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へそ出しヒロインや時々男の子がおヘソを弄られたり嬲られたりしながら頑張るイラストを載せています。基本ラフ画がメインです。感想やコメントいただけると嬉しいです!
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「やめてぇえええッッッ!!!!!」
「ッ!?」
当然背後からの叫びに思わずミアの拳が止まる。
振り返ると悲痛な表情を浮かべた麻美が屋上の入り口に立っていた。
ローザによって保健室に連れられるも、そこで再び目を覚ました麻美。
臍部に深い傷を負ったローザをそのままに、彼女は一人死闘が繰り広げられている屋上に来ていた。
「もうそれ以上はやめてぇ…理奈ちゃんが…理奈ちゃんが死んじゃう…!」
目に涙を浮かべながら訴えかける麻美。
その姿にふと正気に戻ったミアはゆっくりとその場から立ち上がり、自分の足元に倒れた人物を見つめた。
そこにはボロ雑巾も同然の姿と化したネーブル・リナがいた。
「…もとに…戻ったっすよ」
「リナちゃんッ!!」
彼女の元に駆け寄りその体を抱きかかえる麻美。
ミアのマウントパンチを喰らい続け完全に潰れ拉げた臍部を中心に、全身に惨たらしい傷を刻み込まれ、もはや息をしているのかすらも怪しい有様であった。
そんなリナを麻美は涙をボロボロこぼしながら抱きしめた。
「リナちゃん…リナちゃんッ!!」
「………」
その姿を一瞥し、その場から立ち去ろうとするミア。
「なんで…」
ふいに聞こえてきた麻美の声に足が止まる。
「なんでこんなになるまで痛めつけたの!?」
背中越しに聞こえてくる声。
それはミアに対する怨嗟に満ちていた。
「…こうするしかなかったすよ、こうするしか…」
「違うッ!!あなたはリナちゃんに何か憎しみをぶつけるかのように殴りつけていた…」
「今までだってそう!必要以上にリナちゃんを虐めて…痛めつけて…何で…何でそんなひどいことするのッ!?」
「うるさいッ!!」
「!!」
突如ミアが発した怒号に思わずビクッと体を震わせる麻美。
振り返ったミアの目は怒りに満ちていた。
「このアタシに…本当に"酷いこと"をしたのはソイツだッ!」
「え…?」
ミアが一体何のことを話しているのか麻美には理解できなかった。
しかし、彼女が理奈に対し相当な恨みを抱いているということだけは感じ取れた。
「…くっ!」
さらに何か言葉を発しそうになるのを堪えて、そのまま踵を返しそこから立ち去ろうとするミア。
「ま、待って…!」
咄嗟にミアを呼び止める麻美。
「あなたとリナちゃんの間に何が…」
「………」
二人の間に沈黙が続く。
「………」
「それは…」
沈黙に耐えかねたようにミアが言葉を発しようとした瞬間であった。
ボゴォオ!!!!!!!
「ォブッッ!!??」
突如ミアの腹部に叩き込まれた強烈な一撃。
「なんだァ?随分隙だらけだったぜぇミアちゃんよぉ!」
完全に不意打ちを喰らう格好となった彼女は、一瞬自分の身に何が起きたのか理解できなかった。
「ミアちゃん!!」
叫ぶ麻美。
「オげエエエエエァァアアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
だがその呼びかけは今の彼女には届いていない。
背まで突き破らんばかりに深々と腹に突き刺さった硬い拳に、ミアは思わず胃の内容物を地面にブチまげた。
「うおっ、汚ねぇ!!」
咄嗟に拳を彼女の腹から引き抜く謎の襲撃者。
ミアはそのまま前のめりに崩れ落ち、その場に蹲った。
「グブェ…ッ!!えア"ァア"ア"ア"…、うブッ!!!」
腕で腹をきつく押さえながらピクピクと体を震わせ、絶え間なく口から体液を溢れさせるミア。
「なんだオマエ、随分と弱くなっちまったんじゃねぇのか?」
「それとも、"コイツ"が効き過ぎたってかぁ?」
そう言いながらミアの腹を殴りつけた腕をコキコキと鳴らす"襲撃者"。
その銀の装甲に覆われた腕に刻まれたスリットからシューと白い煙が噴き出す。
