄って、戦うしかないんだ…)

理奈は制服の裾を捲り上げると、その巨大な陥没に自分の指を思い切り突き立てた。

「はぁうンッッ!!!!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回へそ責め成分は少ないですが、クライマックスへの前段階ということで。
いよいよ夢の3Pプレイが出来るという事で、やったねリナちゃん!

ちなみにあと3回くらいでネーブル・リナも終わる予定です。
そろそろ版権キャラのおへそも虐めたくなってきましたので…w

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navel_rina44.jpg
名前「イーヴィル・リナ」
肉体的、精神的苦痛の両面から窮地に追い込まれたネーブル・リナが、
極限状態でのヘソ弄りの快楽に心溺れた時に発露したリナのもう一つの姿。
もともとの内向的だった性格から一変、極めて攻撃的な性格となり、
ルカやローザ、さらには親友だった麻美にまで容赦ない攻撃を加える。
外見も髪型がポニーテールからサイドのツインテールへと変わり、
衣装も鋭利的に禍々しく変容している。
己のヘソへの欲望をすべてさらけ出していることで、
メタモル・ジュエルの力を最大限まで引き出しており、
戦闘能力はネーブル・リナ時より遥かに上回る。
その凄まじいパワーの影響で、ヘソの中身が丸ごと外に飛び出し
見事な巨大デベソとなってしまっているが、本人はまったく意に介していない。

いわゆる『悪堕ち』しちゃったリナちゃんです。
それまでドMな娘が打って変わってドSな性格に変容するのってゾクゾクしませんか?w

>一ヶ月更新ないけど大丈夫ですか? 震災もあったしちょっと心配っす。
ご心配いただきありがとうございます。
幸い私のところはなんとも無かったのですが、仕事の方がこの震災で色々と…
しかし変わらず、このHPは粛々と進めさせていただきますので、どうぞヨロシクお願いします。

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「まったく参っちゃうね…」

一人、ルカはぼやいた。

彼の前におかれた台には、前回リナによって機能停止に追いやられたレヴィが寝かされている。

彼女の体には、ネーブルソードを突き立てられた臍部を中心として、全身に夥しい損傷を受けていた。

そんなレヴィを取り囲むように配置された様々な形状のツールが彼女の修復作業にあたっている。

「まったく修理する方の身にもなってほしいよ」

そう呟きながらルカは右手を軽く振る。

すると一つの損傷部の修復を終えたツールたちが、別の損傷部の修復を開始した。

こうしてすべてのツールを操りながらルカはレヴィの修復をすすめていた。

「ま、ここまでされるだけ"彼女"も成長したってことかな…?」
「フフ…」

自分の創りだした人形を破壊されながらも、ルカは嬉しそうだった。

「さて、"もう一人"の修復も終わる頃だし、今の内にあの子に会って来ようかな」

そう言いながらおもむろに席を立つルカ。

その背後に立つ巨大なカプセルの液体の中で、一つの影が揺らめいていた。



「グぅ…ッ!!」

腹部に走った激痛に思わずその場に座り込むローザ。
navel_rina41.jpg

「はァ…!はァ…!うぅ…!」

手で腹部を抑えながら、顔中に汗滲ませ苦しそうに荒く息をつく。

「わ、私も…そろそろ…限界って…ことなのかしら…、ぅ…ぐ!」

先のレヴィの戦闘から日を経るごとにローザの腹部の痛みは増していっていた。

それもすべてリナのためによるものだったが、正直堪えがたいところまでローザの体は限界に来ていた。

「ぅ、ぐ…、ま、まだよ…!」
「リナちゃんが一人でも…戦えるようになるまでは…」
「!」

その時ローザは保健室の扉の外に人影が現れたことに気付いた。

ドンドン!

