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へそ出しヒロインや時々男の子がおヘソを弄られたり嬲られたりしながら頑張るイラストを載せています。基本ラフ画がメインです。感想やコメントいただけると嬉しいです!
へそ出しヒロインや時々男の子がおヘソを弄られたり嬲られたりしながら頑張るイラストを載せています。基本ラフ画がメインです。感想やコメントいただけると嬉しいです!
「アイツは…一見、ただの人間だ」
「身体能力もこれといって高いわけでもなく、頭も特にいいわけでもない」
「むしろいつもおへそオナニーのことしか頭にない"馬鹿"で"変態"だ」
(ミアちゃん酷い…確かにそうだけど…)
「だけどアイツには、他の人間にはないある特別な能力を持っていた…」
「あのジュエルからエナジーを最大限に引き出せるという、な」
「ネーブル・エナジーね」
「あぁ、あのジュエル単体では何も起こらないが、それを体内に取り込み性的昂揚感を覚えることによって大量のエナジーが発生する」
「そして…そこに目をつけた連中がいた」
「連中…?」
「『シックス・ピース』…」
「アイツとジュエルから生み出される無尽蔵のエナジーを利用して、世界征服を始めた連中だ」
「え、え…?」
いきなり突拍子もない展開に真美が困惑したように声を上げる。
「せ、世界征服なんて…リナちゃんのおヘソで…?」
「そんな…ハハ…」
「…先輩は笑ってるけど、あのジュエルがマジでヤバイ代物だってこと分かってんのか?」
「え…?」
「考えてもみろよ」
「あの石っころ一つとただの女子高生一人いるだけで無限のエネルギーを発生させることができる…」
「アイツにジュエルを埋め込んで、ずっと性的興奮を与える環境に押し込んでしまえば、半永久機関の完成だ」
「あ…で、でも…そんなずっと四六時中おヘソオナニーなんて…」
「それを可能にする装置を作っちまったんだよ、アイツらは」
「!」
「その装置に組み込まれたアイツは、年老いることもなく延々と自分のヘソを責められる夢を見させられ続けている…」
「そしてそこから発生するエナジーはすべて回収され、あらゆる事に利用されている」
「17や24…あいつら"ナベルロイド"もその一つだ」
「ナベルロイド?」
「身体改造を受けることで、エナジーを体内に取り込むことができるようにした連中…」
「いわば一種の改造人間ってわけだ」
「じゃ、じゃあ彼女たちもリナちゃんと同じようにおヘソオナニーして…?」
「いや、あくまでアイツらはエナジーを利用しているだけ…」
「あいつらの臍に妙な装置がついていただろ?あれは受信機だ」
「あれで遠隔にある大元の装置から転送されたエナジーを自分の臍から取り込んでいるってわけさ」
「………」
「そ、そんな…リナちゃんがそんな凄い力を持っていたなんて…」
「アンタは…ある程度知っていたんだろ?」
ふとミアがローザの方に視線を向ける。
「え、先生…?」
「…そうね、全貌は掴めないまでもジュエルの特性についてはある程度知っていたわ」
「ど、どういうことですか?」
「あのジュエル…もともと私たちが持っていたものなのよ」
「ジュエルを埋め込まれた人間の昂揚感に応じてエナジーが発生する…そこまでは知っていたわ」
「特に多感な時期の女の子…つまり理奈ちゃんや麻美ちゃんくらいの年の女の子がもっともその力を引き出せるということもね」
元々理奈がジュエルを手に入れたのは、ローザがそれを彼女の目の前に落としたのがきっかけであった。
「理奈ちゃんが他の子と違って、病的におヘソオナニーが大好きなちょっと変わった女の子だってことは予め調べていたわ」
「だからジュエルの特性をより詳しく調べるため…ワザと私が彼女の目の前に落としたの」
そして目論見通り理奈は自分のへそにジュエルを埋め込み、そしてエナジーの力にて変身を果たした。
「最初は対峙して彼女を虐めることで力を引き出そうとしたけど、追い詰められてもおヘソのことばかり考えてるリナちゃんを見ているうちに、なんだかほうっておけなくなっちゃって…」
「でも…まさか…それがそんなことになっちゃうなんて…」
「先生…」
「確かにアンタが余計なことをしてくれたせいもあるけど、元はといえばヘソオナニーばかりしか頭がないアイツが悪いんだ…!」
そう言いギリっと歯を噛み締めるミア。
「ミアちゃん…」
「そ、そういえば…ミアちゃんはどうやって生まれたの?」
麻美の問いかけに、ミアは少し顔を俯かせ間を置いた後、静かに語り始めた。
「…アイツが装置に組み込まれてしばらくしてから…ある想定外の出来事が起きた」
「想定外?」
「アイツが…妊娠してたってことが判明したんだ」
「!」
「アイツがいつ性交したのかは分からない…」
「装置に組み込まれる直前、誰かに強姦されたのかもしれない」
「ともかくその時になってようやくアイツが身ごもっているってことが分かったんだ」
「まさかそれが…」
「ああ、私だよ」
「………」
「だけど妊娠してるとあってはエナジー供給に何か支障が出るかもしれない…装置の中にずっと組み込んでおくわけにもいかず一旦アイツは装置から外された」