「確かに威力は半端ねぇけど…やっぱ"こっちの手"で殴った方がいいよな」
「直接内臓がつぶれる感触が味わえるしよ」
「あ、ぁ…」
一瞬であのミアがダウンさせられた事態に驚愕する麻美。
そんな彼女にふと気付いたかのようにその謎の襲撃者は振り返った。
「あ、オマエ…なんだ?」
「………」
リナを抱きしめながら、怯えた目で"襲撃者"を見つめる麻美。
白いショートヘアーにオレンジのメッシュ、後ろに一本に結わえたヘアスタイル。
端正な顔立ちながらも、牙をむき出しにした口に鋭い目つき。
袖を引きちぎったかのようなノースリーブの臍出しスーツにショートパンツというリナやミアに負けず劣らず露出度の高い恰好。
とりわけ腹筋がくっきりと浮かび上がった丸出しのお腹に、まるで臍部を押さえつけるかのように装着された拘束具が異彩を放っていた。
「…あ、あなた…一体誰なの?」
「誰って…?名前なんてねぇよ。『17』って番号はあるけどな」
「ば、番号…?」
『17』というこの少女が一体誰なのか、麻美にはまったく見当がつかなかった。
そんな麻美に抱かれた傷だらけの少女に目を向ける17。
「…あ?そいつ…『リナ』ってやつか?」
「え…?」
17の興味がリナに移ったことで、麻美は反射的に彼女を庇うように抱きしめた。
「ああ、思い出した。確かそいつの"確保"も命じられているんだっけな」
頭をポリポリ掻きながら、17は思い出したように呟く。
「これでミッションその1完了ってわけじゃねぇか。"こっちに来て"幸先のいいこったぜ」
そう言いながら麻美とリナの元へ歩み寄ろうとする17。
だがその足首を突然何かが掴んだ。
「…あ?」
17が足元へ視線を降ろすと、先ほど強烈なボディブローを喰らい崩れ落ちたはずのミアがズタボロになりながらもしっかりと彼女の足を掴んでいた。
「行かせ…るかってんだ…」
「テメエ…」
17はその手を振り払うと、ミアのわき腹を蹴り上げた。
「げふゥっ!!!」
蹴られた勢いでミアの体が仰向けに転がる。
「ああ、忘れてたぜ…テメエの回復能力をなあッ!!」
勢いよくその腹を思い切り踏みつける17。
「うげぇあッッ!!!!」
踏みつけられた腹を視点にミアの体がくの字に折れ曲がる。
「やっぱり、テメエは、最高だぜ!!ミアちゃんよォ!!」
「げぅうッ!!ぐブゥッ!!え”ァアア”ア”ッッ!!!!」
17の強烈なフッドスタンプがミアの腹に連続で叩き込まれ、腹が踏み抜かれる度に彼女の苦悶に満ちた叫び声が上がる。
驚異的な回復能力を持つ彼女であったが、イーヴィルリナ・イブリースとの死闘直後、ダメージも未だ多く蓄積された状態であり、17の猛攻に抵抗するだけの力は戻っていなかった。
「あ…ァ…」
一方的にいたぶられるミアの姿をただ震えながら見つめるしかない麻美。
あのミアがここまで一方的にやられている…それは彼女にとって非常に信じがたい光景であった。
ミアがこのままやられてしまえば次は…
「…!」
その時彼女は腹を執拗に痛めつけられながらも、ミアがこちらをじっと見つめていることに気付いた。
「………」
その目はまるで彼女にここからの逃亡を促しているようだった。
「ミアちゃん…」
麻美は意を決して、リナを抱きかかえその場から立ち上がった。
「あ、お前ら…!」
その様子に気付き、振り返る17。
だが再び彼女の足を両手で掴み、それを自分の腹に押し付けるミア。
「ハッ、もっと…アタシのお腹、痛めつけていけよ…」
「こんな一方的にいたぶれること…滅多にないんだしさ…」
「ああ、そうだな…望み通りまずはテメエの腹潰してやるよッ!!」
全体重をかけて、ミアの腹を踏みにじる17。
「うごあア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッッッッッッッッッ!!!!!!!」
内臓をすべて口から吐き出してしまわんばかりの圧力。
それでもミアは決して彼女の足から手を放そうとはしなかった。
(先輩…その馬鹿を連れて早く…逃げて…)
グリュッ!!
