へそ出しヒロインや時々男の子がおヘソを弄られたり嬲られたりしながら頑張るイラストを載せています。基本ラフ画がメインです。感想やコメントいただけると嬉しいです!
とある良く晴れた昼先の海水浴場…
「…なんだアレ?」
海水浴客の一人が沖から近づいてくる謎の半透明状の物体に気づく。
すると突然、ソレが海上から飛び出した。
「あぁ~着いたべぁ~」
砂浜に降り立ったのは、全身が半透明状に透けたエレメリアン『ヒドロゾアギルティ』であった。
「ア、アルティメギルだぁ!!逃げろ~!!」
蜘蛛の子を散らす様に逃げ出す海水浴客たち。
「あ、あぁ~、ま、待ってけろぉ」
ニチャニチャと海水を滴らせながら追いかけるヒドロゾアギルティ。
だがその動きはいたく緩慢で一般人にすら追いつけていない。
「に、逃げないでべさぁ~、お、おらはただ…」
その時、彼の前に突如空中から砂を巻き上げながら勢いよく着地する一つの影。
「おわぁああああ!!!!!!!!」
「そこまでよ!アルティメギル!!」
尻もちをつくヒドロゾアギルティが見上げると、そこにはランスを突き出しながら自分を見下ろす青髪のツインテールの戦士がいた。
「テ、テイルブルー…!」
「テイルブルーだ…」
その姿を見て次々と声を上げる人々。
「テイルブルーが来たぞー!!逃げろーッ!!」
先よりもさらに凄い勢いで一目散に逃げ出していく人々。
「………」
「き、来てくれたんだなぁテイルブルー」
逃げる人々とは反対に、まるで待ちかねていたかのように歓喜の声を上げるヒドロゾアギルティ。
ジェル状のまるでクラゲのような相手に顔を顰めるブルー。
「トゥアール…あんたワザとこういう奴に当てたでしょ?」
『ち、違いますよ!また"例によって"複数地点に敵が現れたので無作為に割り当てただけです!』
『ほら、場所も海ですし、青の戦士の愛香さんにはピッタリでしょ!?』
『わざと水着ギャルだらけのビーチに送り出して、自らの"矮小さ"を思い知ってもらうという意図なんてマッタクナイデスヨ!!』
「帰ったらあなた自身を小さく折りたたんであげるわ」
通信越しに死の宣告を告げた後、改めて相手を見据えるように対峙する。
「さ、さ、早くこっち来るんだな」
そう言いながらその半透明の触手群をワシャワシャと動かすヒドロゾアギルティ。
その仕草が愛香にとって、既に気持ち悪い。
そして先ほどから気になっていたが、何か自分のお腹の方ばかり見ているような気がする…
「…一応聞いておくけど、あんた何属性なの?」
「お、おでは…『へそゴ…』」
「エグゼキュートウエェェェェェェェェェイブッッッッッッッ!!!!!!!!」
ドガーンッッ!!!!!!!
「おおおおあああああああああああッッッッッッッッッ!!!!!!???????」
聞こえかけた言葉に一瞬で反応し、コンマ0.1秒、愛香の必殺技が発動する。
爆発の衝撃で砂と海水が愛香の体に降り注ぐ。
『なんか…どこかで見たことがある光景でしたね』
「手ごたえはあったわ、さっさと帰るわよ」
ほんの一瞬、愛香を襲った忌まわしき記憶群が脳裏を過ぎる。
(なに…まだいたわけ?"アレ"に欲情する変態集団が…)
思い起こすだけでも身もよだつ…だが今回は敵が手を出す前に仕留めることが出来た。
事も済み、すぐその場から立ち去ろうとしたそのとき、体に違和感を感じた。
「…?」
ふと自分の体を見下ろす愛香。
スーツに付着した砂や海水…そして透明状のゲル。
「!?、な、何これ!?」
咄嗟に胸元に着いたそれを払い落とそうとする愛香。
だがその瞬間、全身に悪寒が走る。
「うヒィ!?」
首元、脇、胸、太ももなど、素肌を露出した部分からゲルが独りでに内部に侵入してきたのである。
「な、何これぇ!??」
悲鳴を上げながら、咄嗟に手でゲルを払いのけようとする愛香。
だが突然自分の意に反し、大きく天に向けて両手を広げられる。
「な、なんでッ!?体が勝手にッ!?」
「おでなんだなぁ」
先のエレメリアンの声…だがそれはなんと自分の体から聞こえてきた。
「な、なんでさっきの奴の声が…ひゃあッ!?」