「そこでアタシを堕ろすことも考えられたんだろうけど…そこで出た結論はその子供をそのまま出産させ様子を見てみるというものだった」
「つまり…あの特異な体質を持つアイツの子供が一体どんな能力を持っているのか…それを観察するための"モルモット"としてアタシは生を受けたんだよ」
「モ、モルモット…」
次から次へと明かされる衝撃的な事実に、麻美は口を抑え震えていた。
「アタシを産んだあと、アイツはまた装置の中へと組み込まれた」
「一方でアタシはシックス・ピースの連中に"飼育"されながら、ずっと体を調べられ続けてきた」
「すると…ある特殊な力を持っているということが分かったんだ」
「特殊な力?」
「ジュエルが無いのに、アタシの体からはネーブルエナジーが生じていた」
「つまりアタシは"装置を介する必要もなく"アイツからエナジーを得ることが出来ていたんだ」
「そ、それってつまり…リナちゃんがオナニーして発生したエナジーをミアちゃんが使えるってこと?」
「そういうこと」
「だからアイツとジュエルがある限り、アタシは常にネーブルエナジーの力を発揮することが出来る」
「アイツの胎内にいた間ジュエルの影響を受け続けていたからとか…多分そんなとこなんだろうな」
そこで麻美は理解した。
ミアがジュエル無しでどうしてあれだけの力を発揮できていたのかを…
そして24によってリナの臍からジュエルが抜き出され破壊された際、何故ミアの変身が解かれ、治癒能力も失ったのかを…
「そういえば理奈ちゃん…ミアちゃんが姿を現した頃からいつも以上におヘソを弄りだすようになったんだけど…それは…」
「あぁ、アタシのせいだろな」
未来の世界で装置によって効率的に膨大な量のエナジーを搾取されているリナであれば、ミアに奪われた分など些細なものであっただろうが、ただオナニーによってのみエナジーを得ていた今のリナにとっては大きな影響であった。
「まったく…親の"すねかじり"ならぬ"へそかじり"ってわけね」
「…それでそれからどうしてミアちゃんはこの世界に来ることになったの?」
「もともとミアちゃんもそのシックスなんとかって組織にいたんでしょ?」
「さらわれたんだよ」
「!」
「シックス・ピースに対抗していたレジスタンス組織、そこの連中がアタシのことを嗅ぎつけたんだ」
「装置なしでエナジーの恩恵を受けられる人間…ただでさえナベルロイドの連中に手を焼いて劣勢だってのに、そこにそんな奴まで加勢したらもはや勝ち目はなくなっちまう」
「だから奴らは死に物狂いでアタシを奪取したのさ」
「もっとも…その時アタシは2歳かそこらだから何が起きているのかもさっぱり分からなかったけどな」
「そ、そんな小さな時に…!?」
「あぁ、そしてそのレジスタンスでアタシは育てられた」
「エナジーを使えるアタシが将来レジスタンスの主力となるべく、色々戦闘技術を叩き込まれながらな」
「その時の教官、そしてレジスタンスのリーダーだったのがアンタだよ、ローザ」
「えっ!?」
思わず声を上げるローザ。
「わ、私が?」
「あぁ、アイツにジュエルを渡してしまった罪滅しかなんだか知らねぇけど、アンタが反抗勢力の中心的存在だった…」
「それでアイツの二の舞にさせないためか、アタシを散々いたぶってくれてよ」
「い、いたぶるって…?」
「このおヘソに高温の液体や強酸流しこんだり、万力みたいなので押しつぶそうとしたり、限界以上に割り広げたり…アタシに耐性をつけさせるのが目的だとかなんとか言ってたけどよ」
「ず、随分とスパルタねぇ、未来の私…」
「確かに傷はすぐに治るけどよ、正直殺してやろうかと思ったくらいだぜ」
「ま、おかげでかなり痛めつけられても、耐えられるようにはなったけどな」
「………」
ミアの異常なまでのタフネスぶりはジュエルによる回復能力だけではなく、未来のローザによって培われたものだということを麻美は理解した。
「…それで分かったわ」
「アナタが以前、私に向かって"アンタも随分と甘ちゃんだった"って言っていたこと」
「私はミアちゃんにとっての師匠だったってことね」
「ハッ、師匠とかそんな大層なもんじゃねぇよ、アタシにとっちゃあな」
そっぽ向きながら吐き捨てるように言うミア。
「…随分と嫌われる真似をしていたようね、アタシ」
「じゃあついでに聞くけど、麻美ちゃんはアナタにとっての何だったのかしら?」
「え?私…?」
「あなた…リナちゃんと違って麻美ちゃんに対しては随分と従順そうだったけど…それも何か未来であったことに関係するのかしら?」
「それは…」
一瞬口ごもるミア。
そして観念したかのように白状する。
「それは…アンタが…私の…育ての親だから…」
「!!」
驚愕の表情を浮かべる麻美。
「わ、私が…ミアちゃんの…?」
「そうっすよ…」
「本当の母親がいないも同然のアタシを育ててくれたのは、あんたっすよ」
「友人の子供をほうっておくことが出来なかったとかそんなところなんでしょうけど…」
「フフ、そういうことね」
「だから麻美ちゃんに対してはどこか甘えるような感じだったのね」
「なっ!」
ローザの言葉に思わず顔を真っ赤にさせるミア
「ば、馬鹿ッ!ちげえよ!!実質育てられたのは10歳くらいの頃までで…ッ!?」
その時ふいにミアの体を抱きしめる麻美。