「先生、いますか?」

扉をノックする音につづいて声がした。

(うちの生徒、ね…)

「…いるわよ、入ってもいいわよ」

ローザの返事に応じて扉が開くと、そこには一人の女生徒がたっていた。

(あら、この子…)

ローザはその顔に見覚えがあった。

「…?」
「大丈夫ですか先生?なんだか顔色が悪いように見えますけど…?」

「大丈夫よ、何か用かしら?」

先まで激痛に悶えていたローザであったが、持ち前の精神力で人前ではおくびにも出さないように努めていた。

「あの…、これ先生のじゃないですか?」

そういうとその女生徒は小さな装飾品をローザの前に差し出した。

「これは…」

それはローザが普段から身につけているイヤリングであった。

「さっきそこの洗面台に落ちてたんです」
「確か先生がつけていたような気がして…」

確かに先ほど、ローザはその洗面台を使っていた。

痛みに気を取られ、イヤリングが落ちたことにも気づいていなかったのであろう。

「あ、ありがとうね…」

イヤリングを受け取りながら、ローザはその生徒の観察眼に少し感嘆していた。

そして思わず問いかけた。

「あなた…確かリナちゃんのお友達よね?」

「え?えぇ…そうですけど?」

「ごめんね。まだここに来たばっかりで分からないんだけど…名前は?」

「し、白石麻美です」

「麻美ちゃん、ね…」

ローザからいきなり立て続けに質問され、麻美は少しオドオドしているようだった。

そんな麻美にローザは呟くように言った。

「…リナちゃんのこと、これからもよろしくね」

「え?」

いきなりの言葉に麻美の目が丸くなる。

「…あの子って、ちょっと抜けてるところがあるでしょ?」
「そういうところをちゃんと指摘してフォローしてあげていって欲しいかな、って…」

「あ…、は、はい…」

「ごめんなさいね、いきなりこんなこと…」
「これ、ありがとうね」

イヤリングを掲げながら、ローザは麻美に向かってほほ笑んだ。

「い、いえ…!」
「そ、それじゃ失礼します…!」

少し恥ずかしくなったのか、麻美はますますオドオドしながらその場から逃げるように立ち去って行った。

突然の来訪者が立ち去り、保健室は再び静寂に包まれた。

「ああいうしっかりした子が変身してたらね…」
「うぅ…!」

抑えていた痛みが再びぶり返し、ローザの口からうめき声が漏れた。

(だけど…今更そんなこと言ってられないわ)
(リナちゃんのためにも私が…!)



保健室を出た麻美は廊下を歩きながらローザの事を考えていた。

(先生…理奈ちゃんのことをよく知っているみたいだけど、知り合いだったのかな?)

そんなことを考えながら廊下を曲がった時だった。

「やあ」

ふいに背後から声をかけられ、麻美は反射的に振り替えった。

そこには一人の少年らしき人物がいた。

(だ、誰…?)

その姿に麻美はまったく見覚えがなかった。

だがその人物は何のてらいもなく麻美に話しかける。

「リナって子を探しているんだけど何処にいるのかな?」

「り、理奈ちゃんですか?た、多分…部活の更衣室に…」

「そう、ありがとう」
「じゃ、君も一緒に行こうか?」

「え…、あ…ッ!?」

ボコッ!

navel_rina42.jpg

一瞬自分の身に何が起きたのか理解できなかった。

腹部に何か痛みのようなものを感じたが、それを確かめる間もなく彼女の意識はそこでぷっつりと途絶えた。



「………」
「う、ぅ…」

徐々に意識がはっきりしてくる。

「こ、ここは…確か私、学校で…」
「うっ…」

腹部に痛みを覚え思わずうめく麻美。

どうやら鳩尾を激しく突かれたことで気絶していたようだった。

即座に麻美は自分のおかれた状況を確認しようと辺りを見回した。

「…!」
「り、理奈ちゃん!?」

麻美は自分の目の前に親友の理奈がいることに気づいた。

「理奈ちゃん!」

咄嗟に理奈のもとに駆け寄ろうとする麻美。

だが…

「あ、痛…!」

ガンと何かにぶつかる。

「え、な、何これ…?」

まるで見えない壁がそこにあるようだった。

麻美はその見えない壁に触れたり叩いたりしたがビクともしなかった。

「な、何なのコレ…?何でこんなところに私が…」
「理奈ちゃんッ!理奈ちゃんッ!」

大声で理奈に呼びかけるが彼女はまったくこちらのことに気づいていない。

こちらからは見えるが、相手からは何も見えないマジックミラーのようなものが二人を隔てているようだった。

「さあ、もう逃げられないよリナ?」

理奈とは別の声がし、そちらの方へと目を向ける麻美。

「あ、あの子…!」

それは先、学校で遭遇した少年であった。

ノースリーブのシャツに短パンといたくラフな格好で、さらに裾の隙間から見事なデベソをさらけだした奇妙な少年…。

何故理奈とこの少年がそこにいるのか麻美には理解できなかった。

「僕の大切なラミアとレヴィを滅茶苦茶にしてくれちゃって…少しお仕置きしようと思ってね」

「そ、それはこっちのセリフよ!何で私が一方的に狙われなきゃいけないのよ!?」

「フフ、それは自分の胸…いや、おヘソにでも聞いてみるんだね」

(おヘソ…?)