こびり付いたゲルが体表を移動したことでまたも声を上げてしまう愛香。
『ま、まさか…!?』
愛香のスーツの分析結果を見て驚愕するトゥアール。
『まさか…そのエレメリアンは…バラバラにされた状態でもまだ生きている…?』
「え、な、なに!?」
『"ヒドロゾア"ギルティ…ヒドロゾアはヒドロ虫の群体によって形成されるクラゲのような生物…』
「だ、だから何よ…」
『もともとが群体だから、バラバラになってもまだ生きてるんです!』
『まだソイツは死んでません!!』
「な、なんですってぇ…!?」
愛香の全身にこびり付いたヒドロゾアギルティの群体。
既にそれはスーツの噴射孔などあらゆる隙間に侵入し、その機能すら奪おうとしている。
『お、恐るべきエレメリアンです…こんなのがいたなんて…』
さしものトゥアールも戦慄する。
「く、こ、このおッ!!」
スーツが自分の意に反して勝手に動くのに、なんとか抵抗しようとする愛香。
『む、無駄なんだなぁ』
一部のジェルが愛香のむき出しのお腹に移動する。
「!?」
そして間髪居れずその中央の小さな窪みに侵入した。
「ひゃあああッッ!!」
ビクンと震える体。
『や、やっぱりここが弱いんだなぁ』
愛香の臍の中でグリュ、グリュと渦巻くジェル。
「くぅうううううううううッッッッッッ!!!!!!!!!」
"ヘソ"を責められる…それは愛香にとって忌まわしき数週間前の記憶を思い起こさせた。
愛香の"ヘソ"に執着したエレメリアンたちの襲撃…
触手で弄られ、殴られ、挙句の果てにデベソにまでさせられてしまう。
それはすぐにでも忘れ去りたい恥ずべき記憶群であった。
「ぐううッ!!」
またも同じ部分を責められ、その心に沸々と湧き起こる怒り。
その怒りのパワーが徐々に相手の支配力に拮抗していく。
「あ、あんた…い、いい加減に…」
その瞬間、突如愛香の全身に強烈な激痛が走った。
「ぐがああああああああッッッッ!!!!??????」
全身から力が抜け、そのまま砂浜に仰向けに倒れてしまう。
「あ、が…ぁ……あ、ぁ…」
ピクピクと痙攣する体。
『愛香さん!?愛香さんッ!!』
必死に呼びかけるトゥアール。
その声が通信機越しに聞こえてくるも、愛香はそれに応えることすら出来ない。
まるで強烈な電撃を浴びせられたかのような衝撃…
なんとか手足を動かそうとするも、ピクリとも反応しない。
『お、おでの"毒"は強力なんだなぁ』
『毒!?』
『愛香さん!愛香さん大丈夫ですかッ!?』
毒を打ち込まれ、ピクピクと体を痙攣させる愛香にトゥアールは命の危険を感じ必死に呼びかけた。
『だ、大丈夫なんだなぁ。命に危険はないんだなぁ』
『ただしばらく、大人しくしていて欲しいんだな』
次の瞬間、独りでに動く腕。
スーツに侵入したヒドロゾアギルティが勝手に動かしているのだろうが、毒を打ち込まれた今の愛香にそれに抵抗する力はなかった。
為すがまま両腕はスーツからむき出しのお腹へと向かう。
(こ、こいつ、何を…?)
臍の両側に添えられる両手、その人差し指がそれぞれ穴の左右の縁にかけられる。
『そ、そうだ…ま、まだおでの"属性"を…言っていなかったんだなぁ…』
「!?」
『お、おでの属性は"へそゴマ"なんだなぁ』
その瞬間、左右から引っ張られ割り開かれる愛香の臍。
「~~~~ッッッ!!???」
毒により声を発することが出来なかったが、それすら忘れるほどの羞恥心が愛香を襲う。
普段は縦に閉じた可憐ながらも凛々しい愛香のヘソ…
それが無理矢理割り広げられ、その奥の皺をみっともなくさらけ出している。
だが愛香にとって、最も恥ずべきところはそこではなかった。
『おお…ちゃ、ちゃんとあったんだなぁ』
まるで臍穴の奥を間近に見ているようなヒドロゾアギルティ。
彼はその奥の皺の隙間に詰まった黒い塊を確認し興奮気味に声を上げた。
『テ、テイルブルーのへそゴマなんだなぁ!』
(い、いやあああああああああああッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!)