「があ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ッッッッッッッッッッ!!!!!!」
目を剥きながら、絶叫するミア。
「…ぅ」
耳を塞ぎたくなるようなミアの悲痛な叫び声を背に、傷ついたリナを抱えながらゆっくりと出口に向かっていく麻美。
「おい、いい加減にテメエ…!」
ピーピーピー
「あ?なんだこんなときに…」
『17聞こえてますか?』
「あー、聞こえてるよ24、なんだこっちは忙しいんだ」
いきなりその場にいない誰かと会話をし始める17。
『あなた…今どこで何をしているんですか?』
「あー、あのミアを痛めつけてやってるところだ」
『彼女と接触したんですか?アナタの勝手な判断で?』
「別にいいだろッ!今まで散々手こずったコイツを倒せそうなんだしよ!」
『それは良かったですね』
『ところでアナタ…自分の活動限界時間に気付いてますか?』
「あ?」
その瞬間、17は全身が弛緩する感触を覚えた。
「やべえ…時間切れだ、たった今」
『………、馬鹿ですね』
その瞬間、
「んぅあああああ…ッッ!!!!!!」
自分の腹を踏みにじる圧力が弱まったのを察知したミアは、残った力を振り絞って渾身のブリッジ体勢で彼女の体を思い切り跳ね上げた。
「うおッ!?」
思わず宙に放り投げられる17。
だが咄嗟の反応で地面に着地する。
『さっさとそこから撤収してください。合流ポイントは今からあなたのナヴェルデバイスに送信しますので』
「あぁ、ガス欠とあっちゃしゃあねえしな…」
「じゃあな、またやり合おうぜミア!」
そう言うと17は屋上からそのまま下に飛び降りていった。
「………」
「行ったの…?」
「そう…みたいっすね…」
脅威が去ったことで、リナを抱えたままその場にペタンと座り込む麻美。
「ミアちゃん…彼女は…」
「あ、あぁ…そのうち説明するっすけど…今は…アタシも…」
そのままミアはフラッと屋上に大の字に倒れ込んだ。
「ミアちゃんッ!?」
「へ、へへ…こ、こんなに疲れたの…初めて…っすよ」
「お、お腹も…臍も…こんなに痛めつけられて…もう限界…っす…」
そのまま目が閉じられ、力無く頭が横たわる。
「ミアちゃん…ミアちゃんッ!!」
麻美が必死に呼びかけるも彼女の瞼は閉じられたままであった。
ネーブル・リナとネーブル・ミア。
今や2人のネーブル戦士は全身に無数の傷を負い、夕闇に沈もうとしている屋上にその身を力無く横たわせていた…
「ッ!?」
当然背後からの叫びに思わずミアの拳が止まる。
振り返ると悲痛な表情を浮かべた麻美が屋上の入り口に立っていた。
ローザによって保健室に連れられるも、そこで再び目を覚ました麻美。
臍部に深い傷を負ったローザをそのままに、彼女は一人死闘が繰り広げられている屋上に来ていた。
「もうそれ以上はやめてぇ…理奈ちゃんが…理奈ちゃんが死んじゃう…!」
目に涙を浮かべながら訴えかける麻美。
その姿にふと正気に戻ったミアはゆっくりとその場から立ち上がり、自分の足元に倒れた人物を見つめた。
そこにはボロ雑巾も同然の姿と化したネーブル・リナがいた。
「…もとに…戻ったっすよ」
「リナちゃんッ!!」
彼女の元に駆け寄りその体を抱きかかえる麻美。
ミアのマウントパンチを喰らい続け完全に潰れ拉げた臍部を中心に、全身に惨たらしい傷を刻み込まれ、もはや息をしているのかすらも怪しい有様であった。
そんなリナを麻美は涙をボロボロこぼしながら抱きしめた。
「リナちゃん…リナちゃんッ!!」
「………」
その姿を一瞥し、その場から立ち去ろうとするミア。
「なんで…」
ふいに聞こえてきた麻美の声に足が止まる。
「なんでこんなになるまで痛めつけたの!?」
背中越しに聞こえてくる声。
それはミアに対する怨嗟に満ちていた。
「…こうするしかなかったすよ、こうするしか…」
「違うッ!!あなたはリナちゃんに何か憎しみをぶつけるかのように殴りつけていた…」
「今までだってそう!必要以上にリナちゃんを虐めて…痛めつけて…何で…何でそんなひどいことするのッ!?」
「うるさいッ!!」
「!!」
突如ミアが発した怒号に思わずビクッと体を震わせる麻美。
振り返ったミアの目は怒りに満ちていた。
「このアタシに…本当に"酷いこと"をしたのはソイツだッ!」
「え…?」
ミアが一体何のことを話しているのか麻美には理解できなかった。
しかし、彼女が理奈に対し相当な恨みを抱いているということだけは感じ取れた。
「…くっ!」
さらに何か言葉を発しそうになるのを堪えて、そのまま踵を返しそこから立ち去ろうとするミア。
「ま、待って…!」
咄嗟にミアを呼び止める麻美。
「あなたとリナちゃんの間に何が…」
「………」
二人の間に沈黙が続く。
「………」
「それは…」
沈黙に耐えかねたようにミアが言葉を発しようとした瞬間であった。
ボゴォオ!!!!!!!