「さて、その姿のまま僕とやりあうつもりかい?」

「う…」

「心配しなくても隙をねらうような真似はしないよ」
「そういうのはお約束なんだろ?」

少年は何かを待っているようだった。

「何ならその間は見ないようにしててもいいけど?」
「でも実は誰かに"見られている"方が好きだったしてね?」

「わ、分かったわよ!」

顔を赤くさせながら理奈が言い放つ。

(理奈ちゃん…?)

2人が話している内容がさっぱり理解できない麻美。

だがその次の瞬間、彼女は驚くべき光景をみた。

「はァんッ!!」

突如理奈は自分の制服の裾を捲りあげると、そこから顔を出した巨大なヘソに自分の指を突っ込んだ。

「え…っ!?」

思わず声をあげる麻美。

理奈のヘソがあんなにも巨大で醜悪なヘソだということも衝撃だったが、さらにそこに自身の指を突っ込ませたのである。

「はァ…、フぅぅぅぅ、はあァああぁあああああ!!!!!!!」

顔を紅潮させ、目も虚ろに、口からだらしなく涎を垂らし耽る姿。

それはまさしく自慰行為であった。

「………」

麻美自身も自慰行為に耽ることはあるが、まさかヘソでここまで耽っているのは彼女にとって驚くべきことであった。

「ハアぁああンンンッッッッ!!!!!」

一際大きな声が辺りに響き、同時に理奈のヘソから光が噴き出す。

「っ!?」

その眩さに思わず目をそらす麻美。

そしてゆっくりとまた理奈の方を見なおした時、彼女はそこに信じられない光景を見た。

極端に布地の少ない白地のタンクトップとスカート、後に結わえられたライトグリーンの髪

そして見事にさらけだされた腹部、その中央に輝く六芒星…

「り、理奈ちゃん…?!」

見た目こそ先の制服姿とまったく変わっているが、それが理奈であることを麻美はすぐに理解した。

まさしく彼女は"変身"したのである。

「な、なんなの…一体…」

目の前で起きたことに茫然とするしかない麻美。

「ネーブル・ソードォ!!」

そんな友人がすぐ傍で見ていることも知らず、リナは空に手をかざし現れた自身の武器を手にすると、
少年に向かって切りかかっていった。

だが少年はよけることもなく悠然とその場に立ったままである。

そしてそのまま少年に向けてソードが振りおろされようとした瞬間、

「えっ!?」

突然ソードが宙に固定されたかのようにその場に"止まった"。

手からソードがすっぽ抜け、その勢いでヘソからエネルギーチューブも抜けてリナは地面に倒れ込んだ。

「な、なんで…!?」

「あははは、前ので分からなかったかなぁ?」
「僕は無機物であれば、自分の意のまま自在に操ることができるのさ」
「ま、俗に言う"サイコキネシス"ってやつ?」

「サ、サイコキネシス…!?」

「そ、だからこうやってね」

ルカは指で宙に固定されている剣を指すと、次にその先をリナのヘソに向けた。

「君のおへそに返してあげるよ」

「!」

リナの脳裏に前回の光景が蘇った。

自分の意思に反し、自分のヘソ奥へとめり込んでいくネーブル・ソード。

あれはこのルカという少年の仕業だったのだ。

「い、いやっ!」

リナは咄嗟にその場から逃れた。

するとその直後、リナのいた場所にソードが突き刺さる。

「惜しかったね」
「そういえば前の時、大分おへそ傷ついたんじゃない?」
「今は治ったみたいだけど、どうやって治したのかな?」

「そ、それは…」

気がついたときリナのヘソの傷は元に戻っていた。

リナもあれほどのダメージからどうやって回復したのか不思議だった。

「フフ…、まあいいや」
「また君のおヘソを無茶苦茶にしてあげるだけだからね」
「それじゃ今度はこういうのはどうだい?」

ルカがさっと手を上げる。

するとあたりにちらばっていた鉄クズが一斉に宙に浮いた。

「!?」

「これを避けきれるかな?」

ルカが手を振りおろすと共に一斉に鉄クズがリナに向かって襲いかかった。

「う、く…!きゃあっ!!」

四方八方からの襲撃に避けることもできずリナは悲鳴を上げた。

必死に両腕でガードするも完全に防ぎきることは不可能である。

「あ、うぅ…っ、痛っ!」