「えっ、ちょ、せ、先輩…!?」
「…ミアちゃん、小さい時からずっと…たった一人で辛い思いばかりしてきたんだね」
「本当に…本当に辛かったんだよね…」
「い、いや…別に辛くなんか…」
あたふたとしながら抱擁を解こうとするミアであったが、ふと首を静かに横に振るローザが目に入る。
そして真美の方へ目を見やると、彼女はボロボロと目から涙をこぼしていた。
「………」
抵抗するのをやめ、自分を抱きしめる麻美の手にそっと手を添えるミア。
「先輩…こんなアタシのために涙を流してくれるなんて…やっぱり先輩は昔から変わらなかったんすね」
「ミアちゃん…あ、ご、ごめん!まだ話の続きだったよね」
慌ててミアから手を離し、涙を拭う麻美。
「あ、あぁ…」
「そ、それで…アタシもレジスタンスの一員として、奴らと戦うようになった」
「ナベルロイドの連中も相当ぶっ潰してやった。エナジーを利用してるっていう点は一緒だけど、アタシは装置の制限無しで存分に戦えたからな」
「だけど、それでも劣勢は覆せなかった…アタシ一人が頑張ったところで物量差は覆しようもなかった」
「さらに奴らはアタシに対して、ある対抗手段の準備を進めていたことが分かった…」
「対抗手段?」
「そう、リナのヘソから生じるエナジーをアタシに送れないようにする遮蔽装置…その準備を奴らは着々と進めていた」
「当然そんなことされたら…アタシもただの人間同然。レジスタンスの戦力も大幅にガタ落ちだ」
「………」
「そこで…アタシたちは最後の賭けに出た」
「それが…」
「アナタを過去に送り出す…ってことね」
ミアは頷いた。
「そう、アタシたちがいた未来の時点でエナジー利用の研究は時間航行にまで及んでいた…」
「理論的は可能、だけどまだ誰も試したことはない…だけどアタシたちに手段を選んでいる余裕は無かった…」
「アタシが過去まで行って、アイツを狙おうとする奴らを全部排除する」
「レジスタンスは決死の覚悟で連中の施設に突入して試作の転移装置を起動、そしてアタシはそこに飛び込んで…ここにやってきた」
「…レジスタンスのみんなは?先生や未来の私はその後どうなったの…?」
「分からない。アタシがいなくなった後、あの未来がどうなったか…」
「………」
「とにかくあのシックス・ピースの連中もアタシを追って、17と24…ナベルロイドを過去に送り込んで来た」
「そしてアイツが確保された今、アタシはアイツを奪い返さないといけない」
「そうしないとまた未来は…アタシがいた未来と同じになっちまう…!」
ミアはそう言いながら自分の拳をきつく握り締めた。
「…ふぅ、やっと話が飲み込めたわ」
「それでミアちゃん、あなたこれからどうするの?」
「決まってるだろ!あの2人がいるところに殴り込んでアイツを奪い返す…!」
「それが何処だか分かってるの?」
「そ、それは…!」
口をつぐむミア。
「ほら、闇雲に突っ走ってもどうしようもないでしょ」
「………」
正論で指摘されてミアは不貞腐れたような表情を浮かべる。
「だからって…このまま何もしないってわけ…」
「そう、だから今リナちゃんたちがどこにいるのか探りを入れているところよ」
「え?」
ミアは思わず驚きの声を上げた。
「あ、あんた知ってるのかよ…?あいつらの居場所…」
「確信はないけど…大体想像がつくわ」
「ミアちゃん、その17と24って子はリナちゃんを確保した後どうすると思う?」
「え…そ、それは…」
「リナちゃんを未来に送る…とか?」
「それはないぜ先輩」
「時間跳躍の成功確率はほぼ半分、そんなリスクを犯してまでアイツを送り出すなんて…」
「そうね、それにそもそもこの時代にはそんな時間跳躍できる装置なんて存在しないし」
「となると、この時代でその例の装置を作り出してそこにリナちゃんを組み込むか…」
「作り出す?この時代で?」
「そんなことできるわけが…」
「そう、"今のこの世界の"技術じゃ不可能でしょうね」
含みを持たせた言い方をするローザ。
「…?」
「この世界の技術じゃ不可能…、まさか!」
「ええ、そういうことよ」
「もっとも、その場所が今どの"座標"にあるのかは調べないといけないけど…」
「ま、それは私に任せて、あなたは戦えるように態勢を整えておきなさい」
「態勢って…アタシはいつでも…」
「ミアちゃん」
ふと麻美が呼びかける。
「先輩?」
「!、それは…」
振り返ったミアが見たもの…
それは彼女の手の平に敷かれたハンカチに綺麗に並べられた水晶の破片…ジュエルの残骸であった。
「これは…アイツの臍に入っていた…」
24によって粉々に砕け散ったメタモル・ジュエル。
だが麻美はコートに散らばったその破片をひとつひとつ拾い上げ回収していた。
「これを使えば…ミアちゃんもまた変身できるんじゃないかな?」
「!」
粉々に砕け散ったジュエル…だが破片と化したとはいえ、ジュエルそのものであることには違いない。
「アタシがそれを使って変身だなんて…出来るわけ…」
「そんなのやってみないと分からないよ!」
「それにもう前のようにすぐに傷も治らないんだよ!そのままの姿で戦おうなんて、私絶対にさせないんだからね!」
まっすぐにミアを見据える麻美の瞳。