「ォブッッ!!??」
突如ミアの腹部に叩き込まれた強烈な一撃。
「なんだァ?随分隙だらけだったぜぇミアちゃんよぉ!」
完全に不意打ちを喰らう格好となった彼女は、一瞬自分の身に何が起きたのか理解できなかった。
「ミアちゃん!!」
叫ぶ麻美。
「オげエエエエエァァアアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
だがその呼びかけは今の彼女には届いていない。
背まで突き破らんばかりに深々と腹に突き刺さった硬い拳に、ミアは思わず胃の内容物を地面にブチまげた。
「うおっ、汚ねぇ!!」
咄嗟に拳を彼女の腹から引き抜く謎の襲撃者。
ミアはそのまま前のめりに崩れ落ち、その場に蹲った。
「グブェ…ッ!!えア"ァア"ア"ア"…、うブッ!!!」
腕で腹をきつく押さえながらピクピクと体を震わせ、絶え間なく口から体液を溢れさせるミア。
「なんだオマエ、随分と弱くなっちまったんじゃねぇのか?」
「それとも、"コイツ"が効き過ぎたってかぁ?」
そう言いながらミアの腹を殴りつけた腕をコキコキと鳴らす"襲撃者"。
その銀の装甲に覆われた腕に刻まれたスリットからシューと白い煙が噴き出す。
「確かに威力は半端ねぇけど…やっぱ"こっちの手"で殴った方がいいよな」
「直接内臓がつぶれる感触が味わえるしよ」
「あ、ぁ…」
一瞬であのミアがダウンさせられた事態に驚愕する麻美。
そんな彼女にふと気付いたかのようにその謎の襲撃者は振り返った。
「あ、オマエ…なんだ?」
「………」
リナを抱きしめながら、怯えた目で"襲撃者"を見つめる麻美。
白いショートヘアーにオレンジのメッシュ、後ろに一本に結わえたヘアスタイル。
端正な顔立ちながらも、牙をむき出しにした口に鋭い目つき。
袖を引きちぎったかのようなノースリーブの臍出しスーツにショートパンツというリナやミアに負けず劣らず露出度の高い恰好。
とりわけ腹筋がくっきりと浮かび上がった丸出しのお腹に、まるで臍部を押さえつけるかのように装着された拘束具が異彩を放っていた。
「…あ、あなた…一体誰なの?」
「誰って…?名前なんてねぇよ。『17』って番号はあるけどな」
「ば、番号…?」
『17』というこの少女が一体誰なのか、麻美にはまったく見当がつかなかった。
そんな麻美に抱かれた傷だらけの少女に目を向ける17。
「…あ?そいつ…『リナ』ってやつか?」
「え…?」
17の興味がリナに移ったことで、麻美は反射的に彼女を庇うように抱きしめた。
「ああ、思い出した。確かそいつの"確保"も命じられているんだっけな」
頭をポリポリ掻きながら、17は思い出したように呟く。
「これでミッションその1完了ってわけじゃねぇか。"こっちに来て"幸先のいいこったぜ」
そう言いながら麻美とリナの元へ歩み寄ろうとする17。
だがその足首を突然何かが掴んだ。
「…あ?」
17が足元へ視線を降ろすと、先ほど強烈なボディブローを喰らい崩れ落ちたはずのミアがズタボロになりながらもしっかりと彼女の足を掴んでいた。
「行かせ…るかってんだ…」
「テメエ…」
17はその手を振り払うと、ミアのわき腹を蹴り上げた。
「げふゥっ!!!」
蹴られた勢いでミアの体が仰向けに転がる。
「ああ、忘れてたぜ…テメエの回復能力をなあッ!!」
勢いよくその腹を思い切り踏みつける17。
「うげぇあッッ!!!!」
踏みつけられた腹を視点にミアの体がくの字に折れ曲がる。
「やっぱり、テメエは、最高だぜ!!ミアちゃんよォ!!」
「げぅうッ!!ぐブゥッ!!え”ァアア”ア”ッッ!!!!」
17の強烈なフッドスタンプがミアの腹に連続で叩き込まれ、腹が踏み抜かれる度に彼女の苦悶に満ちた叫び声が上がる。
驚異的な回復能力を持つ彼女であったが、イーヴィルリナ・イブリースとの死闘直後、ダメージも未だ多く蓄積された状態であり、17の猛攻に抵抗するだけの力は戻っていなかった。