肩、腕、足、そしてお腹と体中の至るとこに鉄クズがぶつかり、傷つけていく。

「あぁッ!?」

いきなり頭部にぶつかってきた鉄クズに思わず態勢を崩すリナ。

その瞬間、まるで狙い済ましたかのように鉄パイプがリナの四肢に巻きつき、壁へと突き刺さると彼女の体を完全に拘束した。

「う、うぅ…!」

「はは、これでおヘソも狙い放題だね」

喜々としながらルカが言う。

そして地面に突き刺さったソードを再び宙に浮かせるとその切っ先をリナのへそに向けた。

「さ、またご自慢の武器で苦しんでもらおうかな?」

もはや逃れることも出来ないリナにとれる手段は一つしかなかった。

ヘソに力を込め、唯一自分のヘソを防護している結界の力を強める。

ルカはニヤッと笑うとソードをリナのヘソに向けて突っ込ませた。

ガキンッッ!!!!

金属同士が激しくぶつかったような衝撃音が響きわたる。

「がァうッッ!!!!」

かろうじてヘソ内部への侵入は防いだが、その衝撃は容赦なくリナのヘソへと響いた。

そしてさらに強い力でリナのへそへと押し迫る。

「うぐぐぐぐぐぐぐッッッッッッッ!!!!!!!」

リナは歯を食いしばりながら必死にヘソに力を込めた。

もしこの結界が破られれば、前回と同じ悲惨な目に合うことになる。

「へぇ、なかなか頑張るね」
「どこまで耐えられるのかな?」

さらに強い力をソードに込めるルカ。

「うぐぅっ!!!」

結界ごとヘソにめり込まんとする切っ先。

リナはとにかく一心不乱にヘソに念を込め続けた。

「うあああああああああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」

渾身の力でヘソからエネルギーを解き放つリナ。

バキーン!!!!!!

その瞬間、自身のへその結界とソードが同時に砕け散った。

「…ホント凄いね、君は」

その様を見て感嘆の声をあげるルカ。

(彼女のあのおヘソから生じる爆発力"だけ"は本当に凄いんだけどね…)

一方のリナはハアハアと苦しそうに息をついていた。

手足は拘束されたままで依然ピンチであることには変わりはない。

さらに結界も消え、今度は弱点のヘソも完全にさらされてしまっている。

「それじゃちょっと君にご褒美をあげようかな?」
「ダーツってやったことがあるかい?」

ふいにルカはそういうと、どこからか針を出し手にとった。

「こうやって的をよく狙って…それ!」

ダーツを投げるような仕草でルカは針をリナに放った。

「はう…っ!」

ルカの手から放たれた針は一直線、リナの巨べそを構成する一つの肉片へと突き刺さった。

「あ~、ちょっと外れたかな?」
「君のおへそって皺が放射線状になっててまるで的みたいだね、ハハ!」

喜々として次の針をリナに向けて放つルカ。

「んあッ!」

またも別の肉片に突き刺さる針。

そのままルカは次々と針をリナのへそに放ち続けた。

「んっ!あッ!くぅぅッ!!ふあああああんッッッ!!!!!」

針が突き刺さるたびにリナの体が震え、そして理性を奪っていく。

「………」

その様子をただ固唾をのんで見つめるしかない麻美。

やがて10本近い針がリナのへそに突き立てられた。

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「はァーっ!、はァーっ!、はァーっ!」

肩で大きく息をしながら、紅潮しきった顔で喘ぐリナ。

そしてもどかしそうに身体をくねらせた。

「うーん、なかなか中心に刺さらないなぁ」
「そろそろやめようかな?」

「や、らめえッ!!」
「やめないでぇッッ!!!」

思わず叫ぶリナ。

「り、理奈ちゃん…!?」

その言葉に麻美は驚いた。

自分を傷つける攻撃を"止めるな"などと言い出すとはどういうことなのであろうか。

だがルカはニヤつきながら、まるでその言葉を待っていたかのように答えた。

「何?もっとおヘソを傷つけて欲しいって?」
「まったくとんでもないドMべソだね」

「お、お願いィィ…こ、これじゃ…い、イケないのォ…、イケそうだけどイケないのォ!!」

(な、何を言ってるの理奈ちゃん…!?)