それは彼女が幼少の時から何度も見てきた有無を言わせない瞳であった。
「…わ、分かったよ」
「そ、それを臍の中に…入れりゃいいんだろ」
「うん!それじゃあちょっと待ってて…!」
渋々承諾するミアに対し、途端に明るくなる麻美の顔。
彼女はジュエルの破片を一つ一つ机に並べ始めた…
「…で、なんだよこの状況…」
保健室から隠し扉で通じた、ローザがリナの調教用に密かに誂えていた部屋…拘束台や用途不明な様々な器具が置かれたその穏やかでない空間にミアと麻美はいた。
天井から吊り下げられた鎖…その一つにミアは両腕をつながれた状態で拘束されている。
「だって…そうしないとミアちゃん暴れると思って…」
憮然とした表情を浮かべるミアに対し、申し訳なさそうにだがどこかしら楽しそうに麻美が詫びる。
そして彼女は台に置かれた水晶体…麻美が一つ一つ破片を丁寧に接合させ修復させたジュエルを手にとった。
それは手元にあるだけの破片を接着させて修復したに過ぎない、今すぐにも壊れてしまいそうなジュエルであったが、今のミアたちにとってこれが唯一の希望であった。
麻美はミアの背後に立つと、その手を彼女のお腹の前に回した。
そして片方の手でそっとほぐすようにミアのおヘソを撫で始める。
「あぅン…ッ!!」
ビクッとミアの体が震える。
「力を抜いて…ミアちゃん…」
背後からそっと囁くように声をかける麻美。
そして手にしたジュエルをミアのおヘソに押し当てた。
「はぁうううううッッッッッ!!!!!!」
傷ついたヘソにいきなり冷たい無機物を押し当てられ、悲鳴を上げるミア。
麻美は背後から渾身の力を込めてジュエルをミアのヘソに押し込んだ。
「あいッたあぁあああああああああああああッッッッッッッッ!!!!!!」
「こ、こんなの無理だってぇッ!!やっぱこんなのおヘソに入らないぃってばあッッ!!!!」
自分のヘソの直径より1周り以上も大きな水晶を無理矢理中に押し込もうとする無茶な行為…
今更ながらミアは抗議の声を上げた。
「だからおヘソの力を抜いてッ!理奈ちゃんだって自分でおへその中に入れたんだよ!」
「だ、だからってぇぇ…!!」
「受け入れることだけを考えて!大丈夫、ミアちゃんのおへそだったら受け入れてくれるから!」
「あぅううう…」
今は彼女に言うことに従うしかなかった。
ミアが大人しくなったのを見計らって、さらに力を込めてジュエルをミアのヘソにめり込ませる麻美。
「ぅいいギギギギイイイイいいいいいいいッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
水晶のささくれだった破片の先が肉片に食い込み彼女のへそを傷つける。
だがミアは歯を食いしばり必死に痛みに耐えた。
(そうだ…こんな痛み…今まで受けてきたのに比べたら…!)
グリュッ!!
「んあああああッッッッ!!!!!」
そしてついにジュエルがミアのヘソの中に収まる。
その瞬間、彼女のヘソから眩い光が発せられた。
「あうぅッ!!」
弾き飛ばされるようにその場に尻餅をつく麻美。
「ミ、ミアちゃんッ!!」
腕で顔を覆いながら、彼女の名を呼ぶ。
やがて光が収まったそこには、見覚えのある衣装に身を包んだ一人の少女が立っていた。
「…こ、これは…」
己の体の変化に少なからず戸惑いの声をあげるミア。
彼女がまとっていたのは、白に青のラインが入った襟付きタンクトップにミニスカート…
それはあのネーブル・リナと同じ格好であった。
だがジュエルが破損している状態であったせいか、衣装はボロボロで力も大幅に低下しているのが目に見えて分かった。
「………」
とりあえず変身を果たし全身の傷も回復したものの、その違和感に戸惑うかのように自分の体の至る箇所を触るミア。
「どうしたのミアちゃん?」
「…なんか…変な感じが…」
そう言いながら自分のおヘソに両手を添え、その中にある存在の感触を確かめる。
「あれが…このおヘソの中に入っているなんて…」
「…理奈ちゃんはずっとそれで戦ってきたんだよ?」
「………」
護衛対象とは言え、へそオナニーに耽るあまり堕落した自分の母親と同じ状態となったことに複雑な感情を覚えるミア。
「ミアちゃん…大丈夫そう?」
「…分からないけど、生身の状態よりはマシかも…」
その時、2人の前にローザが姿を現した。
「ミアちゃん!麻美ちゃん!目的の場所が…って、ミアちゃんその格好…」
リナの衣装に身を包んだミアの姿に思わず目を見張るローザ。
「あ、あんまりジロジロ見るなよ…」
恥ずかしそうにおヘソを両手で隠すミア。
いつも衒いもなくさらけだしていた巨べそであったが、この衣装の時に見られると何故か無性に気恥ずかしかった。
「…似合ってるわよソレ、さすが親子ってところね」
「テメ…!」
「先生、目的の場所が分かったって…もしかしてリナちゃんの居場所が!」
ミアの言葉を遮って、問いかける麻美。
「えぇ、まあ分かった…というより、向こうさんから招待してきてくれたみたいだけどね」
「えっ!?」
「………」
驚きの声を上げる麻美とは対照的に、ミアは冷静に事実を受け止めていた。
(アタシをワザとおびき寄せて始末しちまおうってことかよ…)
(いいぜ、そっちがその気ならアタシも…やってやるッ!!)