声にならない叫びを上げる愛香。
身だしなみにうるさい彼女は、普段から臍の手入れも定期的に行い清潔を保っている。
特にテイルブルーとなってからはお腹をさらけ出すコスチュームということもあり、特に入念に行っていた。
だが、あの一連のへそ責めを受けてから…彼女はあまりヘソに触れないようになっていた。
へそ掃除をしているだけでも、あの時の、思い出すだけでも顔から火が出るような記憶が思い起こされてしまうからであった。
そのため、放置された愛香のヘソには必然的にゴマが溜まっていってしまった。
『いい、いいんだなぁ…可憐な女の子がそのオヘソに汚いものを溜めている…そ、そのギャップがいいんだなぁ…!』
『そしてへそゴマ見られて恥らう女の子も…か、可愛いんだな!!』
妙に饒舌になるヒドロゾアギルティ。
だがその言葉は愛香にとって羞恥心を増幅させるものでしかなかった。
さらに彼女にとって不幸な事態が起きる。
戦闘が終わったと勘違いした海水浴客がぞろぞろとまた戻ってき始めたのだ。
「な、なんだテイルブルー?」
「仰向けになって…自分のヘソなんか拡げて…?」
傍目から見ると、自分で臍を拡げているとしか見えない光景。
彼女がエレメリアンに操られていることなど露知らず、その奇行について次々と口にする周囲の人間たち。
(違う、違うのよおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!)
『そ、そうだ…周りの人にも見てもらうんだなぁ、おへその中身』
「!?」
姿勢制御スラスターを操り、その場から愛香の体を起き上がらせるエレメリアン。
そしてなんと周囲の人々に見せつけるように、その臍の中身をさらしだした。
「へ、へそのゴマだ…!」
「や、やっぱりテイルブルーは粗暴だから、おへそもちゃんと掃除していないんだ!」
「ば、馬鹿!そんなこと聞こえたら殺されるぞ!」
愛香のヘソの中身を目の当たりにしてざわめく人々。
「う、うあ…うあああああああああ………!!!!!!!!!!」
あまりもの恥ずかしさに、ついに自然と涙がこぼれ始める。
『あ、愛香さん…た、ただちにレッドとイエローを応援に廻します』
さしものトゥアールもこの仕打ちを正視することが出来なかった。
「そ、それは…やめて…」
『!』
わずかに呟かれる言葉。
「そ、総司に…こんな姿…見られたくない…」
『何言ってるんですか!今はそれどころじゃ…』
「お、お願い…だから…!」
『う…』
トゥアールにも痛いほどわかる。
いくら総司相手にいつも痴女同然の振る舞いをしているトゥアールにだって、絶対に見られたくないものはある…
だが今はそれを気にしているような状況ではない。
レッドへの通信を繋げようとしたその時…
『!?、これは…』
ブルーのスーツのインジケーターに異変が起きていることに気づくトゥアール。
『スーツに異常な熱反応…まさか!?』
モニターに映るブルーを見やる。
スーツから湧きたつ熱気。
徐々にその表面が赤く熱を持ち始めていることが目に見えてわかる。
『まさか…わざと熱暴走させているんですか!?危険です!!』
愛香が何をしようとしているのか一瞬で察するトゥアール。
彼女はスーツを強制的にオーバーヒートさせ、内部に侵入したヒドロゾアギルティを排除しようとしている…
しかしそれは賭けであった。
下手すれば敵を倒す前にテイルスーツの全機能が停止してしまう。
「危険なのは…分かってるわよ…!だけど自力でなんとかするには…こうするしかないでしょ…!」
『!』
愛香はなんとしてでも自分の手でこのエレメリアンを倒そうとしている。
トゥアールはそれ以上何も言わなかった。
スーツが熱暴走してしまうのが先か、エレメリアンを排除出来るのが先か…
愛香とエレメリアンの根競べが始まった。
「くぅぅ…!!」
『な、なんだ…なんだか熱いんだな?』
一瞬でスーツ内部が熱籠っていく。
『あ、熱い!!熱いけど我慢するんだな!!』
しかしヒドロゾアギルティも負けじと耐える。
愛香のへそゴマへの執念が為せる業だった。
『こ、こんな綺麗なへそゴマを持った子から、離れたくないんだなぁ!』
「へそゴマが綺麗な訳ないでしょうがぁあああああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
自虐的ではあるが思わず叫んでしまう愛香。
「なんで毎回毎回毎回、私が…私のオヘソがこんな目に合わなきゃ行けないのよォオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
あまりにも理不尽な仕打ちに怒りが爆発する愛香。
その瞬間スーツが発光し、その場で大爆発を起こす。
ドゴオオオォォォォォォォォォンンンンンッッッッ!!!!!!!!!!!
『オワアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!』
「テイルブルーが爆発したぁ!?」
またも散り散りに逃げる群衆。
『愛香さんッ!!』
叫ぶトゥアール。
爆発の跡、砂浜に大きく形成されたクレーター。
その中心部に大の字に倒れていたテイルブルー。
『愛香さん!返事をしてください愛香さん!!』
「…だ、大丈夫よトゥアール…なんとか…」
力無く返事する愛香。
スーツ内部に侵入していたヒドロゾアギルティは今のオーバーヒートで消滅させることが出来た。
しかしその代償としてスーツの機能のほとんどが停止し体力も消耗しつくしたことで、今や自力で立ち上がることすらままならなかった。
苦しそうに呼吸を吐くたびにそのお腹が大きく上下する。
「も、もう…動けないわ…トゥアール」
『…分かりました。ただちにレッドとイエローを迎わせます』
レッドたちにブルーの回収を伝えたのを聞いてホッと息を吐く愛香。
紆余曲折あったがなんとかエレメリアンは倒すことが出来た。
まだ自分のおへそに執着する連中がいたことにはうんざりしたが…
(まだ…あんな連中が残って…)
体が動かず、迎えに来るまでただ夏の宙を見つめながらそんなことを考える愛香。
「フフ」
「!」
突如、聞こえてきた静かな笑い声。
愛香はハッと目を見開き周囲を見渡した。
「だ、誰…?」
「ここよ」
「!?」
ちょうど自分の真上から聞こえてきた声。
そちらを見上げると、まるで自分を直上から見下ろすかの如く一つの影がそこにあった。
全身をマントに隠し、その素性は分からない。
「だ、誰よアンタッ!?」
「私のことは別にいいわ」
「それよりせっかく敵を倒してお疲れのところ申し訳ないけど、私の"実験台"になってもらえるかしら?」
「!?」
実験台とはいったい何のことか?
とにかくその場から起き上がろうとする愛香であったが、破損したスーツと今の体力ではそれもままならない。
「フフフ…」
懐からあるものを差し出す謎の人物。
それはおよそ直径5cmほどの黒く濁った水晶体であった。
「な、なによそれ…?」
「これは…"執念の塊"みたいなモノかしら?」
「あなたのそのお腹の真ん中に開いた"穴"へのね」
次の瞬間、その玉が割れ黒い妖気が煙の如く溢れ出した。
「!?」
「さあ、行きなさい」
「"あなた達"が思い焦がれた場所へ」
妖気は一直線に愛香に向けて降下していく。
その目標は、今しがたまで痛めつけられていた彼女の臍穴であった。
「い、いやああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!」
一気になだれ込む妖気。
「うわあああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
夏の海岸に少女の絶叫が響き渡った。
「ブルー!!」
それからおよそ数分後、ブルーとエレメリアンの戦闘のあった海岸に到着するレッドとイエロー。
何か異常事態が発生したとトゥアールから聞き、急いで駆けつけてきた2人はそこに信じられないものを見た。
「な、何だよ…あれ?」
「まさか…エレメリアン!?」
砂浜にそそり立つ、身長20m近くの巨大なエレメリアン…
そしてその胴体中央に張り付けられた一人の少女がいた。
「愛香ッ!?」
「そ、そう…じ…」
それは全身ボロボロのテイルブルーであった。
[後書き]
久々のテイルブルーです。
前回で一度完結させたつもりでしたが、また色々ネタを思いついたので書いちゃいました。
例によって前後編です。
拍手コメ返しです。
>普段のリナちゃんからすると最初のうちは強すぎる力を扱えきれなくて大苦戦みたいな展開でもよさそう。
そのネタは普通にやってみたいですね。
処理しきれない膨大なエナジーがおへそから漏れ出しちゃうとか…妄想が捗りますw