麻美には理奈が何を言ってるのか理解できなかった。

ヘソにもっと針を突き刺して欲しいと懇願する理奈。

それは麻美の知っている内気な友人の姿とはかけ離れたものだった。

「しょうがないなぁ」
「それじゃ君が僕の言う言葉を叫んでくれたらまたコレを刺してあげるよ」

「いう、言うからぁぁ…!」

「"私はこんなに大きくて汚いおへそをした変態です"」
「"三度の飯よりおへそオナニーが大好きなド変態です"」
「"もっと私のおへそを虐めてください"ってね」

「私はこんなに大きくて汚いおへそをした変態ですぅ!!」
「三度の飯よりおへそオナニーが大好きなド変態ですぅ!!!」
「もっと…もっともっともっと私のおへそを虐めてええええええええええ!!!!!!!!!!」

間髪いれずリナは大声を張り上げ叫んだ。

「………」

もはや言葉もない麻美。

「フフ、えらいねリナちゃん」
「それじゃご褒美をあげようか」

そういうとルカはパチンと指を鳴らした。

ガシャーン!!!

突然ルカの背後の空間が割れる。

「きゃあッ!!」

「え…っ!?」

その空間から放り出されるように飛び出す一つの人影。

それはなんと理奈の友人の麻美であった。

「う、うぅ…」

「ま、麻美…?」

先ほどまでの昂ぶりが一気に冷める。

自分のこんな姿を初めて、しかも一番仲のいい友人に見られてしまった…。

「感動のご対面、かな?」

もう一度指を鳴らすと、リナの体を拘束していた鉄パイプと、ヘソに突き刺さっていた針が引き抜かれる。

「う、ン…ッッ!!」

思わずヘソを手で抑えるリナ。

それでも麻美のことが気になり、すぐに彼女の方へと顔を見やった。

麻美も自分の方を見つめている。

だがその目はいつも理奈を見る目とは違っていた。

「………」
「ま、麻美ちゃん…、あの…これはね…」

そう言いながら麻美の方へと歩み寄ろうとするリナ。

「来ないでッ!!」

「ッ!?」

リナの身体が硬直する。

その言葉はどんな武器よりも鋭く深くリナへと突き刺さった。

「………」

麻美はリナから顔を背けると、そのままその場から逃げるように立ち去って行った。

「………、ぁ…………」

「あ~あ、まさか彼女に見られていたなんてね」
「あんなとこ見られてどうしようか、リナちゃん?」

ワザとらしく声をかけるルカ。

だがその言葉すらリナの頭には届いてなかった。

茫然自失のままリナはその場に立ち尽くしかなかった…

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そんなわけで、ついに友人に性癖ばれちゃいました
精神的にもこれから追い詰めていきますので…w

さて、次回ではついにあの2人が一緒に…

>一番やばかった(当然良いほうの意味)です!!
ありがとうございます。
前も書きましたが希望のあったシチュは出来るだけ応えていくつもりですので…
リナちゃんにはこれからも頑張って耐えたり耐えきれなかったりしてもらいますw

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a49ba451.jpg
名前「白石麻美」(しらいしまみ)

ネーブル・リナこと片瀬理奈の同級生であり、同じテニス部に所属している。
内気な理奈が心を開ける数少ない親友であり、他ならぬ理奈をテニス部に誘った張本人。
しかし理奈のヘソに関わる一切については本人が必死に隠していることもあって何も知らないでいる。
また麻美自身も特にヘソが性感帯というわけではなく至って常人と同じ感覚の持ち主である。


以前、レヴィが初登場したときに理奈の腹にボールが直撃する様を見て驚いていた女の子です。
親友がヘソ弄り大好きなド変態だということも知らずに色々と気をかけてくれるいい子ですw
さてこの子がどういった形でリナちゃんの戦いに絡んでくるのでしょうか?

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戦え!へそ出し戦乙女
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