静かに拳を握り締めるミアであった。
[後書き]
というわけで、長々と書いてきましたが実はそういうことでした。
説明編はここで終わりで、次回からいよいよ最終決戦編に入ります。
あんな人やこんな人に色々へそ責めを用意しているのでお楽しみに…
「身体能力もこれといって高いわけでもなく、頭も特にいいわけでもない」
「むしろいつもおへそオナニーのことしか頭にない"馬鹿"で"変態"だ」
(ミアちゃん酷い…確かにそうだけど…)
「だけどアイツには、他の人間にはないある特別な能力を持っていた…」
「あのジュエルからエナジーを最大限に引き出せるという、な」
「ネーブル・エナジーね」
「あぁ、あのジュエル単体では何も起こらないが、それを体内に取り込み性的昂揚感を覚えることによって大量のエナジーが発生する」
「そして…そこに目をつけた連中がいた」
「連中…?」
「『シックス・ピース』…」
「アイツとジュエルから生み出される無尽蔵のエナジーを利用して、世界征服を始めた連中だ」
「え、え…?」
いきなり突拍子もない展開に真美が困惑したように声を上げる。
「せ、世界征服なんて…リナちゃんのおヘソで…?」
「そんな…ハハ…」
「…先輩は笑ってるけど、あのジュエルがマジでヤバイ代物だってこと分かってんのか?」
「え…?」
「考えてもみろよ」
「あの石っころ一つとただの女子高生一人いるだけで無限のエネルギーを発生させることができる…」
「アイツにジュエルを埋め込んで、ずっと性的興奮を与える環境に押し込んでしまえば、半永久機関の完成だ」
「あ…で、でも…そんなずっと四六時中おヘソオナニーなんて…」
「それを可能にする装置を作っちまったんだよ、アイツらは」
「!」
「その装置に組み込まれたアイツは、年老いることもなく延々と自分のヘソを責められる夢を見させられ続けている…」
「そしてそこから発生するエナジーはすべて回収され、あらゆる事に利用されている」
「17や24…あいつら"ナベルロイド"もその一つだ」
「ナベルロイド?」
「身体改造を受けることで、エナジーを体内に取り込むことができるようにした連中…」
「いわば一種の改造人間ってわけだ」
「じゃ、じゃあ彼女たちもリナちゃんと同じようにおヘソオナニーして…?」
「いや、あくまでアイツらはエナジーを利用しているだけ…」
「あいつらの臍に妙な装置がついていただろ?あれは受信機だ」
「あれで遠隔にある大元の装置から転送されたエナジーを自分の臍から取り込んでいるってわけさ」
「………」
「そ、そんな…リナちゃんがそんな凄い力を持っていたなんて…」
「アンタは…ある程度知っていたんだろ?」
ふとミアがローザの方に視線を向ける。
「え、先生…?」
「…そうね、全貌は掴めないまでもジュエルの特性についてはある程度知っていたわ」
「ど、どういうことですか?」
「あのジュエル…もともと私たちが持っていたものなのよ」
「ジュエルを埋め込まれた人間の昂揚感に応じてエナジーが発生する…そこまでは知っていたわ」
「特に多感な時期の女の子…つまり理奈ちゃんや麻美ちゃんくらいの年の女の子がもっともその力を引き出せるということもね」
元々理奈がジュエルを手に入れたのは、ローザがそれを彼女の目の前に落としたのがきっかけであった。
「理奈ちゃんが他の子と違って、病的におヘソオナニーが大好きなちょっと変わった女の子だってことは予め調べていたわ」
「だからジュエルの特性をより詳しく調べるため…ワザと私が彼女の目の前に落としたの」
そして目論見通り理奈は自分のへそにジュエルを埋め込み、そしてエナジーの力にて変身を果たした。
「最初は対峙して彼女を虐めることで力を引き出そうとしたけど、追い詰められてもおヘソのことばかり考えてるリナちゃんを見ているうちに、なんだかほうっておけなくなっちゃって…」
「でも…まさか…それがそんなことになっちゃうなんて…」
「先生…」
「確かにアンタが余計なことをしてくれたせいもあるけど、元はといえばヘソオナニーばかりしか頭がないアイツが悪いんだ…!」
そう言いギリっと歯を噛み締めるミア。
「ミアちゃん…」
「そ、そういえば…ミアちゃんはどうやって生まれたの?」
麻美の問いかけに、ミアは少し顔を俯かせ間を置いた後、静かに語り始めた。
「…アイツが装置に組み込まれてしばらくしてから…ある想定外の出来事が起きた」
「想定外?」
「アイツが…妊娠してたってことが判明したんだ」
「!」
「アイツがいつ性交したのかは分からない…」
「装置に組み込まれる直前、誰かに強姦されたのかもしれない」
「ともかくその時になってようやくアイツが身ごもっているってことが分かったんだ」
「まさかそれが…」
「ああ、私だよ」
「………」
「だけど妊娠してるとあってはエナジー供給に何か支障が出るかもしれない…装置の中にずっと組み込んでおくわけにもいかず一旦アイツは装置から外された」
「そこでアタシを堕ろすことも考えられたんだろうけど…そこで出た結論はその子供をそのまま出産させ様子を見てみるというものだった」
「つまり…あの特異な体質を持つアイツの子供が一体どんな能力を持っているのか…それを観察するための"モルモット"としてアタシは生を受けたんだよ」
「モ、モルモット…」
次から次へと明かされる衝撃的な事実に、麻美は口を抑え震えていた。