「あ…ァ…」
一方的にいたぶられるミアの姿をただ震えながら見つめるしかない麻美。
あのミアがここまで一方的にやられている…それは彼女にとって非常に信じがたい光景であった。
ミアがこのままやられてしまえば次は…
「…!」
その時彼女は腹を執拗に痛めつけられながらも、ミアがこちらをじっと見つめていることに気付いた。
「………」
その目はまるで彼女にここからの逃亡を促しているようだった。
「ミアちゃん…」
麻美は意を決して、リナを抱きかかえその場から立ち上がった。
「あ、お前ら…!」
その様子に気付き、振り返る17。
だが再び彼女の足を両手で掴み、それを自分の腹に押し付けるミア。
「ハッ、もっと…アタシのお腹、痛めつけていけよ…」
「こんな一方的にいたぶれること…滅多にないんだしさ…」
「ああ、そうだな…望み通りまずはテメエの腹潰してやるよッ!!」
全体重をかけて、ミアの腹を踏みにじる17。
「うごあア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッッッッッッッッッ!!!!!!!」
内臓をすべて口から吐き出してしまわんばかりの圧力。
それでもミアは決して彼女の足から手を放そうとはしなかった。
(先輩…その馬鹿を連れて早く…逃げて…)
グリュッ!!
「があ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ッッッッッッッッッッ!!!!!!」
目を剥きながら、絶叫するミア。
「…ぅ」
耳を塞ぎたくなるようなミアの悲痛な叫び声を背に、傷ついたリナを抱えながらゆっくりと出口に向かっていく麻美。
「おい、いい加減にテメエ…!」
ピーピーピー
「あ?なんだこんなときに…」
『17聞こえてますか?』
「あー、聞こえてるよ24、なんだこっちは忙しいんだ」
いきなりその場にいない誰かと会話をし始める17。
『あなた…今どこで何をしているんですか?』
「あー、あのミアを痛めつけてやってるところだ」
『彼女と接触したんですか?アナタの勝手な判断で?』
「別にいいだろッ!今まで散々手こずったコイツを倒せそうなんだしよ!」
『それは良かったですね』
『ところでアナタ…自分の活動限界時間に気付いてますか?』
「あ?」
その瞬間、17は全身が弛緩する感触を覚えた。
「やべえ…時間切れだ、たった今」
『………、馬鹿ですね』
その瞬間、
「んぅあああああ…ッッ!!!!!!」
自分の腹を踏みにじる圧力が弱まったのを察知したミアは、残った力を振り絞って渾身のブリッジ体勢で彼女の体を思い切り跳ね上げた。
「うおッ!?」
思わず宙に放り投げられる17。
だが咄嗟の反応で地面に着地する。
『さっさとそこから撤収してください。合流ポイントは今からあなたのナヴェルデバイスに送信しますので』
「あぁ、ガス欠とあっちゃしゃあねえしな…」
「じゃあな、またやり合おうぜミア!」
そう言うと17は屋上からそのまま下に飛び降りていった。
「………」
「行ったの…?」
「そう…みたいっすね…」
脅威が去ったことで、リナを抱えたままその場にペタンと座り込む麻美。
「ミアちゃん…彼女は…」
「あ、あぁ…そのうち説明するっすけど…今は…アタシも…」
そのままミアはフラッと屋上に大の字に倒れ込んだ。
「ミアちゃんッ!?」
「へ、へへ…こ、こんなに疲れたの…初めて…っすよ」
「お、お腹も…臍も…こんなに痛めつけられて…もう限界…っす…」
そのまま目が閉じられ、力無く頭が横たわる。
「ミアちゃん…ミアちゃんッ!!」
麻美が必死に呼びかけるも彼女の瞼は閉じられたままであった。
ネーブル・リナとネーブル・ミア。
今や2人のネーブル戦士は全身に無数の傷を負い、夕闇に沈もうとしている屋上にその身を力無く横たわせていた…
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