「アタシを産んだあと、アイツはまた装置の中へと組み込まれた」
「一方でアタシはシックス・ピースの連中に"飼育"されながら、ずっと体を調べられ続けてきた」
「すると…ある特殊な力を持っているということが分かったんだ」
「特殊な力?」
「ジュエルが無いのに、アタシの体からはネーブルエナジーが生じていた」
「つまりアタシは"装置を介する必要もなく"アイツからエナジーを得ることが出来ていたんだ」
「そ、それってつまり…リナちゃんがオナニーして発生したエナジーをミアちゃんが使えるってこと?」
「そういうこと」
「だからアイツとジュエルがある限り、アタシは常にネーブルエナジーの力を発揮することが出来る」
「アイツの胎内にいた間ジュエルの影響を受け続けていたからとか…多分そんなとこなんだろうな」
そこで麻美は理解した。
ミアがジュエル無しでどうしてあれだけの力を発揮できていたのかを…
そして24によってリナの臍からジュエルが抜き出され破壊された際、何故ミアの変身が解かれ、治癒能力も失ったのかを…
「そういえば理奈ちゃん…ミアちゃんが姿を現した頃からいつも以上におヘソを弄りだすようになったんだけど…それは…」
「あぁ、アタシのせいだろな」
未来の世界で装置によって効率的に膨大な量のエナジーを搾取されているリナであれば、ミアに奪われた分など些細なものであっただろうが、ただオナニーによってのみエナジーを得ていた今のリナにとっては大きな影響であった。
「まったく…親の"すねかじり"ならぬ"へそかじり"ってわけね」
「…それでそれからどうしてミアちゃんはこの世界に来ることになったの?」
「もともとミアちゃんもそのシックスなんとかって組織にいたんでしょ?」
「さらわれたんだよ」
「!」
「シックス・ピースに対抗していたレジスタンス組織、そこの連中がアタシのことを嗅ぎつけたんだ」
「装置なしでエナジーの恩恵を受けられる人間…ただでさえナベルロイドの連中に手を焼いて劣勢だってのに、そこにそんな奴まで加勢したらもはや勝ち目はなくなっちまう」
「だから奴らは死に物狂いでアタシを奪取したのさ」
「もっとも…その時アタシは2歳かそこらだから何が起きているのかもさっぱり分からなかったけどな」
「そ、そんな小さな時に…!?」
「あぁ、そしてそのレジスタンスでアタシは育てられた」
「エナジーを使えるアタシが将来レジスタンスの主力となるべく、色々戦闘技術を叩き込まれながらな」
「その時の教官、そしてレジスタンスのリーダーだったのがアンタだよ、ローザ」
「えっ!?」
思わず声を上げるローザ。
「わ、私が?」
「あぁ、アイツにジュエルを渡してしまった罪滅しかなんだか知らねぇけど、アンタが反抗勢力の中心的存在だった…」
「それでアイツの二の舞にさせないためか、アタシを散々いたぶってくれてよ」
「い、いたぶるって…?」
「このおヘソに高温の液体や強酸流しこんだり、万力みたいなので押しつぶそうとしたり、限界以上に割り広げたり…アタシに耐性をつけさせるのが目的だとかなんとか言ってたけどよ」
「ず、随分とスパルタねぇ、未来の私…」
「確かに傷はすぐに治るけどよ、正直殺してやろうかと思ったくらいだぜ」
「ま、おかげでかなり痛めつけられても、耐えられるようにはなったけどな」
「………」
ミアの異常なまでのタフネスぶりはジュエルによる回復能力だけではなく、未来のローザによって培われたものだということを麻美は理解した。
「…それで分かったわ」
「アナタが以前、私に向かって"アンタも随分と甘ちゃんだった"って言っていたこと」
「私はミアちゃんにとっての師匠だったってことね」
「ハッ、師匠とかそんな大層なもんじゃねぇよ、アタシにとっちゃあな」
そっぽ向きながら吐き捨てるように言うミア。
「…随分と嫌われる真似をしていたようね、アタシ」
「じゃあついでに聞くけど、麻美ちゃんはアナタにとっての何だったのかしら?」
「え?私…?」
「あなた…リナちゃんと違って麻美ちゃんに対しては随分と従順そうだったけど…それも何か未来であったことに関係するのかしら?」
「それは…」
一瞬口ごもるミア。
そして観念したかのように白状する。
「それは…アンタが…私の…育ての親だから…」
「!!」
驚愕の表情を浮かべる麻美。
「わ、私が…ミアちゃんの…?」
「そうっすよ…」
「本当の母親がいないも同然のアタシを育ててくれたのは、あんたっすよ」
「友人の子供をほうっておくことが出来なかったとかそんなところなんでしょうけど…」
「フフ、そういうことね」
「だから麻美ちゃんに対してはどこか甘えるような感じだったのね」
「なっ!」
ローザの言葉に思わず顔を真っ赤にさせるミア
「ば、馬鹿ッ!ちげえよ!!実質育てられたのは10歳くらいの頃までで…ッ!?」
その時ふいにミアの体を抱きしめる麻美。
「えっ、ちょ、せ、先輩…!?」
「…ミアちゃん、小さい時からずっと…たった一人で辛い思いばかりしてきたんだね」
「本当に…本当に辛かったんだよね…」
「い、いや…別に辛くなんか…」
あたふたとしながら抱擁を解こうとするミアであったが、ふと首を静かに横に振るローザが目に入る。
そして真美の方へ目を見やると、彼女はボロボロと目から涙をこぼしていた。
「………」
抵抗するのをやめ、自分を抱きしめる麻美の手にそっと手を添えるミア。
「先輩…こんなアタシのために涙を流してくれるなんて…やっぱり先輩は昔から変わらなかったんすね」
「ミアちゃん…あ、ご、ごめん!まだ話の続きだったよね」
慌ててミアから手を離し、涙を拭う麻美。
「あ、あぁ…」
「そ、それで…アタシもレジスタンスの一員として、奴らと戦うようになった」
「ナベルロイドの連中も相当ぶっ潰してやった。エナジーを利用してるっていう点は一緒だけど、アタシは装置の制限無しで存分に戦えたからな」
「だけど、それでも劣勢は覆せなかった…アタシ一人が頑張ったところで物量差は覆しようもなかった」
「さらに奴らはアタシに対して、ある対抗手段の準備を進めていたことが分かった…」
「対抗手段?」
「そう、リナのヘソから生じるエナジーをアタシに送れないようにする遮蔽装置…その準備を奴らは着々と進めていた」
「当然そんなことされたら…アタシもただの人間同然。レジスタンスの戦力も大幅にガタ落ちだ」
「………」
「そこで…アタシたちは最後の賭けに出た」
「それが…」
「アナタを過去に送り出す…ってことね」
ミアは頷いた。
「そう、アタシたちがいた未来の時点でエナジー利用の研究は時間航行にまで及んでいた…」
「理論的は可能、だけどまだ誰も試したことはない…だけどアタシたちに手段を選んでいる余裕は無かった…」
「アタシが過去まで行って、アイツを狙おうとする奴らを全部排除する」
「レジスタンスは決死の覚悟で連中の施設に突入して試作の転移装置を起動、そしてアタシはそこに飛び込んで…ここにやってきた」
「…レジスタンスのみんなは?先生や未来の私はその後どうなったの…?」
「分からない。アタシがいなくなった後、あの未来がどうなったか…」
「………」
「とにかくあのシックス・ピースの連中もアタシを追って、17と24…ナベルロイドを過去に送り込んで来た」
「そしてアイツが確保された今、アタシはアイツを奪い返さないといけない」
「そうしないとまた未来は…アタシがいた未来と同じになっちまう…!」
ミアはそう言いながら自分の拳をきつく握り締めた。
「…ふぅ、やっと話が飲み込めたわ」
「それでミアちゃん、あなたこれからどうするの?」
「決まってるだろ!あの2人がいるところに殴り込んでアイツを奪い返す…!」
「それが何処だか分かってるの?」
「そ、それは…!」
口をつぐむミア。
「ほら、闇雲に突っ走ってもどうしようもないでしょ」
「………」
正論で指摘されてミアは不貞腐れたような表情を浮かべる。
「だからって…このまま何もしないってわけ…」
「そう、だから今リナちゃんたちがどこにいるのか探りを入れているところよ」
「え?」
ミアは思わず驚きの声を上げた。
「あ、あんた知ってるのかよ…?あいつらの居場所…」
「確信はないけど…大体想像がつくわ」
「ミアちゃん、その17と24って子はリナちゃんを確保した後どうすると思う?」
「え…そ、それは…」
「リナちゃんを未来に送る…とか?」
「それはないぜ先輩」
「時間跳躍の成功確率はほぼ半分、そんなリスクを犯してまでアイツを送り出すなんて…」
「そうね、それにそもそもこの時代にはそんな時間跳躍できる装置なんて存在しないし」
「となると、この時代でその例の装置を作り出してそこにリナちゃんを組み込むか…」
「作り出す?この時代で?」
「そんなことできるわけが…」
「そう、"今のこの世界の"技術じゃ不可能でしょうね」
含みを持たせた言い方をするローザ。
「…?」
「この世界の技術じゃ不可能…、まさか!」
「ええ、そういうことよ」
「もっとも、その場所が今どの"座標"にあるのかは調べないといけないけど…」
「ま、それは私に任せて、あなたは戦えるように態勢を整えておきなさい」
「態勢って…アタシはいつでも…」
「ミアちゃん」
ふと麻美が呼びかける。
「先輩?」
「!、それは…」
振り返ったミアが見たもの…
それは彼女の手の平に敷かれたハンカチに綺麗に並べられた水晶の破片…ジュエルの残骸であった。
「これは…アイツの臍に入っていた…」
24によって粉々に砕け散ったメタモル・ジュエル。
だが麻美はコートに散らばったその破片をひとつひとつ拾い上げ回収していた。
「これを使えば…ミアちゃんもまた変身できるんじゃないかな?」
「!」
粉々に砕け散ったジュエル…だが破片と化したとはいえ、ジュエルそのものであることには違いない。
「アタシがそれを使って変身だなんて…出来るわけ…」
「そんなのやってみないと分からないよ!」
「それにもう前のようにすぐに傷も治らないんだよ!そのままの姿で戦おうなんて、私絶対にさせないんだからね!」
まっすぐにミアを見据える麻美の瞳。
それは彼女が幼少の時から何度も見てきた有無を言わせない瞳であった。
「…わ、分かったよ」
「そ、それを臍の中に…入れりゃいいんだろ」
「うん!それじゃあちょっと待ってて…!」
渋々承諾するミアに対し、途端に明るくなる麻美の顔。
彼女はジュエルの破片を一つ一つ机に並べ始めた…
「…で、なんだよこの状況…」
保健室から隠し扉で通じた、ローザがリナの調教用に密かに誂えていた部屋…拘束台や用途不明な様々な器具が置かれたその穏やかでない空間にミアと麻美はいた。
天井から吊り下げられた鎖…その一つにミアは両腕をつながれた状態で拘束されている。
「だって…そうしないとミアちゃん暴れると思って…」
憮然とした表情を浮かべるミアに対し、申し訳なさそうにだがどこかしら楽しそうに麻美が詫びる。
そして彼女は台に置かれた水晶体…麻美が一つ一つ破片を丁寧に接合させ修復させたジュエルを手にとった。
それは手元にあるだけの破片を接着させて修復したに過ぎない、今すぐにも壊れてしまいそうなジュエルであったが、今のミアたちにとってこれが唯一の希望であった。
麻美はミアの背後に立つと、その手を彼女のお腹の前に回した。
そして片方の手でそっとほぐすようにミアのおヘソを撫で始める。
「あぅン…ッ!!」
ビクッとミアの体が震える。
「力を抜いて…ミアちゃん…」
背後からそっと囁くように声をかける麻美。
そして手にしたジュエルをミアのおヘソに押し当てた。
「はぁうううううッッッッッ!!!!!!」
傷ついたヘソにいきなり冷たい無機物を押し当てられ、悲鳴を上げるミア。
麻美は背後から渾身の力を込めてジュエルをミアのヘソに押し込んだ。
「あいッたあぁあああああああああああああッッッッッッッッ!!!!!!」
「こ、こんなの無理だってぇッ!!やっぱこんなのおヘソに入らないぃってばあッッ!!!!」
自分のヘソの直径より1周り以上も大きな水晶を無理矢理中に押し込もうとする無茶な行為…
今更ながらミアは抗議の声を上げた。
「だからおヘソの力を抜いてッ!理奈ちゃんだって自分でおへその中に入れたんだよ!」
「だ、だからってぇぇ…!!」
「受け入れることだけを考えて!大丈夫、ミアちゃんのおへそだったら受け入れてくれるから!」
「あぅううう…」
今は彼女に言うことに従うしかなかった。
ミアが大人しくなったのを見計らって、さらに力を込めてジュエルをミアのヘソにめり込ませる麻美。
「ぅいいギギギギイイイイいいいいいいいッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
水晶のささくれだった破片の先が肉片に食い込み彼女のへそを傷つける。
だがミアは歯を食いしばり必死に痛みに耐えた。
(そうだ…こんな痛み…今まで受けてきたのに比べたら…!)
グリュッ!!
「んあああああッッッッ!!!!!」
そしてついにジュエルがミアのヘソの中に収まる。
その瞬間、彼女のヘソから眩い光が発せられた。
「あうぅッ!!」
弾き飛ばされるようにその場に尻餅をつく麻美。
「ミ、ミアちゃんッ!!」
腕で顔を覆いながら、彼女の名を呼ぶ。
やがて光が収まったそこには、見覚えのある衣装に身を包んだ一人の少女が立っていた。
「…こ、これは…」
己の体の変化に少なからず戸惑いの声をあげるミア。
彼女がまとっていたのは、白に青のラインが入った襟付きタンクトップにミニスカート…
その異常に少ない生地の量は彼女の胸と秘部をかろうじて隠すだけで、お腹も大きくさらけだされ星状の巨べそも見事にむき出しである。
髪色も淡いライトグリーンへと変化し、蒼いリボンで後ろに結わえられている。それはあのネーブル・リナと同じ格好であった。
だがジュエルが破損している状態であったせいか、衣装はボロボロで力も大幅に低下しているのが目に見えて分かった。
「………」
とりあえず変身を果たし全身の傷も回復したものの、その違和感に戸惑うかのように自分の体の至る箇所を触るミア。
「どうしたのミアちゃん?」
「…なんか…変な感じが…」
そう言いながら自分のおヘソに両手を添え、その中にある存在の感触を確かめる。
「あれが…このおヘソの中に入っているなんて…」
「…理奈ちゃんはずっとそれで戦ってきたんだよ?」
「………」
護衛対象とは言え、へそオナニーに耽るあまり堕落した自分の母親と同じ状態となったことに複雑な感情を覚えるミア。
「ミアちゃん…大丈夫そう?」
「…分からないけど、生身の状態よりはマシかも…」
その時、2人の前にローザが姿を現した。
「ミアちゃん!麻美ちゃん!目的の場所が…って、ミアちゃんその格好…」
リナの衣装に身を包んだミアの姿に思わず目を見張るローザ。
「あ、あんまりジロジロ見るなよ…」
恥ずかしそうにおヘソを両手で隠すミア。
いつも衒いもなくさらけだしていた巨べそであったが、この衣装の時に見られると何故か無性に気恥ずかしかった。
「…似合ってるわよソレ、さすが親子ってところね」
「テメ…!」
「先生、目的の場所が分かったって…もしかしてリナちゃんの居場所が!」
ミアの言葉を遮って、問いかける麻美。
「えぇ、まあ分かった…というより、向こうさんから招待してきてくれたみたいだけどね」
「えっ!?」
「………」
驚きの声を上げる麻美とは対照的に、ミアは冷静に事実を受け止めていた。
(アタシをワザとおびき寄せて始末しちまおうってことかよ…)
(いいぜ、そっちがその気ならアタシも…やってやるッ!!)
静かに拳を握り締めるミアであった。
[後書き]
というわけで、長々と書いてきましたが実はそういうことでした。
説明編はここで終わりで、次回からいよいよ最終決戦編に入ります。
あんな人やこんな人に色々へそ責めを用意しているのでお楽しみに…
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